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2018年4月

2018/04/27 Fri *お楽しみは・・・ / The Rolling Stones

20180427beggarsbanquetmonoukorg


宴。
饗宴。
そいつは。
いつかは。
終わる。

凡そ。
この世の中に。
終わらないものなど。
ありはしない。
そうなのだろう。

だとしても。
何も。
好んで。
自ら。
終わらせることもない。

焦り。
急ぎ。
時の流れに身を任せ。
流されるまま。
そうだとしても。

抗って。
逆らって。
少しでも。
永く。
この時をと。

宴。
饗宴。
そいつを。
とことん。
楽しんでみるのも悪くはない。

『Beggars Banquet』'68年リリース。
ローリング・ストーンズの傑物の最たる一枚とも言えるアルバム。
この乞食たちの饗宴への招待状とも言えるジャケットは本来のストーンズの意思ではなく。
ストーンズが提示したデザインに難色を示したデッカとの妥協の産物であると。
その過程でリリースが延期され「Jumpin' Jack Flash」は収録されなかったりもして。
今ではその本来の意思、デザインを反映したジャケットで流通しているものの。
旧い付き合いの身としては。このシンプルなジャケットに愛着があったりもするかな。
まぁ、現行のジャケットには。当時のストーンズの志向が見え隠れもしたりするので。
そちらがより相応しくはあるとは思うのですが。懐古趣味と言われても馴染みは馴染みと。
さて。迷いの中にいたストーンズが原点回帰を果たしたアルバムとよく言われていますが。
実はそんな単純な話でもなくて。勿論、自分達のルーツを見つめ直して、足下を固めてと。
ブルースへの最接近は意識していたと思われますが。ただ昔へ戻ると言うものでなく。
混沌、混迷の時代。その苦闘の中で新たに得たもの、新たに感じたものを明確にして。
その上で、新たなストーンズのブルースを奏でることを明確に目指していたのだろうなと。
それをより確かなものにする為に、冷静な助言者としてのジミー・ミラーが必要だったと。
ここらの計算された貪欲さと、その人選の確かさ。それこそがストーンズの強みなのかな。
アコースティック・ギターの多用と、オープン・チューニングの導入が特徴的ですが。
その見据えている先には、カントリーやゴスペルをも取り込んだ米国南部音楽。
その姿がハッキリと存在していて。更にはそこに騒乱と不安に支配されつつあった時代の。
その空気をも取り込もうと。呪術的な色彩までをも加えることを企み、それに成功したと。
「Sympathy For The Devil」「Street Fighting Man」「Salt Of The Earth」と。
騒乱と不安を助長するかの様に、そしてその只中に放り込まれた人々に寄り添う様に。
ストーンズが奏で、催した饗宴は。今も世界の何処かで鳴り響き、繰り広げられていると。
そして。独り取り残された感のあるブライアンのスライドが咽び泣く「No Expectations」もまた・・・

宴。
饗宴。
そいつも。
いつかは。
幕が下りる。

凡そ。
この世の中に。
演じ続けられるものなど。
ありもしない。
そうなのだろう。

だからこそ。
何も。
好んで。
自ら。
下りることはない。

嘆き。
諦め。
時は流れたと言い聞かせ。
唯々諾々と。
そうだとしても。

足掻いて。
わきまえず。
少しでも。
永く。
この場をと。

宴。
饗宴。
そいつに。
とことん。
しがみついてみるのも悪くはない。

あの頃も。
いまも。
いつだって。
いつまでも。
同じじゃないか。

訳もなく。
訳も分からず。
焦らされ。
急かされ。
走らされ。

故もなく。
故もないまま。
嘆かされ。
諦めさせられ。
踊らされ。

時の流れ。
そいつを。
理由に。
ただ。
従ってきた。

時の流れ。
そいつを。
言い訳に。
そう。
逃げてきた。

宴。
饗宴。
そんなものは。
続かないと。
終わるのだと。

その。
事実を。
徒に。
刷り込まれ。
恐れさせられ。

だとしても。
だからこそ。
抗って。逆らって。
足掻いて。わきまえず。
続けてしまえばいい。

少しでも。
永く。
この時を。
この場を。
望むのなら。

宴。
饗宴。
とことん。
楽しんでみるのも悪くはない。
しがみついてみるのも悪くはない。

お楽しみは・・・これからだ。



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2018/04/26 Thu *現場で / Rory Gallagher

