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2017年9月

2017/09/28 Thu *夜ごとの美女 / Lightning Hopkins

20170928lhsingstheblues


夜ごとの美女。

まったくもって。
何と言うか。
何を言っても。
どうにもこうにもで。
にっちもさっちもで。

ろくな事は。
起きないし。
ろくな事には。
なりゃしない。
いい加減にしてくれと。

嫌気がさして。
厭世的になったとしても。
いったい誰に。
責められる。
謂れがあると言うものか。

ちっぽけな。
この身の周りも。
それを取り巻く。
社会とやらも、世界とやらも。
どん詰まり。

可哀そうに。
あの娘にも会えないし。
ならば。
現実など放り出して。
夢の中へ。夢の中へと。

夜ごとの美女。

『Sings The Blues』'61年リリース。
ライトニン・ホプキンスのモダン録音を集めたアルバム。
ライトニンはそのレコーディング経歴において。大きく二期に分類されて。
最初の録音から絶頂期を経て、ロックンロールの隆盛と共に姿を消すまでが第一期。
その後、ブルース研究家に再発見されて再び脚光を浴びる様になったのが第二期と。
このアルバムに収録されているモダンへの録音はその内の第一期を代表するもので。
年代的にはほぼ'50年頃に録音されたものだと言うのが定説になっています。
地元であるヒューストンで録音されたせいもあってか。実にご機嫌なライトニンです。
実はゴールド・スターなるレーベルと契約して。ヒットも飛ばしていたライトニン。
それなりの厚遇を受けていて。ギャラも良かったのだとか。でも、散在して前借を繰り返し。
あげくの果てには勝手に他のレーベルへも録音して。怒ったゴールド・スターに切られて。
そこを拾ったと言うか、巧い具合に引き抜いたのがモダンだったりするのですね。
(尤も、ゴールド・スターを全米に配給していたのがモダンだったりもしますが)
そんな言わば、如何にもライトニンが最もライトニンらしい(?)時期の録音ですからね。
油が乗った、その弾き語りにはグイグイと引きずり込まれてしまうのです。
再発見後、第二期の『Mojo Hand』と比較すると十年程の年代の違いがあるのですが。
既にライトニンはライトニン。デヘデへで、デロデロなライトニン節が堪能できます。
その『Mojo Hand』の録音時にはスタジオに酒と美女が用意されて、ご機嫌だったとか。
このアルバムに収められている音源の録音時も同じ様な環境だったのかもしれません。
さて。クラウン(モダンの廉価盤レーベル)の美女が寝そべって見つめているジャケット。
他にもジョン・リー・フッカーとか、スモーキー・ホグ等のアルバムもあって。
クラウンの名物シリーズだったとか。誘われて手にして、釣られるままに買ってしまうと。
まったくもって。いつの時代も男って言うのはしょうがないと言うか、馬鹿と言うか。
まぁ、辛い日常を忘れるには夢の様な美女と、強烈なブルースが必要だと。
そいつも。いつの時代も変わらないかな。それはそれでしょうがないと言うか、わかるかな。
因みにライトニン、このジャケットには別の使い道があると嘯いていたとか。いいなぁ、ライトニン。

夜ごとの美女。

まったくもって。
何がどうなっても。
何をどうしても。
どうにもこうにもが。
にっちもさっちもが。

ろくでもない事ばかり。
起きるし。
ろくでもない事にばかり。
なりやがる。
いい加減にはならなくて。

嫌気が増すばかり。
厭世的な気分に支配されても。
いったい誰に。
眉を顰められる。
筋があると言うものか。

ささやかな。
この身の置き場も。
それを取り囲む。
社会ばかりか、世界までもが。
行き止まり。

残念ながら。
手紙を書く様な時代でもなし。
ならば。
現実など捨て去って。
夢の中へ。夢の中へと。

夜毎の美女。

夢ならば。
夢の中ならば。
どうにもこうにも、も。
にっちもさっちも、も。
どうにでもなる。

夢ならば。
夢の中ならば。
ろくでもない事など。
起きないし。
起こさせないし。

夢ならば。
夢の中ならば。
嫌気などささないし。
厭世的にもならないし。
そもそもその気にならないし。

夢ならば。
夢の中ならば。
誰にも責められないし。
誰にも眉を顰められないし。
そもそもそんな誰かに会わないし。

夢ならば。
夢の中ならば。
この身にも。
この社会にも、この世界にも。
出口も、逃げ道もあるし。

夢ならば。
夢の中ならば。
寝そべった。
美女が。
見つめてくれるし。

夜ごとの美女。

でも。
会いたいのは。
顔を見たいのは。
声を聞きたいのは。
あの娘だけなのさ。



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2017/09/27 Wed *必殺技の一つや二つ / Chuck Berry

20170927chuckberrysgreatesthuts


別に。
必要のない。
争いは好まないし。
他人は他人。
自分は自分。

そうして。
大概は。
やり過ごして。
それで。
回ればそれでいい。

それでも。
謂れのない。
喧嘩を売られたら。
不当な。
扱いを受けたなら。

それ相応に。
やり返す。
それだけの。
武器と覚悟は。
秘めている。

それはそうだ。
まさか。
無防備で。
ただのお人好しで。
生きている筈もない。

他人には。
そう誰にも。
真似などできない。
必殺技の一つや二つ。
覚悟と共に持っている。

『Chuck Berry's Greatest Hits』'64年リリース。
チャック・ベリーの米国における初めてのベスト・アルバム。
恐らくは世界でも(公式には)初めてのベスト・アルバムだと思われます。
何故、この時期にベスト・アルバムが編集されリリースされたのか。
勿論、チャックがヒット曲を連発し快進撃を続けていたのでその勢いを逃すなと。
そんな如何にもチェスらしい招魂の逞しさ故の戦略もあったのでしょうが。
実はチャックの不在により新譜がリリース出来ないでいたと言う深刻な事情もあったかと。
悪法との名も高いマン法とやらに触れたかどでチャックは収監されていて。出所したばかり。
一説では州をまたいで活動するミュージシャンを狙って制定されたと言うマン法。
更には当然、人種差別も大きな要因となって。チャックがスケープ・ゴートにされたのです。
要は、肌が黒いチャックが、肌の白い若者にも大人気なのが許せないと言う。
そんな輩が当時の米国の大勢を占めていたと。まったくもって呆れ返る話なのですが。
まぁ、米国に限らず。今もそんな世界のあり様はあまり変わっていないかなとも思いますが。
チャックは結局三年間塀の中にいることとなり。精神的にかなりダメージを負いましたが。
その間もチャックの人気は衰えることなく。若者達の支持を集め続けて。
出所した、その同時期にはストーンズやビートルズがそのナンバーをカヴァーしていた事もあり。
その人気は更に燃え上がり、以前にもましてヒーローとして迎えられたと。
これもひとえにチャックの、そのロックンロールの魅力によるものだと思うのですが。
獄中で作った新曲「Nadine」も大ヒット。その「Nadine」を目玉とした黄金のラインナップ。
「Roll Over Beethoven」「Rock And Roll Music」「Johnny B. Goode」「Maybelline」
「Memphis」「Sweet Little Sixteen」「Thirty Days」…もう、どんな問題と。
これだけの強力な必殺技を携えていたチャックに喧嘩を売るなんて。何と馬鹿げたことか。
抹殺を目論んだものの。そんな理不尽で不当な扱いに黙って屈する筈もないと。
チャックのロックンロールは自由の響きと言う必殺の性質を持っていたのだと。
その事を感じる時、思わず、快哉を叫びたくなるのです。ヘイル・ヘイル・ロックンロールなのです。

何で。
必要のない。
争いを生もうとするのか。
他人は他人。
自分は自分。

そこに。
敬意と理解。
それがあって。
それで。
共にあれればいい。

それなのに。
理不尽な。
喧嘩を売ってくる。
不当な。
扱いを押し付ける。

そいつに。
屈しない。
それだけの。
武器と覚悟は。
呑んでいる。

あたりまえだ。
まさか。
丸腰で。
ただ善良なだけで。
転がっている筈もない。

いざともなれば。
そう誰にでも。
一泡吹かせる。
必殺技の一つや二つ。
覚悟と共に忍ばせている。

別に。
大したことじゃない。
何ものかに。
なりたくもない。
されたくもない。

別に。
大したことじゃやない。
何ごとかに。
関わりたくもない。
関わらせられたくもない。

自分の。
荷物は。
自分で。
持ってくれ。
誰かに持たせようとしないでくれ。

自分の。
足跡は。
自分で。
残してくれ。
誰かに歩かせようとしないでくれ。

自分の。
世界を。
了見を。
御説とやらを。
誰かに押し付けないでくれ。

そうすれば。
大概は。
回っていく。
上手くいく。
共にあれる。

それなのに。
謂れのない。
理不尽で。不当な。
そいつを。
通すと言うのなら。

自由を枕に。
輩を道連れに。
必殺技の一つや二つ。
放って。
野垂れ死ぬ覚悟はできている。



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2017/09/26 Tue 男の心、男の魂 / Bobby Bland

20170926thesouloftheman


男の心。
男の魂。
いまどき。
流行りもしない。
そんなもの。

いい加減で。
頼りなくて。
揺れ動く。
そんなもの。
その程度のもの。

そのくせ。
頑固で。
融通が利かない。
そんなものが。
嫌いではない。

否。
そんなもの。
そんなものだから。
そいつを。
拠り所にしている。

図々しく。
大胆で。
意外に。
純情で。
繊細なところもある。

男の心。
男の魂。
流行ろうが。
廃れようが。
そいつが息づいている。

『The Soul Of The Man』'66年リリース。
ボビー・ブランドのデュークでの5枚目のアルバム。
男の心、男の純情・・・男の魂を歌わせたら右に出るものはいない。
ボビーの歌声には、そう思わされる何とも言えない魅力がある。
その深く甘い歌声で数多の女性を泣かせたと思われるボビーですが。
実のところ、その歌声に心を強く動かされたのは数多の男達ではなかったかと。
ボビーほど、男の何たるかをよくわかっていた、それを歌にできた。
そんなブルース・マンは他にいなかったのではないかと思えるのですよね。
それも強い、雄々しい面だけではなくて。弱い、情けない面も歌える。
そして共感を呼び起こす、その表現力の強さ、深さは断トツかなと。
とかくブルースと言うと。ギタリストばかりが注目されるきらいがあるので。
特に日本ではなかなかに正当な評価がされないし。確かにそのスタイル。
そのR&Bやソウルにも楽々と接近してみせるところは独自のもので。
故に、比較しうる存在やフォロワーが見当たらないのも、その孤高さを際立たせていると。
その孤高な佇まいが。また男達の共感を呼ぶところだと思うのですけどね。
いずれにしろ。B.B.キングらと共に。モダン・ブルースの始祖、開拓者として。
ブルースを広くこの世界に知らしめた存在であることは間違いがなくて。
その道程、そこに込められた男の魂は安くはないぞと思うのです。
このアルバム。サウンド的にはかなり新しいと言うか。当時のブルースとしては斬新で。
ブルースかと言われればソウルフルで。ソウルと言われればブルージィーで。
ブルースとか、ソウルとか。その定義の仕方によってはどちらからも零れてしまうと。
でも。だからこそ。カテゴリーなど無視して。ボビーの歌として楽しめばいいのだと。
ボビーの、男の魂に咽び泣けばいいのだと。そう言い切ってしまおうかと。それでいいのだとね。

