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2017年11月

2017/11/29 Wed *頭の外、頭の他 / The Pirates

20171129outoftheirskulls


頭の外。
考えの外。
思いの外。
そんなところにこそ。
事実がある。

頭で。
考えたところで。
思ったところで。
及ぶところなど。
たかが知れている。

一皮剥けば。
皆、同じ。
頭蓋骨、髑髏。
そんなところ。
そんなもの。

ならば。
考えるのも。
思うのも。
止めにして。
感じるまま。

そのままで。
そのままに。
その感じ。
その感覚。
その反応。

そこにこそ。
そいつにこそ。
己の事実がある。
案外とそんなものかもしれないと。
頭の外で。感じるままに。

『Out Of Their Skulls』'77年リリース。
再結成されたパイレーツ、その初めてのアルバム。
'50年代後半からジョニー・キッド&パイレーツとして活動を始めて。
ヒットも放っていたものの。ジョニーが事故死して解散。
まぁ、散発的にシングル盤をリリースするなどはしていた様ですが。
殆ど、忘れられていた頃にドクター・フィールグッドのラヴ・コールを受けて復活。
ウィルコ・ジョンソンがパイレーツ、わけてもミック・グリーンの大ファンで。
ミック、ジョニー・スペンス、ランク・ファーリーのトリオで再始動したのでした。
このアルバム。ヴィック・メイルがプロデュースを務めていて。
その辺りからもフィールグッズ、ウィルコの力の入り様が窺えます。
A面がロンドンのクラヴでのライヴ。B面がロック・フィールドでのスタジオ録音。
ライヴではジョニーがいた時代のヒット曲「Shakin' All Over」なんかもかましています。
基本的にはライヴであろうと、スタジオであろうと。大きな違いは無くて。
ド迫力のロックンロールを只管にブッ放なしまくる、刻みまくるってところですが。
フィールグッズと同様に。それが只管に気持ちがいいのです。
フィールグッズがマシンガン、剃刀だとしたら。パイレーツは迫撃砲、手斧と言ったところ。
キレのフィールグッズに、コクのパイレーツと言ったところかな。
どちらも喉越しも、味わいもいいので。甲乙つけ難く、好みの問題、どちらも大好きだけど。
しかし。ウィルコは本当にミックが好きだったのだなと。改めて。
もはや影響下にあるとか、かんとか。そんなレベルではないなと。もう好きすぎて。
同じ様に弾こうとして。個人の資質の違いで今のスタイルに至っただけかも。可愛いな。
兎にも角にも。こんなロックンロールに何も感じない、自然に反応しないのなら。
ロックンロールとは縁が無かったと思った方がいいのではないかと。それほどの傑物なのです。

頭の他。
考えの他。
思いの他。
そんなところにこそ。
真実がある。

頭で。
考えられることの。
思うところの。
到るところなど。
たかが知れている。

一皮溶ければ。
皆、同じ。
頭蓋骨、髑髏。
そんなもの。
そんなところ。

ならば。
考えても。
思っても。
無駄なこと。
感じるまま。

そのままに。
そのままで。
この感じ。
この感覚。
この反応。

そこにこそ。
そいつにこそ。
己の真実がある。
案外とそんなものかもしれないと。
頭の他で。感じるままに。

この頭。
この頭蓋骨。
この髑髏。
所詮。
その限り。

その中での。
その限りでの。
考え。
思い。
その程度。

ならば。
そこから。
飛びだして。
そこから。
解き放たれて。

考えるのも。
思うのも。
無駄なことは。
止めにして。
感じるまま。

そのままで。
そのままに。
その感じ。
その感覚。
その反応。

そのままに。
そのままで。
この感じ。
この感覚。
この反応。

そこにこそ。
そいつにこそ。
己の事実が、真実がある。
案外とそんなものかもしれないと。
頭の外で、頭の他で。感じるままに。

そこから。
飛びだして。
そこから。
解き放たれて。
頭の外、頭の他で。



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2017/11/28 Tue *襤褸を / Rufus Featuring Chaka Khan

20171128ragstorufus


襤褸を。
着ていても。
心は錦。
そいつは。
怪しいが。

こんな。
状況でも。
どんな。
状況でも。
そのまま。このまま。

沈んだまま。
過ごしたくは。
無いから。
何か。
心、弾むこと。

目にしようと。
耳にしようと。
見回してみる。
聞き耳を立ててみる。
ひっかかるものがあれば。

何か。
少しでも。
あれば。
襤褸は着ていても。
心は錦。

拾い集めて。
継ぎ接ぎして。
弾む、心を。
浮かぶ、心を。
手に入れようと。

『Rags To Rufus』'74年リリース。
ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーンとしての初めてのアルバム。
ルーファスとしては2枚目で。このアルバムから名義が変わって。
チャカを、その歌声、その存在を前面に押し出す様になったのでした。
当時、チャカは未だ21歳だったのかな。その若々しい歌声が実に魅力的ですが。
既に、十分に貫禄も感じさせていて。ファンキーなナンバーでも、バラードでも。
実に力強く、そして太く深みのある歌声を聴かせてくれています。
そんなチャカを支えるルーファスのメンバーですが。実はこのアルバムまでは。
チャカ以外は、全員白人だったらしく。故にファンク濃度は後年と比較すると薄いと言うか。
ファンクはファンクなのですが。特にギターのフレーズとかはロックな感じもあるかな。
で、そんなギターのカッティングや、生み出されるリフ。それらとのチャカの絡みが。
それが、実に何とも。絶妙でカッコ良かったりするのですね。
A面頭の「You Got The Love」のスリリングな様。もうそこで勝負ありみたいな。
ここらのスリルに溢れたカッコ良さ。そいつはこのメンバーならではなのかもしれません。
いい意味で黒すぎない、洗練されているとも言えるサウンド故に。
チャカの、超ド級のソウルフルでファンキーな歌声が一層際立って迫ってくるのかもと。
その絡み具合の良さ、その絶妙なカッコの良さに対する手応えみたいなもの。
それが与える余裕、楽しさ。「Tell Me Something Good」にその成果が表れていて。
スティーヴィー・ワンダーによる、このミディアムなファンク・ナンバーの心地よさ。
そのうねる様な、スウィングする様な、何とも堪らないグルーヴを感じさせてくれて。
チャカの力量に脱帽すると共に。ルーファスとのいい関係、それを思わずにはいられなくて。
名義がどうであれ。チャカはルーファスの一員なのだと。アルバム・タイトルとジャケット。
そこに象徴される様に。同じ襤褸(Rag)を纏い、同じく刺繍される仲間。故に生まれたサウンド、アルバムだなと。

襤褸を。
纏っていても。
心は錦。
そいつは。
わからないが。

こんな。
状態でも。
どんな。
状態でも。
そのまま。このまま。

落ちたまま。
送りたくは。
無いから。
何か。
心、踊ること。

目にしようと。
耳にしようと。
見つめてみる。
耳を澄ましてみる。
ひっかかるものがあれば。

何か。
僅かでも。
あれば。
襤褸は纏っていても。
心は錦。

拾い集めて。
継ぎ接ぎして。
踊る、心を。
起きる、心を。
手に入れようと。

だから。
何か。
そう。
小さなことでも。
いいから。

だから。
何か。
そう。
細やかで。
構わないから。

そいつを。
口に。
してみてくれないか。
声に。
出してみてくれないか。

そいつを。
耳元で。
囁いてくれないか。
面と向かって。
語りかけてくれないか。

そいつを。
その欠片を。
拾い集めて。
継ぎ接ぎして。
手に入れたいのさ。

そいつを。
その破片を。
拾い集めて。
繋ぎ合わせて。
手に入れるのさ。

襤褸を。
着ていても。纏っていても。
そんな時でも、錦の様に。
弾む、踊る心を。
浮かぶ、起きる心を。

だから。口にしてくれないか。


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2017/11/27 Mon *恋をしていたいだけ / Cold Blood

20171127coldbloodusorg


例えば。
料理なんか。
作れなくてもいいし。
そもそも。
作って欲しいとも思わない。

例えば。
掃除なんか。
苦手でもいいし。
そもそも。
して欲しいとも思わない。

そうさ。
家事なんか。
ほったらかしでも構わない。
そもそも。
そんなことなど望んでない。

そうさ。
お金なんか。
無くても構わない。
そもそも。
そんなものなど求めていない。

ただ。
こうして。
見つめていたいだけ。
思っていたいだけ。
恋をしていたいだけ。

立てば芍薬。
座れば牡丹。
歩く姿は百合の花。
悔しいけれど首までどっぷり。
俺はあの娘に恋してる・・・

『Cold Blood』'69年リリース。
ベイ・エリア・ファンクの華、コールド・ブラッドの1stアルバム。
小柄な身体から、全身全霊で声を絞り出す様なリディア・ペンスの歌声が実に魅力的で。
このジャケットからもリディアがその看板を張っていた、背負っていたのは確かかなと。
その艶やかで、ソウルフル、ブルージーな歌声には震えがくるものがあります。
ビル・グラハムの目に留まったのも当然と言うか、直ぐに秘蔵っ子となった様で。
フィルモアの常連となり。このアルバムもビルのサンフランシスコ・レコードよりデビュー。
(一説ではサンフランシスコ・レコード自体がコールド・ブラッドの為に設立されたとか)
あの『フィルモア最後の日』でもその雄姿を目にすることができたりもします。
このアルバムでは。未だそのファンクにはブルースやR&Bの残り香があると言うか。
バンドの方向性自体が、完璧には定まっていなかったのかなとも思わされます。
何せ、タワー・オブ・パワーよりデビューが早くて。あのシカゴと同期?にあたるので。
ファンクとブラス・ロック。その狭間で揺れていた、未だ未分化の時代に誕生したとも。
4管を擁しながらも。ブルース・ロックの様な匂いも振り撒いているところ。
そこがコールド・ブラッドの姿を見えにくくさせて、評価も定まらなかった所以かもですが。
「I Just Want To Make Love To You」におけるリディアの熱い歌声。
背後でうねりを上げるホーン・セクションに煽られ、また自在に支配するかの如く。
その、ただ只管に愛を求めてシャウトするかの歌声には。魅せられずにはおられないのです。
その歌声のリズム感の良さを感じさせるキレの良さ、抑え気味でも溢れ出る情熱、情感と。
同時代、同地域に。ジャニス・ジョプリン、そしてグレース・スリックと。
あまりにも強力なライヴァル?がいた為に。どうにも割を食ってしまった感がありますが。
リディアは、リディア。その歌声を耳にすれば。その魅力が如何ほどであるかと。
それを知ってしまったら、感じてしまったら。恋をせざるを得なくて、ずっと恋してしまうのです。

例えば。
洗濯なんか。
できなくてもいいし。
そもそも。
洗って欲しいとも思わない。

例えば。
裁縫なんか。
苦手でもいいし。
そもそも。
して欲しいとも思わない。

そうさ。
家なんか空けたまま。
遊び歩いていても構わない。
そもそも。
大人しくなどと望んでない。

そうさ。
止まり木など拘らず。
自由に飛んでもらって構わない。
そもそも。
従順になどと求めていない。

ただ。
こうして。
聴いていたいだけ。
感じていたいだけ。
恋をしていたいだけ。

笑っていても。
話していても。
歩いていても、歌っていても。
一瞬たりとも目が離せない。
俺はあの娘に恋してる・・・

例えば。
そうさ。
上品じゃなくても構わない。
望んでない。
求めていない。

例えば。
そうさ。
素直じゃなくても構わない。
望んでない。
求めていない。

例えば。
そうさ。
誠実じゃなくても構わない。
望んでない。
求めていない。

ただ。
そうさ。
見つめていたいだけ。
思っていたいだけ。
恋をしていたいだけ。

ただ。
そうさ。
聴いていたいだけ。
感じていたいだけ。
恋をしていたいだけ。

ただ。
そうさ。
この掌の温もりを。
その指の温もりを。
残り香を感じていたいだけ。

笑顔でも。
泣き顔でも。
見つめていたいだけ。
抱きしめていたいだけ。
恋をしていたいだけ。

俺はあの娘に恋してる・・・



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2017/11/26 Sun *この街、この港、そのビート、そのリズム / Tower Of Power

