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2018/04/11 Wed *船頭はどこにいる? / The Steve Miller Band

20180411sailor


この社会。
この世界。
この時代。
そいつに。
立ち向かう。

その者達の。
行く先を。
指し示しているのは。
誰なのか。
何なのか。

激しく。
揺れ動き。
急激に。
変わりゆく。
そんな何かを。

見つめ。
捉え。
挑み。
乗り越えて。
生き残る。

寄り添い。
集い。
帆を張り。
櫓を漕ぐ。
そんな者達を。

誰が。
何が。
何をもってして。
率いて。
切り拓いていくのか。

『Sailor』'68年リリース。
スティーヴ・ミラー・バンドの2ndアルバム。
米国西海岸を代表するブルース・ロック・バンドでありながら。
時代の流れにも敏感だったスティーヴ・ミラー・バンド。
このアルバムも。当時の激動の世相を表すかの様に。
サイケデリックな匂いが濃厚であり、そしてコンセプチュアルでもあると。
そして。後に顕著となる独特の浮遊感を伴うスティーヴならではのキャッチーなメロディ。
そいつが、アルバムの端々で顔を覗かせる様にもなってきています。
その一方で、特にそのギターにはブルース・ロックならではの香りが十二分にあると。
この何とも。微妙なバランスの上に成り立っているところ。
それこそが今に続くスティーヴ・ミラー・バンドの独特な立ち位置の源なのかなと。
そして、それこそが魅力であり。そして、一方でその魅力が伝わり辛い一因かもとも。
後年、特にMTVの時代にあまりにもポップなナンバーがバカ売れしてしまったが為に。
まぁ、それでもよく聴くとひねくれてはいるのですが。見落とされがちなのですが。
その実、スティーヴと言うのはかなり硬派な人なのかもと思われて。その骨太な感覚が。
そのサウンドの根底にあるブルージィーなセンス。そしてただ時代に呼応するだけでなく。
「Living in the U.S.A.」における当時の米国の状況への危機感の提起にも表れているかな。
それこそ現代にも通じるメッセージ。そこにこそスティーヴの本質があると思われます。
そしてもう一人。あのボズ・スキャッグスの存在も見逃せなくて。ボズと言う人も。
AORに身売りして?商業的な成功は手に入れたものの。その評価は微妙になったかと。
元々は、米国西海岸屈指のホワイト・ブルース・シンガーであって。
このアルバムでも、ラスト2曲をボズが歌うことで全体を引き締めていたりするのです。
残念ながら、スティーヴとボズは呉越同舟だったらしく。このアルバムを以てボズは脱退。
船頭数多くだったのか。ここで一旦その航海は終わり。それぞれの航路へと漕ぎ出したと。
それでも。このアルバムの描いた航跡。それは今も意味のあるものだったと思うのです。

この社会。
この世界。
この時代。
そこへと。
漕ぎ出した。

その者達の。
行く先を。
導き誘っていくものは。
誰なのか。
何なのか。

荒波に。
揺すぶられ。
激流に。
流されていく。
そんな何かを。

見つめ。
逃さず。
抗い。
乗り切って。
生き続ける。

寄り集まり。
合わせ。
旗を上げ。
舵を切る。
そんな者達を。

誰が。
何が。
何を高く掲げて。
謳って。
突き動かしていくのか。

いま。
この時。
この社会。
この世界。
この時代。

否が応でも。
そこに。
あるからには。
生き残るには。
生き続けるには。

荒波も。
激流も。
どうしても。
なんとしても。
乗り越えて。

どんなに。
揺れ動いても。
どんなに。
変わっても。
乗り切って。

見つめ。
捉え。逃さず。
挑み。抗い。
その先へと。
その更なる先へと。

寄り添い。集い。
帆を張り。櫓を漕ぐ。
寄り集まり。合わせ。
旗を上げ。舵を切る。
そんな者達を。

率いて。
切り拓いていく。
謳って。
突き動かしていく。
何かが、誰かが必要なのだ。

船員は。
漕ぎ手は。
操舵手は。
揃っている。
船頭は何処にいる?



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