20180426irishtour74ukorg


メールとか。
メッセージとか。
その他もろもろ。
そんなものでも。
いいけれど。

やっぱり。
足を運んで。
顔を見て。
目を見て。
声を聞いて。

そう。
その場で。
ちゃんと。
向き合わないと。
感じられない。

そんなものが。
確かにあるし。
そんなものがあるから。
上辺だけじゃない。
繋がり。

そんなものも。
あるのだと。
生まれるのだと。
それは。
信じてもいいのかなと。

そうさ。
出会いは。
繋がりは。
現場で。
起きているのだと。

『Irish Tour '74』'74年リリース。
ロリー・ギャラガーの2枚組ライヴ・アルバム。
この素っ気ないジャケット。そこにロリーの自信が伺えるかなと。
その意に反して。昔の日本盤ではロリーの写真が追加されたりしていましたが。
さて。スタジオ・アルバムより、ライヴ・アルバムでこそ、その魅力が発揮される。
そんなバンド、ミュージシャンは結構な数に上ったりもしますが。
間違いなくロリーもその一人であるなと。このアルバムに針を落とす度に痛感します。
スタジオ・アルバムに魅力が無いわけではなく。十分にそれはそれで魅力的で。
でも例えば『Tattoo』に収録されているナンバーのライヴ・テイクをこのアルバムで聴くと。
そう「Tattoo'd Lady」にしろ「Million Miles Away」にしろ「Who’s That Comin'」にしろ。
その魅力が何割か増しになっていると。それはもう厳然たる事実でもあるので。
それだけ。ロリーと言うのはライヴにおいてこそ本領を発揮する人だったのだろうなと。
誤魔化しの効かないライヴ、生、現場。そこで魅力的じゃないバンド、ミュージシャン。
それはどんなにスタジオで録音されたものが良くても信じられないなと。
そんなポリシーを持っている自分としては。故にロリーはね、大好きなのですよね。
ロリーと言う人は、本当に熱くて。そして本当に直向きで。ゴリゴリと迫ってくると。
その様が。もう手に取る様で。聴いていると手に汗握る、そして血沸き肉躍ると。
ロックの醍醐味なんて。とどのつまりはそこに尽きるのではないかと。
そんな気持ちにもさせられてしまう。そんな傑物と呼ぶに相応しいアルバムなのです。
アルバム・タイトル通りに同年のアイルランド・ツアーで収録されていて。
ロリーの地元ですからね。それも大いに尋常ならざる熱さに貢献、拍車をかけているかな。
唯一、不満を上げるとすれば。あまりの素晴らしさに。その場に、現場にいたかったなと。
そんな、詮無い気持ちが募らされるところかな。贅沢極まりない話ではありますが。
今ではこのアルバムの基になった四日分のライヴを収録した完全版CDもある様ですが。
いや、そいつと向き合うには。相当な覚悟と体力がいるなと。躊躇してしまう。それ程に熱く、直向きなのです・・・

ネットとか。
SNSとか。
その他もろもろ。
そんなものでも。
いいけれど。

やっぱり。
足を運んで。
顔を合わせて。
視線を絡めて。
言葉を交わして。

そう。
その場で。
きちんと。
立ち会わないと。
感じられない。

そんなものは。
確かにあるし。
そんなものがあるから。
形式だけじゃない。
繋がり。

そんなものが。
あることを。
生まれてくるのだと。
それを。
信じていられるのかなと。

そうさ。
出会いも。
繋がりも。
現場で。
生まれるのだと。

例えば。
どんなに。
時を経ていようとも。
そこに。
間があったとしても。

例えば。
どんなに。
離れていたとしても。
そこに。
隔たりがあったとしても。

足を運んで。
その顔に。
その目に。
その声に。
触れさえすれば。

時を。
越えて。
距離も。
越えて。
刻まれていたものが。

瞬時に。
蘇る。
引き戻される。
新たに。
呼び起こされる。

その場で。
向き合い。
その場に。
立ち合い。
感じてこそ。

そうさ。
出会いも。
繋がりも。
現場で。
育まれていくのだと。



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2018/04/25 Wed *大丈夫?と / Chicken Shack