20171126eastgreasebay


この街。
この港。
この空気。
この匂い。
その中で。

閉ざされて。
圧し掛かり。
その息苦しさに。
出ていくこと。
離れること。

そればかり。
それだけを。
考えて。
思って。
過ごしていた日々。

忌まわしく。
やるせなく。
急かされる。
焦がれるばかりの。
苛立ち。

そんな。
苛立ちの日々にも。
この街は。
この港は。
水を湛えて。光を映し。

このビートを。
このリズムを。
奏でていたのか。
刻んでいたのか。
この街は、この港は。

『East Grease Bay』'70年リリース。
タワー・オブ・パワーの記念すべき1stアルバム。
オークランド出身のベイ・エリア・ファンクの雄、タワー・オブ・パワー。
地元での活動がビル・グラハムの目に留まりフィルモアへのステージへと。
(フィルモアでの初ライヴはジミヘンの前座だったとの話も)
熱いライヴを気に入ったビルにより、そのレーベルと契約を結んでデビューしたと。
エミリオ・カスティーヨを中心とする6管からなるホーン・セクション。
フランシス・ロッコ・プレスティアとデヴィッド・ガリバルディのリズム隊。
この邂逅、組合せによる超ド級の熱くドライヴするファンクの嵐。
未だキーボードは参加しておらず、ヴォーカルもやや線が細いかなと思われるのですが。
それが故に、後年のアルバムと比するとホーン・セクションとリズム隊が目立つと言うか。
その輪郭がクッキリとしていて。その凄味をまざまざと感じとることができます。
未だ、そのグルーヴに堅さや、粗さ。そんなものが顔を覗かせる瞬間はあるかと。
しかしながら、そのビートのヘヴィにしながら弾む様。その強靭さと柔軟さ。
それに支えられながら華麗に、怒涛に鳴り響くホーン。堪らないのですよねぇ。
時代を考えると。シカゴとかチェイスと同様なブラス・ロック路線を歩む選択もあったかと。
そうはならずに。あくまでもファンクと言うダンス・ミュージックに拘った背景には。
スライ&ザ・ファミリー・ストーン、グラハム・セントラル・ステーション・・・
そしてコールド・ブラッドを輩出したベイ・エリアならではの空気があったのだろうなと。
ベイ・エリア、その開放的に広がる様な、そんな空気を巻き込み、乗って。
海を越えて、空高く舞い上がる様な、そんなつむじ風を巻き起こす様な。
その風の激しさ、熱さ、爽やかさ、そして懐かしさ。それこそがタワー・オブ・パワーの魅力なのです。

この街。
この港。
この陽光。
この風。
その中で。

締め付けられて。
縛られて。
その重苦しさに。
断ち切ること。
去りゆくこと。

そればかり。
それだけを。
願って。
望んで。
過ごしていた日々。

厭わしく。
欝欝たる。
焦りばかりが。
募っていく様な。
煩さ。

そんな。
煩わしい日々にも。
この街には。
この港には。
風が吹き。波が打ち寄せ。

そのビートを。
そのリズムを。
奏でていたのだろう。
刻んでいたのだろう。
この街も、この港も。

閉ざされて。
圧し掛かり。
息苦しく。
その日々を。
忘れることはない。

締め付けられて。
縛られて。
重苦しく。
その日々も。
忘れることはない。

忌まわしく。
やるせなく。
急かされる。
焦がれるばかりの。
苛立ちの残像は刻まれたまま。

厭わしく。
欝欝たる。
焦りばかりが。
募っていく様な。
煩さも拭い去されはしない。

出ていったこと。
離れたこと。
断ち切ったこと。
去ったままであること。
微塵の悔いもないけれど。

あの日も。
今日も。
この街は。
この港は。
水を湛えて。光を映し。

あの日も。
今日も。
この街には。
この港には。
風が吹き。波が打ち寄せ。

この街。
この港。
そのビートも。
そのリズムも。
自分の中で息づいてはいるのだろう。



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2017/11/23 Thu *噂になんか / King Curtis

20171123everybodystalkin


噂になんか。
なりたくない。
人の口になんか。
上らなくていい。
それでいい。

出来るなら。
出来る限り。
お願いだから。
構わないでくれないか。
放っておいてくれないか。

いちいち。
気にしないでいい。
気にかけてくれなくていい。
頼むから。
忘れてくれないか。

誰かと。
必要以上に。
関わりになるのは。
真平御免。
御免こうむりたいのだ。

もう。
からかわれるのは。
玩具にされるのは。
終わりにしたのだ。
終わりにするのだ。

そう。
世界の片隅で。
何も知らない。
自分でいたい。
それだけなのだ。

『Everybody's Talkin'』'72年リリース。
キング・カーティスの死後、恐らく最初にリリースされたアルバム。
精力的に活動し、録音も行っていたカーティスです。
このアルバムがカーティスの意思通りのものなのかは分かりませんが。
参加メンバーの顔触れや、サウンドの統一感からしても。
同じ日、もしくはかなり近い時期に録音されていたものだとは思います。
コーネル・デュプリー、バナード・パーディ、ビリー・プレストン、チャック・レイニー。
それにメンフィス・ホーンズと。錚々たるメンバーを従えてのご機嫌なサウンド。
全11曲、総てがカヴァーで。1曲を除いてはインストと。いつもの構成ですが。
(その1曲で聴けるカーティスの歌声が、なかなか味があったりします)
この下手したら歌の無い歌謡曲、カラオケみたいな安っぽいものに陥りそうなところを。
間違ってもそうはさせないのが、カーティスのサックスのブロウで。
その力強く、深みがあり、艶のある音色。それだけで、そうしようもなくソウルフル。
更には、アトランティックで数多のアルバムで音楽監督の立場で活躍しただけあって。
多様なカヴァー・ナンバーをソウル・インストに生まれ変わらせるアレンジ力の素晴らしさ。
あのニルソンで大ヒットした「Everybody's Talkin'」実にご機嫌なソウルへと。
そして。それに応えるデュプリー達の確かな技量と、卓越したセンス。
アトランティック・ソウルの黄金期を支えた男達が集まっているので。
それはイージー・リスニングやBGMになどなるわけもないのです。
カーティスを始め、噂の男(「Everybody's Talkin'」の邦題)達が奏でているのですからね。
ジョン・レノンの『Imagine』の録音からの帰り道で刺殺されてしまったカーティス。
その非業の死が。やはり。どうにも悔やまれてならないのですよね・・・

噂になんか。
ならなくていい。
人の口になんか。
上らせないでくれ。
それでいい。

出来るなら。
出来る限り。
お願いだから。
誘わないでくれないか。
一人でいさせてくれないか。

いちいち。
気にすることはない。
気にかけることもない。
頼むから。
思い出さないでくれないか。

誰かと。
無用に。
関わりになるのは。
願い下げ。
勘弁してほしいのだ。

もう。
ひやかされるのは。
遊ばれるのは。
終わりにしたのだ。
終わりにするのだ。

そう。
世界の一隅で。
何も知らない。
自分でいたい。
それだけなのだ。

そうさ。
総て。
ただの。
ひまつぶし。
そんなもの。

だから。
もう。
気にしないでくれ。
忘れてくれ。
放っておいてくれ。

目に映るものも。
耳に聴こえるものも。
所詮は。
総て。
まやかしなのだから。

だから。
もう。
からかわないでくれ。
ひやかさないでくれ。
止めてくれ。

何も知らない。
そのままでいい。
そのままがいい。
頼むから。
戻らせてくれ。

世界の片隅で。
世界の一隅で。
何も知らない。
自分でいたい。
それだけなのだ。

噂になんか。
ならなくていい。
人の口になんか。
上らなくていい。
それがいい。

噂になんか・・・なりたくない。



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2017/11/22 Wed *夜から始まる / Gladys Knight And The Pips

20171122allinaknightswork


大概は。
大凡は。
否。
総ては。
夜、始まる。

そう。
己の。
一日は。
この時間。
丑三つ時。

この夜。
この真夜中。
そこから。
ここから。
始まる。

己の。
時である。
時間である。
そう信じられる。
そこから始まる。

何を。
感じている。
思っている。
それが。
総てを導いていく。

覚醒した。
濃密な。
時間の中。
総ては。
夜、始まる。

『All In A Knight's Work』'70年リリース。
グラディス・ナイト・アンド・ザ・ピップスの初めてのライヴ・アルバム。
そしてモータウンに於ける唯一のライヴ・アルバム。
この辺りにもモータウンのグラディスに対する不当な低評価の表れなのか。
既に数々のヒットを放ってスターの座を手に入れていた時期のリリース。
にも、拘わらず、殆ど知られていない気がするのも・・・何だかねぇと。
他のグループが、デトロイトやロンドンでのライヴ・アルバムをリリースして。
名盤との誉れを得ているものが幾つもあるのと比較しても異様な感じがするのですが。
このアルバムも。録音された場所も日時もクレジットされていないのですが。
曲目や、グラディスの歌声からすると'70年もしくは'69年辺りの音源で。
クラブの様な小規模なハコでのショーかなと感じます。一回のステージでの収録かな。
A面で「Cabaret」をやっているので。そんなディナー・ショーだったのかな。
ヒット曲のオン・パレードみたいな選曲では無いので。派手さはないのですが。
それ故に、グラディスの、そしてピップスの余計な装飾を拝した実力の程が感じられて。
特にグラディスの深く、そして艶のある歌声。その素晴らしさに胸を撃たれます。
やっぱり、特にライヴにおいてはダイアナ・ロスなど足元にも及ばないなと。
グラディスは間違いなくレディ・ソウルと呼ばれるべき存在なのだと思わされます。
ダイアナばかりを贔屓するモータウンに嫌気がさして、ブッダへと移籍するわけですが。
こと、その深さ、ソウルフルであると言うことに関してはモータウン時代が勝っている。
そんな思いを抱かされる程に。やはりこの頃のグラディスの歌声は特別なのです。
こんなライヴを体験できる夜、真夜中なんて。なんて最高なのだろなと思います。
因みにシャリー・マクレーン主演の映画に『All In A Night’s Work』なるのがあって。
このアルバムのタイトルはそのもじりなのでしょうかね。
日本公開時のタイトルは『凡ては夜に始まる』だったと記憶しています。

大概は。
大凡は。
否。
総ては。
夜、決まる。

そう。
己の。
明日は。
この時間。
丑三つ時。

この夜。
この真夜中。
そこで。
ここで。
決まる。

己の。
時である。
時間である。
そう信じられる。
そこで決まる。

何が。
動いたか。
蠢いたか。
それが。
総てを決めていく。

覚醒した。
濃厚な。
時間の中。
総ては。
夜、決まる。

そう。
総ては。
夜、始まり。
夜、決まる。
そう言うこと。

感じ。
思い。
動き。
蠢く。
濃密で、濃厚で。

己の。
時である。
時間である。
この時間。
丑三つ時。

己の。
一日は。
明日は。
ここから。始まり。
ここで。決まる。

覚醒した。
濃密な。
濃厚な。
時間の中。
そこで決まる。

そう。
総ては。
夜、始まり。
夜、決まる。
そう言うこと。

己の。
総ては。
己の。
時間。
夜から始まっているのだ・・・



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2017/11/20 Mon *寒さのせいだけでなく / Third World

