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2018/03/18 Sun *ふわふわ / The Kinks

20180318sleepwalker


余韻。
冷めやらず。
その中で。
あっちへ。
ふわふわ。

目覚めても。
動きだしても。
どうにも。
こうにも。
地上から数センチ。

浮かんでいる様で。
足の裏に。
地面を感じられない。
未だ。
昨日の続き。

その。
ある種の躁状態。
その。
熱気の中から。
脱け出せていない。

今日は。
何処かへ。
行くのだっけ。
何かを。
するのだっけ。

どうにも。
こうにも。
尾を引いたまま。
ふわふわ。
ふわふわ。

『Sleepwalker』'77年リリース。
キンクスのアリスタ移籍第一弾となったアルバム。
ここから。このアルバムからロックンロールに心を決めて。
米国市場へと狙いを絞ったキンクスの新たな道程が始まったと。
どうも。古くからのキンクス・ファンの中には。それを好ましく思わないと言うか。
アリスタ時代は真っ直ぐに過ぎるとの意見も多いらしいのですが。
しかし。だからと言って。「You Really Got Me」の時代に逆戻りをした訳ではなくて。
ロック・オペラ偏愛時代?に磨き上げた、手に入れた多彩な色合いはそのままに。
その多彩な様はそのままに。よりシンプルな表現をストレートなサウンドでと。
そして。どんな表現だろうと。どんなサウンドだろうと。変わらないレイ・デイヴィスの。
その生み出す、奇妙で美しく、そして愛しい詞の世界とメロディ。それは健在で。
いや、むしろ様々なものが削ぎ落されただけに。より伝わりやすくなったかもしれなくて。
十二分にロックンロールとしてカッコよく、そして十二分以上にキンクスらしいと。
その魅力が引き出され、輝いていて。故に全米でも実に久し振りにチャート・インしたと。
「Sleep Walker」「Sleepless Night」「Full Moon」と。眠れない夜の物語。
夢遊病だったり、睡眠障害だったり、狼男であったりと。そんな歪みのある世界を歌いつつ。
「Life On The Road」と「Life Goes On」で挟み込み。憧れとか夢が破れても。
それでも人生は続いていくのだと。そんなことをロックンロールに乗せてさらっと示して。
聴く者の肩を軽く叩いて、皮肉な微笑を浮かべながらも背中を押してみせる。
そう、ここにもレイならではの。市井の人々に対する温かな眼差しを感じられるのですよね。
そして。その当人であるレイは。それこそ夢遊病の様に。ふわふわと闇の中を彷徨っている。
ジャケットの真夜中闊歩する者の孤独と悲哀。妖しい魅力。キンクス、レイが何者であるかが表れているなと・・・

余熱。
冷めやらず。
その中を。
あっちへ。
ふわふわ。

目を閉じても。
横になっても。
どうにも。
こうにも。
寝床から数センチ。

浮き上がっている様で。
背の裏に。
布団を感じられない。
未だ。
昨夜の続き。

その。
ある種の躁状態。
その。
熱気の渦に。
囚われたまま、そのまま。

今夜は。
何処にも。
行きもしない。
何も。
しもしない。

それなのに。
どうにも。
燼が燻ったまま。
ふわふわ。
ふわふわ。

ろくなもの。
じゃない。
大した。
ものじゃない。
そんなもの。

いつも。
どこかで。
怠けて。
遊んでと。
そんなもの。

いつも。
どこかで。
サボって。
ふざけてと。
そんなもの。

生まれついての。
根っからの。
夢遊病。
時も選ばず。
そんなところ。

筋金入りの。
治る見込みもない。
夢遊病。
場所も選ばず。
そんなところ。

開き直りの。
愛に飢えている。
夢遊病。
相手を選ばず。
そんなところ。

余韻の中。
余熱の中。
あっちへ。こっちへ。
ふわふわ。
ふわふわ。



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