男の心。
男の魂。
いまさら。
見向きもされない。
そんなもの。

曖昧模糊で。
浮草の様で。
流れゆく。
そんなもの。
その程度のもの。

そのくせ。
頑なで。
筋を通そうともする。
そんなものが。
嫌いではない。

否。
そんなもの。
そんなものだから。
そいつに。
信を置いている。

あけすけで。
太々しく。
意外に。
照れ屋で。
晩稲なところもある。

男の心。
男の魂。
見向きされようが。
されまいが。
そいつが棲みついている。

俺は男だ。
俺も男だ。
こいつばかりは。
変えようもない。
逃れられもしない。

流行ろうが。
廃れようが。
見向きされようが。
されまいが。
関係ない。

この胸に。
その奥に。
柔らかいところに。
息づいているのだ。
棲みついているのだ。

いい加減で。
頼りなくて。
曖昧模糊で。
浮草の様で。
そんなものだとしても。

頑固で。
融通が利かない。
頑なで。
筋を通そうともする。
そんなものだから。

図々しく。
大胆で。
あけすけで。
太々しく。
そんなものだとしても。

純情で。
繊細なところもある。
照れ屋で。
晩稲なところもある。
そんなものだから。

男の心。
男の魂。
いつも。
いつでも。
そいつと共にある。



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2017/09/25 Mon *鰻上り / Son Seals

20170925thesonsealsbluesband


もう。
鰻上りで。
ビシッと。
決めたいな。
行きたいな。

そんな。
気分になるなど。
実は。
滅多にないのだが。
偶にはねと。

恐らくは。
否、間違いなく。
本当に。
偶然に偶然が。
重なっただけのこと。

偶々。
良い風が。
追い風が。
吹いただけのこと。
思い込んだだけのこと。

それでも。
そうだとしても。
それでいい。
乗れるものには。
乗ってしまえばいい。

都合が良いのなら。
調子が良くても。
良いままに。
放さずに。落ちずに。
このまま鰻上りで。

『The Son Seals Blues Band』'73年リリース。
アーカンソー出身のブルース・マン、サン・シールズ。
自らのバンドを率いた自身名義の初めてのアルバムです。
このネックが天にも届かんほどの迫力のあるジャケットに。
掴んだチャンスを逃さずに。一気に鰻上りで駆け上がろうと。
そんな意気込みも感じられて。また実にその通りの内容となっています。
何でも。元は著名なバンドマンにしてジューク・ジョイントの経営者。
そんな父親の下に生まれたとかで。幼少期から自然とブルースに親しみ。
更には、ギターだけでなく、ドラムも習得してしまったと言う。
ブルース・マンになるべくしてなったとも言える環境を見事に生かしたのですね。
早くからプロとして活動を始め。アール・フッカーやアルバート・キングに雇われて。
アルバートのバンドではドラムを叩いていたのだそうです。
アルバート親分はドラマーには厳しかったらしいので。仕込まれたのだろうなと。
やがて。シカゴへ出て。ジュニア・ウェルズやバディ・ガイとも仕事をして。
更にはあのロバート・ナイトホークのバンドでもドラムを叩いていたとも。
そんなシールズに殊更目をかけていたのがハウンドドッグ・テイラーだった様で。
共演の機会を作って、シールズに自らのバンドで演奏する場を与えていたのだとか。
更にはあの、テイラーの為に設立されたアリゲーター・レコードの。
その設立者であるブルース・イグロアに、あいつはなかなか凄いぜと推薦までして。
そこでアリゲーターの3枚目のアルバムとしてこのアルバムがリリースされたと。
父親、テイラー、イグロア。その環境、その出会い、必然と偶然。そのチャンス。
勿論シールズ自身の才能や努力もあったのでしょうが。見事に風に乗ってみせたと。
その風を捉えた、掴んだ。伸びやかなギター。そのファンキーなブルースが堪りません。

もう。
鰻上りに。
ビシッと。
極めたいな。
生きたいな。

そんな。
気分になるなど。
実に。
稀なことなのだが。
偶にはねと。

恐らくは。
否、間違いなく。
本当に。
偶然が偶然を。
呼んでいるだけのこと。

偶々。
良い目が。
上り目が。
出ているだけのこと。
思い込んだだけのこと。

それだから。
それだからこそ。
それでいい。
乗っかれるものには。
乗っかってしまえばいい。

具合が良いのなら。
調子が良いのなら。
良いままに。
離れずに。緩めずに。
このまま鰻上りに。

そうさ。
偶々さ。
必然でも。
偶然でも。
運が良いだけ。

そうさ。
偶々さ。
風向きが。
変わっただけ。
良くなっただけ。

そうさ。
偶々さ。
出目が。
変わっただけ。
上手く転がっているだけ。

そうさ。
それすらも。
実のところ。
思い込んでいるだけ。
少し錯覚しているだけ。

それが。
そうした。
そんなことは。
百も承知で。
乗っているのさ。

楽しいのなら。
面白いのなら。
そう感じるのなら。
乗れるだけ。
乗ってしまうのさ。

何を。
グダグダと。
起きる前から。
不安になって。
心配になって。

放すのか。
緩めるのか。
自ら。
下りようと。
しているのか。

もう。
鰻上りで。
鰻上りに。
決めるだけ。極めるだけ。
行くだけ。生きるだけ。



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2017/09/24 Sun *やってみなくちゃ / Otis Rush

20170924bluesliveotisrushwithposter


丁が出るか。
半が出るか。
どう転ぶか。
どうなるのか。
そいつは。結局は。

出してみなくちゃ。
やってみなくちゃ。
わからない。
そうでもないと。
始まらない。

考えて。
迷って。
悩んで。
無為に時を過ごすなら。
その前に。

やると。
その一点だけ決めて。
あとは。
最低限の準備で。
おっとり刀で。

駆けつけて。
抜き放って。
刃を交えて。
火花を散らして。
先ずはそこから。

出たとこ勝負。
そいつで結構。
どうでも。
こうでも。
やってみなくちゃ。

『Blues Live!』'75年リリース。
同年の第三回ブルース・フェスティヴァルで初来日したオーティス・ラッシュ。
その際の日比谷野音での二回のステージで収録されたライヴ・アルバム。
今では様々な音源が発掘されて。かなりの数のライヴ・アルバムがありますが。
当時としては、ラッシュ単体のライヴ・アルバムとしては世界初だったのかな。
しかも。そいつが日本で収録されて。日本独自のアルバムだったのですよね。
(後になって、タイトルを替えて欧米でもリリースされましたが)
もう。その歴史的価値だけで。それだけで。許してしまいたくなるアルバムではあります。
さて。ラッシュと言えば。出たとこ勝負。丁と出るか半と出るか。吉と出るか凶と出るか。
特にライヴにおいては。会場だったり、バックだったり。何よりも本人の精神状態。
そいつに、その出来が大きく左右されることは有名で。その振れ幅は凄まじくて。
自分も何回か観ていますが。ブッ飛ばされたこともあれば。延々と苦しめられたことも・・・
言わば、ホームランか三振かで。しかも結構な割合で三振してしまうと言う。
なんですけど。当たると、とてつもない場外ホームランを放つので。虜になるしかないと。
このライヴ、このアルバム。バックとの相性がいまひとつである感じは否めなくて。
更には初来日の緊張もあってか。特に前半は手探り状態で不完全燃焼ではあるのですが。
進むにつれて。徐々にではありますがラッシュのギターも歌もかなり乗ってきて。
特にスローの「So Many Roads」なんかは。そうですね。左中間は抜けていっているかな。
そう。なので。決してこれがラッシュのベストだとは間違っても言えないけれど。
それでも。ブルースのライヴ・アルバムとしては十分に魅力的で湧かせてくれる瞬間もと。
そもそも。これほど。その出来不出来が語られると言うことは。それだけライヴをやって。
それだけ期待されてきたことの証でもあって。そこにこそ価値があるかなと。
兎に角。やってみる。やらずにはいられない。そんなラッシュのブルースへの思いがね、好きなのですよね。

丁が出ようが。
半が出ようが。
どう転がろうが。
どうなろうが。
そいつは。とどのつまりは。

出してみたから。
やってみたから。
わかること。
そうじゃないと。
始まらない。

考えても。
迷っても。
悩んでも。
無駄に時が過ぎるだけ。
それならば。

やると。
その一点だけ決めて。
あとは。
丹田に気を込めて。
とるものもとらず。

その場に臨んで。
鯉口を切って。
撃ち合って。
切り結んで。
先ずはその手応え。

出たとこ勝負。
そいつがとどのつまり。
どうも。
こうも。
やってみたから。

一人で。
こもって。
閉じこもって。
内を向いて。
どうにもこうにも。

一人で。
興に乗って。
悦に入って。
満足して、
どうにもこうにも。

一人で。
考えて。
迷って。
悩んで。
どうにもこうにも。

それよりも。
おっとり刀で。
とるものもとらず。
駆けつけて。
臨んで。

そう。
やってみる。
その一点だけ。
それだけ決めて。
そこに気を込めて。

出たとこ勝負。
そいつが。
できるか。
そいつに。
臨めるか。

そう、
やってみなくちゃ。
わからない。
先ずはそこから。
やらずにはいられない。

そう。
振りにいかなくちゃ。
当たるか、当たらないか。
そいつは。
やってみなくちゃ、ね。



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2017/09/21 Thu *境界越境 / Ry Cooder

20170921borderline


境界。
その線を。
引いたのは。
定めたのは。
誰なのか。

その線は。
本当に。
必要なのか。
引かれるべきなのか。
定められるべきなのか。

知らず知らずのうちに。
刷り込まれて。
慣らされて。
そう思い込んでいる。
それだけではないのか。

そもそも。
そこに。
線など。
見えるものか。
あるものか。

誰かに。
都合のいい。
常識などに。
騙されてはならない。
胡麻化されてはならない。

越境。
引かれた。
定められた。
その線など。
軽々と超えていけ。

『Borderline』'80年リリース。
ライ・クーダーの8枚目となるオリジナル・アルバム。
ライヴとサントラを含めると10枚目となるアルバムでもあります。
ちょうどメジャー・デビュー10年目にして10枚目のアルバムでもあったかな。
ちょうど前作『Bop Till You Drop』がライのアルバムにしてはヒットした後で。
レコード会社もライを本格的に売り出そうと力を入れ始めた時期だったとも。
そう言われると。数あるライのアルバムの中でもポップと言うか、聴きやすいと言うか。
ただ。それも。あくまでもライにしてはと言う範囲でのことで。そこがライらしく。
多少は贅沢な環境で録音できるようになったのではないかとか像増するのですが。
その背景の意図などお構いなしに。好きなナンバーを、好きな様に、気の合う仲間と。
様々な境界を軽々と超えていってしまう様が相変わらず痛快なのですね。
その越境者故の雑多な感覚。その楽しさに溢れている。それがライの魅力かなと。
確か喜納昌吉とのセッションの後に録音、制作に取り掛かった筈で。
雑食な食欲の旺盛さを発揮して。沖縄音階を取り入れたナンバーも含まれていて。
思わずニヤッとしてしまいます。やっていて楽しいだろうなと。だから聴くのも楽しいと。
そのテクニックの巧みなことや、マニアックな選曲ばかりが語られがちなライですが。
確かにテクニシャンでマニアなのは間違いないでしょうが。それが本質ではなくて。
越境者故の、雑食故の。逞しさ、生命力。それがその音楽に宿っている、その素晴らしさ。
やはり、そこに尽きる気がするし。それがとてもわかりやすいのがこのアルバムかなと。
アルバム・タイトル通りに。ベースにある米国南部の音楽に。州境も国境も越えて。
様々な音楽の要素を吸収し、消化し、見事に融合して奏でていて。
所謂、ワールド・ミュージックとやらのブームの何歩も先を歩んでいたのですよね。

