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2018年2月

2018/02/26 Mon *ここから飛びだせ / Ramones

20180226leavehome


さぁ。
迷わず。
悩まず。
ここから。
飛びだせ。

はしゃぎ過ぎた。
その反動で。
落ちている。
そんな暇はない。
そんな場合でもない。

未だ。
これで。
いいと。
ここで。
いいと。

決めるには。
腰を。
落ち着けてしまうには。
早いと。
そう思わせる。

何かが。
何ものかが。
あるのなら。
疼くのなら。
飛びだせ。

お気に入りの。
Tシャツを。革ジャンを。
ジーンズを。スニーカーを。
身につけたら。
ここから。飛びだせ。

『Leave Home』'77年リリース。
1stから間を開けずにリリースされたラモーンズの2ndアルバム。
その間、僅か数か月だったのかな。それもパンクらしく思えたりもしたかな。
1stと比較すると激しさと言うか、タフな感じはやや控え目になったかと。
その分、思いっきりポップに振り切れていて。ラフでもポップはやれるのだと。
今、改めて聴くと。そうか。ビーチ・ボーイズもルーツにあるのだなと。
そう。ワン・パターンに思われがちなラモーンズですが。それだけではないぞと。
加速することを止めずに。現在地から飛びだして、新たな地平へと駆け足で去っていく。
そんならラモーンズの止むことの無かった加速していく様が何ともご機嫌なのです。
故に。1stと3rdの間でやや地味な存在ではあるものの。忘れ難いアルバムなのです。
徹頭徹尾、ロックンロールであろうとすること。それはもしかしたら。
徹頭徹尾、ポップであろうとすることと。その実はかなり等しいのかもしれないなと。
回転体としての運動を止めることなく、常に高速で回り続けようとすれば。
その為には、高いエネルギーが常に必要とされるわけで。それは並大抵では無いけれども。
そうであるならば、常に高いテンションで弾けていられる様にいなければならなくて。
そうきたら、常に楽しんでいなくてはならなくて、そう常にポップでいなくては駄目でと。
何が何だかですが。そんな闇雲な陽気さもまた。ラモーンズ、パンクの源泉なのだよなと。
どうも。凡百のフォロワーは、そんなラモーンズのポップさを忘れてしまうので。
ただ、速くて、が鳴ればパンクってものではないのだよと。白い眼で見てしまうのですね。
真のパンクとは。怒ることもそうだけど。走ること、楽しむこと、ポップであること。
それも忘れずに。また常に現在地に安易に安住しない覚悟が必要だと思うのですけどね。
そうそう。かの「Sheena Is A Punk Rocker」も収録されていて。堪らないのですが。
これ、初回プレスには収録されていなくて。シングル・ヒットを受けて。
セカンド・プレスから差し替えられたのだとか・・・もう「Sheena Is A Punk Rocker」ありで沁ついていますが・・・

さぁ。
躊躇わず。
考えず。
そこから。
飛びだせ。

火照り過ぎた。
その反動で。
燻っている。
その暇が勿体ない。
そんな場合などではない。

未だ。
それで。
いいと。
そこで。
いいと。

断ずるには。
草鞋を。
脱いでしまうには。
早いと。
そう感じさせる。

何かが。
何ものかが。
あるのなら。
蠢くのなら。
飛びだせ。

飛びっきりの。
Tシャツを。革ジャンを。
ジーンズを。スニーカーを。
身につけたら。
そこから。飛びだせ。

安心は。
したいけど。
退屈と。
抱き合わせなら。
願い下げ。

安住も。
魅力的だけど。
無聊と。
引き換えなら。
色褪せる。

平穏で。
ありたくもあるけど。
刺激が。
失われるのなら。
望まない。

危うさと。
隣り合わせでも。
ワクワクできるなら。
不安も。
そんなに悪くない。

脆さと。
背中合わせでも。
ドキドキできるなら。
漂泊も。
拒むものではない。

険しさに。
脅かされても。
自由があるのなら。
不穏も。
歓迎しないでもない。

だから。
迷わず。
悩まず。
ここから。出ていこう。
ここから。飛びだせ。



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2018/02/25 Sun *それが総てと / The Dramatics

20180225whatchaseeiswatchaget


いま。
ここにある。
目の前にある。
見えている。
それが総てと。

だから。
それを。
それだけを。
思って。
歩めばいいと。

それが。
確実で。
それなら。
安心できて。
そうだろうなと。

多くを。
望まず。
欲張らず。
それは。
大切なことだろう。

でも。
本当に、
望むものが。
ここにないと思うのなら。
見えていないと思うのなら。

それが総てと。
簡単に。
諦めないで。
追いかけてもいいかなと。
雨の中。

『Whatcha See Is Whatcha Get』'72年リリース。
デトロイト出身のヴォーカル・グループ、ドラマティックス。
'60年代初期から活動していたドラマティックスですが。なかなか芽が出なくて。
スタックスと契約をしたのは'69年になってからだとか。
スタックスの体制も、サウンドも大きく変わろうとしていた時期で。
来るべくヴォーカル・グループの時代を予期しての獲得だったかはわかりませんが。
ドン・デイヴィスが制作を担当したりなどデトロイト人脈がスタックスで活躍し始めて。
その影響はあったのか。ドラマティックスもドンに預けられ、そして修行して。
ドンがスーパー・バイザー的な立場で関わった「Whatcha See Is Whatcha Get」がヒット。
そしてこの1stアルバムが制作、リリースされるに至ったと。
アルバムからシングル・カットされた「Get Up Get Down」「In The Rain」もヒットして。
特に「In The Rain」は全米TOP5内に入って、R&Bチャートでは首位を獲得していて。
ドラマティックス、最大のヒットとなると共に。ソウル・バラードのクラシックになったと。
元々、同じデトロイトのテンプテーションズの影響が色濃いスタイルだった様ですが。
スタックス入社後に修行した成果か。モダンな感覚を身につけて。
更には、隆盛を極めていたファンクにも接近して。その要素を取り入れたとも思われて。
当時、メンバーは全員が二十代前半だったとで。その若さ故に柔軟だったのかなと。
それが。「Whatcha See Is Whatcha Get」「Get Up Get Down」のファンキーさに。
そして。「In The Rain」のスイート極まりない魅力に表れているのかなとも思います。
ファンキーに、スイートに、そしてグルーヴィーに。新世代のヴォーカル・グループだなと。
まぁ、それでもテンプテーションズの影響が完全に消え去ったわけではないのですが。
明らかに。自分達の、ドラマティックスのスタイルを確立しようとしているのが感じられるのです・・・

いま。
そこにある。
目の前にある。
見えている。
それが総てと。

だから。
それを。
それだけを。
信じて。
過ごせばいいと。

それが。
現実で。
それなら。
平穏なままで。
そうだろうなと。

多くを。
求めず。
欲をかかず。
それは。
大切なことだろう。

でも。
本当に、
望むものが。
そこにないと感じるのなら。
見えていないと感じるのなら。

それが総てと。
簡単に。
決めつけないで。
探し続けてもいいかなと。
雨の中。

地に足をつけて。
腰を落ち着けて。
ここにある。
見えている。
手を伸ばせば届く。

それが、
それだけが。
それが総てと。
諦めて。
決めつけて。

並んで。
倣って。
確実で。
安心に。
歩んでいけばいい。

逸れず。
はぐれず。
現実を。
平穏に。
過ごせればいい。

でも。
本当に、
望むものが。
頭の中にあるのなら。
心の中にあるのなら。

そう。
本当に。
望むものが。
ここには描けないと思うなら。
見えてはこないと感じるのなら。

それが総てと。
簡単に。
諦めないで。決めつけないで。
追いかけても、探し続けてもいいかなと。
降り始めた・・・雨の中。



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2018/02/24 Sat * 愛しあってるか~い! / Johnnie Taylor

20180224whosmakinglove


いつ。
愛が必要かって。
それは。
いつでも。
いまでも。

時を選ばず。
いつだって。
愛は。
無くては。
ならないのだ。

いまは。
ちょっととか。
もう。
沢山だとか。
寝ぼけているのかな。

いつだって。
いまだって。
愛が。
そう愛が。
足りないのさ。

あんな事も。
こんな事も。
歪んでしまうのは。
そこに。
愛が無いからなのさ。

だから。
照れずに。
躊躇わずに。
さぁ。
愛を口にしよう。

『Who's Making Love…』'68年リリース。
中期~後期スタックスの看板シンガーの一人、ジョニー・テイラー。
ブッカーT.&MGズと共に録音されたジョニーの代表作ともなるアルバム。
恐らくはオーティス・レディングを失ったスタックスの期待も大きかったかと。
尤も。オーティスや他のスタックスのシンガーと比較するとよりブルージーかなと。
そこがジョニーの一番の魅力ではあるのですが。スタックスのシンガーとしては異色かな。
スタックスと契約した頃には、既に相当のキャリアがあって。
あのサム・クックの後釜としてソウル・スターラーズに参加していて。
ソロに転向後はサムが設立したSARレコードと契約して活動していたのだとか。
その頃のジョニーは聴いたことが無いのですが。ゴスペルで鍛えられてもいたのだなと。
兎に角。ブルース、ゴスペル、更に後年にはファンクや、ディスコも歌いこなしていて。
その実力は折り紙付き。その技巧の確かさは疑いのないところかなと。
ただ、それが時に器用貧乏に繋がると言うか。やや評価の定まらない所以でもあるのかな。
そう。キャリアを俯瞰すると。サザン・ソウル・シンガーとしてだけで括れなくて。
そんな中で、前述の様にMGズとがっぷり四つに組んだこのアルバムは。
サザン・ソウル・シンガーとしてのジョニーの魅力を余すところなく伝えてくれていると。
その魅力は全米TOP5に入り、R&Bチャートでは首位に輝いた、大ヒット・ナンバー。
そう「Who's Making Love」の、その熱いグイ乗りのシャウトに端的に表れているかな。
そしてそんなジョニーを支えているのがMGズの太く、うねるサウンドで。
流石は歴戦の強者達だけあって。その懐の深さでジョニーを見事に引き立てているのです。
バラードにも味がありますが、ミディアム~アップなナンバーがより輝いているかな。
決め過ぎの感があるジャケットは・・・好き嫌いが別れそうですが・・・

どこで。
愛が必要かって。
それは。
どこでも。
ここでも。

処を選ばず。
どこでだって。
愛は。
無くては。
ならないのだ。

ここでは。
ちょっととか。
いや。
場違いだからだとか。
寝ぼけているのかな。

どこだって。
ここだって。
愛が。
そう愛が。
足りないのさ。

あんなモノも。
こんなモノも。
白けてしまうのは。
そこに。
愛が無いからなのさ。

だから。
隠さずに。
迷わずに。
さぁ。
愛を行動に移そう。

誰に。
愛が必要かって。
それは。
誰にでも。
皆に。

人を選ばず。
誰にだって。
愛は。
無くては。
ならないのだ。

俺は。
いいよとか。
私には。
関係ないだとか。
寝ぼけているのかな。

誰だって。
皆、同じ様に。
愛が。
そう愛が。
足りないのさ。

あの人も。
この人も。
淋しさに苛まれるのは。
そこに。
愛が無いからなのさ。

だから。
思い切り。
カッコつけて。
さぁ。
愛を成してみよう。

愛しあってるか~い!



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2018/02/23 Fri *助走に入ろう / Archie Bell & The Drells

20180223tightenup


キリキリと。
シャキシャキと。
上げていかないと。
なので。
ここらで一つ。

ギリギリと。
キュルキュルと。
螺子を締めて。
発条を巻いて。
助走に入ろう。

週末である。
いつもの。
でも。
一度限りの。
週末である。

うまく。
弾けられる様に。
跳ねられる様に。
飛んでいける様に。
転がれる様に。

締めて。
巻いて。
溜め込んだら。
筋を伸ばして。
腱を伸ばして。

ゆっくりと。
しっかりと。
徐々に。
速度を上げて。
助走に入ろう。

『Tighten Up』'68年リリース。
アーチー・ベル&ザ・ドレルズの1stアルバム。
アーチーを中心にヒューストンで結成されたヴォーカル・グループ、ドレルズ。
ヒューストンのローカル・レーベルと契約して。インスト・バンドと共に録音。
その中の一曲が、かの「Tighten Up」でした。シングルのB面としてリリースされるも。
DJ達がこぞって「Tighten Up」をラジオで流した為にヒューストンで小ヒットになって。
それに目をつけたアトランティックが契約を買い取って。改めて全米でリリース。
何とビルボードの首位に立つ大ヒットとなって。ミリオン・セラーに。
その勢いに乗ってリリースされたのが代表作ともなったこのアルバムでした。
まぁ、何はともあれ。「Tighten Up (Part1)」「Tighten Up (Part2)」の二連発にやられます。
こいつをシングル盤のA面とB面にした辺りは、流石はアトランティックと言ったところ。
ドレルズの名前を知らなくても、曲名を知らなくても。恐らく殆どの人が耳にしている。
そして耳にすれば。気分が上がって。思わず身体が動いて、自然と揺れてしまう。
何ともそのリズムがご機嫌で、心地よいダンス・ナンバー。こいつで決まりかなと。
あまりにご機嫌なので、3分ほどで終わるのが惜しいなぁと思っていると・・・
間髪入れずに第二弾が始まると。このA面頭の心憎いまでの出し惜しみの無さが最高です。
何かをやろうとする時、始めようとする時。これほどに締めて、巻いて、上げてくれる。
そんなナンバーも他には無いかなと思います。実に何とも堪らないのですよねぇ。
このアルバムはヴォーカル・グループとしてのドレルズの幅広い魅力を伝えていて。
「Knock On The Wood」をグイ乗りで、熱く力強さに溢れて聴かせれば。
「In The Midnight Hour」も若さ溢れる、溌溂とした歌声で聴かせてくれますし。
アーチーの実体験を下にした「A Soldier's Prayer, 1967」と言うバラードも聴きものです。
でも、まぁ。やっぱり。「Tighten Up (Part1)」「Tighten Up (Part2)」がね、最強ではあるかな・・・

