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2017/06/26 Mon *こいつでなきゃ / Lou Reed

20170626rockandrollheart


あれでもない。
それでもない。
そうなのだ。
こいつでなきゃ。
駄目なのだ。

あれもいい。
それもいい。
でも。
やっぱり、こいつが。
最高なのだ。

理屈でもなく。
理由などもなく。
言葉にしようと思えば。
できるのだろうが。
意味はない。

小難しく。
考えてみようと思えば。
考えられないこともない。
しかし、そいつは。
お門違いで。

この。
身体に。
染みついてしまっている。
その。
感覚を信じるだけ。

この。
精神の。
柔らかいところに宿ってしまっている。
その。
思いを信じるだけ。

『Rock And Roll Heart』'76年リリース。
ルー・リードのアリスタ移籍第一弾となったアルバム。
ルーと言うとRCAのイメージが強くて。
また後にはRCAに復帰してもいるのですが。
当時のルーはRCAに対して相当に腹に据えかねていた様で。
そのRCAから解放されて、これからは自由にやれるのだとの喜びに溢れたアルバム。
溢れすぎてしまって、詩的でない、哲学的でない、詰めが甘いとの批評もある様ですが。
どうなのでしょう。確かに高い文学性、冷静な視線。それがルーの魅力ではありますが。
それと同じくらいに、ロックンローラーとしてのルーも魅力的なのは間違いがないので。
ここは、ルーと一緒に素直に喜んで。そのロックンロールに酔いしれればいいと。
そう思うのですが。どうもルーのファンと言うのは難解なことが高尚だと勘違いしている。
そんなタイプが多い様で。そんなファンには簡単に過ぎる、単純だってことなのかな。
さて。ルーのロックンロールと言っても。ストレートな所謂ロックンロールばかりでなく。
シンプルなコードを用いながら、曲調はバラエティに富んでいたりするのですが。
その総てに共通しているのが。通奏低音として流れているのが解放感と喜びで。
聴いていると。本当にRCAからの解放が嬉しくて堪らなかったのだろうなと。
総てのナンバーのギターをルーが一人で弾いているのが、このアルバムの特徴でもあって。
ルーの他のアルバムには必ずギタリストが参加しているのだとか。弾きたかったのだなと。
ルーのアルバムにしては各曲が比較的なコンパクトなところにも。
兎に角。作りたい、歌いたい、弾きたい。その希求、欲求が溢れている様が表れていて。
突き動かされるまま、衝動のまま。そこにルーの身体と精神の根底にあるもの。
その本質が感じられる気がするのです。己が根幹には揺るぎのないロックンロールへの思いがあるのだとね。

あれではない。
それではない。
そうなのだ。
こいつでなきゃ。
面白くないのだ。

あれはいい。
それはいい。
でも。
やっぱり、こいつが。
ご機嫌なのだ。

理屈でも。
理由でも。何でも。
語ろうと思えば。
語れるのだろうが。
意味もない。

高尚に。
見せようと思えば。
見せられないこともない。
しかし、そいつは。
見当違いで。

この。
身体に。
染みついてしまっている。
その。
匂いを信じるだけ。

この。
精神の。
深いところに宿ってしまっている。
その。
愛しさを信じるだけ。

外見とか。
形式とか。
そんなものは。
どうでも。
よいこと。

理屈とか。
理論とか。
そんなものも。
どうでも。
よいこと。

言葉になろうが。
なるまいが。
語れようが。
かたれまいが。
どうでもよくて。

小難しさ。
そんなものとは無縁で。
高尚さ。
そんなものは必要なくて。
そんなもので。

この身体に。
染みついているか。
この精神に。
宿っているか。
それだけ。

その。
感覚を。匂いを。
思いを。愛しさを。
信じるだけ。
だから。

あれでもない。
それでもない。
そうなのだ。
こいつでなきゃ。
駄目なのだ。



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