境界。
その壁を。
建てたのは。
定めたのは。
誰なのか。

その壁は。
本当に。
必要なのか。
建てられるべきなのか。
定められるべきなのか。

知らず知らずのうちに。
植え付けられて。
馴らされて。
そう信じ込んでいる。
それだけではないのか。

そもそも。
そこに。
壁など。
見えるものか。
あるものか。

誰かの。
都合による。
正義などに。
振り回されてはならない。
目を眩まされてはならない。

越境。
建てられた。
定められた。
その壁など。
軽々と超えていけ。

必要のない。
線を引けば。
壁を建てれば。
それで。
安心できるのか。

意味のない。
線を定めて。
壁を定めて。
それで。
落ち着くのか。

見えない。
ありもしない。
色をつけて。
色分けをして。
何になるのか。

そこには。
誰かの。
誰かの為だけの。
都合が。
働いているなら。

そんな。
線など。
壁など。
色分けなど。
常識も。正義も。

そんな。
境界など。
必要ない。
意味もない。
ありもしない。

境界。
その線を。
消してしまえ。
その壁を。
崩してしまえ。

越境。
境界など。
旺盛に。
陽気に。
軽々と越えていけ。



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2017/09/20 Wed *憧れながらも / John Kay

20170920forgotensongsandunsungheroe


名前を。
残すのは。
残せるのは。
ほんの一握り。
選ばれたかどうかは別にして。

残った。
名前が。
語られる。
軌跡が。
真実かどうかは別にして。

名前の。
残る。
語られる。
英雄に。
憧れながらも。

知っている。
わかっている。
歴史を。
人の営みを。
築き、継いできたのは。

英雄だとは。
英雄だけだとは。
限らないのだと。
名もなき。
民草でもあるのだと。

残されていない。
語られていない。
そこにあるものに。
目を向けていたい。
忘れないでいたい。

『Forgotten Songs & Unsung Heroes』'72年リリース。
ステッペン・ウルフのリーダー、ジョン・ケイの1stソロ・アルバム。
当時ステッペン・ウルフでの活動に限界を感じていたらしいジョン。
活動を休止させて、ソロ活動へと乗り出しています。尤もアルバムを2枚リリースして。
その後は再びステッペン・ウルフとして活動を始めているので。
そのソロでの活動、ソロ・アルバムの存在自体あまり知られていないかもですが。
さて。元祖ヘヴィ・メタルとも言われたステッペン・ウルフのハードなサウンドと一変。
アコースティックを中心としたアーシーなサウンドをバックに歌うジョンです。
オリジナル・ナンバーもありますが収録曲の殆どがカヴァーだったりもします。
まぁ、異なることをやるからのソロ・アルバムですからね。それにしても印象が違うなと。
言わば、スワンプ・ロックとも言えそうなサウンドに乗るジョンの歌声は内省的でもあって。
穏やかでありながら、どこか孤高なものを感じさせるもがその個性かなと。
ジョンはドイツ出身で。父親は戦士。母親と共に東ドイツから西ドイツへと亡命して。
更にその後にカナダに亡命して。そこで成長してバンド活動を始めるのですが。
相当な苦難を体験してきたと思われて。それ故の影と、そして逞しさと温かさ。
そんなものが、その孤高な歌声の裏側に潜んでいる気もするのは、うがち過ぎですかね。
ただアルバム・タイトル。そしてロバート・ジョンソンやハンク・ウィリアムスのカヴァー。
そこに。移民と言う流浪の民、そしてブルースやカントリーと言う土着の音楽。
流離の身である自身が、大地に根を張ろうとする意志と、その葛藤みたいなものを感じて。
また、多くの先人達。そして自分の後に続くのであろう者達に思いを馳せていたかなと。
そして。自身も含めて。その殆どが名も無き、歴史に残らない、語られも、歌われもしない。
そんな民草であることへの諦念と、それが故の強い自負をも感じたりもするのです。

名前を。
残すのは。
残せるのは。
ほんの一握り。
それは勝者により選ばれる。

残った。
名前は。
語られる。
軌跡は。
それは勝者により創られる。

名前を。
残される。
語られる。
英雄に。
憧れながらも。

知っている。
わかっている。
歴史を。
その礎を。
築き、繋げてきたのは。

英雄譚だとは。
造られた物語だけだとは。
限らないのだと。
名もない。
民草の物語でもあるのだと。

残されていない。
語られていない。
そこに流れているものに。
耳を傾けていたい。
忘れないでいたい。

名もあり。
華もあり。
物語られる。
そんな英雄に。
憧れながらも。

雄々しく。
華々しい。
壮大な。
英雄譚に。
魅せられながらも。

残っていない。
輝いてもいない。
語られもしない。
そこにも。
物語はあるのだと。

残されない。
輝かない。
語られない。
そこにこそ。
事実はあるのだと。

ほんの一握り。
選ばれた。
そんな者以外にも。
確かに。
物語はあるのだと。

ほんの一握り。
造られた。
そんな話以外にも。
確かに。
事実はあるのだと。

英雄に。
憧れながらも。
誰が、営みを、継いできたのか。
誰が、礎を、繋げてきたのか。
忘れてはならない。



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2017/09/19 Tue *不器用さも / Tony Joe White

20170919tonyjoe


ぶっきらぼうで。
素知らぬ振りで。
そのくせ。
時には。
暑苦しいほど熱くもあって。

そんな。
不器用さも。
優しさの裏返し。
そんなことは。
わかってはいるが。

わかりづらいなと。
面倒くさいなと。
もっと。
素直に振る舞ってくれればと。
思いもするが。

それが。
できるのなら。
許せるのなら。
とうの昔に。
そうしているのだろうと。

わかりやすい。
否、過ぎる。
そんなものが鼻につく。
小ぎれいな。
薄っぺらな優しさもどき。

そんなものが。
跋扈する世の中だから。
ぶっきらぼうで。
暑苦しいほど熱い。
そんな不器用さもあっていい。

『Tony Joe』'70年リリース。
スワンプ・ロッカー、トニー・ジョー・ホワイトの3rdアルバム。
ジャケットに写るその風貌、そのままに。
数多いスワンプ・ロッカーの中でも一際、男臭く、汗臭く、暑苦しい。
そんな熱風と砂塵を纏ったが如くのトニー・ジョーの魅力が炸裂しています。
録音にはマッスル・ショールズの凄腕ミュージシャンが集っていて。
恐らくはセッションを行った時期で、大きく二つのバンドに分かれているのかな。
そのどちらもが。そのリズムの響き、オルガンの響き。何ともスワンプなのです。
否、スワンプと言うか。これはもうサザン・ソウルなのかもしれないなと。
要は、もしこのアルバムの主が黒人だったらソウルにカテゴライズされているだろうと。
トニー・ジョーがたまたま白人だったから。ロックにカテゴライズされただけ。
それくらいに。そのサウンドも、そしてその歌声も。カテゴライズなどものともしない。
そんな普遍的な、暑苦しく、そして熱い。そんな、むさ苦しいカッコ良さの美学があると。
特に、それを意識させられるのがB面に収められているカヴァーの数々で。
オーティス・レディングの「Hard To Handle」もあれば。
ジョン・リー・フッカーの「Boom Boom」もあって。そのどちらも。まるで、そう。
トニー・ジョーのオリジナルかと思わされるほどに血肉と化している様が見事なのです。
「Hard To Handle」冒頭の掛け声なんて、もう何ともソウルフルとしか言いようが無く。
歌いながら、バンドを、リズムを支配していく様はジェームス・ブラウンを彷彿とさせて。
「Boom Boom」における一際熱量の高いドス黒さは、もう本当にブルース・マンで。
それらはトニー・ジョーが本来生まれ持った、身につけてきたものだと思われて。
器用な様で。真逆の不器用さ。その熱量過多にしてぶっきらぼうにも感じられる。
そんな暑苦しく、熱い。むさ苦しいカッコ良さに。深い優しさを感じて、どうにも惹かれてしまうのです。

ぶっきらぼうで。
我が道を行く風で。
そのくせ。
要所では。
暑苦しいまでに熱くもあって。

そんな。
不器用さも。
優しさの裏返し。
そんなことは。
お見通しなのだが。

わかりづらいだろうと。
面倒も多いから。
もっと。
素直に思いを見せてくれよと。
思いもするが。

それが。
できるのなら。
怖くないのなら。
とうの昔に。
そうしているのだろうと。

わかりやすい。
わざと、そうしている。
そんなものが鼻につく。
きれいごとの。
表面だけの優しさもどき。

そんなものに。
迎合する世の中だから。
ぶっきらぼうで。
暑苦しいまでに熱い。
そんな不器用さもあっていい。

わかりやすければ。
いいってものでもない。
わかりづらいから。
味わい深い。
そんなものもある。

簡単ならば。
いいってものでもない。
面倒くさいからこそ。
感じられる。
そんなものもある。

やり方も。
表し方も。
一つとは限らない。
色々あるから。
救われるものもある。

小ぎれいなだけ。
きれいなだけ。
それでは。
それだけでは。
見えてこないものもある。

わかりづらく。
面倒くさく。
だから。
回り道をして。道草も食って。
器用じゃなくて。

そんな道程で。
熱風に吹かれて。
砂塵に晒されて。
負けずに。
暑苦しいほどに、熱くなった。

酸いも甘いも。
噛分けた。
優しさの裏返し。
そんな不器用さも。
あっていい、あってほしい。



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2017/09/18 Mon *残照 / Gene Clark