キリキリと。
シャキシャキと。
上げていくぞと。
なので。
ここらでそろそろ。

ギリギリと。
キュルキュルと。
螺子を固くして。
発条を強くして。
助走に入ろう。

週末である。
ただの。
でも。
繰り返しではない。
週末である。

うまく。
弾けないとねと。
跳ねないとねと。
飛ばないとねと。
転がらないとねと。

固く。
強く。
溜め込んだら。
筋を伸ばして。
腱を伸ばして。

慌てずに。
確かに。
着々と。
速度を上げて。
助走に入ろう。

溜め込んだ。
エネルギーを。
少しずつ。
開放して。
動きだそう。

聴こえてくる。
響いてくる。
リズムの。
ビートの。
そのままに。

感じられる。
震える。
リズムの。
ビートの。
そのままに。

いつもの。
週末だから。
この。
週末は。
一度きりだから。

うまく。
弾けて。
跳ねて。
飛んで。
転がって。

螺子を固く締めて。
発条を強く巻いて。
溜め込んだら。
聴こえてくるものを待って。
感じるものを捉えて。

そのままに。
流れに乗って。
着実に。
速度を上げて。
助走に入ろう・・・



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2018/02/22 Thu *いかなくちゃ / Sam & Dave

20180222holdonimcomin


いかなくちゃ。
兎に角。
いかなくちゃ。
どうにも。
踏み出せずにいるけれど。

震える。
膝に力を入れて。
一歩を踏み出して。
そうすれば。
次の一歩がついてくる。

何かが。
起きている。
何かが。
変わろうとしている。
だから、いま。

いかなくちゃ。
いって。
その時。
その場に。
立ち会わなくちゃ。

離れていても。
触れずにいても。
いつだって。
胸にはあったのだ。
それは、いま、この時の為。

いかなくちゃ。
傘が無くても。
いかなくちゃ。
胸が張り裂けても。
いかなくちゃ。

『Hold On, I'm Comin'』'66年リリース。
サム&デイヴのスタックスでの1stアルバム。
ダブル・ダイナマイトとも称されたサム&デイヴ。
ソウル史上、最強の男性デュオであったのは間違いないかなと。
ライヴでの迫力にはあのオーティス・レディングさえ恐れをなしたとか。
そんなサム&デイヴも。デビュー以降暫くは芽が出なくて。
新たに契約を得たアトランティックが何とかと預けた先がスタックスで。
そこで面倒を見る事になったのがアイザック・ヘイズとデヴィッド・ポーターで。
ヘイズとポーターもソングライターとしての己達の威信をかけて受け入れてと。
そんな出会いが生んだのがHold On, I'm Comin'」の大ヒットで。
その勢いで制作されたのがこのアルバムで、サム&デイヴ、そしてヘイズ&ポーター。
それぞれにとっての出世作とも呼べるアルバムとも言えるのかなと思います。
まぁ、何と言っても。「Hold On, I'm Comin'」の素晴らしさ、その昂揚感に尽きますが。
これ、所謂、イクことを歌っていると勘違いされて、放送禁止になりかけたとか。
まぁ、それだけサム&デイヴの歌声がセクシーであることを図らずも証明したかなと。
実際は。キャロル・キングのあの歌と同様で。友情や連帯の歌かなと。
どんなに離れていても、辛い時には俺が行くから待ってておくれみたいな感じかな。
そんなメッセージが伝わるから、よけいに昂揚感を煽って大ヒットにつながったのかなと。
一説では。ヘイズ(ポーター?)が姿の見えないポーター(ヘイズ?)を探して読んだら。
隣の部屋から、待てよ、いまいくよ(Hold On, I'm Comin')と返事があって閃いたとも・・・
まぁ、いずれにせよ大傑作なわけで。アルバム全般に渡って言えることですが。
そんなヘイズ&ポーターのナンバーを。熱く、匂い立つ様なサウンドで奏でるMGズがいて。
彼等に支えられたサム&デイヴがソウルフルに丁々発止でやりあうと。
これ以上はない出会い、その奇跡が生み出した素晴らしいサザン・ソウルの結実なのです。

いかなくちゃ。
何が何でも。
いかなくちゃ。
どうにも。
振り切れずにいるけれど。

震える。
拳を握り締めて。
一つを振り切れば。
そうすれば。
総ては振り切れる。

何かが。
始まっている。
何かが。
変えられようとしている。
だから、いま。

いかなくちゃ。
いって。
その時。
その場に。
臨まなくちゃ。

消していても。
見ないでいても。
いつだって。
胸には灯っていたのだ。
それは、いま、この時の為。

いかなくちゃ。
矢が飛んで来ようと。
いかなくちゃ。
盾が無くても。
いかなくちゃ。

あの時の。
あの日の。
誓いは。
何の為。
誰の為。

あの時の。
あの日の。
思いは。
何の為。
誰の為。

あの日の。
あの時の。
怒りは。
何の為。
誰の為。

嘘ではないと。
そうなのだと。
そいつを。
示しに。
いかなくちゃ。

軽くはないと。
そうなのだと。
そいつを。
証に。
いかなくちゃ。

逃げはしないと。
そうなのだと。
そいつを。
誇りに。
いかなくちゃ。

震える。
膝に力を入れて。
震える。
拳を握り締めて。
いま、いかなくちゃ。



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2018/02/21 Wed *深呼吸 / Booker T. & M.G.s

20180221greenonionsmonoukorg


焦れず。
慌てず。
そう。
震えがきそうな。
こんな日々だから。

呼吸も。
歩調も。
乱さぬ様にと。
一息。
深呼吸。

特別に。
何かを。
するのでもなく。
ましてや。
企むのでもない。

いつもと。
同じなのだと。
変わらないのだと。
言い聞かせて。
いつも通りに。

呼吸をする様に。
自然体で。
何事も。
ありのままに。
そのままに。

ふと。
つけ入られそうに。
なったのなら。
深呼吸。
そいつで我に返って。

『Green Onions』'62年リリース。
アルバム・タイトルそのままのネギのジャケット。
何やら香ばしい匂いが漂ってきそうなブッカー・T&ジ・MGズの1stアルバム。
ファンキーなサウンド、何やら香ばしく匂う、ならばネギかと。
かの「Green Onions」のタイトルは一説ではそんな軽い乗りで決まったとか。
未だバンド名もない、スタックスのハウス・バンドがスタジオの余り時間に演奏して。
たまたま聴いていたプロデューサーが気に入って、急遽シングル盤をリリースすることに。
メンフィスのグループだからと。これまた軽い乗りでバンド名も決まって。
そんな調子で。しかも当初はB面だったものが。ラジオで流れまくって。
それで再度A面としてリリースしたら、初期スタックスを代表する大ヒットになったと。
その勢いに乗って急遽制作されたのがこのアルバムだったりしたのですね。
そうしてめでたくデビューしたもの。待遇は変わらずに来る日も来る日もスタジオで。
オーティス・レディングを始めとするシンガー達のバッキングを務めて。
余りの時間にMGズとしてのレコーディングを行っていたのだそうです。
言うなれば。スタジオに入って演奏すること。それが誰と一緒であれ、自分達だけであれ。
それはごく自然の事、当たり前の事。呼吸をするのと同じ事。そんな日常だったからこそ。
そのクールなカッコ良さの象徴が「Green Onions」なのですが。
アルバム全編に渡って、スタックスの屋台骨を支え続けた実力の程が感じられるのです。
それも。何の気負いも無さそうに。自然体、日常の延長でやっている様にも思えて。
実際に、スティーヴ・クロッパーによれば特に日常に大きな変化が無かったので。
後に、欧州ツアーに出るまでは。自分達が人気者になっていることに気づいていなかったと。
たぶん。そんなスティーヴさん達の姿勢、人柄が。オーティス達にも愛されたのかなと。
深呼吸して。スタジオのドアを開けたら。後はいつもと同じ、ご機嫌に歌えると。
そんな空気に包まれていたのだろうなと。そんなMGズの素晴らしさ、凄味さを感じてしまいます。

焦らず。
急かず。
そう。
崩れ落ちそうな。
こんな日々だから。

呼吸も。
歩調も。
保てる様にと。
一息。
深呼吸。

特別に。
何かが。
起きているのでもなく。
ましてや。
起こせるものでもない。

いつもと。
変わりはしないのだと。
続いているのだと。
口に出してみて。
いつも通りに。

呼吸をする様に。
自然体で。
総ては。
構えないままに。
そのままに。

ふと。
魅入られそうに。
なったのなら。
深呼吸。
そいつで己を取り戻して。

どうにも。
上へ。
下へ。
そんな風に。
乱れがち。

どうにも。
右が。
左が。
目に、耳に。
気になりがち。

どうにも。
前へ。
先へ。
身も、心も。
先走りがち。

ましてや。
震えがきそうな。
崩れ落ちそうな。
こんな日々だから。
どうしても。

だからこそ。
乱さぬ様にと。
保てる様にと。
保てる様にと。
一息。
深呼吸。

いつもと。
同じなのだと。
変わらないのだと。
ありのままに。
そのままに。

いつもと。
変わりはしないのだと。
続いているのだと。
構えないままに。
そのままに。

つけ入られる。
魅入られる。
魔が入り込む。
その前に。自然体だと。
深呼吸。



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2018/02/20 Tue *意識下の色彩 / Cream

20180220disraeligearsukmonoorg


生々しく。
鮮明に。
息苦しい程に。
混濁し。
迫りくる。

その。
映像が。
その。
空間が。
現ではないと。

微かに。
覚醒している。
頭の片隅で。
何者かが。
語りかける。

されど。
あまりの。
濃厚な。
その存在に。
圧倒されて。

混乱する。
混ざり合う。
渦から。
逃れられず。
巻き込まれ。

明滅する。
光彩の中心へ。
色彩の中心へ。
浮いたままに。
墜ちていく。

『Disraeli Gears』'67年リリース。
『カラフル・クリーム』の邦題でも知られるクリームの2ndアルバム。
原題はローディの言い間違いを面白がったクリームのメンバーが考えたものの様ですが。
昔の英国首相の名前を捩ったと言われても。その面白さは日本人には伝わらないので。
恐らくはジャケットのイメージから思いついただけの邦題、なかなかのものだったなと。
そのジャケット。如何にもサイケデリックの時代の産物で。眺めていると目が眩むかなと。
担当したデザイナー、芸術家は大人しいものだよと語っていたそうですが・・・なんとも。
どの段階かは不明ですが。アルバムを耳にしてからデザインに着手したとのことで。
そのサウンドを視覚でも再現して、伝えたかったとの意図があったとか。成功しているかな。
クリームと言うのは。興味深いバンドで。ライヴと、スタジオ録音とでその魅力が別物で。
エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジヤー・ベイカーの。
その超絶的で、超人とも言えるテクニックと、お互いのエゴが凄まじいレベルで鬩ぎ合う。
その火花が散り、跳びまくる様を。緊張感を伴って体感できるのがライヴでの魅力ですが。
スタジオ録音では。寧ろ抑え気味ともとれるサウンドで奏でられるキャッチーなメロディ。
そのまさにカラフルとも言える様に。自然と耳が捉えられ、引き寄せられるそれが魅力で。
ライヴとスタジオ録音。その双方ともに魅力的ながら。その乖離には結構驚かされるかなと。
恐らく、スタジオ録音では。プロデューサーのかのフェリックス・パパラルディの。
その志向と嗜好が多分に反映されているかなと。それは後のマウンテンでも伺えるもので。
クラプトン、ベイカー、ブルースの人並み外れたテクニックが無ければ無味無臭のポップス。
そんな程度に陥ってしまうところで。その匙加減と言うか、天秤の振れ具合が絶妙だなと。
「Strange Brew」も「Sunshine Of Your Love」も。キャッチーで、ポップで。
それでいて実に何とも目くるめく色彩とでも言うべき圧倒的なサウンドで奏でられていて。
それがサイケデリックで、ドラッギーな。ロック以外の何ものでもないものにしている。其のことに圧倒されます。

ありありと。
鮮烈に。
重苦しい程に。
惑乱し。
迫りくる。

その。
心像が。
その。
広袤が。
現ではないと。

僅かに。
解放されている。
頭の辺土で。
何者かが。
語りかける。

されど。
あまりの。
濃密な。
その現在に。
圧倒されて。

渾沌する。
綯い混じる。
渦から。
逃げきれず。
巻き込まれ。

煌く。
光彩の奥底へ。
色彩の奥底へ。
流れるままに。
墜ちていく。

微かに。
覚醒している。
頭の片隅が。
現ではないと。
告げている。

僅かに。
解放されている。
頭の辺土が。
夢の中だと。
発している。

なのに。
何故。
これ程までに。
生々しく。
息苦しいのか。

なのに。
何故。
ここまでに。
ありありと。
重苦しいのか。

鮮明で。
濃厚な。
空間に。
存在に。
圧倒されて。

鮮烈で。
濃密な。
心像に。
現在に。
圧倒されて。

明滅する。
光彩の中心へ。
色彩の中心へ。
逃れられず。
巻き込まれ。

煌く。
光彩の奥底へ。
色彩の奥底へ。
逃げきれず。
巻き込まれ。

浮いたままに。
墜ちていく。
流れるままに。
墜ちていく。
堕ちていく。

これが。
夢ならば。
意識下の色彩。
棲むものは。蠢くものは。
何なのか・・・



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2018/02/19 Mon *思いはひとつ / Jeff Beck

