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2017/12/18 Mon *今年もこの日が / The Rolling Stones

20171218onair


どうも、旦那。
なんでぇ、お前か。
ご無沙汰しまして。
一年振りか。てことは、またあの日か。
へい。お誕生日、おめでとうございます。
おう、ありがとうよ。幾つになっても目出てぇわな。

おいくつになれらましたかは?
おう、その七十と四だろう。
おっ、未だ、呆けてはいやせんね。
馬鹿野郎、俺には呆けなんざ無縁なんだよ。
流石は旦那だ。そうこなくちゃね。
おう、その、なんだよ。見くびるんじゃねぇよ。

いやぁ、でも、その、あれですよ。
あれって、なんなんだよ?
いや、ツアーも終わってお疲れかと思ったんですが。
おう、あんなもんよ、てぇしたことでもねぇよ。
そ、そうでやすね。まぁ、何とかの冷や水ってね・・・
ん?なんだ?なんか言ったか?

いやいや。ところで。あれですよ、旦那。
どれだよ?
待望のBBC音源のオフィシャル・リリースでやすよ。
おう、どうでぃ。まぁ、待たせちまったがな。
まったく、待たせすぎですよ。おかげで、どれだけブートとやらに。
馬鹿野郎、あれだよ。俺はな、いつ出しても良かったんだよ。

そうなんでやすか?それにしては随分と・・・
まぁ、あれだよ。例によってミックの野郎がだなぁ。
へ?またミック社長がなにか?。
ものにはタイミングがあるとか、なんとか、細かいことをよぉ。
そうなんでやすか?でも、そこがミック社長のいいところなんじゃ?
そりゃ、そうだけどよ。音質も向上させるんだとか、なんだとか。
でも、どうなんです?旦那もいい音で聴きたかったんじゃねぇですかい?
おっ、ま、まぁな、そりゃ、いいにこしたことはねぇわな・・・

『On Air』'17年リリース。
ザ・ローリング・ストーンズのBBC音源を編集した2枚組アルバム。
アナログ盤2枚、4面に全32曲。待望の公式リリースです。
まぁ、これまで散々、海賊盤、ビートレッグで耳にできた音源ではありますし。
ビートルズの『Live at the BBC』から遅れること約四半世紀でもありますし。
何故、もっと早く世に出せなかったのかとの疑問、不満はあるのですが。
まぁ、こうして公式に決定版がリリースされたことを喜んで受け容れようかなと。
'63年~'65年の間に放送された、あの時代の空気の中に放たれた。
若き日のストーンズの蒼く熱い姿、その雄姿がクッキリと捉えられているのですから。
胸、踊らないわけがないのですよね。海のものとも山のものともわからなかった頃から。
シーンの最前線へと躍り出て、一気にトップへと駆け上っていった。
その時代を、その熱気、その空気を。こうしてオリジナル・アルバムとは異なる音源で。
また追体験できる。その事は、やはり例えようもない幸せなことだと実感できるのです。
ストーンズに限らず。この時代のBBCに多くの独自の録音が遺されているのは。
英国独自の演奏家組合の力が強くて。放送局でレコードを放送する時間に制限があって。
悪法の類だとは思いますが。結果としてそれが多くの貴重な音源を生むことになったと。
当時は誰もその価値にも気づいてもいなかったのでしょうが。結果的に有難かったなと。
ストーンズにしても、公式に録音が遺されていないナンバーが何曲もありますし。
公式に録音されているナンバーでもアレンジが大幅に異なっているものもあったりして。
そこに窺える試行錯誤する様も含めて。ブルース、R&B、そしてロックンロールに。
真摯に向き合うストーンズの生々しい姿。それに何とも痺れてしまうのです。
特に、キースとブライアンの2本のギターの絡みとか、ブライアンのブルース・ハープとか。
スタジオの空気までも共有できそうで。堪らないものがあるのです。

ところで。旦那。
おう、なんでぃ。
どうせなら、ここはひとつ。あれじゃないですかい。
ひとつ。あれって、なんなんだよ?
へい。久し振りに昔のナンバーもツアーでやってみちゃ?
おう、まぁ、それもありなんだろうけどよ、そうなんだけどよ。

なんです?歯切れが悪いですねぇ、らしくもない。
おう、そこはよ。そのなんだよ。わかるだろ?
いや、なんのことやら・・・
馬鹿野郎、お前ねぇ、すっ惚けてんじゃないよ。
流石は旦那だ。お見通しでやすねぇ。
おう、その、あれだよ。ほら、メンバーにも色々とあるだろうが。

そうでやすねぇ。
今更、かび臭いナンバーなんかやれるかって奴もいるからよぉ。
そこは、あれですよ。旦那がガツンと一発かましてやれば・・・
馬鹿野郎、バンドってのはそんな単純なもんじゃないんだよ。
そうでやすね。しかし旦那、配慮はしても・・・
遠慮はするなってんだろ、わかってるんだよ。そんなことは。

しかし。なんですよ、旦那。
なんだよ?
折角、半世紀振りに思い出したナンバーもあるんじゃ。
おう、そりゃぁよ。懐かしくってなぁ。愛情が蘇ったりなぁ。
じゃぁ、それをツアーでやらねぇって手はないでしょうよ。
馬鹿野郎、だから。あれだよ。俺だけだったら。あれなんだよ。

いいんじゃないですか。偶には「街で闘う男」やらなくても。
おう、そうか。いや、俺もそう思わねぇでもねぇんだが。
そうですぜ。旦那。なんなら「春をひさぐ女たち」も外してもらっても。
お前、そいつは流石に大胆過ぎやしねぇかよ・・・
そうでやすかね、でも「ただのロックンロールさ」はもういいでやしょ。
おう、あの曲は妙な賛歌みたいになっちまってるしなぁ。
ここはあれですよ。「お前を失う」とか「安奈?」は本当にスパッと止めましょう。
おう、そうだな。その辺りは俺も飽き飽きしてるんだよ。

おっ、本音が出てきましたね。そう、こなくっちゃ。
あれだな「悪魔への共感」もいらねぇよな。
えっ、そいつもですかい。そいつは流石にまずいんじゃないですかい。
馬鹿野郎、ライヴではミックの見せ場を作る為にやってるんだろうが。
おっと、失礼しやした。しかし、ミックの社長が怒りませんかね?
いいんだよ。大体、ミックばかりが目立ち過ぎなんだよ・・・

じゃぁ、旦那の見せ場を作る為にですよねぇ。
おう、何でも言ってみねぇ、ここまできたら、何でもありだ。
「幸福」も「向こうへ滑る」も外しちゃいましょう。
馬鹿野郎、俺の数少ない持ち歌を削ってどうすんだよ。
代わりに「貝多芬をぶっとばせ」とか「門非斯、典尼西」とかどうですかい?
お、おう、そいつは、いいな。チャックの野郎に聴かせてやりてぇしなぁ。

どうです。旦那?
でもよぉ、ミックがなぁ、五月蝿いしなぁ、チャーリーもよぉ・・・
何を言ってるんですか、旦那、旦那あってこそのストーンズでしょうが。
お、おう、そう、そうだな。まぁ、ロニーは俺の言いなりだしなぁ。
でやしょ。こいつは決まりですな旦那。
おう。ところでお前は今度のアルバム、ちょいとやり過ぎなとこがあると思わねぇかい?
嫌ですねぇ、旦那。わかってやすよ。あれでしょう。ちょいとお耳を・・・
おっ、なんでぇ、そうか、それなら俺と一緒じゃねぇか。よし、飲もう。今夜は飲み明かすぞ。

旦那、お誕生日、おめでとうございます。



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