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2017/07/09 Sun *一人十色 / Originalsoundtrack

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十人十色。
それならば。
不思議も無いが。
一人十色。
そこまではいかないが。

何色も。
様々な色が。
胸の内で。
浮かび上がり。
流れ出す。

揺れて。
乱れて。
せめぎ合い。
滲んで。
混じって。

その。
具合が。
塩梅が。
波紋となって。
胸の内で広がり始める。

どの。
色が。
どのくらい。
叫んでいるのか。
呼んでいるのか。

そいつが。
今日の顔を。
今日の心を。
今日の色を。
日替わりの様に変えていく。

『Quadrophenia』'79年リリース。
同名映画の2枚組サウンドトラック・アルバム。
邦題は『さらば青春の光』・・・まぁ、それは置いておくとして。
モッズをテーマにしながら、普遍的な若者の葛藤と苦悩を描いている・・・
言葉にすると陳腐になると言うか、表現する術を持ち合わせていないと言うか。
兎に角。モッズが好きなら必見、そうでなくても必見。そう。
どうしようもない怒りとか、わけのわからない焦燥とか、急き立てられる思いとか。
言い様の無い抑圧感とか、どうにもならない息苦しさとか、拭いきれない恐怖とか。
そして。それでも震える両膝に力を込めて立ち上がり、拳を握りしめて立ち向かう姿。
そんなものが、ものの見事に捉えられている、描かれている映画なのです。
映画の基になっているのが、フーの2枚組アルバム『Quadrophenia』邦題『四重人格』で。
そこに描かれていたピート・タウンゼントの内面を映したとも言われる世界であり。
そしてそれをそれぞれに投影された4人のメンバーによるサウンドだったりします。
このアルバムに収められている原典『Quadrophenia』、『四重人格』からのナンバーは。
ジョン・エントウイッスルによりリミックスされ、ベースは再録音されたナンバーもあり。
更には新曲も3曲収録されていて。それらにより新鮮さと迫力が増しているかな。
(残念ながら、3曲の内キース・ムーンは1曲しか参加できなかったみたいですが)
フーの前身であるハイ・ナンバーズとしてのナンバーも1曲収録されていて。
更には4面にはジェイムス・ブラウンやらブッカー・T&MGズやらと。
モッズが聴いたり、踊ったりしていたと思われるナンバーも収録されていて。
映画が描いた時代の空気、匂い。そんなものを音だけで見事に再現するアルバムで。
あのラスト・シーン、そこで示唆されている様に。物語は今も続いていて。
それぞれがそれぞれの物語を生きている。そのサウンドトラックともなっているのです。

十人十色。
それならば。
戸惑いもしないが。
一人十色。
そいつはなかなかに。

何色も。
様々な色が。
胸の奥で。
生まれては。
動き出す。

上がって。
下って。
競い合い。
侵して。
交わって。

その。
度合が。
加減が。
濁流となって。
胸の内で渦を巻き始める。

どの。
色が。
どのくらい。
求めているのか。
欲しているのか。

そいつが。
今日の顔に。
今日の心に。
今日の色に。
日替わりの様に表れてくる。

怒り。
焦り。
そいつが。
色を成して。
迫りくる。

恐れ。
諦め。
そいつが。
色を失い。
消えようとする。

せめぎ合い。
競い合い。
波紋となり。
濁流となり。
混沌と。

それでも。
立ち向かおうと。
絶ち続けようと。
そんな色が。
蒼白く染め上げる。

様々な色が。
胸の奥で。
生まれては。
胸の内で。
浮かび上がり。

どの色が。
そう、どの人格が。
どのくらい。
叫んでいるのか。呼んでいるのか。
求めているのか。欲しているのか。

十人十色。
ならぬ。
一人十色。
そんなもので。
日々、生々流転と定まらない。



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