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2018/03/14 Wed *揺れろ、揺れろと / Howlin' Wolf

20180314howlinwolf


揺れろ。
揺れろと。
揺れるのを。
揺れ出すのを。
待っている。

この身が。
自然と。
揺れ動く。
その瞬間を。
待っている。

そいつを。
感じたら。
逃さずに。
捉えたら。
そのままに。

波に。
乗って。
突き動かされる。
蠢く。
そのままに。

身を任せて。
湧き上がる時を。
待ち構えて。
身の内に。
貯えて。

揺れのままに。
総てを。
声にして。
吐き出して。
吠えてみるかと。

『Howlin' Wolf』'62年リリース。
ハウリン・ウルフのチェスでの2枚目のアルバム。
そのジャケットからロッキン・チェアの通称で知られています。
何でも、ウルフが撮影に現れずに。仕方が無いので自宅からウルフが愛用していた。
ギターと、椅子をスタジオに運んで撮影された・・・と言うのは俗説に過ぎませんが。
さてと。メンフィスからウルフがシカゴへ出てきたのが'52年だったのかな。
後を追う様にヒューバート・サムリンもシカゴへ出てきて。
そのコンビが確立して。ウィリー・ディクソンが参謀役に収まってと。
そんなシカゴでのウルフの体制が整った'60年~'61年の録音を中心に。
それ以前の録音からも選ばれた全14曲が収められています。
ラフで、タフで。強面そのもののブルースを唸り、叫ぶのがウルフのブルースで。
そこに、直観的に鋭角に切り込んでくるのがサムリンのギター。その様が実に見事で。
更には、それまではメンフィス、南部に伝わるブルースをレパートリーとしてきたウルフに。
新たな時代の、都市の裏町、裏街道のドス黒い匂いが漂うブルースを提供し歌わせたのが。
他ならぬディクソンで。それがまたウルルの唸りや、叫びを魅力的にしていると。
その巨体を揺らしながら、グイグイと迫ってくるウルフ。その凄味が堪らないのです。
ディクソンの起承転結のあるナンバー、鋭く自由に空間を切り裂くサムリンのギター。
そしてダイナミックな乗りで、空気を揺らせ、震わせるウルフの歌声・・・
そう。もはやこれはロックなのだなと。だからこそマディ・ウォーターズ以上に。
ブリティッシュ・ビート勢にも愛されたのかなと。そう得心がいったりもするのです。
そう考えると。このジャケット、そこから生まれた通称。何とも言い知れぬものがあると。
自ら揺れながら、空気を、周囲を揺らす。これぞブルースの、そしてロック、ロックンロールの極意かなと。

揺れろ。
揺れろと。
揺れるのを。
揺れ出すのを。
待っている。

この心が。
自然と。
揺れ動く。
その瞬間を。
待っている。

そいつに。
触れたら。
放さずに。
離れずに。
そのままに。

波に。
乗って。
揺り動かされる。
震える。
そのままに。

心を任せて。
溢れ出す時を。
待ち構えて。
心の内に。
貯えて。

揺れるままに。
思いを。
声にして。
吐き出して。
吠えてみるかと。

無理に。
動く。
揺れる。
ことはない。
意味はない。

嫌々で。
動く。
揺れる。
くらいなら。
止めればいい。

この身が。
この心が。
自然と。
揺れ動く。
その瞬間。

そいつを。
感じたら。
逃さずに。
触れたら。
放さずに。

捉えたら。
そのままに。
離れずに。
そのままに。
揺れて。

突き動かされ。
蠢く。
揺り動かされ。
震える。
そのままに。

身を、心任せて。
湧き上がる、溢れ出す時を。
待ち構えて。
身の、心の内に。
貯えて。

吐き出して。
吠えて。
揺れろ。
揺れろと。
己を、空気を、周りを揺り動かそう!



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