20170918whightlight


夕陽。
沈みゆく。
往生際悪く。
やがて。
潔く。

輪郭を。
白く光らせ。
眩しく燃え。
やがて。
隠れ。

残照が。
空を、
雲を。
街を。
染めている。

その。
余韻の中で。
残り香の中で。
動き始める。
蠢くものがある。

光と影。
陽と陰。
その狭間で。
目覚め。
這い出すものがある。

残照の。
マントを纏った。
夜の子供達。
その末裔が。
今夜も何かを奏で始める。

『Gene Clark』'71年リリース。
バーズのメンバーにしてメイン・ソングライターだったジーン・クラーク。
一説ではメンバー間のトラブルが原因でいち早くバーズを離脱したジーン。
そのジーンの2枚目となるソロ・アルバムで。ジャケットの印象もあってか。
収録曲でもある、「White Light」がその通称としても知られるアルバムです。
このアルバム・タイトルになったのは最初のソロ・アルバムがバンドとの連名だったので。
ジーンの中ではこのアルバムこそが本当のソロ活動の始まりとの思いもあったかなと。
そして。そのパートナーに選ばれたのが、あのジェシ・エド・ディヴィスだったのです。
勿論、あのジェシならではの南部の匂いが濃厚なギター、そのサウンドを欲したのでしょう。
しかし、実のところ。ジェシはプロデューサーとしても優れた腕、感覚の持ち主で。
ジェシがプロデュースを手掛けたアルバムと言うのは3枚(かな?)あるのですが。
そのどれもが、実に素晴らしいもので。このアルバムもまさに名盤と言うに相応しいかと。
繊細な。細やかな息遣いまで感じ取れるようなジーンのメロディ。描かれる感情の機微。
そのまるで、感情の襞が織りなすものを。丹念に紡ぎ出したかの様な世界。
そこに、ジェシのあの熱く、温かく、深いギターが陰影をつけていく。その見事なこと。
ジェシによる意匠を施されることによって、ジーンの魅力が一際、光り輝いていると言う。
ジーンの歌声も、ハーモニカも。その味わいがより一層、深いものに感じられてくるのです。
バーズのメンバーとして一世を風靡したものの。どこか儚げな印象のあるジーン。
日常における悲哀や、叶わぬ恋、思いを歌った歌詞が多いと思われるのも影響しているのか。
更には。バーズ以外では商業的な成功とは無縁だったキャリアも一因ではあるのか。
このアルバムも。高い評価とは裏腹に。チャートに上ることは無かったとか。
それでも。それが故に。このアルバムの残照の如き美しさはいつまでも胸を焦がし、締めつけるのです。

夕陽。
沈みゆく。
名残惜しげに。
やがて。
後ろ髪を絶ち。

輪郭を。
白く輝かせ。
妖しく燃え。
やがて。
溶け落ちる。

残照が。
空に、
雲に。
街に。
滲んでいる。

その。
残響の中で。
余熱の中で。
動き始める。
蠢くものがある。

昼と夜。
ケとハレ。
その狭間で。
目覚め。
這い出すものがある。

残照の。
マントを纏った。
夜の子供達。
その末裔が。
今夜も何かを歌い始める。

陽の名残。
その。
明るさが。
温かさが。
愛おしくも思え。

後ろ髪。
引かれ。
未練を。
残し。
優柔不断に。

やがて。
夕陽が。
思いきると。
時を同じく。
何かが首を擡げる。

残照に。
余韻を。
余熱を。
残り香を。
その残響を聞きながら。

光と影。
陽と陰。
その狭間が。
目覚めさせ。
這い出させるものがある。

昼と夜。
ケとハレ。
その狭間が。
目覚めさせ。
蠢き出すものがある。

残照の。
マントを纏った。
夜の子供達。
その末裔が。
今夜も何かを奏で始める、歌い始める。

残照の。
下で生れ落ち。
駆けだした。
我等は。
夜の子供達、その末裔なのだ。


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2017/09/17 Sun *黄金の収穫 / Neil Young

20170917harvestusorg


芳醇で。
豊潤な。
そんな。
実りを。
感じられた時。

その時は。
悠久の。
香りを放ち。
永遠に。
この胸に刻まれる。

その事の。
大きさ。
有難さ。
そいつを。
忘れさえしなければ。

どんな時も。
崩れ落ちそうな時も。
流されてしまいそうな時も。
溶けて無くなりそうな時も。
その香りを。思い出しさえすれば。

何をしていても。
何が起きても。
己が本分に。
立ち返ることができるのだと。
その確信に救われる。

だから。
妥協しないでいられる。
雷同しないでいられる。
変革を恐れずにいられる。
前へと踏み出し続けていられる。

『Harvest』'72年リリース。
ニール・ヤングに最高の成果をもたらしたアルバム。
全米、全英共にチャートの首位に輝き。「Heart Of Gold」も大ヒットに。
ニールの名前を一躍、全世界に知らしめたアルバムであることは間違いなく。
今でも、世界中で聴き続けられているアルバム。
その実、CSN&Yの分裂とか、離婚問題とか、健康問題とかで。
ボロボロになっていたニール。自然とその視線、思いは己が内側へと降りていき。
時間をかけ、様々なシチュエーションでレコーディングすることで。
その重くなりがちな心象に、新鮮な風も吹き込まれ。作品としては練られていって。
それがまさに、黄金の収穫として実ったのがこのアルバムと言うことになるかと。
あまりにヒットし過ぎたが為に、見過ごされがち、軽く見られがちでもあるのですが。
ここには、ニールの自然で素直な思いが吐露されており。またその意匠として。
この先にニールが展開する様々な試みの発芽も聴きとれる、そんな傑物なのです。
カントリーもあるし、壮大なオーケストラを従えてみせるし、原始的な破壊力もあるし。
それでいて。雑多にならない。迷いなく一本道を行く様な王道的な統一感があると。
そう。ニール自信がこのアルバムの成功に囚われることを嫌い。兎に角。離れようと。
直後から、極端な振れ幅を示し始めたが為に。見え辛くなってはいるのですが。
結局のところ。その後のニールの歩み、旅路は。本質的に、本分としては変わっていなくて。
黄金の心を探し求め、それを有するものを収穫する、黄金の収穫としてみせる。
それに尽きるのではないかと思われるのです。何が黄金の心で、何が黄金の収穫なのか。
それは。このアルバム。そして今に至るニールの歩みから推測するしかないのですが。
自由であり、不屈であり、不倒であり。そして突き詰めれば、それは人間としての本分。
そう、喜怒哀楽、それら総てを包み込み愛であり、光であると。そんな原点が示されていて。
その原点を忘れないニールが歌い続ける限り、このアルバムの放つ光が色褪せることは無いかなと。

芳醇で。
豊潤な。
そんな。
実りを。
感じられる処。

その処は。
悠久に。
満ち溢れて。
永遠が。
この胸に刻まれる。

その事の。
深さ。
気高さ。
そいつを。
忘れさえしなければ。

どんな処にあっても。
崩れ落ちそうな処でも。
流されてしまいそうな処も。
溶けて無くなりそうな処でも。
その満ちる様を。思い出しさえすれば。

何をしていても。
何が起きても。
己が本分を。
繋ぎ止めることができるのだと。
その確信に救われる。

だから。
妥協しないでいられる。
雷同しないでいられる。
革新を恐れずにいられる。
先へと踏み出し続けていられる。

己が。
奥深く。
奥底に。
根付いている。
そんなもの。

そこに。
ある。
己が。
本分への。
確信。

芳醇で。
豊潤な。
そんな。
実りの時が。
悠久の香りを放ち。

芳醇で。
芳醇な。
そんな。
実りの処が。
悠久に満ち溢れ。

その時が。
その処は。
悠久に。
永遠に。
この胸に刻まれる。

その事の。
大きさ。
有難さ。
深さ。
気高さ。

そいつを。
忘れさえしなければ。
どんな時も。
どんな処にあっても。
救われる。

芳醇で。
豊潤な。
黄金の収穫を。
思いだいさえすれば。
恐れるものはないのだ。



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2017/09/14 Thu *夢で飛べたら / Peter & Gordon

20170914inlondonfortea


夢で。
もし飛べたら。
そう。
それが叶うのなら。
それならば。

あの街に。
あの日に。
あの時に。
すぐさま飛んで。
そうして。

一杯の。
紅茶でも飲みながら。
心を静めて。
心を緩めて。
一息ついて。

そうすれば。
少しばかり。
慌てて。
ぐらついた。
足下も落ち着いて。

いつもの。
自分に。
戻れるかなと。
だから。
そう、叶うのなら。

その。
一杯の紅茶の。
その為に。
夢で。
もし飛べたらと。

『In London For Tea』'67年リリース。
ピーター&ゴードンの米国での10枚目のアルバム。
年に2枚~3枚のペースでリリースしていたことになるのですよね。
如何にピーター&ゴードンが米国で愛されていたかがわかります。
尤も。この時期には流石にその人気にも陰りが見え始めていて。
このアルバムに収録されている「Sunday For Tea」が最後のヒット曲だったとか。
恐らくはピーターとゴードンの志向性の違いも明らかになりつつあった時期で。
アルバムとしても、米国ではこの後に一枚を残して解散したのかな。
後にピーターはプロデュース業で成功。ゴードンはスワンプなアルバムをリリースします。
そう言う意味では。ピーター&ゴードンの最後の輝きが感じられるアルバムかなとも。
オリジナルもカヴァーも。見事に一つに融合した、そのポップなところ。
穏やかな日の、午後の木漏れ陽が、器にあたって揺れる光の様な輝き、そんな魅力。
ブリティッシュ・ビート勢の中でも一際ポップだったピーター&ゴードンならではかも。
やや大袈裟に、アダルトに過ぎるかもと感じられる瞬間もあるのですが。
そこらは逆に米国出身で。英国で大人気を博したウォーカー・ブラザースを意識したのかも。
ウォーカー・ブラザースにはピーター&ゴードンを意識していた節もあって。
ここらの相互交流と言うか、影響の及ぼし方はなかなかに興味深いものがあります。
それでも。やはりピーター&ゴードンから感じらえるのは英国の香り、匂いなのですよね。
その香りの豊かさ、匂いの強さ故に。米国人の憧憬を呼び起こし、惹きつけたのだろうと。
そこが、またね、小憎らしいと言うか。魅力的なのですよね。
同じ紅茶でも。英国で飲むのと、日本で飲むのとでは大違い・・・そう感じさせられる。
それだけのものを感じさせられると。夢の中ででもいいから、味わいたくなる。それが堪らないのかな。

夢で。
もし飛べたら。
そう。
それが出来るのなら。
それならば。

あの街に。
あの日に。
あの時に。
今すぐ飛んで。
そうして。

一杯の。
紅茶でも飲みながら。
心を平らに。
心を安らかに。
一息ついて。

そうすれば。
少しばかり。
追われて。
揺れた。
足どりも元に戻って。

いつもの。
自分に。
立ち返れるかなと。
だから。
そう、出来るのなら。

その。
一杯の紅茶を。
それを求めて。
夢で。
もし飛べたらと。

何処に。
あっても。
何時で。
あっても。
目を閉じれば。

一瞬のうちに。
あの街に。
あの日に。
あの時に。
飛んで。

街角の。
木漏れ陽の下で。
ポットに揺れる。
光を追いながら。
カップに口をつける。

それだけで。
心が静まる。
心が緩まる。
それだけで。
戻れる。

それだけで。
心が落ち着く。
心が安らぐ。
それだけで。
立ち返れる。

それが叶うのなら。
それならば。
それが出来るのなら。
それならば。
迷わずに。

夢で。
もし飛べたら。
そう。
思わずにはいられない。
願わずにはいられない。



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2017/09/12 Tue *生かすも殺すも / The Kinks