20171120jouneytoaddis


身を焦がす。
それ程の。
熱さに。
熱に。
触れてみたいと。

こんな。
寒い日は。
そんな。
灼熱の地へと。
思いを馳せてみる。

この道を。
進んで。
あの海を。
渡れば。
そんな地があると。

知っている。
ならば。
いっそ。
脱出して。
目指してみようかと。

せめて。
空想の中で。
その思いだけは。
灼熱の。
熱の下へと。

例え。
身を焦がしても。
この寒さと。
このもどかしさから。
逃れられるなら。

『Journey To Addis』'78年リリース。
サード・ワールドの3枚目となるアルバム。
当時の邦題は『エチオピアの道』と言ったのだとか。
比較的早い時期に全世界的な活動を始め、成功も手にした。
そんなサード・ワールドの特徴は、その汎用性と言うか。
ソウルやファンク、果てはポップやディスコまで取り込んだそのサウンド。
特に'80年代以降は、もうレゲエではないところまで行ってしまったかと。
このアルバムでも。オージェイズのカヴァー等もやっていて。
その兆しはあるのですが。未だその根っこにはルーツ・レゲエへの拘りもあって。
その塩梅がこのアルバム辺りではいい感じで。洗練され過ぎるその一歩手前。
その辺りで鳴っている様なリズムとビートが心地よかったりします。
アルバム・タイトルにもなっている「Journey To Addis」と言うナンバー。
スカタライツのナンバーの改作らしいのですが。そのやや長尺なインストを。
だれることなく緊張感をもって聴かせるところに。その技量の確かさも感じます。
エチオピアの首都、アディスアベバへの旅なるナンバーを演奏そしている。
そこにはラスタの思想が表されていて。サード・ワールドの硬派な一面が窺えます。
ハイレ・セラシエと言うのも。結局はただの独裁者に過ぎなかったわけですが。
それでも、その黒き皇帝の支配する、太陽に肌を焼かれた神の末裔が起こした国。
そんなエチオピアへの強い思い、回帰したいとの思いの強さが支えになっていた。
そうでもしなければ、信じなければ生きていくことが出来なかった人々がいた。
それは形を変えれば。世界中の至る所で同じ様な状況があったわけで。
故に、サード・ワールド、果てはレゲエが世界中で支持されたのも自然の事だったかと。
その身を焦がす様な思いに。心を惹かれるものがあるのです。

心を焦がす。
それ程の。
熱さに。
熱に。
抱かれてみたいと。

こんな。
寒い夜は。
そんな。
灼熱の国へと。
思いを飛ばしてみる。

この道を。
真っ直ぐに。
あの海を。
越えれば。
そんな国があると。

聞いている。
ならば。
いっそ。
逃亡して。
目指してみようかと。

せめて。
想像の中で。
その思いだけは。
灼熱の。
熱の源へと。

例え。
心を焦がしても。
この寒さと。
この愚かしさから。
逃れられるなら。

そう。
この寒さから。
この夜から。
この日から。
逃れられるなら。

そう。
このもどかしさと。
この愚かしさと。
そんな諸々から。
逃れられるなら。

この道を。
いって。
あの海を。
渡って。
彼の地へと。

知っている。
聞いている。
思いを馳せる。
思いを飛ばす。
彼の地へと。

せめて。
空想の中で。
創造の中で。
灼熱の。
熱の下へ、源へと。

身を焦がす。
心も焦がす。
熱さに。
熱に。
焼かれてみたいと。

身も。
心も。
魂も。
灼熱に。
焦がし尽くしてしまいたいと。

寒さのせいだけでなく。



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2017/11/19 Sun *何者でもなく / Judy Mowatt

20171119omlyawoman


何者でもなく。
勿論。
何様でもなく。
そう。
ただそこにいる。

それだけの。
身ひとつの。
心ひとつの。
一人の男でいよう。
一人の人間でいよう。

何にも。
寄らず。
何にも。
染まらず。
何処にも属さず。

一人で。
立てる。
一人で。
乗れる。
そんな者でいよう。

誰かの。
意図でなど。
踊りたくはない。
指図でなど。
歩きたくもない。

大地に根を張り。
風にそよぐ。
柳の様に。
したたかに、しなやかに。
ここにいよう。

『Only A Woman』'82年リリース。
ジュディ・モワットの4枚目となるソロ・アルバム。
アイ・スリーズのメンバーとして知られるジュディですが。
何でもスタジオで意気投合したリタ・マーリーとマーシャ・グリフィスに声を掛けて。
一緒に歌い、活動をすることを提案したのはジュディだったのだとか。
そんな三人のステージをテレビで偶々目にしたのがボブ・マーリーで。
バーニー・ウェイラーとピーター・トッシュを失ったマーリーの誘いを受けて。
レコーディングやツアーに参加することになってアイ・スリーズとなったのだそうです。
ボブとの出会い、そして活動はジュディにとってとても大きなものだった様で。
ソロ活動を続けていくうえでも影響を受け、そして支えとなっていたのが窺えます。
アイ・スリーの中でも音楽的才能、そして美貌に一番恵まれていたジュディ。
それが故に、マネージメントやレコード会社の期待も大きかった様で。
ボブ亡き後の、レゲエ界のスター、ディーヴァに仕立てようとの思惑もあったと思われ。
2枚目にあたる『Black Woman』のジャケットにはかなりの作為が感じられもします。
恐らく、その事に不服だった、疑義を感じていたジュディ。自らのレーベルを立ち上げて。
そのレーベルからリリースしたこのアルバムのジャケットはごく自然な姿で。
ボブ、そしてラスタファリアンが愛用していた帽子を被り、真っ直ぐな澄んだ瞳も印象的で。
内容も、自然で。そして真っ直ぐに伸びやかな歌声を聴かせてくれています。
何者かに躍らせるのでもなく、何者かが敷いた線路の上を歩むのでもなく。
ただの一人のシンガーとして、一人の女性として歩もうとするジュディの意思表示かなと。
そんな意思を抱き、歌に乗せて表す。そこにボブの大きな影響を感じるのです。
そして。ロッド・スチュワートでも知られる「Trade Winds」での凛とした歌声に。
激しい風にも、嵐にも。折れることなくそよぎながら立ち向かうジュディが見えるようで。心、奪われるのです。

何者でなくていい。
勿論。
何様でなくていい。
そう。
ただそこにいるそれでいい。

それだけの。
身ひとつの。
心ひとつの。
一人の男でいい。
一人の人間でいい。

何にも。
拠らず。
何にも。
侵されず。
何処にも縛られず。

一人で。
立ち向かえる。
一人で。
泳いでいける。
そんな者でいい。

誰かの。
意図でなど。
歌いたくはない。
指図でなど。
歩みたくもない。

大地に根を張り。
風にそよぐ。
柳の様に。
したたかに、しなやかに。
ここにいられればいい。

何者にも。
ならない。
何様にも。
なりはしない。
それでいい。

何にも。
寄らずに。
拠らずに。
不安と。
闘いながらでも。

何にも。
染まらずに。
侵されずに。
焦燥に。
苛まれても。

何処にも。
属さずに。
縛られずに。
孤独が。
身に沁みても。

誰かの。
意図になど。
指図になど。
惑わされることなく。
迷わされることなく。

踊るなら。
歩くなら。
歌うなら。
歩んでいくなら。
一人でと。

一人で。
立ち。
立ち向かい。
乗り。
泳ぐ。

風の中の。
嵐の中の。
柳の様な。
したたかで、しなやかな。
そんな者であれればいい。



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2017/11/18 Sat *クールでいこう / Black Uhuru

20171118chillout


焦るな。
熱くなるな。
いまは。
その時ではない。
落ち着こう。

少しの間。
何も思わず。
何も考えず。
時が流れるままに。
任せて。

風に吹かれて。
冷めるのを。
待ってみる。
それくらいの間は。
あっていい。

何かを。
決めるには。
その熱さが。
邪魔をする。
そんな時もある。

だから。
意図的に。
意識して。
熱が冷めるまで。
ゆっくりと。

自然に。
自明に。
その状態が。
訪れるのを。
待ってみよう。

『Chill Out』'82年リリース。
ブラック・ウフルーのメジャーで3枚目のアルバム。
通算では5枚目となるアルバム。ライヴ・アルバムを含めると4枚目、6枚目だったか。
メンバーの変遷が激しかたブラック・ウフルーですが。
リード・シンガーにマイケル・ローズ、女性コーラスにピューマ・ジョーンズ。
この2人を擁していた時代が、世間で最も知られるところのラインアップで。
マイケル、ピューマ、そしてオリジナル・メンバーのダッキー・シンプソン。
この3人体制による、メジャー、アイランドでのアルバム群がやっぱり秀逸かなと思います。
デビュー以来、長いこと低迷と言うか、いま一つ浮上できない状態が続いていて。
それを一変させたのがマイケル、ピューマ、ダッキーと。それを支えたスライ&ロビーで。
このアルバムでもスライ&ロビーがプロデュースに、そしてバッキングに大活躍していて。
その強靭で柔軟なビート、リズムの上で自由に、そしてクールに歌う3人がカッコよく。
そのカッコよさが、精力的なライヴ活動と共に世界中に伝播していったのも当然かなと。
ローリング・ストーンズ、特にキースも例外ではなかったらしく。
このアルバムのリリースと前後してストーンズの欧州ツアーのオープニング・アクトにと。
そんなジャマイカから全世界への飛躍の時代を象徴するアルバムとも言えるのです。
その勢い、その艶やかさ。その刺激的でありながら、実に自然な歌声。堪りません。
更に特筆すべきは。スライ&ロビーの時代の先端をいくサウンド作りを生かしながらも。
徒に最先端のサウンドに走るでもなく、必要以上にロックなどにおもねるでもなく。
ルーツ・レゲエに拘り続けているところで。その拘りの強さがまたブラック・ウフルーで。
結果、華やかさには欠ける部分があったとしても。骨太なその姿勢を失うことは無いところ。
アルバム・タイトル通りに、冷静で自己を見失わない。そのクールな眼差しが一番の魅力かもしれません。

焦るな。
醒めるな。
いまは。
その時ではない。
揺れてみよう。

少しの間。
何も思わず。
何も考えず。
砂が落ちるままに。
任せて。

風を感じて。
温まるのを。
掴んでみる。
それくらいの間は。
あっていい。

何かを。
下すには。
その冷たさが。
邪魔をする。
そんな時もある。

だから。
意図的に。
意識して。
熱が上がるまで。
ゆったりと

自然に。
自明に。
その状態が。
やってくるのを。
待ってみよう。

熱くなる。
そこには。
それなりの。
理由も。
あるけれど。

醒めている。
そこにも。
それなりの。
理屈も。
あるけれど。

そのまま。
その一時の。
揺れのまま。
動きのまま。
決断するのは。

危うさに。
脆さに。
過ぎる。
そんな時もある。
だから一呼吸。

焦るな。
熱くなるな。
いまが。
その時。
落ち着こう。

焦るな。
醒めるな。
いまが。
その時。
揺れてみよう。

自然に。
自明に。
その状態が。
訪れるのを。やってくるのを。
待ってみよう。待っていよう。

焦るな。見失うな。クールでいこう。



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2017/11/17 Fri *連結器 / Various Artists

