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2018/02/16 Fri *迷い道だと / The Rolling Stones

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迷い道だと。
思っていても。
そうだとしても。
無意味でなどなくて。
ちゃんと帰結している。

迷っている。
その最中には。
気づけなくて。
焦って。
狼狽えて。

でも。
ある日。
ある時。
パッと開けて。
そうだったのだと。

この場所に。
辿り着く為に。
この人達に。
出会う為に。
この時を迎える為に。

あの日。
あの時。
あそこで。
迷ったのだ。
それも必要だったのだと。

そう。
突然に。
思いがけず。
救ってくれたものが。
遠い昔の迷い道だとね。

『Through The Past, Darkly (Big Hits Vol.2)』'69年リリース。
変形ジャケットが印象的なローリング・ストーンズの英国での2枚目となる編集アルバム。
ブライアンの死後、2ヶ月後にリリースされて。内ジャケにはブライアンへの追悼文も。
ほぼ同時期にリリースされた同名の米国盤とは選曲が異なっていて。
どちらが好きかは、まぁ、各人の嗜好にもよるのだとは思いますが。
正直に、ハッキリ言えば。こいつはこの英国盤で聴いてこそ意味が、価値があるかなと。
現行のCDは米国盤に準拠しているのかな。それは本当に不幸だと思える程なのです。
大体が米国のレコード会社は大雑把で。取り敢えずヒット曲を詰め込んでおけばいいと。
それはそれで。聴き流すにはいいかもだけど。あまりに味気ないかなと感じるのです。
比較して、このアルバムの選曲、曲順は実に何とも繊細にきちんと考えていたのだなと。
だからこそ、アルバム・タイトル通りに迷い道をさ迷い、抜けてきたストーンズの。
その道程、その過程。その姿がこのアルバムに見事に凝縮されているなと感じられるのです。
A面の頭に「Jumpin' Jack Flash」B面の頭に「Street Fighting Man」と。
迷い道から抜け出したストーンズを象徴する問答無用のナンバーを配置して。
間に「2000 Light Years From Home」「Let's Spend The Night Together」「She's A Rainbow」...
更には「Ruby Tuesday」と迷い道のその最中でも輝きを放ったナンバーを挿入して。
そんな迷い道の中で主導権を失いつつも様々な色彩を与えていたブライアンの。
その意思が反映された最初期のカバー・ナンバーである「You Better Move On」を忍ばせ。
ストーンズの原点、成功の後の混迷期、そしてそこから新たに転がり始める姿を描いていて。
必然的に、それはストーンズを去らなければならなかったブライアンの物語でもあり。
同時にブライアンを切ると言う過酷な選択を自らに課しても前進することを選んだ。
そのストーンズの決意表明ともなっていると言う、実に見事なコンセプトが存在していて。
それがB面ラストをミック・テイラーが初参加した「Honky Tonk Women」しめることで。
迷い道だと思われた時期も。決して無意味では無かったと。鮮やかに描き出しているのです。

迷い道だと。
感じていても。
そうだとしても。
無意義でなどなくて。
ちゃんと結実している。

迷っている。
その最中には。
気づけなくて。
逸って。
混乱して。

でも。
ある日。
ある時。
スッと見えて。
そうだったのかと。

この場所に。
行き着く為に。
この人達に。
巡り会う為に。
この時を手にする為に。

あの日。
あの時。
あそこで。
迷ったのだ。
それが不可欠だったのだと。

そう。
不意に。
思いがけず。
放ってくれたものが。
遠い昔の迷い道だとね。

そう。
いつかも。
いつも。
もしかしたら。
いまも。

迷って。
悩んで。
脱け出そうと。
焦って。
狼狽えて。

惑って。
苦しんで。
逃げ出そうと。
逸って。
混乱して。

でも。
ある日。
ある時。
あの場所で。
あいつ等に。

そう。
ある日。
あの時。
この場所で。
こいつ等に。

辿り着いて。
行き着いて。
出会って。
巡り会って。
気づかされる。

そう。
突然に。
思いがけず。
開いてくれたものが。
そんな迷い道にあったと。

そう。
不意に。
思いがけず。
放ってくれたものも。
そんな迷い道にあったと。

迷い道だと。
そう思っても。
そう感じても。
そうだとしても。
歩んで、転がって、それでいい。



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