20170912kovers


生かすも。
殺すも。
そいつは。
誰でもない。
自分次第だと。

そいつに。
そのことに。
気づいているのか。
それでも。
笑っていられるのか。

目の前に。
並べられた。
多彩な。
カードを。
選択肢を。

どう選んで。
どう使うのか。
それは。
豊かでもあり。
悩ましくもある。

豊かさに。
溺れることなく。
悩ましさに。
搦めとられることなく。
生かせるか。

それ次第で。
これからが。
大きく変わる。
大きな差がつく。
その覚悟は胸にあるのか。

『Kovers』'85年リリース。
デビュー当初のキンクスのアルバムやEP盤。
そこに収められていた様々なカヴァーだけを集めた編集アルバム。
『Covers』とすべきところを『Kovers』としているセンスが心憎いところ。
当時日本でキンクスの権利を持っていたSMSによる日本独自編集アルバム・・・
そう思っていたのですが。前年に英国で同名、同内容のアルバムがリリースされていて。
そのジャケットだけを日本独自に変えたもの、と言うのが真相かもしれません。
さて。キンクスと言うと。レイ・デイヴィスによる癖のあるナンバーの数々。
あるいはレイに反抗するかの如きデイヴ・デイヴィスによる尖がったナンバー。
どのみち。オリジナル・ナンバーが想起されて。あまりカヴァーの印象は無いかなと。
実際に同時期のブリティッシュ・ビート勢の中でもいち早くオリジナルへの固執を見せて。
「You Really Got Me」のヒットもあって。オリジナル路線をひた走るのですが。
当然、デビュー前のバック・グラウンドにはブルースやR&Bもあった筈で。
また特に1stアルバムの頃はレコード会社からそう言ったカヴァーも要求されていたと。
なので。カヴァーもお手の物と思われて。実際に、何とも決まっているものもあるのですが。
中には明らかにやる気のなさが如実に表れてしまっているものもあるのがキンクスかなと。
デビュー曲でもある「Long Tall Sally」の熱の無さ。無理矢理録音させられたとかで。
数ある同局のヴァージョンの中でもここまで体温の低いものも無いかなと。
一方でスリーピー・ジョン・エスティスの「Milk Cow Blues」とか。
スリム・ハーポの「Got Love If You Want It」なんかは何とも熱く、そして尖がっていて。
この落差の激しさ。好き嫌いのハッキリしているところ。その妥協しないところ。
カヴァーであっても、自分達の生きる道、活かし方を心得ていた。その証かなと思われます。
チャック・ベリーや、ボ・ディドリーのナンバーが、良くも悪くも無いと言うのもね。
ところで。このジャケット。日本の、あの著名なギタリストだと思うのですけどねぇ・・・

活かすも。
腐らせるも。
そいつは。
誰でもない。
自分次第だと。

そいつに。
そのことに。
感づいているのか。
それでも。
動かないでいられるのか。

掌に。
乗せられた。
多彩な。
キーを。
選択肢を。

どれを選んで。
どれを捨てるのか。
それは。
贅沢でもあり。
過剰でもある。

贅沢に。
奢ることなく。
過剰に。
埋没することなく。
活かせるか。

それ次第で。
この先の景色が。
見えてくる。
見えるものが変わってくる。
その覚悟は腹にできているのか。

選べる。
それは。
同時に。
選ばなければならない。
そう言うこと。

選べる立場に選ばれた。
それは。
同時に。
選ばれる側に立たされた。
そう言うこと。

選んだものを。
生かすも。
殺すも。
他の誰でもない。
自分次第。

選び方で。
活きるも。
腐るも。
他の誰でもない。
自分次第。

選んだもの。選び方。
そいつで。
生きるも。
死ぬのも。
自分次第。

生殺与奪。
それを手にしている。
同時に。
それを握られてもいる。
その覚悟はあるか、できているか。

生かすも。
殺すも。
その総ては。
自分次第なのだと。
だから面白いのだと。



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2017/09/11 Mon *直撃 / The Who

20170911thebestofthewho


心に。
直撃。
一撃。
真っ直ぐに。
そのままに。

なんてことはない。
やりとりの。
その。
一言が。フレーズが。
飛び込んでくる。

特別でも。
何でもないであろう。
その。
一言が。フレーズが。
突き刺さる。

ただの。
普通の。
その。
一言も。フレーズも。
特別なものになる。

その。
欠片が。断片が。
特別な輝きを放ち。
特別な意味を持ち。
飛び込んでくる。

真っ直ぐで。
そのままで。
心に。
直撃。
一撃。

『The Best Of The Who』'68年リリース。
ザ・フーの英国で初めての編集アルバム『Direct Hits』と同内容のオランダ盤。
収録されているナンバーを表現しようとして狙いすぎで外してしまった。
そんな英国盤のジャケットを変更したくなる気持ちもわからなくはないのですが。
あれはあれで味があったかなと。アルバム・タイトルは変えなくてもよかったよな。
まぁ、色使いも目に鮮やかな、このコーティング・ジャケットもオランダ盤らしいかな。
さて。ご存知の様に。当時はデビュー当時の契約関係の揉め事が尾を引いていて。
ブランズウィック時代の音源は収録できずに。リアクションそしてトラックと。
デビュー当時のマネージメントから離れて設立したレーベルからリリースした音源。
シングル盤とEP盤から全12曲が選ばれて収録されています。
前述の経緯からして。完璧なものとは言えないのですが、そこはザ・フーですからね。
兎に角、駄曲や捨て曲の類がありませんので。現代通りにダイレクトに響いてくるその魅力。
「I’m A Boy」「Pictures Of Lily」「I Can See For Miles」「Substitute」「Happy Jack」と。
そのヒット曲の、カッコいいこと、弾けていること、煌めいていることと言ったら。
改めてザ・フーの、ピート・タウンゼントのヒット・メイカー振りには痺れてしまいます。
そう。『Tommy』『Quadrophenia』と言ったコンセプト・アルバムの完成度の高さ。
それを実現してみせる貫禄と凄味と同等に、キャッチーに疾走するヒット曲を連発した。
その直接的な身の軽さもザ・フーの魅力で。それが後のパンクの連中にも愛された所以かな。
ストーンズを支援する為に急遽録音してリリースした「The Last Time」も収録されていて。
その完成度の低さにはガクッとなりながら、だからこその心意気を感じたりもします。
更にはA面の一曲目にキース・ムーンが歌う「Bucket "T"」が収録されていたりもして。
敢えて。そんなナンバーを収録しているところにユーモアと懐の深さも感じられるかな。
そして。その演奏力の高さ。その迫力。やはりただものでは無いなと。直撃され、震えてしまうのです。

心に。
直撃。
一撃。
ど真ん中に。
勢いのままに。

なんてことはない。
やりとりの。
その。
響きが。メロディが。
飛び込んでくる。

特別でも。
何でもないであろう。
その。
響きが。メロディが。
突き刺さる。

ただの。
普通の。
その。
響きも。メロディも。
特別なものになる。

その。
破片が。断編が。
特別な輝きを放ち。
特別な意味を持ち。
飛び込んでくる。

ど真ん中で。
勢いのままで。
心に。
直撃。
一撃。

一字。
一字が。
その。
姿が。
飛び込んでくる。

一説。
一説が。
その。
様が。
飛び込んでくる。

一編。
一編が。
その。
佇まいが。
飛び込んでくる。

なんてことはない。
特別でも。
何でもない。
普通の。
やりとりが特別になる。

その。
欠片が。断片が。
破片が。断編が。
特別な輝きを放つ。
特別な意味を持つ。

その。
一言が。フレーズが。
響きが。メロディが。
特別なものになり。
飛び込んでくる。

心に。
直撃。
一撃。
真っ直ぐに。
そのままに。

撃たれたまま、夢みていたい。



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2017/09/10 Sun*浮上の時 / The Beatles

20170910yellowsubmarine


浮上の時。
たぶん。
そう言うことなのだろう。
そろそろ。
顔を出せ、息を吸えと。

深く。
果て無く。
潜っていくのは。
潜り続けるのは。
それは。

深さ故に。
暗さ故に。
恐ろしくもあり。
同時に。
心地よくもある。

暗い。
海の底。
光も届かず。
音も届かず。
ただ深みへと。

静かに。
そのままに。
任せていれば。
楽になれる。
その筈なのに。

一筋の光が。
一本の糸が。
引き留める。
呼び戻す。
そいつは虫が良すぎると。

『Yellow Submarine』'69年リリース。
ビートルズの英国での10枚目のオリジナル・アルバム。
そして同名のアニメーション映画のサウンドトラック・アルバム。
ご存知の様に。ビートルズによるナンバーはA面の6曲のみで。
B面にはジョージ・マーティン・オーケストラの演奏が収められていて。
厳密にはビートルズのオリジナル・アルバムとは言い難いと思うのですが。
しかも。企画を推進していたブラウン・エプスタインが亡くなったこともあって。
ビートルズのメンバーは乗り気ではなく。新たに創作に取り組むことなく。
既にリリース済みのナンバーと、録音されていたもののお蔵入りになったナンバー。
それらを提供することでお茶を濁してしまったのでした・・・
尤も。ラッシュ段階の作品を観たメンバーは感銘を受けて。積極的に協力するのですが。
どうにも。ビートルズのアルバムとしては中途半端な状態でリリースしてしまったと。
何でもジョージ・ハリスンは、ビートルズの中でも最悪のアルバムと語っていたとか。
ジョージらしい個性を発揮したナンバーが2曲収録されているのですが。
何故、このアルバムだったのだとの思い、ジョンとポールへの複雑な思いがあったかなと。
それでも光り輝くものがあるのは。流石はビートルズと言うか、ジョン・レノンと言うか。
「Hey Bulldog」の攻撃的な躍動感と、「All You Need Is Love」の圧倒的な幸福感。
この2曲には、やはりいつでも、どんな時でも心を掴まれ、浮き上がれさせられるのです。
「Hey Bulldog」は映画ではカットされ、「All You Need Is Love」は既出なのですけどね。
それでも尚、この2曲の存在故に。このアルバムには価値があるなと感じてしまうのです。
そうすると「Yellow Submarine」までが悪くは無いかなとか思われて。
現に、映画の高い評価が無ければ、『Get Back』や『Abbey Road』へとは至らなかった。
そう考えると。最後の足掻きとは言え、浮上のきっかけにはなったのかなと思うのです。