20180525okkenmonoukorg


空虚。
そう。
虚空に向かって。
語りかける様な。
そんな気持ち。

何とか。
どうにか。
そんな。
思いは。
あるけれど。

そんな。
思いだけが。
先走り。
どうにも。
響かない。

こんな時は。
そう。
一旦。
総てを。
リセットして。

空にして。
軽くして。
鼻歌交じりに。
問わず語り。
その程度。

そんな調子。
そんなところ。
そこから。
始めるのもいいのかと。
大丈夫?と。

『O.K. Ken ?』'69年リリース。
スタン・ウェッブ率いるチキン・シャックの2ndアルバム。
フレディ・キングを敬愛し多大な影響を受けているスタン。
そのスタンのギターを中心にオーソドックスなブルースを奏でるチキン・シャック。
スタンと相対するのがクリスティン・パーフェクト(後のクリスティン・マクヴィー)で。
そのピアノと、何とも気だるい感もある、姉御肌の歌声がいいアクセントになっていると。
更にこのアルバムではホーン・セクションも参加してと。それなりに豪華な雰囲気も。
そう、そこまでやっても。それなり止まり。その何とも歯痒いと言うかチープな感じ。
実のところ、そこがチキン・シャックの限界でありながらも魅力かなと。
スタンのもって生まれたものなのか。どうにも、そこらの兄ちゃんがやっている様な。
その親しみやすさ、身近さ。故にブルースがダンス・ミュージックとして機能していると。
この敷居の低さ、壁の無さ。故にスター性は薄いものの。どうにも愛しくもあって。
それを自覚したのか。このアルバム。一説ではスタジオに観客を入れて。その前で。
語りかけたりしながらフランクに録音されたと。曲間を取り留めのない会話が繋いでいて。
(現行のCDでは無粋にもカットされてしまっている様ですが・・・)
そんな膝付き合わせて、一緒に聴く、楽しむブルースと言うのもまたいいものだなと。
ただ。スタンと言う人は、ブルース一筋の、学究肌の頑固一徹なタイプだと思われもして。
そんなスタンにとって。親しみやすさ、身近さと言う己のブルースの資質。そこには。
受け入れ難いものもあって。もっと攻めたい、もっと激しく、それで閉じてしまってもと。
何かそんなジレンマを感じないでも無いのですよね。現にこの後孤高の道を歩むと。
そう考えると。アルバム・タイトルには。どうだい、これでいいのだろう?と言う意味と。
どうなのだ、これでも大丈夫?とのスタン自身への問いの意味もあったかなとか。
まぁ、穿ち過ぎ。深読みに過ぎるとは思いますが。今も世界の何処かでチキン・シャックの。
その看板を一人で背負ってブルースを奏でているスタン。大丈夫だったねと言ってあげたくなるかな・・・

空疎。
そう。
太虚に向かって。
諭している様な。
そんな気持ち。

何が。
なんでも。
そんな。
思いが。
溢れているけど。

そんな。
思いだけが。
空回り。
どうにも。
届かない。

こんな時は。
そう。
一時。
総てを。
ゼロにして。

引っ繰り返して。
脱ぎ捨てて。
冗談めかして。
独り言。
その程度。

そんな調子。
そんなところ。
そこへと。
戻ってみるもいいのかと。
大丈夫?と。

理想。
現実。
その狭間。
進むか。
退くか。

挑戦。
限界。
その半ば。
挑むか。
止めるか。

潮目。
潮時。
その流れ。
乗るか。
下りるか。

迷うなら。
迷いが生じるなら。
そこには。
未だ。
可能性がある。

燻るなら。
燃え尽きないのなら。
そこには。
未だ。
種火がある。

そいつを。
感じるのなら。
未だ。
投げ出さずに。
やってみる価値はある。

ただ。
意志は。
矜持は。
自由は。
大丈夫?と問いながら。



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2018/04/24 Tue *肝心要 / Savoy Brown

