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2018/03/10 Sat *契約 / UB40

20180310signingoff


契約。
誰と。
何を。
契るのか。
そいつが問題だ。

簡単に。
考えて。
署名する。
その前に。
立ち止まって。

問いかけよう。
投げかけよう。
本当に。
信頼できるのか。
問題ないのか。

隠されている。
そんなものはないか。
見えている。
そのものは。
真実なのか。

残念だけど。
この世界には。
薄汚い。
不誠実な。
そんなものが蔓延っている。

自らの身は。
他の誰でもない。
自らが闘って。
自らが守るしかない。
だから。誰と。何を。

『Singing Off』'80年リリース。
ブリティッシュ・レゲエ・バンド、UB40の1stアルバム。
ブリティッシュ・レゲエの中でも新世代に属していたUB40です。
メンバーは黒人と白人の混合編成で。スカやダブの影響も大きく。
そう。同時期のスペシャルズなどツー・トーン勢にも通じるものがあったかなと。
後年は、随分とロマンティックと言うか柔らかいナンバーが大ヒットしたせいもあって。
そのイメージは薄らいでしまったものの。実はかなり硬派なバンドでした。
何しろそのバンド名からして、英国の失業給付の申請書の様式番号そのものであって。
このアルバムのジャケットは、そのものずばりのその申請書を模したものだったりします。
失業給付と言う契約を国と結ばないと生きていけない。それもいつ打ち切られるか。
当時の英国の、特に若者達の逼迫した状況を背景に出てきたバンドだったのですよね。
米国での黒人に対する冤罪を歌ったとされる「Tyler」で始まり。
キング牧師に関して歌った「King」と続くA面頭からの2曲でその立ち位置を明確にして。
A面最後の「Burden Of Shame」でその舌鋒は痛烈さを極めます。
北アイルランド問題などを背景に、英国人であることが恥ずかしいと告発しています。
保守化、右傾化が際立ち始めた当時の社会、世界に対する危機感と、対決する姿勢。
その告発と問いかけが今でも有効であること、今こそ必要とされることには慄然と・・・
それだけの覚悟をもった歌を支えるのが、実に緩やかなリズムであるのも特徴的ですが。
その緩やかな、浮遊感を支えているのが、単調な様で緊張感に溢れたベースだったりもして。
単に感情に任せて怒りをぶちまけるだけではなくて。冷静に見極めて、計算をして。
平易な歌詞と、心地よいリズムによって。目を逸らしてはならない物事の本質。
それを聴く者に突き付けている。そこにこの頃のUB40の志しの高さを感じるのです。

契約。
誰と。
何を。
約するのか。
そいつが問題だ。

安易に。
考えて。
署名する。
その前に。
思い止まって。

問いかけよう。
投げかけよう。
本当に。
望んでいるのか。
納得できるのか。

隠されている。
そんなことはないか。
見せられている。
そのことは。
真実なのか。

残念だけど。
この世界には。
薄ら笑いの。
詐欺師たち。
そんな輩が罷り通っている。

自らの心は。
他の誰でもない。
自らが闘って。
自らで守るしかない。
だから。誰と。何を。

目の前に。
ぶら下げられた。
ものに。
飛びつく。
その前に。

目に見えない。
煽られた。
熱病の様な。
流行り廃りに。
踊らされずに。

見え見えの・
作為的な。
落とし穴にさえ。
気づかぬほどに。
流されずに。

その目を。
見開いて。
見逃さずに。
真実を。
確認しよう。

その耳を。
澄ませて。
聞き逃さずに。
真実を。
捕捉しよう。

その心を。
研ぎ澄ませて。
自分にとっての。
真実を。
感じとろう。

契約。
誰と。
何の。
契約をするのか。
そいつが問題だ。

皆殺しのバラードを耳にする前に・・・



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