浮上の時。
たぶん。
そう言うことなのだろう。
そろそろ。
浮いてこい、顔を出せと。

深く。
どこまでも。
潜っていくのは。
潜り続けるのは。
それは。

深さ故に。
暗さ故に。
おぞましくもあり。
同時に。
安らかでもある。

深い。
海の底。
光も見えず。
音も聞こえず。
ただ闇の中へと。

諦めて。
そのままに。
沈んでいけば。
終わりにできる。
その筈なのに。

一筋の音が。
一本の鎖が。
引き留める。
呼び戻す。
そいつは調子が良すぎると。

他には。
無いと。
無いのだと。
そう。
思っていた。

これ以上は。
無いと。
無いのだと。
そう。
信じていた。

無いと。
思いたかった。
思いたがっていた。
信じたかった。
信じたがっていた。

だから。
そのままに。
このままで。
深く。
暗く。

だから。
そのままで。
このままに。
静かに。
諦めて。

でも。
一筋の。
一本の。
その先に。
微かだとしても。

躍動するものを。
幸福と思えるものを。
見てしまった。
感じてしまった。
それは。

たぶん。
そう言うことなのだろう。
そろそろ。
顔を出せ、息を吸えと。
浮いてこい、顔を出せと。

虫の良い話は。
調子の良い話は。
止めにして。
浮上の時。
重しを捨てて、さぁ、いま。



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2017/09/09 Sat *この道を / The Rolling Stones

20170909rockinrollingstonesukorg


この道を。
行けば。
どうなるか。
そんなことは。
わからない。

この道を。
行った先が。
どこかなんて。
そんなことも。
わからない。

ただ。
わからないことを。
そのことを。
恐れて。
踏み出さずにいても。

何も。
始まらない。
転がらない。
それだけは。
わかるのだ。

ならば。
迷わずに。
路面を蹴って。
路上へと。
この道へと。

この道を。
行くこと。
そいつは。
たぶん。
楽しめる気がするのだな。

『Rock 'N' Rolling Stones』'72年リリース。
B級なジャケットが妙にカッコいいローリング・ストーンズの編集アルバム。
ストーンズに去られたデッカは意趣返しとばかりに編集アルバムを乱発しましたが。
このアルバムもその一枚で。何枚目にあたるのだったか。商魂逞しいなと。
アルバム・タイトルと選曲から推測するに。ロックンロールなストーンズの。
その名演に焦点をあてて編集してみました。そんなところなのかな。
特に珍しいナンバーやテイクがあるわけではなく。それほど価値があるとは思えませんが。
この手の、狙いが当たっているのか、外れているのか。わからない選曲と曲順。
それで聴くストーンズと言うのも、意外と悪くないと言うか、実は好きだったりするのです。
このアルバムだと全12曲。「Route 66」から始まって「Carol」で終わると。
その総てがアップ・テンポなナンバーで、確かにロックンロールなストーンズだよなと。
しかもカヴァーが10曲で、チャック・ベリーの直接的なカヴァーが5曲。
チャックのヴァージョンを元にしたと思しき間接的なカヴァーが2曲。合計すると7曲。
殆ど、ストーンズによるチャック・ナンバーの名演集って趣に仕上がっていたりして。
(後に、日本のロンドン・レコードがそのままの企画の編集アルバムをリリースしましたが)
ストーンズで、チャックで、ロックンロールですから。悪いわけがないのですよね。
「Little Queenie」と「Carol」が『Get Yer Ya-Ya's Out !』からなのは姑息な感じですが。
「Route 66」と「Down The Road Apiece」を前述の関節的カヴァーの意図で選んだのなら。
このアルバムの選曲担当者はなかなかやるなと言うか、なかなかの曲者と言うか。
わかっているじゃないのと。肩の一つでも叩いてあげたくはなるかも知れないのですよね。
「19th Nervous Breakdown」なんてヒット曲をこっそりと入れていなければ。
尚のこと良かったのですけどね。売上を考えたのか。でも、あまり効果は無いような気も。
それにしても。英国での1stアルバムと同じで「Route 66」はA面一曲目が似合うな。
ストーンズの迷いなきロックンロール街道、その道行きの始まりにこれほど相応しいナンバーもないかな。

この道を。
行けば。
どうなるか。
考えたところで。
わからない。

この道を。
行った先が。
どこかなんて。
悩んだところで。
わからない。

ただ。
わからないことで。
そのことで。
躊躇って。
踏み出さずに終わったら。

何も。
始められなかったと。
変えられなかったと。
後悔することだけは。
わかるのだ。

ならば。
迷わずに。
路面を蹴って。
路上を駆けだして。
この道へと。

この道を。
行けば。
きっと。
何か。
面白くなる気がするのだな。

馬鹿な頭で。
考えたところで。
悩んだところで。
何かが。
わかるわけもない。

馬鹿な考え。
休みに何とかで。
いつまで経っても。
何かが。
わかるわけもない。

だから。
始めてしまおう。
転がってしまおう。
そうすれば。
なるようになる。

恐れも。
躊躇いも。
後悔よりは。
怖くもない。
重くもない。

始めれば。
転がれば。
そこに道ができる。
それが道となる。
なるようになる。

楽しめそう。
面白そう。
路面を蹴るには。
路上を駆けだすには。
それで十分だ。

必要以上に。
危ぶむなかれ。
この道を。
いけば。
わかるさ。馬鹿野郎ってな(笑)。



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2017/09/07 Thu *生き延びよう / Bob Marley & The Waillers

20170907survival


生き抜け。
生き延びろ。
何が何でも。
どうしても。
何がどうでも。

相も変わらず。
難儀なことだらけ。
それどころか。
状況は。
悪化の一途を辿っている。

表面は。
綺麗に。
無味無臭に。
装われたその裏で。
悪い奴等が蠢いていやがる。

断ち切られて。
切り離されて。
不安に襲われそうになる。
その隙をついて。
止めを刺そうと狙っている。

騙されるな。
誤魔化されるな。
取り込まれちゃ駄目だ。
忘れてしまっては駄目だ。
目を覚ますのだ。

生き抜こう。
生き延びよう。
何がどうなっても。
どうであろうと。
何をどうしても。

『Survival』'79年リリース。
ボブ・マーリー&ウェイラーズのアイランドでの8枚目のスタジオ・アルバム。
(厳密には初めの2枚はウェイラーズ名義なので6枚目と言うことですが)
コンスタントにアルバムを制作、リリースしていたボブですが。
このアルバムは久し振りにジャマイカで録音されたアルバムだったのだと思います。
政治的な争いに巻き込まれ。暴漢に襲われて負傷してジャマイカを離れていたボブ。
恐らくは、その離れている間に初めてアフリカを訪れたことで心境に変化が生じたのかと。
アフリカと言うのはラスタファリズムではザイオン、理想郷と呼ばれている土地です。
ジャマイカ、そして世界の体制や仕組みに異論を唱え、抵抗の声を上げ。
ザイオン、理想郷への回帰を説き、歌ってきたボブにとってはエポック・メイキングで。
勿論、大きな喜びもあったでしょうが。同時に現実を突き付けられたのだとも思われて。
まだまだ植民地時代の呪縛から解き放たれていないその土地、大地をも開放しなければと。
そう。アフリカの人々、同胞に向けて歌い、鼓舞することを決意したのではないかと。
故に敢えて。ジャマイカに戻り。危険に身を晒しながらも原点回帰して取り組んだと。
「Wake Up And Live」「Babylon System」「So Much Trouble In The World」等と並んで。
「Zimbabwe」「Africa Unite」と。明らかにアフリカに向けて歌われたナンバーがあって。
サウンド的にも、リズムの変化、そしてブラスの多用と。アフリカン・ミュージックに接近。
言わば、アフリカン・レゲエとでも言うべきサウンドに乗って歌い、鼓舞しているのです。
そのボブの思いが届いたのか。アフリカを訪れたと言う事実も影響してか。
一説ではこのアルバムはアフリカで最も愛されているボブのアルバムなのだとか。
そしてこのアルバムの影響が、後のアフリカン・ミュージックにも感じられるとのことで。
厳しい現実を目の当たりにしながらも。諦めることなく覚醒と開放を呼び掛けたボブの。
そんなアフリカ、同胞に向けた強い愛情を感じることのできるアルバムとなっています。

生き抜け。
生き延びろ。
何が何でも。
どうしても。
何がどうでも。

相も変わらず。
難儀なことだらけ。
それどころか。
状況は。
悪化の一途を辿っている。

表面は。
綺麗に。
無味無臭に。
装われたその裏で。
悪い奴等が蠢いていやがる。

断ち切られて。
切り離されて。
不安に襲われそうになる。
その隙をついて。
止めを刺そうと狙っている。

騙されるな。
誤魔化されるな。
取り込まれちゃ駄目だ。
忘れてしまっては駄目だ。
目を覚ますのだ。

生き抜こう。
生き延びよう。
何がどうなっても。
どうであろうと。
何をどうしても。

理不尽で。
頑迷で。
強固な。
仕組みが支配する。
そんな世の中で。

立ち回りの巧い。
そんな奴等が。
手も汚さずに。
甘い汁を吸っている。
そんな世の中で。

生きていくのは。
生き抜くのは。
生き延びるのは。
想像を絶するほど。
難しいけれど。

巧妙で。
陰湿な。
罠が張り巡らされて。
逃れられない。
そんな世の中で。

止まらない。
止められない。
血を吐き続けるマラソンを。
走らされている。
そんな世の中で。

生きていくのは。
生き抜こうとするのは。
生き延びようとするのは。
想像など及ばないほど。
難しいけれど。

生き抜こう。
生き延びよう。
何がどうなっても。
どうであろうと。
何をどうしても。

そうさ。共に。生き抜こう。



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2017/09/06 Wed *駄目なものは駄目 / Steel Pulse

20170906handsworthrevolution


駄目なものは駄目。
大概のことは。
よっぽどのことでなければ。
どうでもいいけれど。
許されないものと言うのはある。

別に。
文化であろうが。
なかろうが。
そんなことは。
どうでもいいし。

別に。
一線を越えていようが。
一戦を交えていようが。
そんなことも。
どうでもいいし。

下種だろうと。
何だろうと。
その覚悟があるのなら。
好きにすればいいし。
そんなものだし。

でも。
どうしたって。
越えてはいけない。
やってはいけない。
そんなものもある。

だから。
駄目なものは駄目と。
許せないものは許せないと。
恐れずに。
口にしなければならない時もある。

『Handsworth Revolution』'78年リリース。
ブリティッシュ・レゲエの先駆者、スティール・パルス。
アルバム・タイトルにあるハンズワースと言うのはバーミンガムにあるゲットーで。
ジャマイカからの移民も多い地区で、スティール・パルスの出身地でもあります。
そのゲットーから革命を宣言して勇躍シーンに現れたスティール・パルス。
クラプトンの件の発言に端を発したロック・アゲインスト・ザ・レイシズムにも呼応して。
クラッシュやストラングラーズを始めとするパンク・バンドとも連携して。
多くのパンクスの支持を集めて。精力的に活動し、メッセージを発信することとなります。
英国で生まれて。英国に暮らして。英国でレゲエをやる。そこにある、起こるもの。
ジャマイカ産のレゲエとはまた異なる、そして根は同質の厳しさ。
人種であったり、信仰であったり。もっと言えば単に肌の色や、髪型であるとか。
そんな些細で下らない。もっと言えば謂れのない理由による差別や抑圧。
それらへの、激しく、鋭く、揺らぐことの無い異議、抗議、抵抗が歌われているのです。
それもあってか。このアルバムに漂う張り詰めた緊張感はかなりのものがあります。
何しろ「Ku Klux Klan」なるナンバーを正面から歌ってしまうその度胸と言うか覚悟。
想像するに。かなりのリスクもあったかと思われるのですが。それでも毅然と立ち向かう。
そのスティール・パルスの姿勢が、クールとも思われる硬質なビートにも反映しているかと。
そこが硬すぎるとの評価、批評もある様ですが。その硬さ、ビート、サウンドの硬さは。
スティール・パルスの意思の固さ、決意の固さの表れなのだろうなと。そこに惹かれるかな。
別に。怒ればいいとも思いませんし、常に難しい顔で、強面でいるのがいいとも思わないし。
でも。だから。どうしても許せないもの、絶対に駄目なもの。そんなものに直面した時には。
毅然として。恐れずに。表現しなければいけないのだと。そんな筋の通し方を教えてくれるアルバムなのです。