20171117taxiconnectionliveinlondon


連結器。
固すぎず。
緩すぎず。
そいつが。
肝心なのだけど。

その。
具合。
塩梅。
匙加減。
そいつが難しい。

ついつい。
締め付けすぎて。
ふと。
締め忘れて。
異音で気づいて。

どこが。
どう。
おかしいのかと。
点検して。
気づいても。

なかなか。
元には。
いいポイントには。
戻らない。
戻せない。

それでも。
走る分には。
支障はないかもしれないが。
ただ。
走るだけ、そいつに意味はない。

『Taxi Connection Live In London』'86年リリース。
レゲエ界、最強のリズム・セクションであるスライ&ロビー。
一説では二人が関わったナンバーは二十万曲以上もあると言われて。
今も現役で精力的に活動している、そんなスライ&ロビーが設立し率いていたレーベル。
それがタクシーで。数多の才能を発掘、育成し輩出していたと。
そんな才能の売り出し、ショー・ケースの一環としてレーベル名を冠したツアーを挙行。
アルバム・タイトル通りにロンドン公演の模様を収録したライヴ・アルバムです。
アイニ・カモーゼ、ハーフ・パイント、イエローマンが同行していたらしく。
代わるがわるヴォーカルを務めています。他にも同行者がいたのもですが未収録です。
ミックスのせいか、やや臨場感に欠けるのが惜しまれるのですが。
それでも、スライ&ロビーの強靭なリズムに支えられて躍動するシンガー達。
その熱さと色気に痺れる瞬間がたびたび訪れるアルバムではあります。
しかし、それにしてもスライ&ロビーの弾き出す、叩き出すリズムとビート。
その強力であること、魅力的であること。レゲエの枠など飛び越えて世界有数だなと。
実際に、ジャンルを問わずに世界中のミュージシャンと共演していて。
このアルバムが収録されたのとほぼ同時期に上田正樹のアルバムとツアーに参加していて。
そのライヴを渋公で観たのですが。そのド迫力と怒涛のうねりにブッ飛ばされて。
正直、キー坊の歌声はすっかり忘れましたが。スライ&ロビーの音は今でも刻まれています。
シンセ・ベースとシンセ・ドラムをいち早く取り入れるなど、進取の気質にも富んでいて。
それが故に、何でもありと言った感じも強くて。時にその姿が見え辛くもなりますが。
このアルバムに針を落とすと。その本質、最強のリズム・セクションとして姿。
そして。それを武器とした。様々なアーティストのコネクション、連結点としての姿がありありと見えるのです。

連結器。
締めすぎず。
緩めすぎず。
そいつが。
肝要なのだけど。

その。
具合。
塩梅。
匙加減。
そいつが面倒で。

ついつい。
固くなりすぎて。
ふと。
緩めっぱなしで。
異音で我に返って。

どこが。
どう。
おかしいのかと。
点検して。
見つけても。

なかなか。
元には。
そのポイントには。
帰らない。
帰せない。

それでも。
続ける分には。
支障はないかもしれないが。
ただ。
続けるだけ、そいつは面白くない。

繋げる。
繋がる。
その瞬間。
その時。
それだけならいいけれど。

繋がって。
繋がり続ける。
いつまで。
どこまで。
そいつは難しくて。

固すぎず。
緩すぎず。
その。具合。
塩梅。匙加減。
そいつが掴めなくて。

ついつい。
締め付けすぎて。
ふと。
締め忘れて。
異音で気づいても。

一度。
軋んだもの。
一度。
乱れたもの。
そいつは戻せない、返せない。

ただ。
走るだけ。
ただ。
続けるだけ。
それだけならばと思っても。

それでは。
意味もない。
何より。
それでは。
面白くもない。

連結器。
どうにも。
そいつの。
具合が悪い。
上手く作動しない。

面倒くさいなぁ(苦笑)。



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2017/11/16 Thu *力技 / Toots And The Maytals

20171116live


心。
いつも。
いつでも。
晴れ晴れと。
浮き立つ。

それなら。
いいのだが。
そうも。
いかないのが。
浮世の常で。

好もうと。
好むまいと。
重しが。
足枷が。
課せられたりもして。

おいおいと。
やれやれと。
もう。
面倒だから。
このままにと。

そうも。
いかないのも。
これまた。
浮世の常で。
浮かばなきゃならないと。

力技。
そいつを。
頼みに。
心。
晴れ晴れと浮き立たせよう。

『Live』'80年リリース。
トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズのライヴ・アルバム。
同年の応酬ツアーのロンドン、ハマースミスで録音された音源です。
スカの時代からメイタルズとして活動していて。
同時代の多くのコーラス・グループがR&Bの模倣から抜け出せない中。
いち早く、独自の音楽性を発揮し、魅力的な歌声を聴かせることに成功して。
スカの隆盛、更にはレゲエの誕生においても並々ならぬ貢献を果たしたのだとか。
その評価の高まりと共に活動もジャマイカだけでは収まるものではなくなって。
一説ではアイランド・レコードも獲得を狙ったが果たせずに。
代役として契約したのがあのウェイラーズだったのだとか。
尤も、その直後にメイタルズも契約。トゥーツ・アンド・メイタルズとなったと。
そして精力的に世界に打って出て、レゲエを世界中に知らしめたのですね。
その最大の魅力は、フレデリック・トゥーツ・ヒバートの太い歌声にあって。
レゲエ界のオーティス・レディングとも称されるソウルフルな歌声が堪りません。
そう。トゥーツの歌声は実にソウルフルで、ファンキーで、黒いのですよね。
ボブ・マーリーとかと比較しても圧倒的に黒いかなと。
その点では、ある意味でレゲエらしくないとも言えなくはないのですが。
その黒さ、そしてその熱さ。それが特にライヴにおいて世界を虜にしたのだろうなと。
このアルバムでも。冒頭から、煽りに煽って。その歌声で惹きつけて盛り上げると。
その歌声に宿る黒くて熱い力。その力感、力技に否が応でも乗せられてしまうのです。
「Pressure Drop」「Monkey Man」「Funky Kingston」などなど。
その魅力的なナンバー総てがトゥーツのオリジナルでもあって。何たる才能かとも。
レゲエ、ソウル、ロック・・・そんなジャンルを超える極上のパフォーマンスが捉えられているアルバムです。

心。
いつも。
いつでも。
清々しく。
浮き上がる。

それなら。
困らないのだが。
そうとも。
限らないのが。
浮世の常で。

望もうと。
望むまいと。
重荷が。
手鎖が。
科せられたりもして。

あらあらと。
いやはやと。
もう。
難儀だから。
このままにと。

それで。
済まないのも。
これまた。
浮世の常で。
浮かばなきゃならないと。

力技。
そいつを。
頼みに。
心。
清々しく浮き上がらせよう。

時に。
無理を通して。
道理を引っ込めて。
そうまでして。
そこまでしてでも。

取り敢えず。
取り急ぎ。
やってしまう。
そこまで。
もっていってしまう。

そうして。
生気を。
取り戻して。
精気も。
奮い起こして。

そうして。
立ち上がって。
伸びをして。
扉を開けて。
外へと出ていく。

そうして。
声を張り。
ステップを踏んで。
心。
浮き上がらせる。浮き立たせる。

時に。
無理だと思っても。
理屈とかではなくて。
そうまでできる。
そこまでできる。

そんな。
頼める。
拠れる。
力技がある。
それで救われることもある。



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2017/11/14 Tue *たかが、されど / The Rolling Stones

20171114itsonlyrocknroll


まったく。
いつまで。
どこまで。
懲りもせずと。
思わないでもないが。

他に。
見当たらない。
他に。
思いつかない。
他にない。

それだけのこと。
そうなのだ。
それだけなのだが。
そいつが。
どうにも好きらしい。

選ばれたとは。
思わないが。
捕まって。
搦めとられて。
そのままずぶずぶと。

もう。
今更。
他のものを。
選びなおすつもりもないし。
その気になんかなれやしない。

大したことだとは。
思わないが。
それなりのものだと。
感じはするし。
もう、いけるところまで、いくだけ。それだけ。

『It’s Only Rock’n Roll』'74年リリース。
タイトル・ナンバー、「It's Only Rock'n Roll(But I Like It)」が、そのイメージが。
アティチュードとして独り歩きし過ぎた感もあるローリング・ストーンズのアルバム。
そのナンバー自体が、未だメンバーになる前のロン・ウッドのアルバム・・・
『I've Got My Own Album To Do』の録音時に生まれたものであることからして。
当初は、アルバムのハイライトとも、ましてやタイトルとしても考えていなかったのではと。
それが。アルバムの録音中にミック・テイラーの離脱が決定的になったこともあって。
敢えて。原点回帰、次なる歩みを意識して、象徴的な役割を与えたのかなとも。
インナーにさりげなくロンのインスピレーションを基に作られましたなんて記載する辺り。
ミック・ジャガーの抜け目なさを感じたりもするのですよね。そう、先は見えていたと。
そう考えると。アルバム・タイトル程にはロックンロール色が前面に出ていないのも当然で。
ここでのストーンズは、フィリー・ソウルやファンク、更にはレゲエへの接近が顕著で。
もし、テイラーが脱退しなかったら。特に都会的なソウルを突き詰める様な。
もっと言えば、そいつを換骨奪胎したストーンズならではのソウルが生まれていたかもと。
そいつは『Black And Blue』とはまた異なる魅力的なものになったかなとも思うのですが。
しかし。それにしても。ストーンズの。特にブラック・ミュージックに対する感度の良さ。
その旺盛な食欲と、見事なまでの消化力。そんなストーンズの凄味が実に魅力的で。
「Ain't Too Proud To Beg」「Luxury」「If You Really Want To Be My Friend」ときて。
「Fingerprint File」に至るまで。ここまで、取り込んで己のものにしてしまいますかと。
そう考えると。「Time Waits For No One」でのテイラーのギターはあまりにも美し過ぎて。
テイラーは、ストーンズでい続けるには線が細かったのだろうなと妙に納得したりもして。
ならばと。やっぱり、ソウルもファンクもレゲエも呑み込んで。ロックンロールだぜと。
それがどうした文句があるかと。開き直ってみせたミックのセンスは只者ではなくて。
そのミックの姿勢こそが、ストーンズのアティチュードなのかもと思ったりもするのです。
しかし、この頃キースは・・・本当に半ばあっちの世界にいっていたのだろうなぁ・・・

まったく。
いつまで。
どこまで。
省みもせずと。
思わないでもないが。

他は。
見つからない。
他は。
考えられない。
他にない。

それだけのこと。
それだけ。
本当にそうなのだが。
そいつが。
堪らなく好きらしい。

選ばれしとは。
思わないが。
捉えられて。
引きずり込まれて。
そのまま骨の髄までと。

もう。
今更。
他の道を。
歩きなおすつもりもないし。
その気になんかなれやしない。

大したことだとも。
思わないが。
それなりのものだと。
感じもするし。
もう、いけるところまで、転がるだけ。それだけ。

あの日。
あの時。
出逢ってしまった。
それで。
決まった。

あの日。
あの時。
心奪われてしまった。
それが。
総て。

あの日。
あの時。
電気が走った。
それで。
決まった。

あの日。
あの時。
骨まで食らった。
それが。
総て。

それだけのこと。
そうなのだ。
それだけなのだが。
そいつが。
総てを決めてしまった。

大したことでは。
ないのだろうが。
それなりのものでは。
あるのだろう。
それだけが、どうにも、堪らなく、好きらしい。

たかが。
ロックンロール。
されど。
ロックンロール。
それだけが、どうにも、堪らなく、好きらしい。



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2017/11/13 Mon *至極 / David Bowie