20180219truthukorg


思いは。
ひとつ。
心も。
ひとつ。
それが真実。

ここ暫く。
どうにも。
こうにも。
うわの空で。
心、ここにあらず。

どうしてか。
何故か。
考えない様にと。
そうしたところで。
隠しようもない。

その。
顔が。
その。
姿が。
見えなくて。

ふと。
幻でも。
それでも。
構わないとさえ。
思ってしまう。

思い浮かべて。
ため息も。
ひとつ。
この禁断症状。
答えも・・・ひとつ。

『Truth』'68年リリース。
ヤードバーズを脱退したジェフ・ベック。
ミッキー・モストのプロデュースでソロ・デビューを果たすも。
その余りにもポップな路線に話が違うと憤慨して、自らメンバー探しに奔走。
そこで発見したのがロッド・スチュワートやロン・ウッドで。
彼等をメンバーに迎えた所謂第一期ジェフ・ベック・グループの1stアルバム。
名義はあくまでもジェフのソロと言うことで。記念すべきソロ1stソロ・アルバムとも。
デビューはしていたもののほぼ無名だったロッドやロンはこれで世に知られることに。
しかし。今更ですが。ヴォーカルがロッド、ベースがロン、ドラムスがミック・ウォーラー。
何と言うか、とてつもなく強力な面子で。特にベックとロッドの絡みいの熱さ、激しさ。
ちょうどミッキーがドノヴァンのアルバムにかかりきりだったことをこれ幸いにと。
ジェフが、それまでの鬱憤を晴らさんと。自らの志向を全開にしたと言うことかなと。
それを実現可能にしたのがロッドと言う稀有なヴォーカリストとの出会いだったのですね。
まぁ、ロッドがどこまでジェフの志向に共鳴していたかは意外に微妙なとは思いますが。
ブルースをベースに、新たな高みへ、新たな世界へと達している瞬間が捉えられていて。
思いはひとつ、心もひとつ。新たな時代の扉を開こうとする、その様が堪らないのです。
これも。今更ですが。レッド・ツェッペリンの1stアルバムよりも1年先んじていて。
その元ネタはここにあったかと。まぁ、異論もあるとは思われますが。どう聴いても。
このアルバムがジミー・ペイジに何らかのヒントを与えたことは間違いないかと。
ジェフとジミーの商才の差が。ツェッペリンをハード・ロックの始祖にしたのかと。
まぁ、もうどでもいいことで。ジェフのギターとロッドの歌。その真摯さが突き刺さります。
そして。このジャケット。俯き加減の美しい女性の横顔の写真が使われていますが。
一説では当時のジェフのガール・フレンドがモデルなのだとか・・・
その横顔、その表情、その姿。アルバム・タイトルにジェフの思いを読み取ろうとするのは穿ち過ぎかもですが。

思いは。
ひとつ。
心も。
ひとつ。
それは真実。

ここ暫く。
どうしても。
こうしても。
やり切れなくて。
心、沈みがちで。

どうしてか。
何故か。
見ない様にと。
そうしたところで。
誤魔化しようもない。

その。
匂いが。
その。
空気が。
感じられなくて。

ふと。
嘘でも。
それでも。
いいからとさえ。
思ってしまう。

思い浮かべて。
嘆息も。
ひとつ。
この離脱症状。
薬も・・・ひとつ。

考えない様にと。
そうしたところで。
見ない様にと。
そうしたところで。
一時ももちはしない。

ここ暫く。
うわの空で。
心、ここにあらず。
やり切れなくて。
心、沈みがちで。

ふと。
気づけば。
ため息ひとつ。
またもや。
嘆息ひとつ。

その。
顔を。
その。
姿を。
探し求めて。

その。
匂いを。
その。
空気を。
追い求めて。

幻でも。
構わないと。
嘘でも。
いいからと。
願ってしまう。

思いは。
ひとつ。
心も。
ひとつ。
それが真実。

思いは・・・ひとつ。



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2018/02/18 Sun *妄想するのも / The Jimi Hendrix Experience

20180218electricladylandus


妄想するのも。
そいつは。
ちょっとや。
そっとじゃ。
出来やしない。

実在しない。
誰かの。
想像が。
及ばない。
そんなもの。

なのに。
頭の中で。
鳴り響いて。
奏でられて。
消え去りはしない。

そいつを。
描いてみたいと。
形にしてみたいと。
あぁでもない。
こうでもないと。

空想の。
絵筆を手に取って。
粘土を手で捏ねて。
あぁ、そうじゃない。
もう、こうでもないと。

それでも。
いつか。
何とか。
この目に、この手にと。
妄想するのも大変なのだ。

『Electric Ladyland』'68年リリース。
ジミ・ヘンドリックスの生前最後にリリースされたオリジナル・アルバム。
まるで、その限られた運命を知っていたかの様に様々な要素を詰め込んでみせた。
この2枚組のアルバム。それはジミにとって3枚目のオリジナル・アルバムでもあって。
改めて。その活動の、地上に舞い降りていた時間の何と短かったことかと。
さて。兎に角。常に頭の中で音楽が鳴り響いていて。それを形にしたくて、したくてと。
一説では、ライヴとセックス以外の時間は総てレコーディングに注ぎこみたがったとも。
死後、40数年を経て。今尚、続々と未発表音源が発掘される現状からさもありなんと。
このアルバムも忙しいスケジュールの間を縫って。ニューヨークとロンドンで録音されて。
エクスペリエンスとの録音もあれば。バンド・オブ・ジプシーズに繋がるバディ・マイルス。
更にはトラフィックのスティーブ・ウインウッド、デイヴ・メイソン、ジム・キャパルディ。
そしてかのブライアン・ジョーンズが参加しているナンバーもあって。
待ちきれなかったのか、ジミが一人で多重録音を試みているナンバーもありと多種多様で。
そのいずれもが頭の中で鳴り響き続ける音楽を何とか形にしようとジミが格闘した結果で。
それはまさにジミが見た、夢見た、そして妄想した理想郷、桃源郷の姿だったのかなと。
それがアルバム・タイトルにもなっている電気仕掛けの女人だらけの国・・・なのかな。
この米国盤のジャケットをジミは嫌悪していたそうですが。確かに安易に過ぎますが。
奏でられる、響き渡るサウンド。それが想起させる妖しく、甘美で、淫靡で、力強いもの。
そんなものには、案外と遠くは無いのかなとも感じたりして。
恐らくは。ジミにとっても女性と言うのは神秘的なもので。創造の源泉にもなっていたと。
どこまでも届かない、わからない奥深さも含めて。ジミの世界には必要不可欠だったかなと。
しかし、よくこれだけの直感、創造、妄想、その混乱。それを投げ出さずに形にしたなと。
初めて自らプロデュースを手掛けたジミ、そしてエンジニアのエディ・クレイマー。
その、とてつもない精力と根気も相まって。このアルバムは唯一無比の存在となっているのです・・・

そう。
もう。
何でも。
こうでも。
この目にしたいのだと。

そう。
もう。
何が。
何でも。
この手にしたいのだと。

だって。
頭の中で。
鳴り響いているのだ。
奏でられているのだ。
もうずっと。

だって。
胸の内で。
渦巻いているのだ。
煮え滾っているのだ。
もうずっと。

それを。
この目に。この手に。
想像も力にならないなら。
創造の源泉になるのは。
もう、これしかない。

妄想するのも・・・苛烈なのだ・・・



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2018/02/17 Sat *出しもの、売りもの / The Who

20180217selloutukorgmono


出しものは。
何で行くのか。
売りものは。
何で行くのか。
それが面白い。

何でも。
いいのじゃ。
能がない。
それならば。
誰でもできる。

ちょいとばかり。
窮屈にならない程度に。
縛りを設けて。
その中で。
何ができるのか。

そいつを。
思い浮かべて。
そいつを。
考えて。
頭の中に描いたら。

そいつを。
どう匂わせるか。
どう見せるか。
何かが。
あるぞと思わせられるか。

そこが。
そいつが。
頭の使いどころ。
腕の見せどころ。
それこそが面白い。

『Sell Out』'67年リリース。
架空のラジオ局の放送の姿を借りたトータル・アルバム。
そんな意匠を施して読み問われたザ・フーの英国での3rdアルバム。
実在の商品の架空のCMソングを架空のラジオ局のジングルで繋ぐと。
そんな凝った手法の、その狙いは。取締りにより壊滅状態にあった海賊ラジオ局へのエール。
そして、ポップ・アートの商品として、またアート作品として両立するロックの確立。
更には。その商品からの広告収入も狙っていたのだとか。目論見は外れたみたいですが。
当時、ライヴで楽器を破壊するのがお約束になっていて。その支払いに追われていたとかで。
窮余の策として、このコンセプトを思いついた・・・なんて側面もあったのかも。
さて。コンセプト・アルバム、トータル・アルバムとしての完成度は高く。
キャッチーで、メロディアスで、ビートが弾けて、ハードに鳴り響き渡ると言う。
フーならではの個性、魅力が凝縮されて、光り輝き、煌いているなと。
そのキャリアを通じて捨て曲、埋め草的な曲が殆ど存在しないフーですが。
このアルバムも全13曲外れなしですからね。綺羅星の如く、その陳列棚は充実していると。
次のアルバムが、あの『Tommy』ですからね。その意味ではモッズ・バンドとしての。
そしてブリティッシュ・ビート・バンドとしての。フーの最後の雄姿がここにあるかな。
それにしても。何を表現したいのか、何を聴かせたいのか、何を売りものにしたいのか。
それをどう匂わせるのか、どう見せるのか、どんな衣装で期待を抱かせるのか。
ピート・タウンゼンドと言う人は、ギタリスト、ソングライターとしてだけではなく。
コピー・ライター、コマーシャル・ディレクターとしての才能にも溢れていたのですよね。
そして。そんなピートの才能を共に表現、実現できる他の3人が揃っていたこと。
やっぱりフーと言うバンドも一つの奇跡なのだとしみじみと感じさせられるのです。

出しものは。
何がいいのか。
売りものは。
何がいいのか。
それが楽しい。

何でも。
ありじゃ。
味がない。
それならば。
誰かでもできる。

ちょいとばかり。
杓子定規にならない程度に。
拘りを設けて。
その内で。
何ができるのか。

そいつに。
思いを馳せて。
そいつを。
案じて。
頭の中で組み立てたら。

そいつを。
どう仄めかすか。
どう唆すか。
何かが。
起きるぞと思わせられるか。

そこが。
そいつが。
頭の働かせどころ。
腕の利かせどころ。
それこそが楽しい。

何を。
出すのか。
何を。
売るのか。
それが問題だ。

どう。
出すのか。
どう。
売るのか。
それも問題だ。

どう。
匂わせるか。
仄めかすか。
何かが。
あるぞと思ってもらえるか。

どう。
見せるか。
唆すか。
何かが。
起きるぞと思わせられるか。

窮屈にならない程度の。
縛りの中での。
杓子定規にならない程度の。
拘りの内での。
創意工夫と戦略立案。

何でも。
よしでなく。
ありでもなく。
誰にでもなく。
誰かでもなく。

自分ならではの。
自分達ならではの。
出しもの。
売りもの。
そいつを生み出すこと。

そいつを。
面白がること。楽しむこと。
その過程もまた。
出しものに。
売りものになっていくかもね。



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2018/02/16 Fri *迷い道だと / The Rolling Stones

20180216throughthepastdarklyukorgmo


迷い道だと。
思っていても。
そうだとしても。
無意味でなどなくて。
ちゃんと帰結している。

迷っている。
その最中には。
気づけなくて。
焦って。
狼狽えて。

でも。
ある日。
ある時。
パッと開けて。
そうだったのだと。

この場所に。
辿り着く為に。
この人達に。
出会う為に。
この時を迎える為に。

あの日。
あの時。
あそこで。
迷ったのだ。
それも必要だったのだと。

そう。
突然に。
思いがけず。
救ってくれたものが。
遠い昔の迷い道だとね。

『Through The Past, Darkly (Big Hits Vol.2)』'69年リリース。
変形ジャケットが印象的なローリング・ストーンズの英国での2枚目となる編集アルバム。
ブライアンの死後、2ヶ月後にリリースされて。内ジャケにはブライアンへの追悼文も。
ほぼ同時期にリリースされた同名の米国盤とは選曲が異なっていて。
どちらが好きかは、まぁ、各人の嗜好にもよるのだとは思いますが。
正直に、ハッキリ言えば。こいつはこの英国盤で聴いてこそ意味が、価値があるかなと。
現行のCDは米国盤に準拠しているのかな。それは本当に不幸だと思える程なのです。
大体が米国のレコード会社は大雑把で。取り敢えずヒット曲を詰め込んでおけばいいと。
それはそれで。聴き流すにはいいかもだけど。あまりに味気ないかなと感じるのです。
比較して、このアルバムの選曲、曲順は実に何とも繊細にきちんと考えていたのだなと。
だからこそ、アルバム・タイトル通りに迷い道をさ迷い、抜けてきたストーンズの。
その道程、その過程。その姿がこのアルバムに見事に凝縮されているなと感じられるのです。
A面の頭に「Jumpin' Jack Flash」B面の頭に「Street Fighting Man」と。
迷い道から抜け出したストーンズを象徴する問答無用のナンバーを配置して。
間に「2000 Light Years From Home」「Let's Spend The Night Together」「She's A Rainbow」...
更には「Ruby Tuesday」と迷い道のその最中でも輝きを放ったナンバーを挿入して。
そんな迷い道の中で主導権を失いつつも様々な色彩を与えていたブライアンの。
その意思が反映された最初期のカバー・ナンバーである「You Better Move On」を忍ばせ。
ストーンズの原点、成功の後の混迷期、そしてそこから新たに転がり始める姿を描いていて。
必然的に、それはストーンズを去らなければならなかったブライアンの物語でもあり。
同時にブライアンを切ると言う過酷な選択を自らに課しても前進することを選んだ。
そのストーンズの決意表明ともなっていると言う、実に見事なコンセプトが存在していて。
それがB面ラストをミック・テイラーが初参加した「Honky Tonk Women」しめることで。
迷い道だと思われた時期も。決して無意味では無かったと。鮮やかに描き出しているのです。

