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2018/04/15 Sun *ダウン、ダウン、ダウン / Iggy And The Stooges

20180416metallicko


ダウン。
ダウン。
ダウン。
どうにも。
ダウン。

ダメージの。
蓄積。
そいつが。
存外に。
効いているのか。

全身に。
拭い去れない。
倦怠感。
立っているのも。
ままならない。

重く。
硬い。
一撃が。
腹に食い込み。
衝撃が拡がり。

じわじわと。
身の内に。
言い知れぬ。
何ものかが。
浸食を始める。

ダウン。
ダウン。
ダウン。
どうにも。
ダウン。

『Metallic K.O.』'76年リリース。
解散後にリリースされたイギー・アンド・ザ・ストゥジーズ初のライヴ・アルバム。
A面に'73年の『Raw Power』に伴うツアーから。B面に'74年のラスト・ステージから。
それぞれに3曲が収録された全6曲の凄絶なるその記録(今は拡張版のCDが存在します)。
何でもロン・アシュトンの友人が身内で楽しむ為に4トラックで録音したとかで。
当然ながらオフィシャルでのリリースなど念頭には無かった音源なので。
その音質は海賊盤、しかもそうだなぁ・・・かなり音質としてはレベルが低いかと。
まぁ、それを言い出すと。このアルバムの存在自体が海賊盤に限りなく近いものなのかな。
イギーのヴォーカルと、ドラムスは比較的聴こえるのですが。
ギターとベースがあまりにも奥に引っ込み過ぎていて。そこは覚悟が必要かなと。
サポートで参加していたスコット・サーストンのピアノは比較的聴こえますが。
しかし。そんな音質面での問題など。ほんの些細なことだと感じさせるイギーのパワー。
『Raw Power』のツアー中には散乱したガラス片の上を転げまわり血まみれになって。
病院に担ぎ込まれるなどの騒ぎをおこしていたイギー。その不安定な精神状態そのままの。
破滅へと一直線に突っ走るイギーの鬼気迫る姿、意味不明のパワーが捉えられていて。
その凄絶な様からは耳が離せないと言うか、魅せられてしまって身動きが取れなくなって。
それこそ。そのまま一緒に破滅してしまいたい。そんな誘惑に駆られもするのです。
このアルバムで聴けるイギー、そしてストゥジーズは単にそのサウンドの表現でなく。
本当にヘヴィで、そして本当にメタリックで。その衝撃、その破壊力は半端が無くて。
針を落とす度に。とてつもなく昂揚するものの。その反動も凄まじいものがあるのです。
その衝撃、その破壊力、その反動は。イギー自身にも向かったものと思われて。
イギーはダウン。数年間に渡って公の場から姿を消すことになるのですが・・・
それも納得させられる程。それ程にイギーが全身全霊で突っ走り、のたうち回っていた証がここにはあるのです。

ダウン。
ダウン。
ダウン。
こうにも。
ダウン。

ダメージの。
浸潤。
そいつが。
存外に。
効いてきたのか。

全身に。
消し去れない。
疲労感。
立っているのも。
ままならない。

重く。
硬い。
一撃が。
腑に食い込み。
衝撃が巡り。

じわじわと。
心の内にも。
言い知れぬ。
何ものかが。
浸食を始める。

ダウン。
ダウン。
ダウン。
こうにも。
ダウン。

一瞬でも。
立ち止まったら。
そこで。
そこまでで。
総てが終わる。

そんな。
焦燥に。
恐怖に。
追われて。
急き立てられて。

兎にも角にも。
走る。
走り続ける。
止まることなど。
思いもよらない。

どうにも。
こうにも。
駆られるままに。
昂揚させられるままに。
全身全霊で。

そいつが。
ふとした。
はずみで。
止まってしまった。
その瞬間。

重く。
硬い。
反動の。
その一撃が。
何かを目覚めさせ。

蓄積。
浸潤。
存外に。
効いていた。
そのことに気づかされ。

ダウン。
ダウン。
ダウン。
どうにも。こうにも。
ダウン。



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