20171113hunkydory


至極。
そう。
恐らく。
これが。
その極み。

ふわふわと。
ぬくぬくと。
心、温かく。
胸、熱く。
これ以上は、もう。

考えられない。
思いも及ばない。
ここまでの。
どこまでも。
この気持ち。

例え。
ここが。
世界の果てでも。
極北でも。
あるいは・・・

もはや。
この星の。
その上でなくても。
それでも。
構わない。

幻想。
幻覚。
その類だとしても。
この思いの極み。
至極の中にいるのだから。

『Hunky Dory』'71年リリース。
アルバム・タイトル通りの美麗なジャケットに惹かれるデヴィッド・ボウイのアルバム。
ハンキー・ドリーと言うのは米国のスラングで、最高とか、この上ないとの意味だとか。
ボウイのこのアルバムによって、今では英国でも普通に?通用するのだとか。
しかし。それにしても。これほど美しいジャケットもそうはないよなと、改めて感じますが。
録音、制作は『Ziggy Stardust…』と同時進行だったと言われていて。
ミック・ロンソンらスパイダース・フロム・マースとなるメンバーも揃っていいますが。
キーボードを弾いているのはリック・ウェイクマンだったりします。
リックがスパイダース・フロム・マースに加わる可能性もあったと言うことなのかな。
一説では。『Ziggy Stardust…』のコンセプトから外れたナンバーを集めたとも。
真偽のほどはわかりませんが。確かに『Ziggy Stardust…』が一編のスペース・オペラなら。
このアルバムは、その外伝と言うか、主人公の心象風景を描いた短編集の趣があるかなと。
グラムの萌芽を思わせるナンバーもありますが。全般的にもっとアンダーグラウンドで。
アコースティックな響きも多用されたサウンドは、ドラッギーな匂いも濃厚で。
ボウイの出自と言うか。地下世界、アングラの舞台の住人だったのだと感じさせられます。
「Changes」「Life On Mars ?」「Queen Bitch」と。一聴したら耳を離れないメロディ。
「Life On Mars ?」における残酷な遊び心も込みで。そこにはポップ・スターとしての。
その類まれなる輝く才能を煌めかせながら。その詩の世界は内省的で。
難解かどうかは意見が分かれるかもしれませんが。真意はボウイ以外にはわからないなと。
そこに。ボウイの内なる強いアンダーグラウンド性をやはり感じずにはおれなくて。
ポップとアンダーグラウンドでの高次での融合。それがこのアルバムのこの上なさかなと。
故に。針を落としていると。まるで異世界、異次元へと誘われてしまうようで。
そして。その誘惑が、至極のものだと。そう思わざるを得なくなるのです・・・

至極。
そう。
間違いなく。
これが。
その極み。

ふんわりと。
ぽかぽかと。
心、温かく。
胸、熱く。
これ以上は、もう。

感じられない。
望みもしない。
ここまでの。
どこまでも。
この気持ち。

例え。
ここが。
世界の終わりでも。
最北でも。
あるいは・・・

もはや。
この世の。
その限りでなくても。
それでも。
構わない。

幻想。
幻覚。
その種だとしても。
この思いの極み。
至極の中にいられるのならば。

止まることなく。
流れ続けて。
転がり続けて。
流転の果てに。
辿り着いた。

ここが。
恐らく。
間違いなく。
最後の。
その場所。

これが。
恐らく。
間違いなく。
最後の。
その思い。

ふわふわと。ふんわりと。
ぬくぬくと。ぽかぽかと。
心、温かく。
胸、熱く。
これ以上は、もう。

考えられない。感じられない。
思いも及ばない。望みもしない。
ここまでの。
どこまでも。
この気持ち。

ここが。
世界の果てでも。
この星の。
その上でなくても。
構わない。

ここが。
世界の終わりでも。
この世の。
その限りでなくても。
構いはしない。

幻想。
幻覚。
その類、類だとしても。
この思いの極み。
至極の中にいるのだから、いられるのならば。

それでいい・・・



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2017/11/12 Sun *開かれる / The Trinity

20171112openuspromomono


開かれる。
離れていても。
何処にても。
思い浮かべる。
それだけで。

感じられる。
その姿。
その佇まい。
その瞳。
その笑顔。

昨夜の。
いつかの。
その可愛らしい。
その魅力的な。
その総て。

思い出す。
思い浮かべる。
それで。
それだけで。
開かれる。

胸が。
心が。
その扉が。
開かれて。
温かいものが溢れ出す。

離れていても。
何処にいても。
思い浮かべる。
それで。それだけで。
開かれるのだ。

『Open』'68年リリース。
ブライアン・オーガーとジュリー・ドリスコールによるトリニティ。
スウィンギング・ロンドンを代表する。その1stアルバムの米国盤です。
英国盤とはジャケ違いで。英国盤のジュリーの横顔もなかなかのものでしたが。
この帽子を被って。こちらを見つめるジュリーの瞳が印象的で。ジャケはこっちかなと。
内容は、英国盤も米国盤も同一だと思われますが。ミックス違いとかがあるかもです。
さて。ジャージーなオルガンで異才を発揮していたブライアン・オーガー。
そして。スウィンギング・ロンドンを象徴する魅力的な女性ヴォーカリストだったジュリー。
この対照的な、しかし強力な二つの個性が融合し、触発し合うトリニティです。
オーガーの手によるグルーヴィーなサウンドはシーンの最先端で鳴り響いていて。
スリリングにクールに弾む様は、今でも十分に刺激的で些かも色褪せていません。
ジュリーのソウルフルでパワフルな歌声もなんとも魅力的で。
その可愛らしいルックスとのギャップが、またその魅力を引き立てているかとも。
まぁ、あのスティーム・パケットで三人のリード・シンガーの一人として。
ロッド・スチュワートやロング・ジョン・ボルドリーと対等に張り合っていたとのことで。
これくらいは歌えて当然。舐めてもらっちゃ困るわよと。そんなところかもですが。
一応。A面がオーガーの独壇場とも言えるインスト・ナンバーが中心となっていて。
B面になって、満を持してジュリーが登場すると。狙っていたのか。カッコいいのですよね。
ジャージーでグルーヴィーなサウンドに、ソウルフルな女性ヴォーカル。その絶妙な組合せ。
ジュリーが加わる、歌うことでトリニティとしての独特の世界、個性が全開となって。
クールでありながら、モノクロームではなくカラフルで。そしてどうにも英国的で。
そのサウンド、その色彩、その香り。あの時代、スウィギング・ロンドンへの扉。
このアルバムに針を落とせば。いつでも、どこでも。その扉が開かれるのを感じるのです。

開かれる。
傍にいなくても。
いつであっても。
思いを馳せる。
それだけで。

感じられる。
その声。
その響き。
その風。
その空気。

昨夜の。
いつかの。
その凛とした。
その素敵な。
その総て。

思い出す。
思いを馳せる。
それで。
それだけで。
開かれる。

胸が。
心が。
その扉が。
開かれて。
熱いものが溢れ出す。

傍らにいなくても。
いつであっても。
思いを馳せる。
それで。それだけで。
開かれるのだ。

ふと。
塞ぐ。
沈む。
そんな時も。
そんな日も。

昨夜の。
いつかの。
その姿。
その佇まい。
それさえ思えれば。

昨夜の。
いつかの。
その瞳。
その笑顔。
それさえ感じられれば。

昨夜の。
いつかの。
その声。
その響き。
それさえ思えれば。

昨夜の。
いつかの。
その風。
その空気。
それさえ感じられれば。

ふと。
迷う。
迷い込む。
そんな時も。
そんな夜も。

その可愛らしい。
その魅力的な。
その凛とした。
その素敵な。
あの娘を思い浮かべれば。あの娘に思いを馳せれば。

いつであっても。
何処にいても。
胸が。心が。
その扉が開かれて。
温かく、熱いものが溢れ出すのだ。



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2017/11/11 Sat *暁 / The Eric Burdon Band

20171111sunsecret


暁。
その変わりゆく。
輝きをましていく。
茜色。
その中に。

去りゆくもの。
生まれ来るもの。
その姿を。
感じながら。
ゆっくりと息を吸い込み。

朝の。
匂い。
上りくる。
新しい日の。
予感。

そいつに。
震えながら。
意を新たに。
思いも新たに。
その先を見つめてみる。

ふと。
彼方から。
呼ぶ声が。
聞こえた気がして。
振り返る。

暁。
その変わりゆく。
失われていく。
墨色。
その中に。

『Sun Secrets』'74年リリース。
エリック・バードン・バンドの1stアルバム。
アニマルズのヴォーカリストとして一世を風靡したエリック・バードン。
方向性の違いからオリジナル・メンバーとは決裂して。
単身、大西洋を渡って再編したアニマルズを率いて活動。
フラワー・ムーブメントに影響を受けたサイケデリックなサウンドを展開。
その後、ムーブメントの失速と共に興味を失って、アニマルズは遂に解散。
ファンクに接近してウォーの結成に参加。大胆なサウンドでヒットを生むも。
ほどなくして、恐らくは音楽性の違いからウォーを離れて(追われて)。
暫くの間。表立った活動は行わず沈黙の時間を過ごしていたエリック。
そのエリックが数年ぶりに自らのバンドを率いてシーンへと帰ってきたのがこのアルバム。
再びロックで、自らのヴォーカルを武器に勝負を賭けると。その証なのか。
アニマルズのナンバーのセルフ・カヴァーを4曲披露しているのが興味深いところで。
「It's My Life」も「Don't Let Me Be Misunderstood」も新たに生まれ変わっています。
元々。あのブライアン・ジョーンズをして英国最強のヴォーカリストと言わしめたエリック。
その再生には、下手な手を打つよりも。敢えて既に知られたナンバーに。
その強力なヴォーカルで新たな魅力を与えればいいのだと。そう考えたのかどうか。
新時代に対峙した歌声で歌われる「It’s My Life」も「Don’t Let Me Be Misunderstood」も。
新鮮に耳に響いてきて。新時代の暁の中に、新たな一歩を踏み出したエリックを感じるかな。
ジャケットからわかる様に人種混成のバンドで。プロデューサーもウォー時代と同一人物。
袂を分かったとは言え。ウォーでの経験も自らの再生、革新の糧にしているなと。
惜しむらくは。バンドの技量によるのか。そのサウンドがやや平坦に過ぎるかなとは。
それでも。エリックには暁、陽の光。その中で前へと進もうとする姿がよく似合います。

暁。
その変わりゆく。
色合いを濃くしていく。
茜色。
その中に。

消えゆくもの。
湧き上がるもの。
その姿を。
感じながら。
ゆっくりと息を吸い込み。

朝の。
空気。
迫りくる。
新しい日の。
予感。

そいつに。
怯えながら。
意を新たに。
思いも新たに。
その先へと視線を送る。

ふと。
背後から。
叫ぶ声が。
聞こえた気がして。
立ち竦む。

暁。
その変わりゆく。
薄れていく。
墨色。
その中に。

暁。
光と。
闇が。
交差する。
その時間。

暁。
茜色と。
墨色が。
交差する。
その時間。

暁。
朝と。
夜が。
交差する。
その時間。

暁。
今日と。
昨日が。
交差する。
その時間。

暁。
未来と。
過去が。
交差する。
その時間。

暁。
あらゆるものが。
交差する。
混沌とした。
その時間。

再生を。
革新を。
その中に。
感じるのなら。
感じられるのなら。

暁。
その。
秘密の時間。
その中で。
前へと進もう。



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2017/11/10 Fri *新たな絵図、新たな景色 / Rory Gallagher