迷い道だと。
感じていても。
そうだとしても。
無意義でなどなくて。
ちゃんと結実している。

迷っている。
その最中には。
気づけなくて。
逸って。
混乱して。

でも。
ある日。
ある時。
スッと見えて。
そうだったのかと。

この場所に。
行き着く為に。
この人達に。
巡り会う為に。
この時を手にする為に。

あの日。
あの時。
あそこで。
迷ったのだ。
それが不可欠だったのだと。

そう。
不意に。
思いがけず。
放ってくれたものが。
遠い昔の迷い道だとね。

そう。
いつかも。
いつも。
もしかしたら。
いまも。

迷って。
悩んで。
脱け出そうと。
焦って。
狼狽えて。

惑って。
苦しんで。
逃げ出そうと。
逸って。
混乱して。

でも。
ある日。
ある時。
あの場所で。
あいつ等に。

そう。
ある日。
あの時。
この場所で。
こいつ等に。

辿り着いて。
行き着いて。
出会って。
巡り会って。
気づかされる。

そう。
突然に。
思いがけず。
開いてくれたものが。
そんな迷い道にあったと。

そう。
不意に。
思いがけず。
放ってくれたものも。
そんな迷い道にあったと。

迷い道だと。
そう思っても。
そう感じても。
そうだとしても。
歩んで、転がって、それでいい。



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2018/02/15 Thu *憧れは / 忌野清志郎

20180215memphis


憧れは。
そのままに。
胸の内に。
秘めて。
それがいい。

そうだな。
そうすれば。
崩れないし。
傷つかないし。
それもいい。

でも。
好きなのだよな。
焦がれているのだよな。
それは。
間違いではないはずだ。

だったら。
少しばかり。
勇気を出して。
ラインを越えて。
やってみると言うのもありだろう。

思うだけで。
胸が熱くなって。
堪らない。
そんな出会いは。
滅多にあるものではない。

焦がれて。
焦がれて堪らない。
そんな。
憧れは。
そのままにしておくには勿体ない。

『Memphis』'92年リリース。
忌野清志郎の2枚目となるソロ・アルバム。
公式にはCDとカセットのみでのリリースだったのですが。
このアナログ盤はプロモーション用に制作されたもの様です。
ブルース・ブラザーズ・バンドの来日時にMCを務め、デモも制作したらしく。
清志郎にはブッカーT&ザ・MGズとのツアーのオファーがあったのだとか。
それをメンフィスでのレコーディングにしようと提案したのが清志郎で。
尤も。清志郎は半分冗談のつもりだったのか、実現することになって大変驚いたとか。
そして興奮と不安を抱えながら憧れの地、メンフィスへと旅立つことになったと。
オーティス・レディングが、MGズに憧れていた清志郎です。その胸中はねぇ・・・
憧れの大先輩たちを前に失礼があってはならないと。日本で制作したデモを持参したとか。
ところが。スティーヴ・クロッパーから、オーティスが好きなら同じ様にやろうと言われて。
オーティスも使用したスタジオで、オーティスとMGズと同様に(ほぼ)一発録音となって。
歌いながら、スティーヴさん達に指示を出す清志郎・・・その姿を思うだけで涙がね・・・
嬉しかっただろうなぁ。憧れの先輩たちに支えられて。憧れたオーティスの様にだから。
そう、このアルバムが素晴らしいのは。何と言っても全体が幸福感に包まれていること。
「世間知らず」とか「高齢化社会」と言ったナンバーでさえも輝いていて。
そう。まるでそれはメンフィスの綿花畑に降り注ぐ陽光の様ですらあるのです。
だから。遺された清志郎のアルバムの名でも、各段に穏やかで優しい表情が感じられるなと。
このアルバムに参加したMGズとメンフィス・ホーンズと共に来日もしていましたが。
あの日、武道館のステージ上で憧れのメンバーに囲まれた清志郎は、終始笑顔で。
まるで夢を実現した子供の様で。あれほど微笑ましく楽しそうな清志郎は初めてだったな。

それから二十年以上が過ぎたある冬の日に行われたブッカーT&ザ・MGズの来日公演。
再発した癌と闘病中の清志郎が飛び入り。嬉しそうに、楽しそうに2曲ほど歌って。
楽屋に引き上げる清志郎に駆け寄って、握手して、頑張ってくださいとの言葉に頷いてくれたのだけど・・・
恐らくは。あれが公に観客の前で歌った最後の夜。そして最後に握手した最後のただのファンは・・・
だから。ボスはただ楽屋に引き上げただけなのだと。またいつか来日してくれると。今でもそう思っているのだ。

憧れは。
そのままに。
胸の内に。
伏せて。
それがいい。

そうだな。
そうすれば。
壊れないし。
恥もかかないし。
それもいい。

でも。
好きで、好きで。大好きで。
焦がれて、焦がれて、焦がし尽くして。
それは。
確かなことなのだから。

だったら。
ほんの少し。
勇気を振り絞って。
扉を開けて。
やってしまうと言うのもありだろう。

思うだけで。
胸が締め付けられて。
堪らない。
そんな出会いが。
あるのは幸せなことなのだ。

焦がれて。
焦がれて堪らない。
そんな。
憧れは。
そのままにしておいたら罪になる。

憧れは。
そのままに。
憧れのままに。
手が届くことの無い。
夢で終わらせてしまおう。

憧れは。
そのままに。
憧れのままに。
懐かしい思い出にしてしまおう。

それが。
できるのなら。
それで。
諦められるのなら。
それでもいい。

それが。
出来ないから。
いまも、いつも。
胸が熱くなって。
胸が締め付けられて。

そこまで。
焦がれて。
好きで。
間違いないと。
確かだと思えるのなら。

勇気を出して。
ラインを越えて。
勇気を振り絞って。
扉を開けて。
やってしまおう。

その。
出会いは。
滅多にない。
そのままでは。
勿体ない。

憧れは。
そのままに。
秘めずに。
伏せずに。
近づこうと、やってみるのがいい。



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2018/02/14 Wed *なりたかったのか / 甲斐バンド

20180214kaibandstory


何に。
なりたかったのか。
いつ。
なりたかったのか。
最早、定かではなく。

されど。
その尻尾が。
取れないままに。
そのままに。
ここまできたのか。

なれなかった。
その事だけは。
どんなに。
忘れようとしても。
忘れられない様でもあり。

ふとした瞬間に。
なりたかった。
その姿が。
その影が。
目の前を過る。

ハッとして。
後を追って。
角を曲がった時には。
見失っている。
消えている。

何に。
なりたかったのか。
いつ。
なりたかったのか。
その幻影が消えて無くならない。

『Kai Band Story』'79年リリース。
甲斐バンドの初めてのベスト・アルバム。
「Hero (ヒーローになる時、それは今)」が初めての大ヒット曲となって。
その直後に「Hero (ヒーローになる時、それは今)」をA面1曲目に収録したと。
その辺りは。作戦であったのか。それとも偶然の産物だったのか。
いずれにせよ。このアルバムも大ヒット。オリコンの首位に輝いています。
確かに。普段はロックなんて聴きもしない。そんな同級生達もやたら買っていた様な。
まぁ、甲斐バンドがロックかどうかと言うのは・・・この際置いておくとして。
確かに「Hero (ヒーローになる時、それは今)」はキャッチーだったし。
CMで流れていたので。直ぐに覚えて口ずさんではいたし。
それでも。このアルバムを買うまでには至らなかったのですが。誰かにダビングして貰って。
それで聴いていたら。結構、いい曲があるのだなと。次第に繰り返し聴く様になって。
殆どのナンバーを口ずさめる様になってしまって。甲斐バンドも侮れないかなと。
尤も。どうにも甲斐よしひろが、好きになれないと言うか、信じられないと言うかね。
自分の感じるロックとは、違う世界の住人なのだろうなとは感じていたので。
それ以上にハマることは無くて。このアルバムまでで、このアルバムだけで終わったと。
それから。ロックをより深く(?)聴く様になって。甲斐バンドのネタバレがあまりにも・・・
それで、呆れてしまったと言うか。そんなものだよなと忘れてしまったのですが。
どうにも。短期間に聴き込んだこのアルバムが、どこかに居ついてしまった様で。
ふとした時に。それこそ「氷のくちびる」とか「テレフォン・ノイローゼ」が蘇って。
それで。随分後になって。レコ屋で叩き売られていたアナログ盤を今更ながら買って。
時々、思い出した様に針を落としていると。確かにね。ほんの一時ではあるけれどハマった。
否、一時だからこそ。その落としている影は色濃いままなのかな。好きなタイプではない。
その事は確かなのですが。まぁ、一番、無闇な焦燥感に駆られる時期に聴いてしまっていた。
そう言うことなのかな。何を一生懸命言い訳しているのか(苦笑)。だから甲斐よしひろは好かんのです(笑)。

何に。
なりたかったのか。
いつ。
なりたかったのか。
最早、定かではなく。

されど。
その尻尾が。
取れないままに。
そのままに。
ここまできたのか。

なれなかった。
その事だけは。
どんなに。
忘れようとしても。
忘れられない様でもあり。

ふとした瞬間に。
なりたかった。
その姿が。
その影が。
目の前を過る。

ハッとして。
後を追って。
角を曲がった時には。
見失っている。
消えている。

何に。
なりたかったのか。
いつ。
なりたかったのか。
その幻影が消えて無くならない。

そもそも。
なりたいものなど。
あったのかも。
定かではなくて。
怪しいものだと。

そもそも。
なりたいものがあったとして。
真剣に目指したのかも。
定かではなくて。
怪しいものだと。

あったとしても。
それが。
何かもわからないまま。
ただ。
自分以外の者に。

あったとしても。
それが。
いつなのかもわからないまま。
ただ。
いま以外の時を。

わからないまま。
無闇な。
焦燥感に。
駆られていた。
それだけのことかもしれないと。

そして。
そのまま。
なにものにもならなかった。
なにものにもなれなかった。
その事だけが。

忘れようとしても。
忘れられないままに。
消そうとしても。
消せないままに。
色濃く、影を落とし続けている・・・



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2018/02/13 Tue *おさらばできれば / ウエスト・ロード・ブルース・バンド

20180213bluespower


何故。
こうまでして。
追ってしまうのか。
そいつは。
もう、わからなくて。

追えば。
追うほど。
その後ろ姿は。
遠ざかる。
その繰り返し。

ならば。
もう。
いい加減に。
お手上げだと。
諦めて。

おさらばできれば。
いいのだが。
どうも。
そいつが。
上手くいかないらしい。

どこかで。
扉を閉めて。
もうお終いと。
そう宣言してしまおうと。
思いながらズルズルと。

これだからなと。
断ち切る。
そんな強い意志。
そんなものとは無縁のままに。
ため息一つ。

『Blues Power』'75年リリース。
ウエスト・ロード・ブルース・バンドの1stアルバム。
永井“ホトケ”隆、塩次伸二、山岸潤史、小堀正、松本照夫からなる5人編成。
ゲストに金子マリ、妹尾隆一郎・・・なんとまぁ、豪華な顔ぶれなのだろうと。
ホトケさん、松本さん。それにマリさんのライヴは偶に足を運んでいるのだけれど。
改めて凄いキャリアの人達なのだよなと。このアルバム40年以上前なのかと。
さて。最初からブルースをやっていたわけじゃなくて。大学の警音でロックをやっていて。
その後はディスコなんかにも出ていたらしい。そんなある日に目にしたのが・・・
NHKで放送されたブルースのドキュメント番組で。それで運命が決まったのだとか。
その翌年にはB.B.キングのオープニング・アクトを務めるまでになっていたと言うから。
そのブルースへのハマり方、ブルースへの愛、ブルースへの希求・・・
半端なくブルースに憑依されたってところなのかな。ライヴを重ねて拠点を東京に移して。
そして。このアルバムをリリースするに至ったと言う。40年以上前ですからね。
ブルースに対する理解なんて殆ど無かっただろうし、レコードだって簡単に買えない。
それこそ。ストーンズがデビューした頃のイギリスとかに近いか、それ以下か。
そんな時代に全曲ブルースのカヴァー、それも英語詞で歌っているのが何とも凄いなと。
それだけの魅力が、レコード会社を動かすだけのものがあったってことで。
その無謀にも思える(失礼)レコード会社の英断には拍手をおくるしかないのですよね。
不敵なジャケットそのままに。全員の存在感がもの凄く高いレベルで鬩ぎ合っていますが。
やはりホトケさん。その声量、その迫力、聴く者の胸に突き刺さる歌声が堪らなくて。
なんでも。ホトケの愛称は、歌う時の喉仏の激しい動きが由来らしいのですが。
その画が思い浮かぶ程なのですよね。これだけ自信たっぷりにブルースを歌えるなんてね。
それがアルバム最後の「Blues After Hours」だけは日本語で歌っていて。
こんなブルースな日々とは。もう、おさらば。もうお終いで、みたいな軽妙な感じもあって。
締めの京都弁、おおきにがね。何ともホッとさせてくれる感じがあるのも堪らないかな。

