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2017/08/25 Fri *空気の中へ / Chicken Shack

20170825chickenshackonair


空へ。
闇へ。
空気の中へ。
流れていく。
溶けだしていく。

その。
静かで。
激しい。
熱気が。
身も心も酔わせる。

茹だる様な。
暑気の中。
清廉な熱気が。
吹き抜けて。
身も心も生き返る。

人の。
呼吸が。
吐息が。
込められた思いが。
何かを思い起こさせる。

この夜も。
また。
そんな思い起こされた。
何ものかに。
救われている。

空に。
闇に。
空気の中に。
そんなものが。
流れている、溶けだしている。

『On Air』'91年リリース。
チキン・シャックのBBC音源による編集アルバム。
スタン・ウェッブ率いるブルース・ロック・バンド、チキン・シャック。
フリートウッド・マック、サヴォイ・ブラウンと共にブルース・ロック・ブームを牽引した。
その'60年代後半の全盛期にBBCに遺された貴重な音源から編集されていて。
クリスティン・パーフェクト在籍時代の音源も含まれています。
当時の英国はミュージシャン・ユニオンが強くて。放送で流せるレコードの時間に制約が。
必然的に放送用に新たに録音し直すとか、スタジオ・ライブを行う機会も多くなって。
それが後年になって貴重な録音、記録として陽の目を見ることになったのでした。
当事者にしてみれば、忙しいのに面倒だなとの思いもあったと思うのですけどね。
さて。スタンのB.B.キングからの影響が大きいギターを中心に。
クリスティンのブルージィーな歌声も魅力的なチキン・シャックです。
その、あまりにもストレートと言えばストレートなブルース・ロックをただ直向きにと。
生真面目に録音に臨んでいる。その張り詰めた空気まで伝わってくる様な演奏がいいかな。
ブルースに対する真摯な愛情。それが電波に乗ってそのまま空気の中へと。
こんな演奏が英国中の家庭のラジオから流れたのかと思うと。何故か微笑んでしまいます。
生真面目、真摯。それもある意味では偏執狂に近いほど。そんなスタンのスタンス。
本当に、ただ直向きにブルースと向き合い続けたスタンなのですよね。
そこが、スタンの、チキン・シャックの限界だったとは思うのですが。故に清々しいと言う。
クリスティンなどは、そこに物足りなさを覚えたのも脱退の一因だったのだろうなと。
なので。このアルバムに捉えられたのは。その前の全員がブルース一途だった頃の演奏で。
その純粋な熱い思い。それが電波に乗って。英国の空気の中へ・・・うん、いいよなぁと思うのですね。

空へ。
闇へ。
空気の中へ。
漂っていく。
溢れだしていく。

その。
直向きで。
一途な。
熱気が。
身も心も捕えてしまう。

纏わりつく様な。
湿気の中。
清新な熱気が。
吹き抜けて。
身も心も息を吹き返す。

人の。
眼差しに。
視線に。
込められた思いが。
何かを呼び覚ます。

この夜も。
また。
そんな呼び覚まされた。
何ものかに。
励まされている。

空に。
闇に。
空気の中に。
そんなものが。
漂っている、溢れだしている。

どうしようもなく。
不快に。
思われる。
陥りそうな。
そんな夜でも。

どうにもこうにも。
不安に。
思える。
とりつかれそうな。
そんな夜でも。

暑気を。
湿気を。
ふと忘れさせる。
ふと置き去りにする。
そんなものがある。

静かで、激しい。
そして。
直向きで、一途な。
熱気が。
吹き抜けていく。

呼吸に、吐息に。
そして。
眼差しに、視線に。
込められた思いに。
思い起こされる、呼び覚まされる。

空に。
闇に。
空気の中に。
そんなものが。
流れている、漂っている。

空へ。
闇へ。
空気の中へ。
そんなものが。
溶けだしていく、溢れだしていく。



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