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2017/07/10 Mon *夜が来る / Them

20170710themusorg


さぁ。
夜が来る。
血がざわめく。
その時間が。
やって来る。

陽が落ち。
帳が下り。
空が。
街が。
色を変えていく。

ここからが。
今からが。
己の時間。
漸くと。
目が覚めて。

身震いひとつ。
這い出して。
舌なめずりひとつ。
這い回って。
そろそろと。

今夜は。
何を。
狙おうか。
決めようか。
仕留めてみせようか。

夜の。
闇の。
血の。
匂いが。
五感を刺激する。

『Them』'65年リリース。
副題にある様に「Here Comes The Night」をフューチャーした。
ゼムの米国における1stアルバムです。
「Gloria」も収録されていて。その2曲が目玉だったのでしょうか。
特に「Here Comes The Night」は英国ではオリジナル・アルバム未収録で。
シングル・ナンバーを臆面もなくA面頭にもってくる選曲。
そしてこの趣味のいいのだか、わるいのだかのジャケットが米国らしいなと。
当時の制約通りに全12曲と。英国盤より曲数が少ないのも特徴です。
さて。ヴァン・モリソンを擁したゼムです。ヴァンがいてこそのゼムです。
現にヴァン以外のメンバーは流動的で。スタジオ・ミュージシャンも参加してと。
(あのジミー・ペイジがギターを弾いているナンバーもあるのだとか)
結局は、ヴァンの才能が傑出していたが為に。その歌声を聴かせる為のユニットと。
そうならざるを得なかったのでしょうが。まぁ、致し方なかったかなと。
このアルバムでも。針を落とした瞬間、ヴァンの歌声が聴こえてきた瞬間、その瞬間に。
勝負ありで。胸倉掴まれて、胸を揺すぶられて。そのまま惹き込まれてしまうのです。
未だ若いヴァンの歌声。後の深みや、味わい。有無をも言わせぬ説得力はないものの。
その熱さ、激しさ。そのソウルフルな歌声は。既に聴く者を魅了して止まないものだと。
これだけの歌声、そんなヴォーカリストがいれば。それは主役になるよなと。
決してバンドの体を成していないとは言えなくて。そのサウンドも熱いのですが。
あまりにもヴァンの熱量、それが突出しているのも紛れもない事実なのですよね。
寒いアイルランドから出てきた、飛び切り熱い魂の歌声。その熱さは。
真夏の熱帯夜を思わせて。更にはあまりの熱風でかえって涼しく感じてしまう様な。そんな歌声なのです。

また。
夜が来る。
血が蠢く。
その時間が。
またやって来る。

陽が消え。
闇が支配し。
空が。
街が。
色を失っていく。

これからが。
それからが。
己の時間。
漸くと。
体も覚めて。

身震いしながら
吐く息も荒く。
唸り声ひとつ。
うろつき回って。
ぞろぞろと。

今夜は。
誰を。
狙うのか。
決めるのか。
仕留めてみせるのか。

夜の。
闇の。
血の。
ざわめきが。
六感をも刺激する。

さぁ。
また。
夜が来る。
血がざわめく。
血が蠢く。

その時間が。
やって来る。
その時間が。
また。
やって来る。

陽が落ちる。
帳が下りる。
陽が消え。
闇が支配する。
その時間。

空が。
街が。
色を変え。
色を失う。
その時間。

漸くと。
目覚めて。
這い出し。
這い回り。
うろつき回り。

身震い。
舌なめずり。
吐く息も荒く。
唸り声ひとつ。
蠢動する。

何を。
誰を。
狙うのか。
決めるのか。
仕留めるのか。

夜の。
闇の。
血の。
匂いが。
五感を、六感をも刺激する。

夜が来る。


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