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2017/11/19 Sun *何者でもなく / Judy Mowatt

20171119omlyawoman


何者でもなく。
勿論。
何様でもなく。
そう。
ただそこにいる。

それだけの。
身ひとつの。
心ひとつの。
一人の男でいよう。
一人の人間でいよう。

何にも。
寄らず。
何にも。
染まらず。
何処にも属さず。

一人で。
立てる。
一人で。
乗れる。
そんな者でいよう。

誰かの。
意図でなど。
踊りたくはない。
指図でなど。
歩きたくもない。

大地に根を張り。
風にそよぐ。
柳の様に。
したたかに、しなやかに。
ここにいよう。

『Only A Woman』'82年リリース。
ジュディ・モワットの4枚目となるソロ・アルバム。
アイ・スリーズのメンバーとして知られるジュディですが。
何でもスタジオで意気投合したリタ・マーリーとマーシャ・グリフィスに声を掛けて。
一緒に歌い、活動をすることを提案したのはジュディだったのだとか。
そんな三人のステージをテレビで偶々目にしたのがボブ・マーリーで。
バーニー・ウェイラーとピーター・トッシュを失ったマーリーの誘いを受けて。
レコーディングやツアーに参加することになってアイ・スリーズとなったのだそうです。
ボブとの出会い、そして活動はジュディにとってとても大きなものだった様で。
ソロ活動を続けていくうえでも影響を受け、そして支えとなっていたのが窺えます。
アイ・スリーの中でも音楽的才能、そして美貌に一番恵まれていたジュディ。
それが故に、マネージメントやレコード会社の期待も大きかった様で。
ボブ亡き後の、レゲエ界のスター、ディーヴァに仕立てようとの思惑もあったと思われ。
2枚目にあたる『Black Woman』のジャケットにはかなりの作為が感じられもします。
恐らく、その事に不服だった、疑義を感じていたジュディ。自らのレーベルを立ち上げて。
そのレーベルからリリースしたこのアルバムのジャケットはごく自然な姿で。
ボブ、そしてラスタファリアンが愛用していた帽子を被り、真っ直ぐな澄んだ瞳も印象的で。
内容も、自然で。そして真っ直ぐに伸びやかな歌声を聴かせてくれています。
何者かに躍らせるのでもなく、何者かが敷いた線路の上を歩むのでもなく。
ただの一人のシンガーとして、一人の女性として歩もうとするジュディの意思表示かなと。
そんな意思を抱き、歌に乗せて表す。そこにボブの大きな影響を感じるのです。
そして。ロッド・スチュワートでも知られる「Trade Winds」での凛とした歌声に。
激しい風にも、嵐にも。折れることなくそよぎながら立ち向かうジュディが見えるようで。心、奪われるのです。

何者でなくていい。
勿論。
何様でなくていい。
そう。
ただそこにいるそれでいい。

それだけの。
身ひとつの。
心ひとつの。
一人の男でいい。
一人の人間でいい。

何にも。
拠らず。
何にも。
侵されず。
何処にも縛られず。

一人で。
立ち向かえる。
一人で。
泳いでいける。
そんな者でいい。

誰かの。
意図でなど。
歌いたくはない。
指図でなど。
歩みたくもない。

大地に根を張り。
風にそよぐ。
柳の様に。
したたかに、しなやかに。
ここにいられればいい。

何者にも。
ならない。
何様にも。
なりはしない。
それでいい。

何にも。
寄らずに。
拠らずに。
不安と。
闘いながらでも。

何にも。
染まらずに。
侵されずに。
焦燥に。
苛まれても。

何処にも。
属さずに。
縛られずに。
孤独が。
身に沁みても。

誰かの。
意図になど。
指図になど。
惑わされることなく。
迷わされることなく。

踊るなら。
歩くなら。
歌うなら。
歩んでいくなら。
一人でと。

一人で。
立ち。
立ち向かい。
乗り。
泳ぐ。

風の中の。
嵐の中の。
柳の様な。
したたかで、しなやかな。
そんな者であれればいい。



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