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2018/03/01 Thu *行脚でも、徘徊でも / Blondie

20180301plasticletters


行脚か。
徘徊か。
どうにも。
区別が。
難しい。

使命感。
からなのか。
それとも。
心が赴く。
そのままなのか。

浮世の。
浮草の。
そんな。
便りを携えて。
街から街へ。

その夜が。
楽しくなる様に。
その為にと。
そんなことを。
口にしながら。

その実は。
この夜を。
楽しく過ごしたくて。
それで。
動き回っている。

ペラペラの。
安っぽい。
便りを小脇に。
浮ついた足どりで。
街から街へ。

『Plastic Letters』'77年リリース。
未だパンクだったブロンディの2枚目となるアルバム。
まぁ、その志向と体質(?)を考えると。
次作以降の、ニュー・ウェーブな路線が本領なのかとも思いますが。
このアルバムでも既に十分にその兆しは感じられるかな。
その要因はシンセサイザーの使い方で。わざと安っぽくしている感じも。
攻撃的なパンクのイメージを、巧いこと人工的な意匠を施して。
妖しさや、毒気を表に出さずに。内包して潜ませてしまおうかと言う。
ここら、デボラ・ハリーとクリス・ステインと言うのはかなりの策士だなと。
その下手したら、本当にペラペラの上辺だけのポップに陥りそうなところを。
その内側にある、パワフルでスピーディーなバンドの切れ味と。
そして存外に野太さも感じさせるデビーの歌声がぎりぎりのところで支えていると。
この絶妙な、危ういバランスを保ってみせるところに強者らしさが感じられます。
で、この時点では。意匠はあくまで意匠、装飾に過ぎなくて。
パワフルで、スピーディーで野太くて・・・が本線だったのだとは思うのですが。
あの伝説となるほど観客が入らなかった初来日公演が象徴する様に。
(不入りに嘆き、怒った大貫憲章がネクタイを切り裂いて一人盛り上がっていたとか・・・)
日本でも、そして本国である米国でも大きなセールスには結びつかなくて。
そして。デビーの。あの人工的なエロティシズムを前面に押し出すことによって。
それによってニュー・ウェーブの旗手と言うか、先駆けとなって大ブレイクを果たすと。
本意では無かったかもですが。浮世、浮草。そんなものが似合い過ぎる。
自らのイメージを見事に強調し、利用してみせたデビーの根性に痺れるかな。
言わば、このアルバムはその前触れで。デビーの虎視眈々とした意思が感じられもします。

行脚か。
徘徊か。
どちらでも。
大差は。
ありはしない。

使命感。
ある様で。
とは言え。
心の声に。
従ってもいて。

浮世の。
浮草の。
ならではである。
便りを携えて。
店から店へ。

その夜に。
弾けられる様に。
その為にと。
そんなことを。
口実にしながら。

その実は。
この夜も。
弾けて過ごしていたくて。
それで。
蠢き回っている。

ペラペラの。
吹けば飛ぶ様な。
便りを片手に。
浮ついた心もちで。
店から店へ。

浮世が。
浮草が。
その。
匂いが。
好きなのだ。

浮世が。
浮草が。
その。
空気がないと。
生きていけないのだ。

使命感。
などと言うものは。
要は。
そう。
口実に過ぎなくて。

心の声。
などと言うものも
要は。
そう。
言い訳に過ぎなくて。

その夜も。
この夜も。
楽しくなれば。
それで。
それだけでいい。

その夜も。
この夜も。
弾けられれば。
それで。
それだけで構わない。

浮世の。
浮草の。
ならではである。
便りを携えて。
街から街へ、店から店へ。

行脚か。
徘徊か。
どちらでも。
好きでやっている。
それだけのことなのだ。



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