何故。
そこまでして。
追ってくるのか。
そいつは。
もう、わかる筈もなく。

逃げても。
逃げても。
その気配は。
忍び寄る。
その繰り返し。

ならば。
もう。
ここらで。
参りましたと。
諦めて。

おさらばできれば。
いいのだが。
どうも。
そいつは。
面白くないらしい。

どこかで。
看板を消して。
もうお終いと。
そう宣言してしまおうと。
思いながらジタバタと。

これだからなと。
撥ねつける。
そんな強い意志。
そんなものとは無縁のままに。
ため息もう一つ。

求めるものは。
追っても。
追っても。
いつまでたっても。
手に入らない。

その背中は。
追えば。
追うほどに。
小さく。
遠ざかる。

望まないものは。
逃げても。
逃げても。
いつまでたっても。
追ってくる。

その足音は。
逃げれば。
逃げるほどに。
大きく。
響いてくる。

いい加減に。
お手上げだと。
諦めて。
扉を閉めて。
もうお終いと。

ここらで。
参りましたと。
諦めて。
看板を消して。
もうお終いと。

そう宣言してしまおうと。
そいつが。
上手くいかないらしい。

思いながら。
ズルズルと、ジタバタと。
そいつが。
上手くいかないらしい。
面白くないらしい。

おさらばできれば。
いいのだが。
そんな強い意志。
そんなものとは無縁のままに。
ため息もう幾つ・・・



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2018/02/12 Mon *ぶっ壊せ / 村八分

20180212buttsubuse


ぶっ壊せ。
そう。
もう。
何でもいいから。
壊してしまえ。

前例。
慣例。
通念。
それがどうした。
確かに必要かもね。

でも。
そいつらのお陰で。
見えない。
感じられない。
そんなものもいっぱいで。

そっちのが。
よっぽど。
問題と言うか。
勿体ないじゃないかと。
だったら。

天秤にかけて。
どっちをとるかだが。
見えないのは。
感じられないのは。
我慢がならない。

だから。
ぶっ壊せ。
そう。
躊躇いは捨てて。
壊してしまえ。

『ぶっぶせ!!』'16年リリース。
村八分の所謂発掘音源によるライヴ・アルバム。
'71年の東京北区公会堂でのライヴが収録されています。
メンバーはチャー坊、冨士夫ちゃん、浅田哲、青木眞一、上原祐。
冨士夫ちゃんのライナーでの言葉を借りれば、このメンバーが最高で最高の村八分。
初出は'10年で。その後'15年に再発。'16年にアナログ盤化されたと。
何でも冨士夫ちゃんの亡くなった友人の遺品にあったオープン・リールが基になっていて。
また別の友人がそいつを整理してマスタリングまでして冨士夫ちゃんに届けたのだとか。
それで発売に至ったものの、その段階ではピッチが狂ったままだったとかで。
再発時にはそのピッチを修正して、更にリマスタリングもしたのだそうです。
音質的には、オーディエンス録音の海賊盤のまぁまぁ、聴ける部類かなと言った程度。
でも全体のバランスはかなり良くて、祐さんのドラムスなんか臨場感たっぷりかな。
さて。で、そのピッチとか音質などと言うのは実のところ大した問題ではなくて。
更に言えば。冨士夫ちゃんもライナーで告白している様に。この段階では。
まともな経験があったミュージシャンは冨士夫ちゃんだけで。いや、祐さんも凄いけど。
当時、16歳か、17歳の祐さんのドラムスに富士夫ちゃんは一発で惚れたって言うし。
で、その二人以外は。殆どもう個性で一発勝負みたいなものなのだけど。これがカッコいい。
しかも。冨士夫ちゃんの告白を読むまでもなく、ハッキリ言って全部ストーンズですからね。
コピーしているとか、カヴァーしているとかじゃなくて。真似して頂いちゃっている。
あれですよ、『Get Yer Ya-Ya’s Out !』を丸ごと換骨奪胎しているってところかな。
そのぶっつぶし加減、ぶっ壊し加減が半端では無いから、だから震えるほどカッコいいと。
そうでもしないとバンドにならなったと言う背に腹は代えられない事情もあったにしろ。
この怖いもの知らず、無邪気な不埒さ加減の破壊力。それこそが村八分だったのだなと。
そうだな。これを聴いて痺れない奴、何も感じない奴とは・・・共鳴するのは難しいかもしれないな・・・

ぶっ壊せ。
そう。
もう。
先ずは兎に角。
壊してしまえ。

規範。
理屈。
倫理。
それがどうした。
確かに大切かもね。

でも。
そいつらのお陰で。
聞こえない。
触れられない。
そんなものもいっぱいで。

そっちのが。
よっぽど。
深刻と言うか。
面白くないじゃないかと。
だったら。

天秤にかけて。
どちらに傾くだが。
見えないのは。
感じられないのは。
納得がいかない。

だから。
ぶっ壊せ。
そう。
迷いは捨てて。
壊してしまえ。

そんな。
たいした。
ことでもない。
ものでもない。
そんなところ。

逸れようが。
はみ出そうが。
存外に。
誰も。
気になどかけもしない。

必要以上に。
人の目だとか。
噂だとか。
そんなものに怯えて。
二の足を踏んでも仕方がない。

知恵も。
知識も。
発想も。
拝借すればいい。
盗んでもいい。

さらいながら。
なぞりながら。
吸い取り。
奪い取り。
己がものにしてしまい。

躊躇いは捨てて。
迷いも捨てて。
己を。
解き放って。
壊してしまえ。

見たいのだ。
感じたいのだ。
聞きたいのだ。
触れたいのだ。
楽しみたいのだ。

ぶっ壊せ。



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2018/02/11 Sun *やる?やらない? / サンハウス

20180211crazydaiamonda


やる?
やらない?
二択と言うのは。
実のところ。
苦手なのだけれど。

あれもいいし。
これもいいし。
あっちもいいし。
こっちもいいしと。
優柔不断。

でも。
そう。
楽しいのと。
楽しくないのと。
どちらを選ぶかと。

そいつは。
もう。
ハッキリしていて。
楽しいのが。
いいに決まっている。

そうなると。
やるか。
やらないか。
その二択も。
案外、単純で。

やる?
やらない?
やるのが。
楽しいなら。
やるだけのこと。

『Crazy Diamonds』'83年リリース。
サンハウスの最初の再結成となったライヴのうちの。
ルースターズとARBがオープニング・アクトを務めた野音で収録されたライヴ・アルバム。
当日は全20曲が演奏されましたが、このアルバムには12曲しか収録されていなくて。
カセット・テープには全20曲が収録されていたりもして。
今では完全版の2枚組のCDなんかが存在していると思いますが。
さらに歌詞の問題からか「ステディ・ドライバー・マン」ではテープの逆回しで。
歌詞が聴きとれない様にすると言った姑息な処理がなされたりしています。
それも。現行のCDでは解消されていますが。この不完全なアルバムに一番愛着があって。
それはリリース当時、もうこのアルバムだけで充分に衝撃的だったわけで。
それこそ。脳天を叩き割られるくらいの衝撃をこのアナログ盤に受けたからで。
それこそ。爆弾が落ちて、ダイナマイトが破裂した様な衝撃を。身体中に受けて。
精神も揺るがされて。どれだけ痺れたか。だからこのアナログ盤に拘ってしまうのかな。
サンハウス、その存在を知った頃には菊は、作詞家、柴山俊之となっていて。
歌っていなかったのですが。その菊が、しかもサンハウスで復活すると。それだけで震えて。
それで。このライヴ、このアルバム。これが、この歌が聴きたかったのだと。
更には大胆にも。こんな歌を歌いたかった、こいつをやりたかったのだと。
それまで。ジョン・レノンやショーケンが。自分の歌の原点、お手本、憧れだったのですが。
そこに、新たに菊と言う存在が加わって・・・一番、大きくなったのかな。
それから。随分と時は流れたけれど。今でも、針を落とせばあの衝撃は蘇ってくるし。
何の因果か。再び、歌唄いなどをやり始めても。やはり菊の歌声が棲みついていると。
「アイ・ラブ・ユー」なんて。もうね、何で今更と思いつつ・・・楽しいんだよなぁ。
どうにも、こうにも、楽しい・・・それ以外に下手な歌を唄い続ける理由なんかないと。
このアナログ盤ではオミットされていますが。そう「やらないか」では無いけれど。
やる?やらない?と言った二択で。間違いなく、やる、を選ぶのは、このアルバム、菊の存在があるからかな。

やる?
やらない?
二択と言うのは。
かなりのところ。
不得手なのだけれど。

あの娘もいいし。
この娘もいいし。
あの娘も捨てがたいし。
この娘のチャンスがあればと。
多情に過ぎる。

でも。
そう。
震えるのと。
震えないのと。
どちらを選ぶかと。

そいつは。
もう。
ハッキリしていて。
震えるのが。
堪らないに決まっている。

そうなると。
やるか。
やらないか。
その二択も。
案外、簡単で。

やる?
やらない?
やるのが。
震えるのなら。
やるだけのこと。

選べないものは。
選べない。
それは。
選ぶ必要が。
そもそもないからで。

あってでもいいし。
こっちでもいいし。
結局は。
あれでも。これでも。
大差がない。

あの娘でもいいし。
この娘でもいいし。
とどのつまりは。
あの娘でも。この娘でも。
誰でもいい。

選べるものは。
選べる。
それは。
迷う必要が。
そもそもないからで。

やったら。
楽しい。
やらなかったら。
楽しくない。
ならば答えは決まっている。

やったら。
震える。
やらなかったら。
震えない。
ならば選択肢は決まっている。

やる?
やらない?
二択と言うのは。
実のところ。
必要な時には決まっている・・・



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2018/02/10 Sat *こんな夜も / Shuggie Otis

20180210freedomflight


こんな夜も。
切実な希望が。
脆くも。
砕かれた。
こんな夜も。

それでも。
折れないで。
いられるのは。
それは。
翼があるから。

そう。
この思いには。
この心には。
囲いも。
錘も。

意味などない。
意味などなさない。
眼を閉じて。
思い浮かべて。
それだけでいい。

それだけで。
この空へと。
この空気の中へと。
羽ばたいていける。
飛んでいける。

自由であること。
そのリスクさえ。
負う気になれば。
どんな夜でも。
自由に飛んでいけるのだ。

『Freedom Flight』'71年リリース。
早熟の天才、シュギー・オーティスの2枚目のソロ・アルバム。
かのジョニー・オーティスを父に持つブルース界のサラブレッド。
十代で父ジョニーの一座に加わり活動を始めて。
更にはアル・クーパーに見初められてパートナーとして迎えられて。
その共演アルバムで世間の度胆を抜いたシュギー。
それを契機にエピックと契約してソロとしてもアルバムをリリースすることに。
そして、そのブルースだけに囚われない才能が見事に開花したのがこのアルバムでした。
プロデュースこそ、百戦錬磨で経験豊富な父、ジョニーに委ねているものの。
共作も含めてオリジナル・ナンバーは総てシュギーの手になるものですし。
殆どのナンバーでギターのみならず、ベースもキーボードも自ら奏でていて。
当然の様にアレンジも自らが手掛けると言う、この時未だ十代後半だったのですが。
その才能は既に成熟の域に達したのではとさえ思わせる飛躍を見せています。
確かに、根底には父オーティスから受け継いだブルース、R&Bがあるのでしょうが。
このアルバムを聴いていると。その枠にはとてもではないが収まらなくて。
スライ・ストーン、そしてジミ・ヘンドリックスの系統に連なるアーティストだったかと。
その音楽、ひいてはその思い、感じるところが飛翔する様はスライやジミにも劣らず。
失速したスライ、夭折してしまったジミ。その輝きを受け継いだのはシュギーだったかと。
勿論、ジョニーを父に持つと言う。その恵まれた環境が寄与した面もあるでしょうが。
それだけでは済まされない輝き、発想の、そして魂の自由さと強さを感じるのです。
故に、縦横無尽に、そして自由自在に飛翔することを恐れなかったのだろうなと。
何故か。商業的な成功とは無縁で。早々と表舞台から姿を消してしまうことになるのですが。
「Strawberry Letter 23」「Freedom Flight」と言ったナンバーは今も自由に空を飛んでいるのです・・・

こんな夜も。
至福の希望が。
儚くも。
破れた。
こんな夜も。

それでも。
崩れないで。
いられるのは。
それは。
翼があるから。

そう。
この思いには。
この心には。
蔽いも。
柵も。

意味などない。
意味などなさない。
眼を閉じて。
心を開いて。
それだけでいい。

それだけで。
この夜へと。
この帳の向こうへと。
羽ばたいていける。
飛んでいける。

自由であること。
そのリスクさえ。
恐れなければ。
どんな夜でも。
自由に飛んでいけるのだ。

こんな夜も。
どんな夜でも。
変わらない。
変わりはしない。
同じこと。

あの夜も。
その夜も。
変わらなかった。
そう。
同じこと。

いつも。
いつでも。
思っている。
感じている。
強く。激しく。

いつも。
いつでも。
思っている。
感じている。
穏やかに。優しく。

この思いには。
この心には。
囲いも。蔽いも。
錘も。柵も。
意味はない。意味などない。

眼を閉じて。
思い浮かべて。
心を開いて。
それだけで。
羽ばたいていける。飛んでいける。

こんな夜も。
折れないで。
崩れないで。
いられるのは。
翼があるから。

募る思い。
強い思い。
それさえあれば。
こんな夜も。
自由に飛んでいけるのだ・・・



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2018/02/09 Fri *そんな夜が / The Dells