20180424gettingtothepointukmono


要は。
肝心なのは。
そこに。
底に。
何があるか。

外で。
何があろうとも。
何が起きようとも。
構わない。
どうでもいい。

波や風の。
影響が。
微塵も無いと言えば。
些か。
強がりにはなるものの。

帰り着くところ。
辿り着くところ。
そいつが。
見えていれば。
感じられれば。

揺れようが。
浚われようが。
ぶれずに。
揺るがずに。
立っていられる。

己にとっての。
肝心要。
そいつさえ。
誤らなければ。
見失わなければ。

『Getting To The Point』'68年リリース。
今も現役で活動を続けているサヴォイ・ブラウンの2ndアルバム。
厳密には前作はサヴォイ・ブラウン・ブルース・バンド名義でのリリースなので。
サヴォイ・ブラウンとしての1stアルバムとも言えるのかな。
リーダーでギタリストのキム・シモンズとピアノのボブ・ホール以外はメンバー一新。
歴代最強とも言えるヴォーカリスト、クリス・ユールデンが加入し。
デイヴ・ペヴェレット、ロジャー・アールと言う後にフォガットを結成する二人も加わり。
この後、数年間のサヴォイ・ブラウンの絶頂期の肝となる陣容がここに揃ったと。
前作では全曲がブルースのカヴァーだったものが。オリジナル・ナンバーが増えて。
サヴォイ・ブラウン、キムの嗜好、そして志向が明確になったアルバムとも言えるかなと。
キムと言う人。勿論その根っこにあるのはブルースで。その情熱と拘りも相当なもので。
しかしながら。表現としては例えばピーター・グリーンなどと比較すると大胆と言うか。
ブルースをベースにしながらも、特にそのテンションの高さと弾き捲ると言う点で自由で。
後に活動の拠点を米国に移して、よりハードなロック志向を強めていく原点が伺えるなと。
更に言ってしまえば。デイヴとロジャーにフォガットのヒントを与えたのは。
他ならぬキムだったと言うことにもなって。何とも皮肉でもあるのですけどね。
兎にも角にも。ベースであるブルースへの深い愛情と、ハードなロックへの強い希求と。
それこそがキムの肝心要の部分なのだろうなと言うのが、手に取る様に感じられるのです。
ウィリー・ディクソン、マディ・ウォーターズの「You Need Love」のカヴァー。
その熱さ、激しさ。ブルース・ロックの枠を突き破ろうとしているその熱量の凄まじさ。
相当の手応えもあったと思われて。それが到達点なるアルバム・タイトルにも表れていると。
これで華やかさと破壊力が備わっていればレッド・ツェッペリンより早く飛翔することも。
まぁ、それは言っても仕方のないことではありますが。それはそれとして。
自分にとっての肝心要が何なのか。それを見失わない限りキムはまだまだロックし続けるのでしょう。

要は。
肝心なのは。
そこに。
基に。
何があるか。

外で。
何に躓こうとも。
何にぶつかろうとも。
構わない。
どうとでもなる。

風や雪の。
影響など。
少しも受けはしないと言えば。
些か。
強がりにはなるものの。

帰り着くところ。
辿り着くところ。
そいつさえ。
見えていれば。
感じられれば。

濡れようが。
埋もれようが。
屈せずに。
震えずに。
立ち上がれる。

己にとっての。
肝心要。
そいつさえ。
忘れなければ。
手放さなければ。

そう。
何かあれば。
何か起きれば。
揺れもする。
浚われもする。

そう。
何かに躓けば。
何かにぶつかれば。
濡れもする。
埋もれもする。

波風。
風雪。
その影響。
無いはずもない。
強がって堪えて。

帰り着くところ。
辿り着くところ。
そいつが。そいつさえ。
見えていれば。
感じられれば。

己にとっての。
肝心要。
そいつさえ。
誤らなければ。忘れなければ。
見失わなければ。手放さなければ。

ぶれずに。
揺るがずに。
屈せずに。
震えずに。
いられるのだ。肝心要。



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2018/04/23 Mon *薔薇の / Fleetwood Mac

