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2017/12/01 Fri *宿るものが / Kate Bush

20171201thekickinside


その瞳に。
宿るものが。
正であろうと。
邪であろうと。
意味はない。

ただ。
その瞳に。
魅せられて。
虜になった。
それだけのこと。

その。
代償として。
例えば。
石になったとしても。
構いはしない。

この。
風、吹き荒ぶ。
嵐、荒れ狂う。
荒涼とした世界で。
その片隅で。

鬱屈とした。
この日々に。
光が差し込んだ。
光に導かれた。
それだけのこと。

宿るものが。
何者であろうとも。
魅せられたまま。
導かれたまま。
殉じるだけの事。

『The Kick Inside』'78年リリース。
『天使と小悪魔』なる邦題でも知られるケイト・ブッシュの1stアルバム。
その瞳が印象的なジャケットですが。これ日本盤独自のものだったのですね。
いま、一般に知られているのは英国盤のジャケットなのかな。
米国盤も独自のジャケットで。一説では国によって異なるジャケットが6種類あるとか。
出会いがこのジャケット、この瞳だったので。どうも他のジャケットはピンとこないかな。
さて。針を落とすと。A面頭からあの印象的な歌声で。一聴したら耳から離れなくて。
ケイトならではの個性、その独特の魅力が満ち溢れ、展開される世界に。
もう、一気に魅せられて、虜になってと。好き嫌いは分かれるのだとは思いますが。
それにしてもこのアルバムのリリース時で未だ19歳。録音時は17歳から18歳かな。
それで、この完成度。確かに天使か、悪魔のなせる業かと思わされるものがあります。
さて。ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアにその才能を見出された故か。
プログレッシヴ・ロックの文脈で語れることも多かったケイトだったりします。
実際、そのサウンドも良く聞くと正統的な(?)プログレッシヴ・ロックに近くもあって。
しかし、そこに止まらせていないのは、やはりその歌声と表現力によるところなのかな。
ケイトの場合、歌っていると言うよりも、演じていると言う表現が相応しい気もして。
単なるシンガーではなく、パフォーマー、アーティストとしてあろうとしているのだなと。
1stアルバム、10代にして。既成のジャンル、カテゴリーを超えていたのだなとね。
ただ。当時はそれがマネージメントにさえ正しく理解されていたかは疑問で。
なんか英国の新しいアイドル(?)として東京音楽祭に出演させられていたりもして。
如何にも場違いで。明らかに困惑しているその様を今でも鮮明に覚えていたりしますが。
あれが最初にして最後の来日なのかな。その後は評価を確かなものとして。
悠々と独自の世界を築き続けていますが。その根底にあるものはこのアルバムの頃から変わらないかなと。

その声に。
宿るものが。
聖であろうと。
俗であろうと。
意味はない。

ただ。
その声に。
奪われて。
囚になった。
それだけのこと。

その。
報償として。
例えば。
難破したとしても。
構いはしない。

この。
雨、降りしきる。
嵐、猛り狂う。
殺伐とした世界で。
その片隅で。

鬱積とした。
この日々に。
明りが灯された。
明りに導かれた。
それだけのこと。

宿るものが。
何者であろうとも。
奪われたまま。
導かれたまま。
殉じるだけの事。

その瞳に。
宿るものが。
善であろうと。
悪であろうと。
意味はない。

その声に。
宿るものが。
神であろうと。
魔であろうと。
意味はない。
ただ。
その瞳に。
魅せられて。
虜になった。
それだけのこと。

ただ。
その声に。
奪われて。
囚になった。
それだけのこと。

その。
代償として。
例えば。
この身を滅ぼしても。
構いはしない。

その。
報償として。
例えば。
この心を失ったとしても。
構いはしない。

宿るものが。
何者であろうとも。
魅せられたまま。
導かれたまま。奪われたまま。
殉じるだけの事。

魅惑され。
蟲惑され。
虜になった。
宿るものが。
何者であろうとも。構いはしない。



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