20180209ohwhatanite


そんな夜が。
焦がれ。
待ち望んだ。
そんな夜が。
やってくると。

そう。
思うだけで。
体が。
震えて。
止まらない。

あんな夜も。
こんな夜も。
お話にならない。
関係ない。
そうなのだ。

どれだけ。
これだけ。
焦がれた夜が。
漸く訪れそうだと。
それだけで。

あれも。
これも。
何もかも。
どうでもよくなる。
それほどなのだ。

あぁ。
もう。
何とも。
震えが止まらない。
そんな夜が。

『Oh, What A Nite』'59年リリース。
はい。もうこのジャケットで決まりでしょうと。
そう言いたくもなるデルズの代表作とも言えるアルバム。
'52年にシカゴで結成されたドゥーワップ・グループ、デルズ。
何とメンバー・チェンジを繰り返しつつも今でも現役で活動しているはずで。
30年ほど前にそのライヴを観たことがありますが。頻繁に来日もしているのかな。
そのキャリアのスタートはチェスで始まったものの。まったく芽が出ずに。
しかもメンバーの中には歌手に向いてないから転職しなさいと言われた人もいたのだとか。
それで、頭にきてヴィー・ジェイのオーディションを受けたら一発で合格。
'56年に一世一代の名曲「Oh, What A Nite」が大ヒットして。一躍大スターになったと。
チェスも見る目が無かったのだなと言うことではありますが。
その後も順調に活動を続けるもメンバーの一人が交通事故にあって一時活動休止に。
その時期にそれまでのヒット曲を集めて編集されたのがこのアルバムだったのですね。
テナー、バリトン、ベースと言う三声の丁寧で洗練されたハーモニー、その見事なこと。
それを耳にしていると、どれだけの影響を後進に与えたのかと、震えが来るほどです。
詳しくはないのですが。何でもその洗練されたハーモニーはニューヨーク・スタイルで。
しかし粗野な感じも残るリード・テナーのジョニー・ファンチェスの歌声。
その歌声が、渋さと落ち着きを醸し出すところにシカゴのグループらしさがあるのだとか。
ところが、前述の交通事故によるブランクを経ての活動再開時にはジョニーは不参加と。
その理由は定かではありませんが、デルズはより端正なジョニー・カーターを迎えたと。
で、わからないもので。その新生デルズはチェスと契約していたりするのですよね。
なんにしろ、そのファンチェスのテナーと、絡みつくファルセットのハーモニー。
そしてこのジャケットが、どんなに素晴らしい夜だろうと造像させる「Oh, What A Nite」は永遠の名曲なのです。

そんな夜が。
欲し。
乾き求めた。
そんな夜が。
やってくると。

そう。
思うだけで。
心が。
震えて。
止まらない。

あんな夜も。
こんな夜も。
問題にならない。
係りない。
そうなのだ。

どれだけ。
これだけ。
欲した夜が。
遂に訪れそうだと。
それだけで。

あれも。
これも。
何であろうと。
構わなくなる。
それほどなのだ。

あぁ。
もう。
どうにも。
震えが止まらない。
そんな夜が。

焦がれ。
待ち望んだ。
そんな夜が。
やってくると。
やって来そうだと。

それだけで。
そう思うだけで。
この。
何でもない夜も。
やり過ごせる。

欲し。
乾き求めた。
そんな夜が。
やってくると。
やって来そうだと。

それだけで。
そう思うだけで。
この。
どうしようもない夜も。
乗り越えられる。

体が。
震えて。
止まらない。
それ程に。
そこまでに。

心が。
震えて。
止まらない。
これ程に。
ここまでに。

何とも。
震えが止まらない。
そんな夜が。
恋しくて。
堪らないのだ・・・



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2018/02/08 Thu *邪道も王道 / Screamin' Jay Hawkins

20180208frenzy


そうさ。
きっと。
こいつは。
乱心。
その類。

正しいのは。
理論的なのは。
筋が。
通っているのは。
そっちなのだろう。

それが。
どうした。
そうだとしても。
それは。
世間の話。

そこから。
逸れて。
はみ出した。
俺には。
関係ない。

正しいのは。
理論的なのは。
筋が。
通っているのは。
こっちなのだ。

否。
正しいとか。
論理的とか。
筋とか。
どうでもいい。ただ通すだけ。

『Frenzy』'82年リリース。
怪人、スクリーミング・ジェイ・ホーキンス。
そのオーケイ時代、'56年~'57年の音源による編集アルバム。
もう、先ずはこのジャケット。これだけで最高だなと。
ブルース、R&B、ロックンロール、どこにも収まらないその個性。
唯一無比の、その世界をこれだけ端的に馬鹿馬鹿しく表しているのは凄いなと。
しかも。実際にこのスタイル、このギミックでライヴをやっていたと言う。
今では、それこそプロレスの世界でもやらないと言うか。
これ、世知辛い今の時代では許されないデフォルメされたキャラクターだよなと。
アリス・クーパーに先んじること十数年、シアトリカル・ロッカーの元祖だったと。
さて。そのスタイル同様に、その歌声、その歌唱法もあまりに独特で。
巧拙とかは問えないと言うか、どうでもよくて。もうその異様な説得力の前に平伏すると。
外連味とハッタリ。もうそれだけで勝負している様な、その潔さが心地よいかなと。
お前に呪いをかけてやると、おどろおどろしく迫る「I Put A Spell On You」の。
そのあまりに異様で、あまりに迫力に満ち過ぎて。思わず笑ってしまう様。
そこにその真骨頂が凝縮されている。他のナンバーもほぼほぼ同じノリなのも素晴らしく。
実は数多のカヴァーがある「I Put A Spell On You」なのですが。
いや、これは本家に敵うものは無いだろうと。その実、振られた女に戻ってきてくれと。
只管、懇願する、戻ってきてくれないと呪ってやるぞって情けない歌だったりしますが。
何でも一説では実体験を歌にしたらしく。しかも歌っていたら戻ってきたと言う・・・
本当に、ヴードゥーの秘術が使えたのではなんて。そんな妄想もしたくなりますが。
それほどに。我が道を行く、反骨の、邪道を王道とする程の問答無用の説得力が堪らないのです。

そうさ。
きっと。
こいつも。
逆上。
そんなもの。

正しいのも。
理論的なのも。
筋が。
通っているのも。
そっちなのだろう。

それが。
どうした。
百も承知だが。
それは。
社会の話。

そこから。
外れて。
弾き出された。
俺には。
関係ない。

正しいのも。
理論的なのも。
筋が。
通っているのも。
こっちなのだ。

否。
正しくなくても。
非論理的でも。
筋も。
どうでもいい。ただ貫くだけ。

そうさ。
およそ。
理屈なんかとは。
縁が無い。
そんなもの。

そうさ。
とても。
道義なんかとも。
縁が無い。
そんなところ。

世間。
とやらの。
正道が。
何であろうと。
構わない。

社会。
とやらの。
王道が。
どこであろうと。
関係ない。

無理も。
通せば。
道理になる。
ならば。
通すだけ。

情も。
貫けば。
流されない。
ならば。
貫くだけ。

乱心だとしても。
逆上だとしても。
外連味たっぷりに。
ハッタリをかまして。
押し通す。

通せば。
貫けば。
反骨と共に。
我が道を。
邪道も王道、それだけのこと。



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2018/02/07 Wed *承前 / Leroy Carr

20180207bluesbeforesunrise


承前。
夜明け前。
眠れぬままに。
ぼんやりと。
明ける前。

昨日のこと。
一日のこと。
思い返し。
何とはなしに。
反芻して。

今日のこと。
一日のこと。
思い浮かべ。
何とはなしに。
予測して。

おそらく。
何も。
何ひとつ。
変わらないであろう。
そのことに。

漠然と。
思い及び。
そのことを。
何とはなしに。
受け入れようとして。

慄然と。
何も変わらない。
何も変えられない。
そのことに。
涙が滲む。

『Blues Before Sunrise』'62年リリース。
ブルース・ピアノの始祖ともされるリロイ・カー。
あの大恐慌時代にもヒット曲を量産していた戦前ブルースに於けるスター、リロイ。
ロバート・ジョンソンにも影響を与えたと言うその洗練された、そして甘くもあるブルース。
そんなカーのやるせない歌声と華麗なピアノが堪能できる'32年と'34年の録音から。
代表的とされるナンバーを16曲選んで収録された決定版とも言える編集アルバム。
相棒のスクラッパー・ブラックウェルが13曲、ジョッシュ・ホワイトが3曲。
それぞれギターでリロイのピアノと歌をサポートしています。
テネシー州のナッシュビルに生まれて。幼くしてインディアナポリスに越したリロイ。
どうやらその独特のピアノは、そのインディアナポリス時代に身につけたものだとか。
20代の早いうちにブラックウェルと出会ってコンビを結成して活動を始め。
直ぐにヒットを飛ばして、絶大な人気を博して売れっ子となったと。
シティ・ブルースと称される戦前ブルースの中でもとりわけ洗練された感覚があって。
それがロバジョンを始めとして、多くのブルース・マン達をも虜にしたのだと思われますが。
インディアナポリスと言うのは結構な都会らしく。そこで育ったことも影響しているのか。
豊饒とも言えそうなピアノと、ぶっきらぼうにも思える淡々とした歌声と。
明らかにデルタ・ブルースとは異なる手触り、肌触りがあるのは確かなところかと。
それでいて。やはり、ブルースはブルースで。背筋が震える様な激しさを呑んでもいて。
このプリミティヴとも言えるものを残しながらも、ソフィステシケーションされたところ。
それがリロイ(とブラックウェル)の魅力であり、鍵なのかなとも思わされもします。
真夜中にも、夜明け前にも。ふとした瞬間に。胸の深いところを捉えて離さないものがある。
なんでもない時に。心の片隅を過ぎり、視界の端に浮かび、消え去らないものがある。
静かに、豊に。耽り、思い。昂ぶり、呆けて。何事も無かった如く、棲みついてしまう。
それは、そこが南部であれ、北部であれ。田舎であれ、都会であれ同じこと。
そんなどうしようもなく、そしてどこにでもある。心の動き、襞、ブルースを鮮やかに描いてみせたリロイなのです。

承前。
真夜中過ぎ。
寝付かれぬままに。
ぼんやりと。
闇の中。

今日のこと。
一日のこと。
思い返し。
何とはなしに。
咀嚼して。

明日のこと。
一日のこと。
思い浮かべ。
何とはなしに。
予感して。

おそらく。
何も。
何ひとつ。
動かないであろう。
そのことに。

漠然と。
思い及び。
そのことに。
疑いもなく。
受け入れようとして。

慄然と。
何も動かない。
何も動かせない。
そのことに。
涙が滲む。

陽が昇り。
陽が沈み。
繰り返される。
その間で。
漫然と。

流れる。
時を。
繰り返される。
日々を。
過ごして。

夜が明けて。
夜が更けて。
眠れぬままに。
流されて。
埋もれて。

ふと。
気づく。
思い当たる。
いつまで。
続くのかと。

昨日は。
今日で。
今日は。
明日で。
明日は・・・

何も。
何ひとつも。
変わらない。
動かない。
そのままなのだと。

承前。
夜明け前。
真夜中過ぎ。
涙が滲む。
涙が凍る。



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2018/02/06 Tue *俺だけのブルースを / Robert Nighthawk

20180206blaclangelblues


今日も。
今夜も。
この時も。
誰かが。
誰かを思っている。

あいつが。
あの娘を。
思っている。
その思いを。
抱きしめている。

あの娘が。
あいつを。
思っている。
その思いを。
口ずさんでいる。

人の数だけ。
男の数だけ。
女の数だけ。
思いがあり。
ブルースがある。

あの街角で。
この街角で。
それぞれの。
思いが溢れ出し。
ブルースが咽び泣く。

それが。
どうした。
俺は。
あの娘だけを思い。
俺のブルースを口ずさむ。

『Black Angel Blues』'84年リリース。
アーカーソン州はヘレナ出身のロバート・ナイトホーク。
戦前から活躍していたギタリストで。何度か芸名を変えていて。
その戦前は主にロバート・リー・マッコイとの名前で知られていたとか。
戦後、シカゴへと流れてきたロバートをチェスに紹介したのはマディ・ウォーターズで。
何でも。マディとロバートは古い知己で。マディの最初の結婚式で演奏もしていたとも。
そんな縁で実現したロバートのチェス録音を集めたP-VINEによる編集アルバムです。
さて。チェスでのロバートの初録音を仕切ったのがウィリー・ディクソンで。
これはウィリーにとってもチェスの中で重要な位置を占める様になる試金石となったとか。
他にはピアニストと、そしてロバートの夫人(恋人?)だったエセル・メイと言うシンガー。
この4人の布陣で'48年~'50年にかけて録音された12曲が総て収録されています。
タンパ・レッド直伝とも言われる(異説もありますが)ロバートの咽び泣くスライドと。
何とも哀感と言うか、郷愁も感じさせるくぐもった歌声が深く胸に沁みてきます。
何曲かで歌っているエセルの上手くはないが気だるい歌声もなかなか聴かせてくれます。
しかし何と言っても。真夜中の暗闇の、その底から聞こえてくる様な。
そんな独特の深く、暗く、そして黒光りする様なロバートのスライドが実に魅力的です。
「Sweet Black Angel」「Anna Lee Blues」等は実に絶品なのです。
ところが。あろうことかエセルが牧師と駆け落ちしてしまい、ロバートは絶望の底へと。
チェスを離れて。暫く他のレーベルを渡り歩いたロバート。流れ流れて再びチェスへ。
'64年にチェスへの最後の録音として2曲を残し。バディ・ガイ等も参加して。
ロバートにしてはモダンな側面も感じさせる素晴らしい出来となるもお蔵入りになって。
その後はシカゴのマックスウェル・ストリートで活動し、後にアルバムにもなっていますが。
元来、放浪癖がありながら望郷の念も強く。エセルの一件以来、あまり笑わなくもなり。
やがてヘレナに戻って。そこで亡くなっています。毒殺されたとの説もある様ですが・・・
自らの“エンジェル”、エセルに歌いかけ、去られ、故郷へと。ロバートのスライドと歌声は今も咽び泣いていると。

