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2018/04/13 Fri *リアルなのだ / Southside Johnny And The Asbury Jukes

20180413thistimeitsforreal


生きている。
その実感。
そんなものを。
抱ける。
そんな時間など。

実のところ。
それほど。
ありはしない。
否。
殆ど無い。

流され。
漂い。
そのままに。
無為な時間だけが。
過ぎていく。

だから。
せめて。
今だけは。
この時だけは。
抱きたいのだと。

選んで。
刻んで。
合わせて。
漬け込んで。
下拵え。

そう。
晩御飯の。
支度に勤しむ。
この時間だけは。
リアルなのだ。

『This Time It's For Real』'77年リリース。
サウスサイド・ジョニーとアズベリー・ジュークスの2枚目のアルバム。
プロデュースは盟友であるスティーヴ・ヴァン・ザントが手掛けて。
同じく盟友であるブルース・スプリングシティーンもソングライティングで協力。
あのジョン・ボン・ジョヴィも憧れていたとかで。そうサウスサイド・ジョニーは。
ニュージャージーのシーンでは皆に敬愛されるヒーローだったのですよね。
商業的成功の面では、ブルースの足元にも及ばず。今では世間から忘れ去られて。
それでも世界中でツアー(ドサ回り)を続けているサウスサイド・ジョニーなのです。
ワイルドで、タフで。軽快に、爽快に突っ走るアズベリー・ジュークス。
そのタイトなサウンドを従えて、実にソウルフル、そして実にリアルな歌声を聴かせる。
そうサウスサイド・ジョニーは、その歌声はいつでも、リアルなのですよね。
街角で、路上で。そこで奏でられる、歌われる。その街角の、路上の物語。
拙い英語力でも。その物語の情景がまざまざと浮かんでくる様なリアルな、生の実感。
その表現力こそがサウスサイド・ジョニーの個性であり、魅力なのだと思うのです。
そこがねぇ、ブルースなんかとは違うのですよね。どうにもブルースは過剰なのですよね。
伝えようと言う思いはわかるけど、あまりにも力み過ぎ、語り過ぎ、やり過ぎ。
その点、シンプルでストレートなサウスサイド・ジョニーは身近に感じられるかなと。
単に演出ができない、ハッタリが効かない、ロック・スターとしては華が無いのかもですが。
でも、その華の無さもリアルかなと。まぁ、この稼業としてはどうなのかではありますが。
それにしても。このアルバムには、あのドリフターズが参加しているナンバーもありますが。
一歩も引けを取らずに歌っているサウスサイド・ジョニー、何ともカッコイイのです。
その歌声は、やはり街顔、路上を忘れない魂、生の実感が宿っているからこそだと思わされるのです。

生きている。
その実感。
そんなものを。
掴める。
そんな時間など。

実のところ。
それほど。
訪れはしない。
否。
殆ど無い。

流され。
移ろい。
そのままに。
怠惰な時間だけを。
過ごしている。

だから。
せめて。
今だけは。
この時だけは。
掴みたいのだと。

炒めて。
煮込んで。
和えて。
整えて。
仕上げる。

そう。
晩御飯の。
支度を楽しむ。
この時間だけは。
リアルなのだ。

献立を。
考えながら。
買い物籠に。
あれや。これやと。
突っ込んで。

目についた。
あれや。これやも。
大きな袋を。
抱えながら。
献立にアレンジを。

一息。
つきながら。
手立ての。
手際の。
算段を終えたら。

選んで。
刻んで。
合わせて。
漬け込んで。
下拵えを進めて。

炒めて。
煮込んで。
和えて。
整えて。
仕上げを終えたら。

盛り付けて。
運んで。
並べて。
眺めて。
一人、微笑んで。

そう。
晩御飯を目の前に。
グラスを傾ける。
この時間だけが。
リアルなのだ(笑)。



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