20171110blueprintukorg


回らない。
立ち行かない。
どうして。
どうした。
何が起こっている。

完全に。
崩れ去る。
その前に。
障害を。
突き止めよう。

図面を広げて。
基盤。
回路。
接点。
何処なのだと。

目を凝らし。
頭を働かせて。
端から端まで。
丹念に。
大胆に。

ふと。
感じる。
匂う。
赤色灯が点滅する。
目が吸い寄せられる。

青写真。
設計図。
回路図。
そいつを辿って。
その場所へと急行する。

『Blueprint』'73年リリース。
ロリー・ギャラガーのソロとしては4枚目のアルバム。
テイストを解散してソロとなったロリーですが。
その編成はトリオのままで。前作にあたる『Live In Europe』でブレイクして。
そこで。一息ついて。次なる展開の青写真を描いたのか。新たな決断をして。
このアルバムからキーボードが加わって新たに4人編成のバンドとなっています。
テイストからのトリオ編成では熱いブルース・ロックを聴かせていたロリー。
ブルースを根底にしながらも、新たな時代へ挑む為の展開を試みています。
そう、よりドライブするロックを聴かせるようにと踏み出しているのです。
その意欲、その情熱が溢れて止まらなくて。その様がそのまま捉えられているかで。
ロリーにしては珍しく。ブルースのカヴァーが一曲も含まれておらず。
総てがロリーの手によるオリジナル・ナンバー。ロリーの意気込みのほどが伺えるかな。
まぁ、ロリーと言う人は。手を抜かない・・・抜けない人なので。
どのアルバムでも。そのギターが魂を焦がすほどの熱さであることは変わらないのですが。
このアルバムにおける熱さ、そして熱風にのった躍動感は殊更かなと。
そして顔見世の意味もあるのか。そんなロリーのギターにキーボードが絡みついてと。
この熱さ、躍動感、絡み。当時のシーンの最先端に躍り出るには十二分なものだったと。
描いた青写真、設計図、回路図。その狙いは間違っていなかったと。それ以上だったと。
ロリーが感じていた手応え。それが聴く者にも伝わってくる様な、そんなアルバムです。
そんな熱さの中で。切なく鳴るアコースティックなナンバーもまた堪らなくて。
派手さには欠けるかもしれませんが。実にロリーらしいと感じるアルバムでもあるのです。
因みに。ジャケットの回路図はロリーの特注のキター・アンプのものだそうで。
そんなところにも。このアルバムに対するロリーの思いの強さが感じられたりもします。

滞る。
行き渡らない。
どうして。
どうした。
何かが起こっている。

完全に。
消え去る。
その前に。
原因を。
突き止めよう。

図面を見直して。
基盤。
回路。
接点。
何処かではあるのだと。

気を張り。
勘を尖らせ。
舐め尽くす。
丹念に。
大胆に。

ふと。
触れる。
引っ掛かる。
警報が鳴り響く。
目の中に飛び込んでくる。

青写真。
設計図。
回路図。
その中へ飛び込んで。
その場所まで急行する。

接点が。
溶け落ちて。
遮断されている。
此処で。
止まっていたのだと。

回路が。
切断されて。
袋小路になっている。
此処で。
途切れていたのだと。

基盤が。
腐食して。
穴だらけになっている。
此処から。
崩れ始めていたのだと。

焦げて。
燻って。
火花が。
散っている。
硝煙の中に立って。

青写真。
設計図。
回路図。
再生して。
蘇生を探る。

絶望的な。
状況の中でも。
絶望的な。
状況だからこそ。
見えてくる時がある。

絶望的な。
状況でも。
絶望的な。
状況だからこそ。
見えてくるものがある。

青写真。
設計図。
回路図。
その図面の上に。
新たな絵図を、新たな景色を描くのだ。



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2017/11/07 Tue *往々にして / Cheap Trick

20171107incolorusorg


表か。
裏か。
どちら側から。
見るのか。
見えているのか。

ものの。
見え方なんて。
感じ方なんて。
捉え方なんて。
それだけで、異なるもの。

表か。
裏か。
どちら側に。
立っているのか。
立とうとしているのか。

見たい方に。
感じたい方に。
捉えたい方に。
気づくと立っている。
人の心など、そんなもの。

どう。
見せたいのか。
感じさせたいのか。
捉えさせたいのか。
それが肝心で。でも。

どう。
見せたらいいのか。
感じさせたらいいのか。
捉えさせたらいいのか。
そいつは、存外にわからない。

『In Color』'77年リリース。
チープ・トリックの2ndアルバム。
所謂、パワー・ポップの元祖は何かと諸説がある様ですが。
わりと今の時代までダイレクトに繋がっている、その源はこのアルバム辺りかな。
プロデューサー、トム・ワーマンによる明るく弾けたサウンド。
そいつが、チープ・トリックのキャッチーなメロディ、エッジの効いたリフを引き立てて。
実に、爽快なで心地のよい、ある意味で肌触りのいいロックンロールに仕上がっていると。
そんなところが。特に日本では受けて。このアルバムで一足先にブレイクしたと。
ジャケットに、ロビン・ザンダーとトム・ピータソン、イケメンの二人のみを配置して。
自らと、バン・E・カルロスは(モノクロの)裏ジャケに回って、引き立て役(?)に回る。
策士、リック・ニールセンはこのサウンドがもたらす効果を十分に承知していたのではと。
「I Want You To Want Me」「Clock Strikes Ten」とキラー・チューンが収められていて。
他にも「Big Eyes」「Southern Girls」と粒揃いで。駆け抜けていく感じが堪りません。
この後、『Heaven Tonight』『Dream Police』とトム・ワーマンとの仕事が続いて。
そのクリアな音像と、チープ・トリックの相性は悪くはないかと思われていたのですが。
実は、特にリックは気に入らなかった模様で。相当な不満を溜め込んでいたと。
確かに整理され過ぎのきらいはあって。もっとざらついたサウンド、音像を求めていたと。
要は、1stを手掛けたジャック・ダグラスと再び仕事がしたかったのだと思うのですが。
遂には20年以上経過してからスティーヴ・アルビニのプロデュースで再録音に至ったと。
ところが、その音源は今に至るまで公式にはリリースされていないのですよね。
まぁ、本人が思っている理想の姿と、他の人々がその人に求める姿が異なると言うのは。
往々にしてよくあることで。ざらついた、ハードなチープ・トリックは好まれていないと。
自分としては1stアルバムの。歪んだ変態性が濃いチープ・トリックも好きなのですけど。
セルフ・プロデュースに長けているリックも。それだけはどうしようもなく、でも、我慢もできないのかな。

天然色か。
白黒か。
どのフィルターから。
見るのか。
見えているのか。

ものの。
見え方なんて。
感じ方なんて。
捉え方なんて。
それだけで、変わるもの。

天然色か。
白黒か。
どちら側に。
立っているのか。
立とうとしているのか。

見せたい方に。
感じさせたい方に。
捉えさせたい方に。
気づくと立っている。
人の心など、そんなもの。

どう。
見てほしいのか。
感じてほしいのか。
捉えてほしいのか。
それが肝心で。でも。

どう。
見たいのか。
感じたいのか。
捉えたいのか。
そいつは、存外に忘れがち。

何を。
見せたいのか。
感じさせたいのか。
捉えさせたいのか。
そいつは明確で。

その為に。
見せたい方に。
感じさせたい方に。
捉えさせたい方に。
立っている。

でも。
表の筈が。
裏が。
天然色の筈が。
白黒が。

見られてしまう。
感じられてしまう。
捉えられてしまう。
往々にして。
そんなもの。

どう。
見てほしいのか。
感じてほしいのか。
捉えてほしいのか。
そいつは明確で。

その為に。
見せたい方に。
感じさせたい方に。
捉えさせたい方に。
立ってはいる。

でも。
裏かと思えば。
表が。
白黒かと思えば。
天然色が。

喜ばれてしまう。
受け入れられてしまう。
求められてしまう。
往々にして。
そんなもの。

そんなもの。
でも。
そいつを。
どう受け止めて。
どう処していくのか。

そいつが肝心で、存外に難しい。



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2017/11/06 Mon *醒めた千鳥足 / The Fabulous Thunderbirds

20171106whwtstheword


酔い覚めの。
酩酊状態。
醒めているのに。
酔いしれてもいる。
そんな中途半端な感覚が。

落ち着かなくもあり。
心地よくもあり。
その境界線上で。
どちら側へ踏み出そうかと。
楽しんでいる。

例えば。
同じ言葉でも。
醒めて口にするのと。
酔いしれて言の葉にするのと。
その匙加減。

そいつの。
かなり際どくて。
危ういバランスを。
わざと崩してみたくもなる。
そんなところ。

人が悪いなと。
醒めた己が刺しもすれば。
面白いじゃないかと。
宿酔いの己が煽りもする。
そのせめぎ合いが好きなのか。

如何わしくて。
不敵で。
その実。
かなりの小心者で。
でも人の言葉には耳、貸さず。

『What's The Word』'80年リリース。
ファビュラス・サンダーバーズの2枚目となるアルバム。
確か、このアルバムがメジャーからは初めてのアルバムだったのかな。
それにしては。このジャケットは・・・売る気が無かったのか。
それとも、わざとその筋(どの筋?)だけを狙ってリリースされたのか。
あまりに安っぽい、まるで廉価盤の様な色使いもさることながら。
このターバンにサングラス。妖しい口髭に、密林の様な胸毛の男の写真。
いくらキム・ウィルソンが如何わしいからと言って。これは無いだろうと。
対比してジミー・ヴォーンを売り出す作戦か。しかしジミーもかなり微妙かなと。
まぁ、その実。このジャケットのいい加減さと如何わしさはらしくはあるのだけれど。
テキサスはオースティンのブルース・クラブのハコバンだったと言う叩き上げの経歴。
如何にもと思わせる、その実力者振り、そしてローカルな匂いが残るそのB級なところ。
その絶妙なバランス、その匙加減。そこがファビュラス・サンダーバーズの魅力かな。
マディ・ウォーターズやジョン・リー・フッカーのサポートもしたらしいので。
その点では。プロフェッショナルな、ある意味では醒めた感覚も持ちながら。
酔っ払い相手に盛り上げてなんぼの。商売人としての遊び心も持ち合わせていたと。
それを一番体現しているのがキムかなと。歌もハープもかなりの腕前にも関わらず。
それをストレートには表さないで。如何わしさでもって楽しませてみせると。
思わず、役者やの~と。そんな声を掛けたくもなる。ご機嫌なロックンロールなのです。
ジミーは言わずと知れたスティーヴィー・レイ・ヴォーンの実兄で。
あのスティーヴィーが心底尊敬していたギタリストで。その渋いプレイがまた堪りません。
特にスティーヴィー亡き後は、妙に神格化されたりもして。その実像が見え辛くなって。
このアルバムの、いなたさ、そいつはフレーズの端々に感じられるのが本来の姿かなと。
如何わしさと、いなたさ。その醒めた千鳥足。それこそがファビュラス・サンダーバーズの真骨頂かな。

酔い覚めの。
酩酊状態。
醒めたはずなのに。
残っている気もする。
そんなどっちつかずの感覚が。

微かな罪悪感もあり。
気持ちよくもあり。
その境界線上で。
どちら側へ堕ちてやろうかと。
楽しんでいる。

例えば。
同じ態度でも。
醒めて演じてみせるのと。
酔いしれて見得を切るのと。
その匙加減。

そいつの。
かなりギリギリで。
微妙なバランスを。
わざと傾けてみたくもなる。
そんなところ。

大概にしとけよと。
醒めた己が刺しもすれば。
こんなものじゃないだろうと。
宿酔いの己が煽りもする。
そのせめぎ合いが奮わせるのか。

如何わしくて。
不敵で。
その実。
かなりの臆病者で。
でも人の言葉には耳、貸さず。

酔っているのか。
醒めているのか。
その境界線上。
その微妙なところを。
歩いてみる。

抜けているのか。
残っているのか。
その境界線上。
その曖昧なところで。
踊ってみる。

右へ。
踏み出すのか。
左へ。
踏み出すのか。
それとも。

右へ。
堕ちるのか。
左へ。
堕ちるのか。
それとも。

それなりの。
かなり。
危ういバランスを。
崩してみたくもなる。
そいつを楽しんでいる。

それなりの。
かなり。
際どいバランスを。
傾けてみたくなる。
そいつを楽しんでいる。

酔い覚めの。
酩酊状態。
醒めた千鳥足。
その心地よさに。
結局は酔いしれている。



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2017/11/05 Sun *踊れ / John Cougar