20180423englishrose


薔薇の。
棘に。
触れたのは。
指を。
傷つけたのは。

いつだったか。
いつの日だったか。
とうの昔に。
流れた血も乾き。
傷口も塞がり。

微かな。
痛みも。
記憶から。
消え去った。
それなのに。

ふと。
その。
感触が。
蘇り。
心に小波を立てる。

見つめる。
その指先には。
傷跡も無ければ。
血も流れてはいない。
それなのに。

胸の。
柔らかなところ。
そこが微かに。
そして確かに。
痛みを発している。

『English Rose』'69年リリース。
フリートウッド・マックの米国での2枚目のアルバム。
英国での2枚目と3枚目のアルバム。それにシングルのみでリリースされたナンバー。
それらからなる全12曲の編集アルバムで。ブリティッシュ・ブルース・バンドとしての。
フリートウッド・マックの何たるかを手っ取り早く知るには絶好のアルバムかとも。
それにしても。この強烈なジャケット。幼い子供ならひきつけを起こすのではと。
ミック・フリートウッドの女装姿(?)だそうですが。いやはやなんともこのセンス。
この狂気とひねくれた笑いのセンス、強烈な毒を内包しているところ。
それこそが。この時代のフリートウッド・マックの個性であり、最大の魅力であると。
ピーター・グリーン、ジェレミー・スペンサー、そしてダニー・カーワンと。
3人の異なる個性の持ち主であるギタリストを擁して。それぞれが競い合うことで。
独特のブルースを奏で始め、更にはその枠を超えて飛翔しようとするものを生み出してと。
特に。人一倍、繊細で感受性も強かったと言われるグリーンが。プレッシャーと闘いながら。
より高く、より自由にと。創造の幅を広げていくその過程は苛烈な葛藤もあった様で。
それが己の内側に向くこともあった様で。それが時には自家中毒に近い症状をも呼んで。
やがて。グリーンは破滅の道を歩むことになるのですが。そこに至る寸前、紙一重のところ。
そこで生み出された狂気と、毒を内包しているナンバー、「Albatross」等が輝いていると。
ブルースを希求しながらも。どうにも英国ならではの曇った陰りからは逃れられない。
その狭間で揺れ動くグリーンの心の動き、葛藤。そんなものがどうにも堪らないのです。
そんなものが、どうにも、そう薔薇の棘の様に胸のどこかに刺さって抜けないのです。
その棘が、遅効性の毒の様に。じわじわと効いてくる。それこそがグリーンの。
そしてフリートウッド・マックのブルースで。それはどうにも英国的でもあって。
『英吉利の薔薇』と言う邦題も、実に何とも直訳ながらも秀逸だなと思わされもするのです。

薔薇の。
香に。
触れたのは。
唇を。
寄せたのは。

いつだったか。
いつの日だったか。
とうの昔に。
纏った残り香も薄れ。
唇も乾き。

微かな。
惑いも。
記憶から。
消え去った。
それなのに。

ふと。
その。
感覚が。
蘇り。
心に波紋を起こす。

なぞる。
その唇は。
濡れてもいなければ。
香りも上ってはこない。
それなのに。

胸の。
柔らかなところ。
そこが微かに。
そして確かに。
微熱を宿している。

薔薇の。
棘に。
香りに。
触れたのなら。
触れてしまったのなら。

一度でも。
それに。
そんなものに。
触れたのなら。
触れてしまったのなら。

例え。
血は。
乾き。
残り香は。
薄れても。

例え。
傷口は。
塞がり。
唇は。
乾いても。

微かな。
痛みが。
ふと。
その感触が。
蘇る。

微かな。
惑いが。
ふと。
その感覚が。
蘇る。

胸の。
柔らかなところ。
そこが微かに。そして確かに。
痛みを発している。
微熱を宿している。

薔薇の。
棘に。
香に。
触れてしまったら。
その毒からは一生逃れられない・・・



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2018/04/22 Sun *生だから、生でこそ / Chuck Berry