駄目なものは駄目。
大抵のことは。
よっぽどのことでもなければ。
どうでもいいけれど。
許されないものと言うのもある。

別に。
純粋であろうが。
なかろうが。
そんなことは。
どうでもいいし。

別に。
法に触れようが触れまいが。
倫理的に問題があろうが無かろうが。
そんなことも。
どうでもいいし。

先生だろうと。
何様だろうと。
その覚悟があるのなら。
好きにすればいいし。
そんなものだし。

でも。
どうしたって。
越えてはいけない。
やってはいけない。
そんなものもある。

だから。
駄目なものは駄目と。
許せないものは許せないと。
曖昧にしないで。
口にしなければならない時もある。

理不尽に。
無理矢理に。
誰かを。
踏みにじる。
それは駄目だろう。

強制して。
抑圧して。
誰かを。
排除する。
それは許されないだろう。

謂れもなく。
差別して。
誰かを。
貶める。
それは駄目だろう。

尻馬に乗って。
付和雷同して。
誰かを。
追い詰める。
それは許されないだろう。

駄目だと。
許されないと。
気づいているのに。
気づかない振りをしている。
それは駄目だろう。

駄目だと。
許されないと。
わかっているのに。
己をごまかして口を閉ざしている。
それは許されないだろう。

駄目なものは駄目。
許されないものと言うのはある。
気づいている。
わかっている。
ならば・・・今のままでは駄目だろう・・・



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2017/09/05 Tue *生命の使い方 / Jimmy Cliff

20170905iamtheliving


生命の使い方。
なんて言うと。
些か。
大袈裟に過ぎると。
そんなところだが。

誰と。
何処で。
何を食べるか。
何を飲むか。
例えばそう言うこと。

何を見て。
何を聞いて。
何を読んで。
何を感じるか。
例えばそう言うこと。

そうして。
何を思い。
何を抱き。
どう表すのか。
例えればそう言うこと。

だから。
そう。
些細に思えても。
小事に思えても。
歩き方一つで。

生命に。
何を感じ。
何を思い。
ここまできたのかが。
見えてきたりもする。

『I Am The Living』'80年リリース。
ジミー・クリフの14枚目(?)のスタジオ・アルバム。
当時の邦題は『生命の躍動』なる些か大仰なものでした。
ジミーはジャマイカが独立した時からシンガーとして活動を始めたので。
言わば、レゲエの歴史よりもキャリアが長いくらいのベテランなのですが。
その印象としてはとにかく、若い、瑞々しい、躍動感に溢れていると言ったところ。
その明るさ、その陽気さ。それがあまりにも洗練され過ぎているとして。
泥臭さを求めるレゲエ・ファンからは敬遠されることもある様ですが。
(国内盤のライナーもその文脈で次作に期待したいとか書かれているし・・・)
確かに何を歌っても感動的なソウル・バラードに近づいてしまう様なところもあって。
それがジミーと言うシンガーの魅力でもあり、限界でもあるのかもですが。
元々、カリブ海を渡ってきたR&Bやソウルに影響されてレゲエが生まれたことを思えば。
先駆者たるジミーが、よりソウル・シンガーに近い立ち位置で表現するのは自然なことかと。
直接的なメッセージソングや発言が少ない(伝わらない)せいか。
どうにもノンポリにも見られがちな様ですが。それは明らかに感じ方が偏狭に過ぎるかと。
全身全霊で、生きること、生命の踊ること、その喜びを歌うジミー。
その姿勢こそが、ポジティブで、そしてラディカルなメッセージそのものなのですよね。
実はこのアルバムを伴ってジミーは南アフリカ共和国でツアーを行っているのです。
当然のことながら批判の嵐に晒されることになったそうなのですが。
既にスターであったジミーはそれも承知の上、ソウェトの虐げられた民衆の前で歌い。
ツアーの合間にはネルソン・マンデラが収監されている監獄に近い丘の上でも歌ったと。
リスクを背負っても。己が信じるままに、己を待っている人達の為に歌う。
その後、アパルトヘイトが廃止された南アフリカには一度も訪れていないと言うジミー。
歌うこと、その歌で何をどう伝えるのかと言うこと。生命の使い方を知っているのだと思うのです。

生命の使い方。
なんて言うと。
確かに。
肩に力が入り過ぎ。
それはそうなのだが。

誰と。
何処で。
何を食べたいのか。
何を飲みたいのか。
例えばそう言うこと。

何を見ようとするのか。
何を聞こうとするのか。
何を読もうとするのか。
何を感じとろうとするのか。
例えばそう言うこと。

そうして。
何かを思い。
何かを抱き。
何をどう表していこうとするのか。
例えればそう言うこと。

だから。
そう。
些末に思えても。
細事に思えても。
佇まい一つで。

生命に。
何を感じ。
何を思い。
どこへ向かおうとするのかが。
感じられたりもする。

日々。
追われて。
毎日。
流されて。
その繰り返し。

何年も。
何十年も。
繰り返し。
積み重ね。
そうだとしても。

その中で。
迷い。
悩み。
考え。
選択してきたのだ。

その中で。
目にして。
耳にして。
触れて。
選び取ってきたのだ。

何を。
感じたのか。
そして。
何を。
思い、抱いたのか。

どう。
表したいのか。
そして。
誰と。
共有、共感したいのか。

歩き方一つ。
佇まい一つ。
そこに。
己の生命の使い方。
そんなものがある。



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2017/09/04 Mon *夏の終わりに / Various Artists

20170904frombambamtocherryohbaby


夏の終わりに。
祭りがある。
明るく。
朗らかに。
何よりも楽しく。

海に繋がる。
運河の畔で。
潮風を感じながら。
楽しめる。
そんな祭りがある。

飲み物。
食べ物。
色んな屋台がある。
何を飲もうか。
何を食べようか。

古着や。
アンティークも。
売られている。
何か見つかるかも。
何を手に取ろうか。

ワークショップや。
足湯もある。
何にチャレンジしようか。
ゆったり、のんびり。
疲れを癒そうか。

おや。
あの角の奥から。
賑やかな音楽が。
弾む音楽が。
聴こえてくる・・・祭りがある。

『From Bam Bam To Cherry Oh ! Baby』'72年リリース。
ジャマイカで毎年行われていた(行われている?)ソング・フェスティヴァル。
その入賞曲を集めたオムニバス・アルバムで、全部で10曲が収録されています。
時期的には'66年~'72年の間に入賞したナンバーから選ばれたアルバムなのかな。
レゲエの前身とも言われるロックステディからアーリー・レゲエの時代ですかね。
レゲエの勃興期、緩やかに揺れながら、弾みながら熱く上り詰めていく。
そんな時代の空気が詰め込まれた様なアルバムで。ある種の、いなたさ・・・も魅力です。
ジャケットに写っているのは競技場?こんな会場でフェスティヴァルが行われていたのか。
ジャケットの右上には何とジャマイカ航空のマークが入っていたりもして。
このフェスティヴァル、このアルバムに対する力の入れ様が感じられたりもします。
まだまだ洗練とは無縁な。むしろ原始的とも思える大らかなエネルギーを感じて。
それ故に。そこに可能性を見出して。盛り上げていこうとの姿勢が好ましいのですよね。
トゥーツ&ザ・メイタルズやデスモンド・デッカーと言う大物も収録されていて。
特にメイタルズは3曲も選ばれているところが貫禄と言うか。流石だよなと。
ロックステディの時代からシーンをリードし続けているメイタルズならでは、かなと。
そして。日本で一番知られているのがエリック・ドナルドスンの「Cherry Oh! Baby」で。
そう。ストーンズが『Black And Blue』でカヴァーしたことで知られていて。
そのオリジナル・ヴァージョンが聴けるという事で。このアルバムは重宝されていた様な。
キースの選曲だったとも言われていますが。キースもミックも大好きだったのだろうなと。
それくらいに完コピに近いかな。エリックの癖のある歌い方まで真似していますからね。
このアルバム。原盤は英国盤ですから。キースもミックもこのアルバムを聴いていたかも。
その「Cherry Oh! Baby」も含めて。揺れて、弾む感じが横溢なのが、何とも堪らないアルバムなのです。

夏の終わりに。
祭りがあった。
明るく。
朗らかに。
何よりも楽しくと。

海に繋がる。
運河の畔で。
潮風を感じながら。
楽しめた。
そんな祭りがあった。

飲み物。
食べ物。
色んな屋台もあって。
あれも飲んだ、これも飲んだ。
あれも食べた、これも食べた。

古着や。
アンティークも。
あれもこれも買った。
手に取ってみたら。
あれもこれも欲しくなった。

ワークショップや。
足湯にもチャレンジした。
ゆったり、のんびり。
時を過ごした。
疲れも癒された。

そう。
あの角の奥から。
賑やかな音楽が。
弾む音楽が。
聴こえてきて・・・祭りがあった。

夏の終わりに。
青い空の下。
明るい陽気の中。
心地よい風に吹かれて。
祭りがあった。

ふわふわと。
ゆらゆらと。
皆の気持ちが。
皆の思いが。
揺れて。弾んで。

何か。
いいねと。
心地いいねと。
楽しいねと。
滲んで。溢れて。

食べて。
飲んで。
遊んで。
癒されて。
笑って。

歩いて。
寝転んで。
見上げて。
安らいで。
落ちて。

音楽が。
リズムが。
ビートが。
響いてきて。
踊りだしてしまう。

夏の終わりに。
青い空の下。
明るい陽気の中。
心地よい音楽に吹かれて。
祭りがあった。

揺れて。
弾んで。
楽しさが横溢な。
夏の終わりに。
祭りがあった。



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2017/09/02 Sat *ルールブック / Original Soundtruck

