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2017/11/10 Fri *新たな絵図、新たな景色 / Rory Gallagher

20171110blueprintukorg


回らない。
立ち行かない。
どうして。
どうした。
何が起こっている。

完全に。
崩れ去る。
その前に。
障害を。
突き止めよう。

図面を広げて。
基盤。
回路。
接点。
何処なのだと。

目を凝らし。
頭を働かせて。
端から端まで。
丹念に。
大胆に。

ふと。
感じる。
匂う。
赤色灯が点滅する。
目が吸い寄せられる。

青写真。
設計図。
回路図。
そいつを辿って。
その場所へと急行する。

『Blueprint』'73年リリース。
ロリー・ギャラガーのソロとしては4枚目のアルバム。
テイストを解散してソロとなったロリーですが。
その編成はトリオのままで。前作にあたる『Live In Europe』でブレイクして。
そこで。一息ついて。次なる展開の青写真を描いたのか。新たな決断をして。
このアルバムからキーボードが加わって新たに4人編成のバンドとなっています。
テイストからのトリオ編成では熱いブルース・ロックを聴かせていたロリー。
ブルースを根底にしながらも、新たな時代へ挑む為の展開を試みています。
そう、よりドライブするロックを聴かせるようにと踏み出しているのです。
その意欲、その情熱が溢れて止まらなくて。その様がそのまま捉えられているかで。
ロリーにしては珍しく。ブルースのカヴァーが一曲も含まれておらず。
総てがロリーの手によるオリジナル・ナンバー。ロリーの意気込みのほどが伺えるかな。
まぁ、ロリーと言う人は。手を抜かない・・・抜けない人なので。
どのアルバムでも。そのギターが魂を焦がすほどの熱さであることは変わらないのですが。
このアルバムにおける熱さ、そして熱風にのった躍動感は殊更かなと。
そして顔見世の意味もあるのか。そんなロリーのギターにキーボードが絡みついてと。
この熱さ、躍動感、絡み。当時のシーンの最先端に躍り出るには十二分なものだったと。
描いた青写真、設計図、回路図。その狙いは間違っていなかったと。それ以上だったと。
ロリーが感じていた手応え。それが聴く者にも伝わってくる様な、そんなアルバムです。
そんな熱さの中で。切なく鳴るアコースティックなナンバーもまた堪らなくて。
派手さには欠けるかもしれませんが。実にロリーらしいと感じるアルバムでもあるのです。
因みに。ジャケットの回路図はロリーの特注のキター・アンプのものだそうで。
そんなところにも。このアルバムに対するロリーの思いの強さが感じられたりもします。

滞る。
行き渡らない。
どうして。
どうした。
何かが起こっている。

完全に。
消え去る。
その前に。
原因を。
突き止めよう。

図面を見直して。
基盤。
回路。
接点。
何処かではあるのだと。

気を張り。
勘を尖らせ。
舐め尽くす。
丹念に。
大胆に。

ふと。
触れる。
引っ掛かる。
警報が鳴り響く。
目の中に飛び込んでくる。

青写真。
設計図。
回路図。
その中へ飛び込んで。
その場所まで急行する。

接点が。
溶け落ちて。
遮断されている。
此処で。
止まっていたのだと。

回路が。
切断されて。
袋小路になっている。
此処で。
途切れていたのだと。

基盤が。
腐食して。
穴だらけになっている。
此処から。
崩れ始めていたのだと。

焦げて。
燻って。
火花が。
散っている。
硝煙の中に立って。

青写真。
設計図。
回路図。
再生して。
蘇生を探る。

絶望的な。
状況の中でも。
絶望的な。
状況だからこそ。
見えてくる時がある。

絶望的な。
状況でも。
絶望的な。
状況だからこそ。
見えてくるものがある。

青写真。
設計図。
回路図。
その図面の上に。
新たな絵図を、新たな景色を描くのだ。



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