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2018/02/28 Wed *今宵の月は / Television

20180228marqueemoon


今宵の月は。
静かで。
冷たくて。
でも。
凛と輝いて。

その。
明りは。
見ていない様で。
ちゃんと。
見ているのだろうな。

そう。
こんな夜も。
どんな夜も。
変わらずに。
月は空にあって。

そう。
こんな夜も。
どんな夜も。
変わらずに。
輝いていて。

でも。
今夜。
その月の下で。
ちょっと。
特別な思いで。

その明りを。
見上げている。
その胸の内を。
今宵の月は。
知っている・・・

『Marquee Moon』'77年リリース。
テレヴィジョンの歴史的な1stアルバム。
ニューヨーク・パンクの象徴と言えばパティ・スミスとテレヴィジョン。
特にこのアルバムの唯一無比の鉱物的な冷たさ。
そう無機質な質感は何とも孤高であり、そして何とも魅力的だなと。
もはや偏執的も言えるその冷たさに未だ見ぬニューヨークの空気を感じて。
そして。どうにも難解と言うか、いかようにでも解釈できる文学的な歌詞に。
やはり、ニューヨークの匂いをいやがおうにも想起させられてしまうかなと。
しかし。どうやったら、何を聴いてきたら、どう解釈して、咀嚼したら。
このサウンドになるかが未だに理解不能で。故に今でも惹かれ続けているのかなと。
う~ん。少なくともこの時点でのトム・ヴァーレインはあまりにも特異に思えて。
当時はパティと付き合っていたのかな。パティには理解できていたのだろうかと。
そんな余計なお世話、下種の勘繰りを思わずしてしまわずにはおれない様な。
特に「Marquee Moon」は傑作であることは間違いないけれど。本当によくわからなくて。
どうしたら、こんなナンバーが生まれてくるのかと。完成度が高い様でありながら。
結構、行き当たりばったりの脆さも孕んでいるのが、本当に理解の範疇を越えていて。
未だに針を落とす度に。違った音色、違った質感を伝えてくるのはどうしたものかと。
それでいて、明滅するネオンサインか、夜空で密かに輝く月なのか。
もの悲しくも、妙に温かい感触もあるのが何とも厄介で、惹かれて止まないと。
本当に、これは一度きりの奇跡に近いものかも知れなくて。
その「Marquee Moon」で締めくくられるA面とB面とで既にテンションが異なる様な。
2ndアルバムの『Adventure』も悪くは無いと言うか、あれはあれで好きなのですが。
このアルバムしか受け容れられないと。そんな大多数のファンの思いもわかるかな。
硬く、冷たく、物言わぬ明りにこそ。逆らいようの無い引力、優しさを感じてしまうのかな。

今宵の月も。
静かで。
冷たくて。
でも。
凛と輝いて。

その。
明りは。
感じていない様で。
ちゃんと。
感じているのだろうな。

そう。
いつかの夜も。
この夜も。
変わらずに。
月は空にあって。

そう。
いつかの夜も。
この夜も。
変わらずに。
輝いていて。

でも。
今夜。
その月の下を。
少しだけ。
特別な思いで。

その明りの下を。
歩いている。
その胸の奥を。
今宵の月は。
包んでくれる・・・

そう。
こんな夜も。
どんな夜も。
変わらずに。
月は空にあるけれど。

そう。
こんな夜も。
どんな夜も。
変わらずに。
輝いていているけれど。

でも。
今夜。
その月の下で。
抱いている。
思いは特別だと。

でも。
今夜。
その月の下で。
特別な思いで。
いるのだと。

月は。
見ていない様で。
見ているのだろうな。
感じていない様で。
感じているのだろうな。

見上げている。
その胸の内を。
歩いている。
その胸の奥を。
知っている、包んでくれる。

今宵の月は。
静かで。
冷たくて。
でも。
凛と輝いて。

そう。
何年後も。
何十年後も。
この思いと共に。
今宵の月を思い出すだろう・・・



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