20180422thelondonchuckberrysessions


生だから。
生でこそ。
感じる。
感じられる。
ものがある。

だから。
余計なものを。
被せる様な。
そんな無粋な真似は。
止めにしよう。

触れ合い。
擦り合い。
刺激し合う。
そうしないと。
始まらない。

押し広げて。
飛び込んで。
潜って。
グッと堪えて。
溜めて、溜めて。

頃合いを。
見計らったら。
一気に。
昂って。
高みへと。

呼んで。
応えて。
コール&レスポンス。
そいつが無けりゃ。
楽しくない。

『The London Chuck Berry Sessions』'72年リリース。
チェスのロンドン・セッション・シリーズの第三弾となるアルバム。
ハウリン・ウルフ、マディ・ウォーターズと来てこのチャック・ベリーと。
尤も。チャックの場合は当初、純粋なライヴ・アルバムを制作する予定で。
渡英して録音したものの。機材トラブルで半分しか使えないことが判明。
急遽、数日後にスタジオを抑え得てセッションに臨んだのだとかで。
A面がそのセッションでの5曲。B面がライヴからの3曲との構成になっています。
さて、そんなドタバタ(?)の状況もあってか。セッションに参加した英国勢と言えば。
イアン・マクレガンとケニー・ジョーンズのフェイセスの二人のみと。
ウルフやマディのそれと比較すると面子的に寂しいのはまぁ、致し方ないところかな。
マックとケニーは実力に違わぬプレイで。チャックも歪みを効かせたギターで対応と。
なかなかにタフでワイルドな魅力があるかなと。ただ破綻の無さが面白味には欠けるかな。
企画も、実際のセッションももう少し練る時間があれば。もっと手は合っていただろうなと。
さて。3曲のみのライヴ。バックにはアヴェレージ・ホワイト・バンドのメンバーも。
これがなかなかにご機嫌で。チャックも実に楽しそうで。機材トラブルが惜しまれるなと。
客席の反応も良くて。そりゃチャックも気合が入るってものだよなと。
「Johnny B. Goode」における大コール&レスポンスも鳥肌ものではありますが。
それ以上に、ショート・エディションがシングル・ヒットした「My Ding-A-Ling」が最高。
11分以上にも渡るこのナンバー。ノリノリのチャックが合唱指導して。
老若男女が大声でディング・ア・リング・・・おちんちんの合唱を繰り広げると言うね。
シングルはチャック初の、そして唯一の全米一位に輝いてもいるのですね。
いや、もう。この陽性の馬鹿馬鹿しさ。ロックンロールの何たるかがよくわかるかなと。
こんな化学反応が引き起こされるのだから、ライヴは、生は堪らん。生に限るなよと思わされるのです。

生だから。
生でこそ。
溢れる。
溢れてしまう。
ものがある。

だから。
どんなに薄くても。
遮る様な。
そんな野暮な真似は。
止めにしよう。

触れ合い。
擦り合い。
慰撫し合う。
そうしないと。
続かない。

突っ込んで。
抉って。
回して。
ジッと耐えて。
溜めに、溜めて。

頃合いを。
感じたのなら。
一気に。
昇って。
頂きへと。

呼んで。
呼び合って。
コール&レスポンス。
そいつが無けりゃ。
面白くない。

直に。
ダイレクトに。
伝わる。
だからこそ。
やり甲斐がある。

直に。
ダイレクトに。
帰ってくる。
そこにこそ。
やり甲斐がある。

何も。
介さずに。
触れ合ってこそ。
わかるものが。
そこにはある。

何にも。
遮られずに。
擦れあってこそ。
感じるものが。
そこにはある。

一方通行。
それでは。
何も生まれない。
そいつは。
何とも無粋じゃないか。

独り善がり。
そこには。
何も生まれてこない。
そいつは。
何とも野暮じゃないか。

呼んで。
応えて。
呼び合って。
コール&レスポンス。
そこに悦びがある。

生だから。
生でこそ。
感じる。
溢れる。
そんなロックンロールを歌いたい!



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2018/04/19 Thu *そんな決まり事 / Johnny Guitar Watson