今日も。
今夜も。
この時も。
誰かが。
誰かを求めている。

あいつが。
あの娘を。
求めている。
その思いに。
悶え悩んでいる。

あの娘が。
あいつを。
求めている。
その思いを。
奏でている。

人の数だけ。
男の数だけ。
女の数だけ。
思いもあり。
ブルースもある。

あの街角で。
この街角で。
それぞれの。
思いがすれ違い。
ブルースが咽び泣く。

それが。
どうした。
俺は。
あの娘だけを求め。
俺のブルースを奏でている。

今日も。
今夜も。
この時も。
誰かが喜びに震え。
誰かが悲しみに打ちひしがれ。

今日も。
今夜も。
この時も。
届かぬ思いを胸に抱き。
届くはずもない手を伸ばし。

今日も。
今夜も。
この時も。
そんな誰かがいる。
そんな誰かが口ずさんでいる。

今日も。
今夜も。
この時も。
そんな誰かが。
ブルースを口ずさんでいる。

今日も。
今夜も。
この時も。
そんな誰かが。
ブルースを奏でている。

あの街角で。
この街角で。
それぞれの。
思いが溢れ出し、すれ違い。
ブルースが咽び泣く。

それが。
どうした。
俺は。
あの娘だけを思い、求め。
俺だけのブルースを口ずさみ、奏でるだけなのだ。



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2018/02/05 Mon *世代 / Generation X

20180205valleyofthedolls


世代。
ジェネレーション。
そんなもの。
関係ないと。
思っている。

その時に。
もう既に。
囚われている。
世代。
ジェネレーション。

時代とやらの。
環境とやらの。
我知らず。
有形無形の影響。
そいつは存外で。

知らず知らずの内に。
線を引いている。
線を引かれている。
そいつが。
総てではない筈なのに。

逃れられない。
そうであるならば。
囚われの身となって。
操り人形となって。
その振りをして。

世代。
ジェネレーション。
そいつを。
利用してみるのも。
一手ではあるだろう。

『Valley Of The Dolls』'79年リリース。
ジェネレーションXの2枚目となるアルバム。
どうにもビリー・アイドルと言うのは苦手なのだが。
そのビリーを始めとしてルックスの良いメンバーが揃っていて。
故に、パンクの世代であり、パンクの波に乗って登場しながらも。
アイドルとして売り出されて。当時のパンク・バンドにしては珍しく。
BBCのTV放送などにも早くから頻繁に登場していたのだとか。
それがビリーを始めとしたメンバーの意に沿うものだったのかは不明ですが。
それなりに売れていたりもしたみたいなので、そこは上手かったと言うか。
マネージメントとかレコード会社とか。恐らくは上の世代の。
言いなりになって、操り人形の様に思わせて。そいつと引き換えに。
シーンの中でのし上がる、そんなしたたかさもあったのかなと思ったりもします。
そう思うと、アルバム・タイトルは例の通俗的な米国の小説とも重なって。
そのイメージ戦略もかなりのものだと。妙な感心させられたりもします。
そして。上の世代のロッカー達に対する畏敬の念を素直に表してもいて。
その衒いの無さも、これまた戦略・・・を利用した本心かなと。
何ともご機嫌、上機嫌に、華のあるロックンロールをやっていて。
そんなアルバムのプロデューサーが、あのイアン・ハンターであると言うところ。
ここらの開き直り、クラッシュですらガイ・スティーブンス止まりだったものをと。
勿論、イアン、モット・ザ・フープルは憧れでありヒーローだったのでしょうが。
真正面きって利用してしまうところ。う~ん、そうか、それが新世代の証かな。
いや、本当にただのロックンロール。それを利用できるものは利用して。
操られている様で、ハッタリ勝負、ハッタリ命で聴かせてしまっているのだから、たいしたものではあります。

世代。
ジェネレーション。
その違いなど。
怖くはないぜと。
思っている。

その時に。
もう既に。
恐れている。
世代。
ジェネレーション。

時代とやらの。
環境とやらの。
我知らず。
有形無形の隔絶。
そいつは望外で。

知らず知らずの内に。
線がひかれている。
線を引かれている。
そいつが。
一切とは限らいのではあるけれど。

逃れられない。
そうであるならば。
恐れ、ひれ伏して。
無条件降伏して。
その振りをして。

世代。
ジェネレーション。
その違いを。
利用してみるのも。
策としてはあるだろう。

誰もが。
何処かの。
世代。
ジェネレーション。
属している。

いつでも。
何処でも。
世代。
ジェネレーション。
生まれている。

いつかは。
誰でも。
世代。
ジェネレーション。
変わっていく。

生まれ。
変わり。
廃れ。
その繰り返し。
逃れられはしない。

ならば。
囚われ。
操られ。
踊らされ。
楽しもう。

ならば。
囚われた。
操られた。
踊らされた。
振りをして。

利用して。
思い切り。
誰よりも。
踊ってしまえ。
楽しんでしまえ。

世代。
ジェネレーション。
そんなものなど。
躍らせてしまえ。
操ってしまえ・・・



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2018/02/04 Sun *暴動と幻影 / The Clash

20180204whiteriot


暴動の幻影。
幻影の暴動。
果して。あの日。
暴動があったのか。
暴動の幻を見たのか。

ここに。
この胸に。
燻るのは。
暴動の。
残り火なのか。

それとも。
起こせなかった。
暴動の。
幻影が。
囁きかけるのか。

あの日。
あの時。
あの街角で。
何をしたのか。
何もしなかったのか。

何かが。
起きた。
何かが。
変わろうとしていた。
その場所で。

暴動の。
炎は燃え上がったのか。
暴動は。
陽炎だったのか。
わからぬままに。

『White Riot』』'83年リリース。
クラッシュの来日公演を収録した海賊盤。
収録されたのは'82年2月1日の中野サンプラザでの最終公演。
当時、NHKが収録してTV(ヤング・ミュージック・ショー)とFMで放送。
このアルバムはその放送音源を基にしていると思われて。
開演前のSEから、パール・ハーヴァーを迎えての「Fujiyama Mama」も収録せれていて。
フル・サイズではないものの。1時間近い収録時間の貴重な記録となっています。
放送音源の常として。歓声の収録レベルが低くて、やや臨場感には欠けるものの。
あの頃のクラッシュの、それも日本公演です。もうそれだけで十分じゃないかと。
しかも、この半年後にはトッパー・ヒードンは脱退してしまっていて。
10年ほど前に発掘されたオフィシャルの『Live At Shea Stadium』には参加しておらず。
その点でも。何とも貴重な音源であることが感じられると思います。
そう。このアルバムではトッパーのドラムが実に冴えわたっていて、響いていて。
ライヴにおいても、クラッシュと言うバンドのボトムをしっかりと支えていたのだなと。
その事実を、改めて痛感させられるのです。凄いドラマーだったのだなと。
さて。ジョー・ストラマー、ミック・ジョーンズ、ポール・シムノン、そしてトッパー。
この4人のクラッシュが、この日本でライヴを行ったのだ。それはどれほど意味があったか。
あのクラッシュが、極東の地、日本までやってきて。ツアーをやってくれたのだ。
既に日本でも、メンバー間の確執とか、トッパーのドラッグ問題とかが報じられていて。
ジョーの体調も万全ではなく。でも、そんなことは些細なことだったのだ。
クラッシュが退屈なこの国で、圧倒的で、開放的で、噛み付く様に激しいライヴをやった。
その時に蒔かれた、飛散したロックンロールの種は間違いなく各地で芽吹き、開花したのだ。
あの日、あの時。感じた世界が変わる、世界は変えられると言う感覚。
それは幻だったのかもしれない。そうだとしても、そうだとしたら未だチャンスはあると言うことなのだ・・・

幻影の暴動。
暴動の幻影。
果して。あの日。
暴動の幻を見たのか。
暴動があったのか。

ここに。
この胸で。
疼くのは。
起こせなかった暴動の。
幻影か。

それとも。
起こした。
暴動の。
残り火が。
唆しているのか。

あの日。
あの時。
あの街角で。
何もできなかったのか。
何かはなしえたのか。

何かは。
起きた。
何かは。
変わろうとしていた。
その場所で。

暴動は
陽炎に過ぎなかったのか。
暴動は。
真に燃え上がったのか。
わからぬままに。

あの日。
あの時。
あの街角。
そこへと。
意識を飛ばして。

あの日。
あの時。
あの街角。
目にしたものを。
耳にしたものを。

あの日。
あの時。
あの街角。
思ったことを。
感じたことを。

ここに。
この胸に。
燻るもの。
疼くもの。
それは。

残り火なのか。
陽炎なのか。
何故。
囁きかけるのか。
唆すのか。

何かが。
起きた。
何かが。
変わろうとしていた。
その場所で。

何をしたのか。
何もしなかったのか。
何もできなかったのか。
何かはなしえたのか。
そう。

暴動の幻影。
幻影の暴動。
果して。あの日。
暴動があったのか。
暴動の幻を見たのか。

答えが出るまでは・・・チャンスはあるかもしれないな・・・



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2018/02/03 Sat *揺れる街並 / The Jam

20180203thisisthemodernworld


揺れる。
揺れる。
揺れる。
心。
映し鏡の・・・

いつも。
同じで。
いつまでも。
同じで。
それでいられれば。

そう。
そうしようと。
思って。
務めては。
いるけれど。

否。
そう思う。
そう務める。
それ自体が。
揺れている証で。

どうする。
こうする。
どうしよう。
こうしよう。
揺れる。揺れる。

模索。
焦燥。
それでも。
何とかと。
揺れる心のまま。

『This Is The Modern World』'77年リリース。
1stアルバムから数か月でリリースされたジャムの2ndアルバム。
ジャムのアルバムの中では比較的地味な存在にとどまっている。
そんな印象があるのは1stが鮮烈過ぎたのと。3rd以降の進化が激しかったから。
そう。まさに早くも2枚目にして過渡期を迎えたのだと思わされたアルバム。
早すぎるのではと思う反面、それだけジャム、ポール・ウェラーは疾走していたと。
そして1stアルバムのままに、そのままに安定することを良いとはしなかったのだなと。
今、考えるとポールらしいなと。当時は、あれ、もう失速しちゃったのかなと。
なんかすっかりモッズの兄貴的なイメージが定着して、男気溢れてみたいに語られますが。
ポールは、その実。存外に悩んだり、揺れたり。そんな揺らぎの多い人だと思うのですよね。
パンクの波に乗って出てきたものの、モッズとしてのアイデンテティは失いたくないと。
それをどう表現していくのか、どう貫いていくのか。そこは相当に考えたはずで。
このアルバムでは、何かもう影響を受けたバンドやアーティストが透けすぎてしまうとか。
少しばかりいじり過ぎて、どうにも歯切れの悪いナンバーがありもして。
アルバム・タイトルの様に、その社会、街のまさに今を生きる若者でありながら。
それに馴染めない、モッズが闊歩していた時代に焦がれる気持ちもあってと。
それを己の内側でどう折り合いをつけて、どう社会に発信していくのか。苦悩したかなと。
そして。恐らくはその結論が。好きなことを好きなようにやると。スタイル云々ではないと。
それが端的に表れているのがアルバムを締めくくる「In The Midnight Hour」のカヴァー。
モッズのアンセムでもあるソウル・ナンバーを思いっきりアップ・テンポでやってしまう。
この開き直りとも言える境地。ここに達したことで、その後の進化、展開が可能になったと。
そう考えると。このアルバム、過渡期は必要なものであったのだなと納得がいくかな。
ただ、スカタン・・・スタカンになると開き直りが過ぎて、策を弄し過ぎているようにも思えるのですけどね・・・

揺れる。
揺れる。
揺れる。
心。
映し出すのは・・・

どこも。
同じで。
どこまでも。
同じで。
それでも良ければ。

そう。
そんなものだと。
思って。
抑えては。
いるけれど。

否。
そう思う。
そう抑える。
それ自体が。
揺れている証で。

どうにも。
こうにも。
どうしようにも。
こうしようにも。
揺れる。揺れる。

暗中。
焦慮。
それでも。
何かはと。
揺れる心のまま。

たぶん。
恐らくは。
それ程の。
ことでは。
無いのだが。

僅かに。
微かに。
何かが。
ずれていて。
ぼやけていて。

掴めずに。
捉えられずに。
足踏み。
後戻り。
空回り。

そんな時も。
そんな日も。
あるのだろうと。
言い聞かせながらも。
思いながらも。

どうにも。
こうにも。
どうしようにも。
こうしようにも。
揺れる。揺れる。

模索。
焦燥。
暗中。
焦慮。
そんな心。

揺れる心の。
映し鏡。
映し出すのは。
揺れる。揺れる。
揺れる街並・・・



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2018/02/02 Fri *求めるままに、そのままに / Dr. Feelgood

20180202malpractice


不正だろうが。
違法だろうが。
そいつが。
ご機嫌なら。
効き目があるのなら。

何を。
迷うものか。
躊躇するものか。
ご機嫌であること。
そいつを求めるのなら。

手を出さない。
やらない。
そんな選択肢は。
ありはしない。
持ってはいない。

副作用の。
リスクなど。
百も承知。
それでも。
手を出さざるを得ない。

そんな。
魅力的な。
魅惑的な。
ものならば。
服用してしまえばいい。

膝にくる。
腰にくる。
胸にくる。
心にくる。
そんな処方が必要なのだ。

『Malpractice』'75年リリース。
ドクター・フィールグッドの2ndアルバム。
当時の邦題が『不正療法』・・・まぁ、雰囲気は伝わるかな。
1stアルバムでいきなり停滞していたシーンに風穴をあけて。
その勢いのままに数か月のインターバルでリリースされたのでした。
かなりきついスケジュールだった様で。カヴァーの比重が増えていて。
オリジナルもウィルコ・ジョンソン単独ではなく共作もあると言う。
それだけフィールグッズが熱狂をもって迎えられていたことの証左でもあるのかな。
1stが疾走感に溢れていたのに対して。グッと重心が落ちた感じであるのが。
そんな周囲の状況には惑わされずに、自分達のロックンロール、R&Bをやるのだと。
そんな意思の表れにも思われるし、またそれをやってのける確かな技量があったと。
ウィルコ、リー・ブリロー、ジョン・B・スパークス、ビッグ・フィガー。
ウィルコの鋭いギター、ブリローの濁声とハープ、そして強靭なリズム隊。
この面子ならではの、膝にくる、腰にくる、重心の低いサウンドの揺れが堪らないのです。
「Going Back Home」「Back In The Night」「Don't Let Your Daddy Know」なんて。
今でもウィルコのライヴの主要なレパートリーとなっているオリジナルも。
その源泉となった「Watch Your Step」「Don't You Just Know It」等のカヴァーも。
どちらも遜色なくご機嫌なフィールグッズのナンバーに仕上げている技量は見事です。
なんにしろ。こんなのを聴いてしまったら、もう後戻りはできない、真っ直ぐは歩けない。
それが、どうした。例えそれが不正なものでも構いはしないぜと言い切れるのです。
そうそう。ブリローはウィルコより5歳も若くて。この時未だ23歳なのですよね。
それで、この濁声、この如何わしさです。明らかに違法(?)ですが。そこがいいのです。