20170902rockers


俺が。
ルールブックだ。
そうだ。
そう言うことだ。
決めるのは俺だ。

他の。
誰でもない。
他の。
何ものでもない。
俺が決めるのだ。

意志があり。
矜持があり。
覚悟があり。
自信があれば。
それでいい。

見た目とか。
形とか。
やり方とか。
決まりとか。
そんなものには依らないのだ。

口にする以上。
言い切る以上。
伴う。
危険も、結果も。
自分自身が背負うのだ。

そうだ。
そう言うことだ。
決めるのは俺だ。
俺が。
ルールブックだ。

『Rockers』'79年リリース。
今や伝説とも言えるレゲエ・ムービーのサウンドトラック・アルバム。
多くのアーティストが本人役で出演していましたが。
このアルバムにもその殆どが何らかの形で参加、収録されています。
本国、ジャマイカで公開されたのが'78年で。米国や日本では'80年公開かな。
日本ではボブ・マーリーの来日とこの映画の公開でレゲエが市民権を得た・・・
そこまではいかなくても。その知名度を上げるのに貢献したのは間違いないかなと。
ジャマイカでも、ルーツ・ロック、レゲエが一番元気だった、勢いのあった時代であり。
その空気を、匂いをそのままに、生々しく描いた映画であり、そのサントラですから。
この映画、このアルバムでレゲエに一気にはまってしまった人も多かっただろうなと。
ピーター・トッシュに、バニー・ウェイラーに、バーニング・スピアに・・・
ジュニア・マーヴィンもいれば、サード・ワールドもと。もうクラクラしてきますが。
このアルバムで歌声を知って。個別のアルバムを探したアーティストも多いのですよね。
ジャマイカの日常を風刺とユーモアを交えながら、鋭くも生き生きと描いた映画。
そこで歌われる、奏でられるレゲエの持つ、陽気で逞しい生命力が眩しかったなと。
当時、レゲエが何故パンクと共鳴し合ったのか。その答えはこのアルバムにもあるのです。
そう。何故レゲエなのにロッカーズなのか。世界で一番カッコ良くて、尖がっている。
そんな音楽を欧米ではロックと呼んでいると。ジャマイカではどうなのだと。
ジャマイカで一番カッコ良くて、尖がっているのは自分達がやっている音楽じゃないかと。
だったら、俺達のやっているのはロック、俺達はロッカーズなのだと。そう宣言したのです。
スタイルとか、ジャンルとか、カテゴリーではなくて。思いや、誇りが決めるのだと。
そんな自然で当然なことを気づかせてくれる、ロックなレゲエ・アルバムなのですね。

俺が。
ルールブックだ。
そうだ。
そう言ってしまうのだ。
決めるのは俺だと。

他の。
誰かじゃない。
他の。
何ものでなどない。
俺が決めるのだと。

意志を持ち。
矜持を抱き。
覚悟を決めて。
自信はあるぞと。
それでいい。

格好とか。
形式とか。
手法とか。
規則とか。
そんなものには拠らないのだ。

口にした以上。
言い切った以上。
伴う。
危機も、責任も。
自分自身が背負えばいい。

そうだ。
そう言ってしまうのだ。
決めるのは俺だと。
俺が。
ルールブックだ。

誰かに。
何ものかに。
言われたくない。
言われたくもない。
そうだろう。

誰かに。
何ものかに。
決めさせない。
決められたくもない。
そうだろう。

誰が。
どう見ようと。
誰に。
どう見えようと。
関係ない。

誰が。
どうやろうと。
誰も。
やっていなくても。
関係ない。

格好も。
形式も。
手法も。
規則も。
自分の意思と矜持次第。

何が。
カッコ良くて。
尖がっていて。
それをやるのか、やらないのか。
決めるのは俺なのだ。

ルールブックは俺なのだ。



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2017/09/01 Fri *不埒に / The Ikettes

20170901soulthehits


不埒に。
狙え。
構いはしない。
思うままに。
求めるままに。

何故。
狭める。
躊躇う。
止める。
諦める。

思うままにはいかない。
求めるままにはならない。
だからこそ。
思うだけ。
求めるだけ。

我が儘だと。
身勝手だと。
後ろ指を指されようが。
誹られようが。
それが何だと言うのだろう。

手にしたい。
手に入れたい。
楽しみたい。
喜びたい。
遠慮などしていられない。

ならば。
できる限り。
及ぶ限り。
その限りまで。
不埒に。

『Soul The Hits』'65年リリース。
アイケッツの最初にして最後のオリジナル・アルバム。
アイク&ティナ・ターナー・レヴューの構成員として活躍していたアイケッツ。
あのティナのバックで激しく踊り、コーラスで華を添えていたアイケッツ。
残された動画などを観ると、その存在が如何に重要だったかがわかります。
恐らくはアイクがレイ・チャールズとレイレッツのステージを観て着想を得たのかな。
まぁ、兎に角。アイク&ティナの成功には欠かせない存在だったのは間違いないかなと。
その割には活動中にリリースされたアルバムが(恐らくは)これ一枚と言うのは。
飽くまでもシングル盤が中心だった時代故でもあるのでしょうが。
やはりアイクが、その貢献に見合う活躍の場を与えなかったのではないかと邪推したくも。
そしてアイケッツのメンバーの入れ替わりが激しかったのもあるのでしょう。
ギャラの低さと、アイクの女癖の悪さで辞めるメンバーが後を絶たなかったとか。
流石は、不埒な男アイクならではと言うところかな。まったくもって困ったものなのですが。
歴代のメンバーにはP.P.アーノルド、バネッタ・フィールズ、クラウディア・レーニア。
そしてボニー・ブラムレットも黒塗りして参加していた時期があったのだとか。
そんな状態なので。このアルバムも誰が歌っているのかは正確にはわからないのだとか。
(明らかにP.P.アーノルドの歌声だと思われるナンバーがありますけどね・・・)
曲を書いて、ギターを弾いて、バンドを指揮して、プロデュースもして、八面六臂なアイク。
改めてその才能の豊かさには驚かされます。モータウンもあれば、フィレスもあれば。
スワンプ・ロックの先取り?もありと。もう実に不埒にヒットを撃ちに、狙いにいっていて。
そのどれもが本家に迫り、本家を超えるものもあると。鬼才であることは確かです。
それに見事に応えているアイケッツの実力、魅力も流石だなと思わされて。
婀娜花・・・徒花ではありますが。忘れ難いのですね。しかし本当にアイクは不埒だなぁ・・・

不埒に。
撃て。
構いはしない。
感じるままに。
震えるままに。

何故。
避ける。
制御する。
放す。
下ろす。

感じるままにはいかない。
震えるままにはならない。
だからこそ。
感じるだけ。
震えるだけ。

傍若無人だと。
自己中心的だと。
指弾されようが。
罵倒されようが。
それがどれ程のものだろう。

手にしたい。
手に入れたい。
弄びたい。
遊びたい。
抑制などしていられない。

ならば。
力の限り。
届く限り。
その限りまで。
不埒に。

どうせ。
やるなら。
やらなきゃならないなら。
何の。誰に。
遠慮がいるものか。

どうせ。
やらなきゃ。
失ってしまうのなら。
何を。誰に。
遠慮などするものか。

構いはしない。
思うままに。
求めるままに。
不埒に。
狙え。

構いはしない。
感じるままに。
震えるままに。
不埒に。
撃て。

自ら。
狭めるな。
躊躇うな。
止めるな。
諦めるな。

自ら。
避けるな。
制御するな。
放すな。
下ろすな。

我が儘で。
身勝手で。
傍若無人で。
自己中心的で。
それでいい。

不埒に。
狙い。
不埒に。
撃って。
貪り尽くそう。



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2017/08/31 Thu *声を上げよう / Laura Lee

20170831womensloverights


声を上げよう。
行動で示そう。
好きなものが。
好きなことが。
あるのなら、やりたいのなら。

その通りに。
望む通りに。
なるのか。
いくのか。
そいつはわからなくても。

好きだと。
その気持ちが。
その思いが。
あるのなら。
抑えられないのなら。

立ち上がり。
街へ出て。
臆することなく。
言葉にしてみよう。
身体で表現してみよう。

何かを。
望む様に。
手に入れられるのは。
やれるのは。
限られた人間かもしれない。

でも。
声を上げる。
行動で示す。
その権利は。
誰にでも平等にあるのだから。

『Women's Love Right's』'72年リリース。
シカゴ生まれ、デトロイト育ちのローラ・リー。
ゴスペル出身のブルージィーな歌声をチェスで聴かせていたローラ。
新たな道を求めた時に邂逅したのがデトロイトのホット・ワックスでした。
モータウンを追われた?ドジャー=ホランド=ドジャーが設立したホット・ワックス。
打倒モータウン、打倒ダイアナ・ロス。その刺客がフリーダ・ペインとローラだったと。
可憐なフリーダに、実力派のローラ。かなり強烈な2人が選ばれたのですね。
そのブルージィーでソウルフルな歌声が圧倒的なローラです。
その聴く者を鼓舞する力に溢れている歌声が、この時代にマッチしていたのだろうなと。
フェミニズムの盛り上がり、ウーマン・リブ運動の勃興。そんな潮流を背景にして。
女性の権利を高々と歌い上げる姿、そのファンキーな波状攻撃は何とも迫力に満ちていて。
針を落とした瞬間からグイグイと引き込まれてしまいます。殆どファンクかなと。
この躍動感こそがホット・ワックスがローラに求めていたものかもしれません。
そして。B面に入ると一転して怒涛のバラードの連発で。これでもかと迫ってくると。
圧倒的な迫力。その面では共通しつつ。あまりにも見事な緩急の使い分け。
流石はドジャー=ホランド=ドジャーであり。見事に応えてみせたローラなのです。
O.V.ライト、オーティス・レディングで知られる「That's How Strong My Love」とか。
リズムを強調したアレンジ、サウンドを背景に実にディープな歌声を聴かせてくれます。
時に熱く激しく声を上げ、時に熱く深く声で包み込む。過激で包容力豊かなローラです。
その主張の明確さ故に。愛されながらも、時に正統な評価がなされなかったこともあるとか。
その歌声は例えばメイヴィス・ステイプルズと同様に聴く者の背中を押してくれる。
権利と可能性を信じさせてくれる、そんな力に満ち溢れているのです。

声を上げてしまおう。
行動で示してしまおう。
どうにかしたいものが。
どうにもならないことを。
あるのなら、なんとかしたいのなら。

総てがその通りに。
完璧に望む通りに。
なるのか。
いくのか。
そいつは難しいとしても。

どうにかしたいのだと。
その気持ちが。
その思いが。
あるのなら。
抑える必要などない。

踏み出して。
舞台に立ち。
憚ることなく。
言葉にしてみよう。
身体で表現してみよう。

何かを。
思うままに。
成しえてしまうのは。
操れるのは。
限られた人間かもしれない。

でも。
声を上げ続ける。
行動で示し続ける。
その権利は。
誰にも剥奪はできないのだから。

その気持ちが。
その思いが。
あるのなら。
抑えられないのなら。
それだけでいい。

その気持ちが。
その思いが。
あるのなら。
抑える必要などない。
それで十分だ。

その通りに。
望む通りに。
なるのか。
いくのか。
わからなくていい。

総てが。
その通りに。
完璧に。
望む通りに。
難しいことは承知の上。

何かを。
望む様に。
手に入れられるのは。
やれるのは。
限られた人間だとしても。

何かを。
思うままに。
成しえてしまうのも。
操れるのも。
限られた人間だとしても。

声を上げる。
行動で示す。
その権利は。
誰にでも平等にあるのだから。
誰にも剥奪はできないのだから。

声を上げよう。



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