20171105johncougar


踊れ。
踊りたいのなら。
この夜を。
この日々を。
踊ってしまえ。

そう。
本当は。
踊りたかったのだと。
気づいたのなら。
躊躇うことはない。

そう。
本当に。
楽しいのだと。
感じているのなら。
止めることはない。

思いのままに。
感じるままに。
そのままに。
踊ればいい。
踊り続ければいい。

長く。
曲がりくねった。
そんな路の上。
変わってしまった。
掛かってしまった。

それでも。
いま。
この場所に。
辿り着いた。
ならば、踊れ、踊ってしまえ。

『John Cougar』'79年リリース。
ジョン・クーガー、ジョン・メレンキャンプの4枚目となるアルバム。
デビュー時はジョニー・クーガーと名乗っていて。
このアルバムがジョン・クーガー名義では初めてとなるアルバム。
クーガーと言うのはデビュー時のマネージメントに強制された芸名で。
この後、成功を手にするにつれて。ジョン・クガー・メレンキャンプに改名。
更には、本名であるジョン・メレンキャンプへと改名しています。
ジョン・クーガーとしてのアルバムは結局3枚リリースされているのかな。
苦労人のジョン。発掘したのがデヴィッド・ボウイのマネジャーだったとかで。
最初の頃はメイクを施されて、グラム・ロック崩れみたいな路線だったりしたのだとか。
このアルバムで。漸くメイクを落として。ジョン本来の路線に戻ってきたと。
未だ、線が細くて。後の骨太な感じは薄いけれど。ロックンロールしていて。
あの『American Fool』へと続くもの、その原点となったアルバムではあるかなと。
確か、オーストラリアで最初に人気が出て。それが逆輸入されたらしいのですが。
この日本盤にはそのきっかけとなった「I Need A Lover」なるナンバーは未収録で。
恐らくは逆輸入前の、米国での初回盤に準拠しているのだと思われます。
「Night Dancin'」を始めとする軽快なロックンロールと。
「Taxi Dancer」に代表される切ない、哀感溢れるバラードと。その見事な対比。
それによって描き出されるのは。都会の夜の物語。それも夢を抱いて都会へ出てきた若者。
夢を追い求め。傷つき、夢、破れそうになりながらも。諦めずに踊り続けるその物語かなと。
そこに『American Fool』以降、故郷からの物語を描いたジョンの立ち位置の違いがあって。
そのどちらがより大きく広い共感を呼び起こしたか。そこがあの大ブレイクの鍵だったと。
そして。そう確かに線が細く、脆さもある。このアルバムのジョンの描く物語も好きだったりするのです。

踊れ。
踊れるのなら。
この夜も。
この日々も。
踊ってしまえ。

そう。
本当は。
踊らされているのだと。
気づいていても。
躊躇うことはない。

そう。
どれでも。
楽しいのだと。
感じられるのなら。
止めることはない。

心の赴くままに。
心の命じるままに。
そのままに。
踊ればいい。
踊り続ければいい。

遠く。
紆余曲折続きの。
そんな程の途。
逸れてしまった。
積もってしまった。

それでも。
いま。
この場所に。
立っている。
ならば、踊れ、踊ってしまえ。

そう。
まさか。
再び。
踊れるとは。
思っていなかった。

そう。
今さら。
また。
踊ることになるとは。
思っていなかった。

そう。
何の因果か。
何の悪戯か。
踊らされるとは。
思っていなかった。

でも。
そうさ。
気づいてしまった。
本当に。
踊りたかったのだと。

でも。
そうさ。
感じてしまった。
本当に。
楽しいのだと。

だから。
そうさ。
思いのままに。
感じるままに。
踊ればいい。

踊れ。
踊れるうちに。
この夜も。
この日々も。
踊ってしまえ。



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2017/11/04 Sat *消耗戦 / Tom Petty And The Heartbreakers

20171104tompettyandtheheartbreakers


消耗戦。
こんな社会で。
こんな日々を。
送っていれば。
そりゃ、疲れて。

身も。
心も。
思うようには。
ならない。
そんな夜もある。

動かない。
感じられない。
そいつが。
どうにも。
もどかしくて。

誰かに。
己に。
きつく。
当たってしまう。
そんな夜もある。

それも。
そんな夜の。
そんなもどかしさも。
そこにある思いも。
己なのだと。

腹を。
括ってしまえば。
そんな夜も。
あの夜と同じ様に。
何処かへと転がっていける。

『Tom Petty And The Heartbreakers』'76年リリース。
トム・ペティとハートブレイカーズの記念すべき1stアルバム。
今更ながらあのシェルター・レコードからのリリースだったのだなと。
尤も、もはやスワンプ・ロックの時代は終わり、役目を終えようとしている頃ですが。
このアルバムの制作、リリースに至るまでには苦労も多かったみたいで。
デニー・コーデルに見初められたトムが当時やっていたバンドで契約して録音するも。
出来がいま一つと判断されてお蔵入りに。レオン・ラッセルのお声掛りでソロに転向。
ところがレオンがトラブルを起こしてシェルター・レコードを去ってしまい。
再びデニーから新たなバンドをと言われ、マイク・キャンベルも加わってこのアルバムがと。
最初に契約してから二年以上の月日が流れていたのだとか。心が折れる夜もあったろうに。
このタフさは、その後のトムの活動や姿勢に通じるものがあるなと思わされます。
「Breakdown」「Anything That's Rock 'N' Roll」そして「American Girl」と。
シンプルで、ストレートで、軽快にして爽快なロックンロールが多く収録されていて。
その二分~三分に凝縮された叫びに、溜まっていた思いの丈が詰まっているかなと。
恐らくはスタジオ・ライヴに近い録音だったか。プロデューサーであるデニーの功績かなと。
それにしてもシンプルで短いナンバーの輝かせ方、そこにトムならではの才能を感じます。
短編小説の様な物語、それを一気に聴かせるキャッチーなメロディ。
そこにはトムが敬愛して止まないバーズの影響の色濃さも当然、聴きとることが出来ます。
そして軽快に聴く者を魅了する一方で、「Fooled Again (I Don't Like It)」の様に。
重心の低い、やるせなさを感じさせるナンバーでの沈み込む様なトムの歌声。
酸いも甘いもかみ分けた、そんな信用に足るロックンローラーであることがわかるのです。
社会との、世界との消耗する闘いを送る、総ての人の背中をこれからもトムの歌声が支えてくれるでしょう。

消耗戦。
こんな世界で。
こんな日々を。
送っていれば。
そりゃ、すり減って。

身も。
心も。
思いとは。
異なってしまう。
そんな夜もある。

外れる。
ずれている。
そいつが。
どうにも。
もどかしくて。

何かに。
何もかに。
手当たり次第で。
当たり散らしてしまう。
そんな夜もある。

それも。
そんな夜の。
そんなもどかしさも。
そこにある総ても。
己なのだと。

腹を。
括ってしまえれば。
そんな夜も。
いつかの夜と同じ様に。
何処までも転がっていける。

衰弱。
虚脱。
折れて。
崩れて。
身も心も。

ぎりぎりで。
耐えて。
堪えて。
持ちこたえて。
身も心も。

針の。
一穴から。
何かが。
少しだけ染み出す。
そんな夜もある。

グラスの。
表面から。
何かが。
少しだけ溢れる。
そんな夜もある。

わかっていても。
感じていても。
思うにまかせない。
もどかしさに。
苛まれて。

誰かに。
己に。
何かに。
何もかもに。
刃が向かう。

消耗戦。
こんな世界で。
こんな日々を。
送っていれば。
否応なし。

だから。
腹を括って。
何処かへと。
何処までもと。
転がっていく。それだけのこと。



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2017/11/03 Fri *蒼いまま / Bob Seger & The Silver Bullet Band

20171103nightmoves


そうさ。
あの頃は。
蒼かった。
いまだって。
大して変わらない。

夢中で。
がむしゃらに。
求めて。
追いかけて。
躓いて。

懲りずに。
何度も。
同じこと。
同じところ。
傷だらけ。

打ちのめされて。
黄昏もして。
でも。
直ぐに。
根拠もなく回復して。

なんとか。
できないかと。
ならないかと。
やれないかと。
あの夜の中で。

淡い希望で。
蠢いて。
冒険して。
絶望に襲われて。
甘酸っぱくて、切なくて。

『Night Moves』'76年リリース。
ボブ・シーガーが初めてブレイクを果たしたアルバム。
シルヴァー・バレット・バンドとの連名では2枚目で。
スタジオ・アルバムとしては初めてのアルバム。
実は'60年代初めから活動をしていたらしいボブ。
サイケデリックや、スワンプなナンバーやアルバムもあるらしいのですが。
あまりパットせずに。自らのルーツであるロックンロールに回帰して。
その路線での4枚目にあたる、このアルバムで遂にメイン・ストリートへと。
シングル「Night Moves」は初の全米TOP5入り、アルバムも初の全米TOP10入り。
その「Night Moves」に代表されるミィディアムで郷愁を誘う様なナンバー。
そして対照的に颯爽と駆け抜けていくナンバー。そのいずれもが聞き流されないのは。
ボブのタフで、ラフで、ソウルフルな歌声。その魅力によるところが大きいかなと。
逆に言ってしまえば。楽曲自体はかなりベタな感じは拭えなかったりするのですが。
そのベタさが、ボブが歌うと。胸を揺さぶり、心に沁みてくるのですよね。
自動車、夜の街、お酒、ロックンロール、そして女の娘と。ベタな世界なのだけれど。
そうだよな。確かにそうだったよなと。そして、いまもそんなものだよなと。
そのベタさ、蒼さに懐かしさを覚え、共感し、頷きたくなってしまうのですよね。
そして。そう言えば。あんなことも、こんなこともあったなと。自らの体験に置き換えて。
冒険して、謎解きに挑んで、玉砕して。夜の街の片隅で打ちひしがれていたよなと。
実に。何とも。昔、悪ガキだった男どもの共感を呼び起こすボブなのです。
スプリングスティーンの様に小難しくなることもなく、ルックスもむさいままで。
故に、特に日本では絶望的に評価も低ければ、人気もないボブですが。
その潔いまでのベタさ、蒼さはね。時に、無性に胸を掻き毟られるものがあるのです。

そうさ。
いまだって。
蒼いまま。
あの頃と。
大して変わらない。

不乱で。
ひたすらに。
求めて。
追いかけて。
転んで。

学ばずに。
未だに。
同じこと。
同じところ。
血だらけ。

打ちひしがれて。
やさぐれて。
でも。
直ぐに。
証左もなく回復して。

なんとか。
できるだろうと。
なるだろうと。
やれるだろうと。
この夜の中で。

淡い希望で。
蠕いて。
謎解きに挑んで。
玉砕して果てて。
甘酸っぱくて、切なくて。

蒼いまま。
尻尾の生えたまま。
そのまま。
こうして。
ここにいる。

蒼いまま。
懲りずに。
学ばずに。
ここまで。
きてしまった。

何度も。
躓いて。
転んで。
傷だらけ。
血だらけ。

回復するのに。
時間も。
根拠も。
証左も。
いらなくて。

何度。
打ちのめされても。
黄昏たりしても
打ちひしがれても。
やさぐれても。

何度も。
なんとか。
できると。
なると。
やれると。

絶望に襲われて。
玉砕して果てて。
それでも。
淡い希望に。
総てを賭ける。

蒼いまま。
そのままに。
とれない尻尾が。
消えない蒙古斑が。
いまでも俺を駆り立てる。



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2017/11/02 Thu *生きながらに / Champion Jack Dupree

