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2018/01/24 Wed *そんなものなど / Bunny Wailer

20180124bunnywailerlive


信じるもの。
そんなものなど。
ありはしない。
そう。
なにもない。

勿論。
拠り所にする。
そんなものの。
一つや二つは。
あったりもするが。

何かに。
縋りきる。
頼りきる。
信じきる。
そいつは違うだろうと。

何であっても。
何ものであっても。
それは。
己自身ではありはしない。
それだけは確かで。

痛みも。
哀しみも。
悦びも。
楽しみも。
感じるのは。

そう。
生の実感。
そいつは。
この身と、この心。
そこにしか宿らない。

『Live !』'83年リリース。
バーニー・ウエィラーのライヴ・アルバム。
ボブ・マーリー、ピーター・トッシュと共にウェイラーズの看板だったバーニー。
元々、ピーターやボブにラスタの思想を教えたのもバーニーだったとも言われ。
熱心なラスタファリアンとしてウェイラーズの精神的支柱だったのかなとも。
やがてピーターと時を同じくしてウェイラーズを脱退してソロへと転向。
そこでも。変わらずにラスタの思想の伝道師として歌い続けたと。
言い換えると。その伝導の為ならば、極端な話、手段はどうでもいいと。
故に、ルーツ・レゲエだろうが、ダブであろうが拘りは無く変幻自在であったのかなと。
まぁ、多分に気まぐれな面もあって。レコーディング以外は滅多に人前に現れなくて。
山に籠ったり、畑を耕したりで。言わば仙人の様な生活を送ったりもしていて。
それが、またバーニーのカリスマ性を高めて熱心な信奉者を生むことになったとも思われ。
このアルバムでも客席の歓声、その熱狂ぶりには凄まじいものがあります。
収録されたのは、ジャマイカはキングストンでのフェスティヴァルでとのことですが。
何でも偶に山から下りてきて、長時間に渡り熱狂的なライヴを行うことで有名だったとか。
この時も同様の状況だったのかは不明ですが。明らかに祝祭の匂いが漂ってはいます。
まるで伝道師、シャーマンの如きに、会場全体を掌の上で転がしてみせるバーニー。
その歌声、そしてその指揮するサウンドには確かに魅入られるかの心地よさがあるのです。
力強く、大きく。それでいて温かく、包み込む様な優しさを感じさせもします。
ただ、その心地よさが故に。客席の観客と同様には完全に身と心を委ねられないかなと。
宗教観の違いだけではなく、何ものにも完全に酔いしれられない自分を意識してしまって。
それは、このアルバムに、バーニーに限ったことではないのですけれどね。
それほどに。このアルバムにおけるバーニーのカリスマ性が魅力的であることの裏返しでもありますが。

信じられるもの。
そんなものなど。
ありはしない。
そう。
なにもない。

勿論。
頼みにする。
そんなものの。
一つや二つは。
あったりもするが。

何かを。
無警戒に。
無暗に。
信じてしまう。
そいつは違うだろうと。

何であっても。
何ものであっても。
それは。
己自身とは別なもの。
それだけは明らかで。

血を。
流すのも。
涙が。
流れるのも。
それが起きるのは。

そう。
生の実態。
そいつは。
この身と、この心。
そこにしかありはしない。

神様でも。
仏様でも。
誰かでも。
そうでなくても。
何ででも。

信じれば。
信じられれば。
そう思えれば。
そう思い込めれば。
楽なのだろう。

聞いて。
見て。
頷いて。
従って。
放棄して。

一緒に。
笑みを浮かべて。
拍手して。
涙を流して。
握手して。

一緒に。
口角泡を飛ばして。
指弾して。
眦を釣り上げて。
指弾して。

楽かもしれない。
ひょっとしたら。
楽しくもあるかもしれない。
でも。
居心地は悪いかもしれない。

信じるもの。
信じられるもの。
そんなものなど。
自分以外に。
ありはしない。

まぁ。
何が。
自分なのかも。
覚束なくは。
あるけれど(苦笑)。



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