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2017/07/02 Sun *見る前に / Snooks Eaglin

20170702outofnowhere


見る前に。
見える前に。
撃て。
とにかく。
撃ってしまえ。

ここが。
何処なのか。
なぜ。
此処なのか。
それはわからなくても。

それが。
いつなのか。
なぜ。
いまなのか。
それはわからなくても。

下手な。
考えなど。
いりはしない。
此処で。いま。
撃ってみるのだ。

何処にもない。
此処にもない。
でも。
だからこそ。
撃ってしまえば。

何処かから。
ひょっとしたら。
此処から。
何かが生まれるかもしれない。
だから。見る前に。

『Out Of Nowhere』'89年リリース。
スヌークス・イーグリンのブラック・トップでの2枚目のアルバム。
ニュー・オーリンズ出身の盲目のギタリスト、スヌークス・イーグリン。
僅か一歳で失明し、五歳の時にはギターを手にしていたと言われるスヌークス。
スヌークスと言うのは悪戯っ子との意味だそうで。陽気な子供だった模様です。
'50年代前半、十代の頃には既にプロとしての活動を始めていて。
様々なバンドに加入したり、様々なアーティストのバックを務めたり。
そして勿論、ソロとしても活動していて。一説ではレパートリーは1,000曲以上とも。
ブルース、ジャズ、そしてニュー・オーリンズ・R&B。そんな枠には収まらない。
幅広いレパートリーを自在に奏で、歌い。活動の場を広げていたと思われますが。
結構、気儘な性格でもあったらしく。なかなかレコーディングの機会には恵まれずに。
アルバムを意識してのレコーディングは、ブラック・トップと契約してからだったかなと。
そして、遂にその超絶的な技巧を思う存分に発揮して、評価も広まることとなったと。
このアルバムでも。その人間ジューク・ボックスとも言われた魅力が全開になっていて。
もろ、ニュー・オーリンズ・R&Bなナンバーもあれば。ジャズのスタンダードもあり。
更にはアイズレー・ブラザーズのカバーもあれば、インストもありで。
そのどれもが、実に生き生きと響いてくるのが堪らないなと。確かに超絶なのですが。
決して頭でっかちの、技巧に走るタイプではなくて。感じるままを奏でる感覚派かなと。
勿論、そこは高い技術があってこそ、なのでしょうが。気の向くまま、赴くまま。
それをギターで余すところなく表現することのできる、その煌めく様が実に見事です。
まるで。そうマシンガンを連射しているかの如くに次から次へ音が飛んいくのです。
歌はね、決して上手くはないのですが。レイ・チャールズを思わせる瞬間もあって。
どうにも温かく、優しく。そして悪戯っ子の面影があってね。また良いかなと。

見る前に。
見えてしまう前に。
撃て。
どうでも。
撃ってしまえ。

ここが。
何処であるのか
なぜ。
此処であるのか。
それはわからなくても。

それが。
いつくるのか。
なぜ。
いまこようとしているのか。
それはわからなくても。

下手に。
考えたところで。
変わりはしない。
此処で。いま。
撃ってみるのだ。

何処にもありはしない。
此処にもありはしない。
でも。
だったら。
撃ってしまえば。

何処かから。
ひょっとしたら。
此処から。
何かが始まるかもしれない。
だから。見る前に。

何処にもない。
此処にもない。
ないのなら。
生めばいい。
変えてしまえばいい。

何処でもない。
此処でもない。
ないのなら。
作ればいい。
変わってしまえばいい。

下手な。
考えとか。
計算とか。
絵図とか。
その前に。

ここが。
何処でも。
此処が。
何処でも。
とにかく。

いまが。
いつでも。
いつが。
いまでも。
とにかく。

撃ってしまえ。
撃ってみるのだ。
撃ってしまえば。
何かが生まれるかもしれない。
何かが始まるかもしれない。

だから。
見る前に。
見える前に。
見えてしまう前に。
撃て。撃ちまくれ。



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