20171102championjacksnaturalandsour


誰にも。
辛いこと。
哀しいこと。
口に出せないこと。
話したくないこと。

そんなことの。
一つや二つ。
三つや四つ。
五つや・・・
あるだろう。

傷つき。
血を流し。
打ちのめされ。
叩き潰され。
膝をつき。

それでも。
唇を噛み締め。
拳を握り締め。
抗って。
闘って。

傷だらけになって。
血だらけになって。
足を引きずりながら。
それでも前へと。
それでも先へと。

そう。
誰でも。
生きながらに。
憂歌が。
聴こえるのだ。

『Champion Jack's Natural & Soulful Blues』'61年リリース。
ニュー・オーリンズ出身のブルース・ピアニスト、チャンピオン・ジャック・デュプリー。
そのヨーロッパ移住後初めてとなるロンドン録音のアルバム。
ピアノ、ギター、ベースのトリオ編成で。ギターを弾いているのはアレクシス・コーナー。
その貢献を認められてかアレクシスの手によるナンバーも一曲収録されています。
我が道をいく、強烈な個性を放つデュプリーのピアノ、そしてその歌声が染み込んできます。
ニュー・オーリンズ出身らしい弾み、転がる力強いピアノ。しかし派手さはなく。
その渋く、深みのある歌声には。ある種の諦念を感じさせる淡々としたものが過ることも。
KKKに両親を殺され、幼くして孤児になったと言われるデュプリー。
十代からニュー・オーリンズの安酒場や路上で演奏をして小銭を稼ぐようになって。
やがてシカゴへと進出するも。シカゴ・ブルースの主流には加われずに。
インディアナへと流れてプロ・ボクサーに転身。戦歴を重ねライト級のチャンピオンに。
引退して。再びブルースの道へ。初めて録音の機会を得るも。太平洋戦争に従軍。
コックとしても腕を振るうも日本軍の捕虜となって。捕虜生活は二年間に及んだとも。
終戦後、ニュー・ヨークでアトランティックに見出されて再び録音の機会を得て。
そこで生まれたのがあの畢生の名作『Blues From The Gutter』 だったと・・・
波乱万丈と言うには、あまりにも壮絶な半生。生きながらにブルースに囚われたデュプリー。
それが強烈でありながら、どこかもの悲しく、そして逞しい生命力を感じさせる個性にと。
デュプリーのブルースを耳にする度に。人間の、その歩みの厳しさを思うのです。
フェスティヴァル出演の為に初めて渡欧して。(米国と比較して)人種差別が無いこと。
そのことに感銘を受けて即座に移住を決意したと言われるデュプリー。
己が己らしく生きられる新天地での意気込みもまた、このアルバムからは感じられて。
このアルバムに針を落とす度に。人間の、その歩みに訪れる希望を思いもするのです。
やがて白人女性と結婚して。デンマークに移住して。安定した生活を送る様になって。
正直、気の抜けた様な録音も数多く残すことになりますが。誰がそんなデュプリーを責められるでしょうか・・・

誰にも。
耐え難いこと。
悲しいこと。
考えたくもないこと。
思い出したくもないこと。

そんなことの。
六つや七つ。
八つや九つ。
十とか・・・
あるだろう。

抉られ。
血を吐き。
ぶちのめされ。
踏み潰され。
這いつくばり。

それでも。
歯を食いしばり。
手を伸ばして。
屈せず。
諦めず。

満身創痍になって。
血だるまになって。
足を引きずりながら。
それでも何処かへと。
それでもあの場所へと。

そう。
誰でも。
生きながらに。
憂歌が。
歌えるのだ。

生まれて。
生きて。
生き延びて。
ここまで。
この先へと。

脛に。
頬に。
身にも。
心にも。
傷を負いながら。

一つや二つ。
三つや四つ。
五つや六つ。
七つや八つ。
九つや十・・・

傷つき。
血を流し。
抉られ。
血を吐き。
絶望の淵に。

打ちのめされ。
叩き潰され。
ぶちのめされ。
踏み潰され。
諦念の誘惑に。

それでも。
抗って。
闘って。
屈せず。
諦めず。

傷だらけになっても。
血だらけになっても。
満身創痍になっても。
血だるまになっても。
前へ、先へ、何処かへ、あの場所へ。

そう。
誰でも。
生きながらに。
憂歌が。
聴こえるのだ。歌えるのだ。



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2017/11/01 Wed *その存在 / Howlin' Wolf

20171101thelondonhowlinwolfsessioms


いつでも。
どんな時でも。
ふと。
感じた時に。
触れてみる。

すると。
その時々で。
微妙に。
表情を変えながら。
伝えてくれる。

そう。
いい時も。
悪い時も。
上がっている時も。
下っている時も。

触れれば。
応じて。
蠢いて。
何らか。
指し示してくれる。

その。
存在の。
尊さが。
ともすれば。
薄らいでしまうのは。

あまりにも。
その存在が。
当たり前すぎるからか。
だから。いま。
触れたいのか。

『The London Howlin' Wolf Sessions』'71年リリース。
ハウリン・ウルフが、英国のミュージシャン達を従えて録音したアルバム。
ウルフが望んだのではなくて。マディの『Fathers And Sons』で味をしめたチェスが。
ウルフを英国に送り込んで、柳の下の泥鰌を狙ったってところなのだと思いますが。
クラプトンや、ウィンウッド、それにビルに、チャーリー辺りは大歓迎だっただろうし。
まぁ、自分を慕っている若い衆を相手にするウルフも悪い気はしなかっただろうなと。
それでも用心棒?としてヒューバート・サムリンは同行させているのも、らしいかな。
純粋にウルフのアルバムと呼んでいいのかは微妙なところもあるし。
クラプトンを始めとする面々の演奏が如何にも蒼くて、硬くてと、言うのもあって。
火花が散る様な激しさ、汗が滴る様な濃厚さ。そんなものに欠けるのは否めないのですが。
孫弟子たちに迎えられたウルフの、誇らしくも、慈愛に満ちた貫禄とか。
大師匠を迎えたクラプトン達の、緊張しつつも、無邪気に楽しんでいる様とか。
そんなスタジオの空気が伝わってくる様で。ブルースとロックの関係と言うか。
ロックにとってブルースがどんな存在であるのかと、そんなことを思わされます。
既に。それなりに名を成している連中が、嬉々としてウルフとの共演を楽しんでいる。
そして。その一方で。まだまだ及ばないことを痛感させられて、学ぼうともしているところ。
ロックにとってのブルース。愛して止まない、昂揚感を掻き立てられるそんな存在で。
そして。手を伸ばしても届かない、遠くに聳え立つ霊峰の様に、畏れ慄く存在でもあり。
そんな愛憎半ばする存在。愛さずにはおれなくて、届かなくても挑み続けざるを得ない。
そんなブルースがあってこそ、ロックは存在するのだと、ロック足りえるのだと。
企画は安易だったかもですが。その実、このアルバムに捉えられているものは大きいかなと。
「The Red rooster」でウルフにギターを弾いてほしいと頼むクラプトンが微笑ましいかな。
ミックは歌っていないのに、スタジオに現れて。ウルフとのツー・ショットで満面の笑みで。
更にはこの英国盤はローリング・ストーンズ・レコードが配給しているとか。
経緯、憧憬、愛情。そんなものは。妙にカッコつけずに。素直に表に出すのが良い時もあるのですよね。

いつでも。
どんな時でも。
ふと。
過った時に。
口にしてみる。

すると。
その時々で。
微妙に。
味わいを変えながら。
伝わってくる。

そう。
いける時も。
駄目な時も。
登っている時も。
沈んでいる時も。

口にすれば。
応えて。
震えて。
何らか。
示し唆してくれる。

その。
存在の。
愛しさを。
ともすれば。
忘れがちになってしまうのは。

あまりにも。
その存在が。
当たり前にすぎるからか。
だから。いま。
口にしたいのか。

その存在。
その関係性。
なくては。
ならなくて。
あり得なくて。

恐らくは。
驚くほどの。
奇跡の。
出会いと。
積み重ね。

恐ろしい程の。
幸福と。
同等の。
苦難と。
その果ての結果。

愛さずには。
いられなくて。
それが故に。
憎しみも。
生み出されて。

その。
せめぎ合い。
その。
繰り返し。
永続して。

いつの間にか。
当たり前に。
自然に。
薄らいで。
忘れたかのようで。

いつでも。
どんな時でも。
断ち切れない。
その存在。
その関係性。

だから。いま。
触れたくなる。
口にしたくなる。
その存在。
素直に向き合ってみる。



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2017/10/30 Mon *風よ、吹け、吹け、風よ、吹け / Big Walter Horton & Alfred Harris

20171030harmonicablueskings


吹け。
吹いて。
吹いて。
吹きまくって。
吹き飛ばせ。

この身に。
この心に。
纏わりつく。
あれや。
これや。

ふわふわと。
もやもやと。
その実体は。
現れない。
見えてこない。

なのに。
どうにも。
気に掛かる。
気に障る。
そいつが耐え難い。

そわそわと。
ざわざわと。
粟立って。
波風立って。
落ち着かない。

そんな。
あれも。
これも。
吹きまくって。
吹き飛ばせ。

『Harmonica Blues Kings』'86年リリース。
ビッグ・ウォルター・ホートンとアルフレッド・ハリス。
二人のハーピストのユナイッテドへの'54年録音を収録したアルバム。
これまたP-VINEの手によるものですが。デルマークが原盤なのかな。
さて先ずはA面に収められているホートン。ミッシシッピー出身で。
'50年代はミッシシッピーとシカゴを行き来しながら活動を続けていたのだとか。
知己だったウィリー・ディクソンの引きもあってシカゴでの様々なセッションに参加。
遂にはチェスで自己名義での録音の機会を得るもお蔵入りになったりして。
このユナイッテドへの録音で初めて自己名義のレコードをリリースに至ったのだとか。
そしてこの時、初めてビッグ・ウォルターを名乗ったと言われています。
それ以前はリトル・ウォルターだったのですね。そう実はホートンが元祖なのですよね。
しかし、二代目?のジェイコブスのリトル・ウォルターが既に大スターになっていた為に。
その長身からディクソンがビッグ・ウォルターを名乗ることを勧めたのだとか。
体躯に見合った豪快に吹きまくる様が魅力的なホートン。スケールの大きさを感じます。
それでいて繊細なブロウもあって。サックスとの絡みなどは実に絶品だったりします。
さて続いてB面に収められているアルフレッド・ハリス。無名と言うか正体不明で。
出身もミシシッピーか、アーカンソーかはっきりせず。何処へ消えたかも不明なのだとか。
何でもブルース・キングと名乗って、ホートンとハープ・デュオを組んでいたとも。
尤もホートンは、ブルース・キングのことを訊かれると不機嫌になって口を閉ざしたと。
そんなハリス。そのハープ、そのブルースはひたすらダウンホームで。
熱く吹きまくる、その熱風が地面を舐める様にあらゆるものを焼き尽くす様な感があって。
何故、これほどのハーピストが無名に終わったのか。それもまたブルースなのか。
故に。ジャケットにはホートンのみがフューチャーされているのですが。
二人のハーピストの、豪快で熱いハープ。その吹きまくる様に痺れるアルバムなのです。

吹け。
吹いて。
吹いて。
吹きまくって。
吹き飛ばせ。

この身に。
この心に。
絡みつく。
あれも。
これも。

ふわふわと。
もやもやと。
その実態は。
表れない。
感じられない。

なのに。
どうにも。
気が晴れない。
気が滅入る。
そいつが耐え難い。

そわそわと。
ざわざわと。
押し寄せて。
締め付けられて。
落ち着かない。

そんな。
あれや。
これや。
吹きまくって。
吹き飛ばせ。

街に。
風が。
吹き。
季節の扉を。
開け放つ。

その。
風が。
あれも。
これも。
吹き飛ばして。

昨日を。
今日に。
今日を。
明日に。
変えていく。

この身にも。
この心にも。
風が。
吹き。
扉を開け放ってくれないかと。

ふわふわと。
もやもやと。
纏わりつくものを。
絡みつくものを。
吹き飛ばしてくれないかと。

昨日の己を。
今日の己に。
今日の己を。
明日の己に変えてくれないかと。

吹け。
吹いて。
吹いて。
吹きまくって。
吹き飛ばせ。

風よ、吹け、吹け、風よ、吹け。



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