不正だろうが。
違法だろうが。
そいつが。
愉快なら。
痺れさせてくれるのなら。

何を。
悩むものか。
戸惑うものか。
愉快であること。
そいつを求めるのなら。

手に入れない。
見送る。
そんな選択肢は。
あり得ない。
端からありはしない。

過誤の。
リスクなど。
百も承知。
それでも。
手を染めざるを得ない。

そこまで。
魅力的な。
魅惑的な。
ものならば。
注入してしまえばいい。

膝にくる。
腰にくる。
胸にくる。
魂にくる。
そんな処置が必要なのだ。

強烈な。
そいつを。
一服を。
この身が。
求めているのだ。

鮮烈な。
そいつを。
一刺しを。
この胸が。
求めているのだ。

ご機嫌な。
そいつを。
その処方を。
この心が。
必要としているのだ。

愉快な。
そいつを。
その処置を。
この魂が。
必要としているのだ。

何を。
迷うものか。
躊躇するものか。
副作用が。
あって構わない。

何を。
悩むものか。
戸惑うものか。
過誤も。
あって構わない。

不正だろうが。
違法だろうが。
効き目があるのなら。
痺れさせてくれるのなら。
求めるままに、そのままに。



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2018/02/01 Thu *相も変わらず / Eddie And The Hot Rods

20180201teenagedespressionukorg


何も変わらない。
相も変わらず。
言いたいことなど。
伝えたいことなど。
同じなのだろう。

いつからなのか。
もう。
明確ではないけれど。
あの頃から。
同じなのだろう。

触れるもの。
触るもの。
総てから。
はじかれる様な。
除かれる様な。

そんな気持ちに。
苛まれて。
苛立って。
どうしようもなく。
沈み込んでしまう様な。

そんな日々を。
過ごしていた。
重ねていた。
あの頃から。
変わってはいないのだ。

だから。
今日も。
今夜も。
言いたいことは。
伝えたいことは・・・相も変わらず。

『Teenage Depression』'76年リリース。
エディー・アンド・ザ・ホット・ロッズの1stアルバム。
当時の邦題は『十代の爆走』・・・まぁ、わからなくもありませんが。
パブ・ロックとパンクの橋渡し役として語られることも多いホット・ロッズ。
最初期のメンバーにはあのルー・ルイスの名前もあったのですが。
このアルバムの録音時にはルーは既に脱退してしまっています。
それもあってか。毒気等、感じられない実にシンプルなロックンロールが炸裂しています。
本当に、シンプルでストレート。外連味の無いロックンロールで爆走しています。
同じロンドンのサウス・エンド出身のドクター・フィールグッドと比較すると。
R&Bやブルースの影響を殆ど感じさせないのが面白いところなのですが。
爆走しながらも、微妙な間を感じさせる瞬間もあったりして。それも個性になっているかと。
そう。爆走していても。パンクとは異なるものがあるのですよね。
パブ・ロックにしては若々しすぎるし、パンクにしては明るく、味があり過ぎるし。
そんな曖昧なところがありつつも。軽快にご機嫌にブッ飛ばしてしまうのがいいかな。
闇雲な熱量や、力感。蒼く、青臭いロックンロール。故に大きくブレイクすることはなく。
パンクの時代には埋もれていってしまったのかもしれませんが。それが故の。
シンプルで、ストレートで。蒼いままで。変われずに、相変わらずの、それが故の。
輝きが、魅力が。このアルバムのホット・ロッズにはあるのですよね。
タイトル・ナンバーである「Teenage Depression」の疾走感とか。
ライヴで収録された「The Kids Are Alright」の闇雲さとか、堪らないものがあるのです。
影響は感じさせないものの。R&Bは好きだったようで。「Show Me」とか「Shake」とか。
勢い任せと言うか、ストレートなロックンロールにしてしまう。その衒いの無さも好きなのです。

何も変わらない。
相も変わらず。
思っていることなど。
感じていることなど。
同じなのだろう。

いつからなのか。
もう。
漠然としているけれど。
あの頃から。
同じなのだろう。

目に映るもの。
耳に入るもの。
総てが。
疑わしくて。
信じられなくて。

そんな心持ちに。
蝕まれて。
焦燥を覚えて。
どうしようもなく。
尖がってしまう様な。

そんな日々を。
送っていた。
やり過ごしていた。
あの頃から。
変わってはいないのだ。


だから。
今日も。
今夜も。
思っているとは。
感じていることは・・・相も変わらず。

成長とも。
進化とも。
無縁のまま。
そう言われれば。
そうなのだろう。

もう。
拘らずに。
忘れてしまえばいい。
そう考えれば。
そうなのだろう。

でも。
触れるもの。
触るもの。
そこから受けるもの。
変わりはしない。

でも。
目に映るもの。
耳に入るもの。
そこから受けるものも。
相変わらず。

ならば。
思っていることも。
感じていることも。
相も変わらず。
何も変わらない。

ならば。
言いたいことも。
伝えたいことも。
相も変わらず。
何も変わらない。

外連味もなく。
衒いもなく。
蒼くて、青臭い。
思いを、感じを。
それだけを。

相も変わらず・・・それでいい。



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2018/01/31 Wed *鬼っ子 / Tommy Bolin

20180131teaser


鬼っ子。
そんなところ。
だから。
どうにも。
壁がある。

どう。
接したらいいか。
どう。
扱ったらいいか。
未だに計りかねている。

その様が。
どうにも。
見て取れてしまう。
そいつが。
もどかしくはあるけれど。

こちらから。
糸口を与えるほどには。
人が良くは。
出来ていないので。
ならば、それはそれでと。

面白がってしまう。
楽しんでしまう。
大人気ないなとは。
思うけれど。
そこはそれなので。

からかって。
思わせぶりに。
悩ませても。
しまおうかと。
鬼っ子であるらしい。

『Teaser』'75年リリース。
トミー・ボーリンの1stソロ・アルバム。
ディープ・パープルの第四期のギタリストとして知られるトミー。
実はそれ以前にもジェイムズ・ギャング等で活動していて。
ビリー・コブハムのアルバム、『Spectrum』でのプレイはジェフ・ベックに影響を与えて。
また、それを耳にしたジョン・ロードがリッチーブラックモアの後任に望んだとも。
いずれにせよ、若くしてその才能を顕わにしていた若き天才ギタリストであったと。
このアルバムは、パープル加入後にリリースされているものの。
録音自体はパープル加入前に終わっていて。トミーの音楽性がより強く伺えるかなと。
兎に角、そのプレイもサウンドも多彩で柔軟で。そして色気に満ち溢れていて。
いや、これだけの音楽を生み出せる、そして弾けるのなら。パープルは狭すぎただろうと。
なまじハード・ロックなイメージが着いてしまっただけ損したのではないかと。
それほどに、このアルバムのトミーは自由であり、そして豊潤なのですよね。
このアルバム、ベックの『Wired』よりも先にリリースされていますからね。そこが凄いと。
おそらくベックは相当に歯噛みして、相当な気合を入れて『Wired』を作ったかな。
そして、その表現の豊かなこと、色気に溢れているところにおいては。
『Wired』をも凌いでいると思われるのです。いや本当に凄いのですよ。ここでのトミーは。
ソウルフルで、ジャージーで。時にはカリブの風までを感じさせるのです。
そして、そのどれもが。もう実にジャケットの笑顔通りに楽しさに満ちていると。
ただ、その多才故なのか、あまりに多彩で。聴く側が戸惑うと言うか、捉えきれなくて。
それが実は不器用で無骨でもあるベックとの世間での受け入れられ方の差にはなったかも。
しかし。そんな悩ましく、思わせぶりな(teaser)な鬼っ子振りこそがトミーだったのだとも思うのです。

鬼っ子。
そんなところ。
だから。
どうやら。
溝がある。

何を。
考えているのか。
何を。
思っているのか。
未だに解りかねている。

その様が。
どうしても。
感じられてしまう。
そいつが。
面倒くさくはあるけれど。

こちらから。
指し示すほどには。
人に優しくは。
なれないので。
ならば、それはそれでと。

弄んでしまう。
利用してしまう。
ガキだよなとは。
思うけれど。
そこはそれなので。

微笑んで。
謎をかけて。
動かしても。
しまおうかと。
鬼っ子であるらしい。

壁の。
中で。
同じ。
接し方。
扱いで。

溝に。
囲まれて。
同じ。
考え方。
思いで。

楽で。
安くて。
それを。
総て。
否定はしないけど。

一人ぐらいは。
計れない。
解らない。
そんなのが。
紛れていてもいいかなと。

思いもしない。
考えを。
思いもしない。
やり方で。
偶さかに放って。

振り向かせては。
あらぬ方向を。
指さして。
微笑んでいる。
そんなのもありかなと。

固まっている。
澱んでいる。
そいつが。
曇らせて。
気づきを奪うなら。

あんなのも。
こんなのも。
あるのではと。
思わせぶりに。
悩ませてと。

鬼っ子であるらしい。



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2018/01/30 Tue *ここはひとつ / Nils Lofgren

20180130flip


ここはひとつ。
弾みをつけて。
軽く。
飛び越えて。
やってみるかと。

どうやら。
助走の。
感触は。
それほど。
悪くもないみたいだし。

それなら。
このまま。
弾むまま。
そのまま。
跳ねてしまおうかと。

それで。
活きるのなら。
転がるのなら。
やってしまえばいい。
止める必要はない。

範囲外でも。
やり過ぎでも。
構わない。
誰もやらずに。
それで弾まないなら。

誰でもない。
俺達が。
弾みをつけてやるのも。
ここはひとつ。
ありかもしれない。

『Flip』'85年リリース。
永遠のロック小僧、ニルス・ロフグレン。
8枚目となるソロ・アルバムにして最大(?)のヒット作。
ちょうどマイアミ・スティーヴンの後任として。
ブルース・スプリングスティーンのバンドに加わりツアーにも参加してと。
かの『Born In The U.S.A.』の大ヒットにも大いに貢献して。
その勢いに乗って制作されたのがこのアルバムだったと言うわけでした。
その『Born In The U.S.A.』そして、スティーヴンの『VOICE OF AMERICA』と。
兄弟アルバムとも言えそうな、似通った部分もあるアルバムで。
そのサウンド、あの時代特有のスネア・ドラムとシンセの音は如何なものかと思いますが。
それでも尚、弾けまくるニルスの切れ味鋭いギターが心地よいのですよね。
フィンガー・ピッキングなのかな。独特のトーンが美しくもあってニルスらしいなと。
さて。ニルスと言えば。ジャケットにもなっているバック宙、とんぼ返り。
ブルースのツアーでも頻繁に跳んでいたニルスの十八番のアクションですが。
どうやらアルバム・タイトルもそれを意味している様で。更に言えば。
ニルスの弾むギターそのものが、とんぼ返りの様な躍動感と軽やかさに満ちているなと。
アンディ・ニューマークをドラムスに迎えたバンドに支えられて。いつも以上に跳ねている。
それがメロディにも表れていて。何とも堪らなくご機嫌だったりするのですよね。
10代でデビューして、あのニール・ヤングにも信頼されていて。
しかし、その実力の程には派手な表舞台とは縁が無かったニルスです。
少しばかりブルースに近づき過ぎ、そしてやはりあの時代のサウンドは気に障りますが。
ここはひとつ。ニールの晴れ舞台として。そのやり過ぎとも思える弾み振り、跳ねっ振りに乗せられてしまおうと。

ここはひとつ。
弾みをつけて。
少し。
飛び越えて。
いってみるかと。

どうやら。
序章の。
反応は。
それほど。
悪くもないみたいだし。

それなら。
このまま。
弾めるのなら。
そのまま。
跳んでしまおうかと。

それで。
起ち上れるのなら。
輝けるのなら。
いってしまえばいい。
止まる必要はない。

範疇外でも。
いき過ぎでも。
構わない。
誰もいかずに。
それで弾めないなら。

誰でもない。
俺達が。
弾んでみせてやるのも。
ここはひとつ。
ありなのだろう。

そうさ、
最初から。
少し。
外れている。
そんなところだ。

そうさ。
いつでも。
少し。
逸れている。
そんなものだ。

それでも。
そいつは。
端から。
覚悟している。
そんなところだ。

それでも。
そいつを。
大いに。
楽しんでいる。
そんなものだ。

そうさ。
活かしたいと。
転がせたいと。
それを。
目指してやってきた。

そうさ。
起ち上らせたいと。
輝かせたいと。
それだけを。
求めてやってきた。

だから。
ここはひとつ。
調子に乗って。
弾んでやろう。
跳んでやろう。

それで、
弾ませてしまおう。
跳ねさせてしまおう。
ここはひとつ。
調子に乗って。



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