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2017/10/26 Thu *大雑把で、いい加減で、陽性で、そして・・・ / Faces

20171026oohlala


微塵も。
無いかと。
言われれば。
躊躇いなく。
頷くことはできないが。

いま。
ここにいる。
そこまでの。
歩みに。
悔いなどないのだと。

あの時。
その時。
その積み重ね。
その繋がり。
偶然が必然に。

それで。
千鳥足の。
酔いどれ人生を。
なんとか。かんとか。
歩いてきたのだから。

ただ。
ふとした瞬間に。
ガキの頃の自分に。
いまの自分の心持ち。
そいつを話せたらなと。

あんなことも。
そんなことも。
あんなもので。
そんなもので。
そう、たいしたことなどないのだと。

『Ooh La La』'73年リリース。
フェイセスの4枚目にして最後のスタジオ・アルバム。
改めてフェイセスのスタジオ・アルバムの少なさに驚かされますが。
まぁ、ロッド・スチュワートのソロ・アルバムもフェイセスのアルバムみたいなもので。
恐らくはスタジオで演奏している時は、あまり意識して区別もしていなかったかなとか。
それ程に。違和感なく千鳥足の一体感がどのアルバムにも溢れているのですけどね。
ただ、ロッドがソロ・シンガーとしてあまりにも大きな成功を手にしてしまった。
それが悲劇の始まりで。フェイセスはバック・バンド扱いをされる様になってしまって。
このアルバムのレコーディングには多忙なロッドが参加できないことも多かったと。
それでロニー・レイン主導となったこのアルバムをロッドはメディアで貶してしまって。
それで(それだけじゃないでしょうが)ロニーはこのアルバムを最後に脱退してしまうと。
ただ。ロニーの脱退を知らされたロッドが他のメンバーと泥酔している写真もあるので。
言われる様に。ロッドと他のメンバーとの間にそこまで決定的な亀裂は無かったかなとも。
さて。ロッドの不在もあってかロニーの個性、志向や嗜好が大きく反映されたアルバムで。
トラッド、カントリー、そしてスワンプと。スリム・チャンスの萌芽が聴きとれます。
それをロニー自身が歌っているナンバーは勿論、ロッドが歌っているナンバーも味があり。
ボタンの掛け違えが無ければ、フェイセスの新たな歩みがあったかなとも惜しまれます。
ロニーのベース、そしてイアン・マクレガンの鍵盤がまた実にいい塩梅で弾んでもいてねぇ。
「Silicone Grown」「Cindy Incidentally」「My Fault」「Glad And Sorry」、佳曲揃いで。
中でもラストに配された「Ooh La La」に漂う陽気な哀感とでも呼ぶべきものは絶品で。
何故かロッドでもロニーでもなく。ロン・ウッドが歌っているのですが。これが絶妙。
ロッドなら陽気に過ぎる、ロニーなら哀感が溢れすぎる。ロンだからこそのいい加減さ。
もっと早く色んなことを知っていればと。若干の苦みと共に若き日々を振り返りつつ。
まぁ、いいかと。何とかなるさと。鼻歌でも口ずさみながら千鳥足で歩き続ける。
この大雑把で、いい加減で、陽性な前向きさ。そんなフェイセスの真骨頂がこのロンの歌声にはあるのです。

一点も。
無いかと。
言われれば。
躊躇いつつも。
首を左右に振ってしまうが。

いま。
ここにある。
そこまでの。
行いに。
悔みなどないのだと。

あの時。
その時。
その貯え、蓄え。
その連なり。
偶然が必然に。

それで。
千鳥足の。
酔いどれ人生が。
なんとか。かんとか。
続いてきたのだから。

ただ。
ふとした瞬間に。
ガキの頃の自分に。
いまの自分の胸の内。
そいつを話せたらなと。

あんなものも。
そんなものも。
あんなところで。
そんなところで。
そう、たいしたことなどないのだと。

この道。
ではなくて。
あの道。
それもあったかと。
そうしていたらと。

この歩き方。
ではなくて。
あの歩き方。
それもあったかと。
そうしていたらと。

この選択。
ではなくて。
あの選択。
そうしていたら。
どうなっていたかと。

この決断。
ではなくて。
あの決断。
そうしていたら。
どうなっていたかと。

いまなら。
どの道。
どの歩き方。
どの選択。
どの決断。

いまだから。
わかる。
見える。
感じる。
それをあの時に。

迷い。
怯え。
震え。
立ち尽くす。
ガキの頃の自分。

その背中に。
声をかけられたら。
その耳元に。
囁いてやれたら。
そんな思いを感じつつ。

その背中を。
軽く叩いて。
その耳元で。
胸を張ろうぜと。
そんなところかなと。

まぁ、いいかで。
何とかなるさで。
たいしたことなどないのだと。
鼻歌でも口ずさみながら。
千鳥足で歩いていけばいいのだと。

大雑把で。
いい加減で。
陽性で。
そして・・・切なくて。
それも・・・それが人生だと、ね(笑)。



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