20180419funkbeyondthecallofduty


義務とか。
規律とか。
倫理とか。
そう。
そんな決まり事。

そりゃ。
何でもかんでも。
総てを。
無視すればいいとか。
そうは思わないが。

でも。
何でもかんでも。
総てを。
その中に収めればいいとは。
そうとも思えない。

時と場合。
そいつによっては。
越えていかないと。
ならない。
そんなものもある。

何よりも。
己が心に。
忠実にと。
そう誓ったのなら。
そんなものもある筈だ。

その時。
決まり事に従うか。
そいつを決めるのは。
そいつを判断するのは。
己以外にあるものか。

『Funk Beyond The Call Of Duty』'77年リリース。
ジャケットからしてご機嫌極まりないジョニー・ギター・ワトソンのアルバム。
DJMからの極上ファンク・ブルースの、その三枚目となるアルバムです。
どうにもこうにもチンピラで、下世話で、スケベなそのブルース。
その親しみやすい如何わしさに触れたら、義務とか、規律とか、倫理とか。
そんな決まり事には収まらない、そんな決まり事を越えていくものに乗りたくなるのです。
この時代のワトソンは、ドラムスとホーン以外は総て自ら奏でていて。
そんな思いをしてまでの家内制手作業で、チープとも言える独得のグルーヴを生み出して。
そこに何とも弾力のあるドラムス、そしてゴージャスなホーンが絡みついて。
そのアンバランスなファンク・サウンドの上で、流石のブルージィーなギターがうねり。
更には、何とも気怠るさがある、どうしようもなく黒光りするヴォーカルが絡みついてきて。
う~ん、どうにもチンピラで、ヤクザなファンク・ブルース。その魅力には抗えないなと。
恐らくは、いや間違っても正統派ではないし、形式としてのブルースを越えている。
その枠内には収まり切れていないのですが。そいつは覚悟の上なのだろうなと。
そうまでしても、己が求める、己がやりたい。その一点に拘り続けている。その一徹さ。
要は、様々な決まりごとの中では、やれない。もしくは生き残れない。
そんなことを本能の内に嗅ぎ取ったからこそのワトソンのサヴァイヴァル、闘争だったと。
まぁ、そこまで大袈裟なものでも無く。緻密な戦略もなく。ただ心の命ずるままに。
チンピラならではの、下世話で、スケベなブルースをブチかましかっただけかもですけど。
その本能のままに、その心の命ずるままに。俺がルールブックだと、そんな勢いで。
越境していってしまうワトソン。その覚悟の上の我が道を行く姿に痺れるのです。
伝統的なブルース。その窮屈さから、邪道だと言われながらも逸脱してみせたワトソン。天晴の一言です。

契約とか。
規程とか。
道徳とか。
そう。
そんな決まり事。

そりゃ。
何でもかんでも。
総てを。
軽視してもいいなどと。
そうは思わないが。

でも。
何でもかんでも。
総てが。
その中に収まるものだと。
そうとも思えない。

時と場合。
そいつによっては。
越えてもやむを得ない。
ならない。
そんなものもある。

何よりも。
己が魂に。
忠実にと。
嘘は無いと言えるのなら。
そんなものもある筈だ。

その時。
決まり事に縛られるか。
そいつを決められるのは。
そいつを判断できるのは。
己以外にあるものか。

義務も。
規律も。
倫理も。
そんな決まり事。
そいつは。

大切で。
大事で。
尊重されるべき。
それは。
そうだが。

でも。
そいつが。
総てでは。
万能では。
ありはしない。

契約も。
規程も。
道徳も。
そんな決まり事。
そいつは。

常識で。
当然で。
順守されるべき。
それは。
そうだが。

でも。
そいつが。
絶対では。
正義では。
ありはしない。

そんな決まり事。
それが。
窮屈なら。
退屈なら。
そう感じるのなら。

伴う。
リスクを覚悟の上で。
越えていく覚悟を。
己で決めればいい。
そんな決まり事・・・その程度のもの。



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2018/04/18 Wed *そこは最後の / Fats Domino

20180418rockamdrollinwithfatsdomino


いつでも。
どこでも。
上手く事が運ぶ。
そんなに。
世の中、易くはない。

偶に。
否、かなり。
当てが外れる。
そんなことも。
そんな時もある。

その度に。
落ちない訳では。
無いけれど。
そのままで。
いても仕方がない。

ふっと。
一息ついたら。
そこまで。
後は。
さっさと切り替えて。

まぁ。
そんな世の中を。
儚んで。
泣き言。
恨み、つらみを。

言い募って。
叫んで。
憂さを晴らすもの。
悪くは無いが。
そこは最後の・・・何とかで。

『Rock And Rollin' With Fats Domino』'56年リリース。
ニュー・オーリンズが生んだロックンロールのファウンダー、ファッツ・ドミノ。
デビューして直ぐにヒット曲を連発してスターの座へと上り詰めたファッツ。
満を持したとも思われるこの歴史的な1stアルバム。収録されている全12曲の内。
10曲はR&Bチャートを賑わせたものだとか。その人気ぶりが伺えます。
インペリアルにはこのアルバムを皮切りとして。移籍するまでの8年間で何と・・・
19枚ものアルバムをリリースすることになる、その輝かしい軌跡の第一歩でもあります。
それにしても。怒涛のリリース・ラッシュ。チャック・ベリーやリトル・リチャード。
同じくロックンロールのファウンダー達と比較しても驚異的な枚数です。
今では、特に日本では知られていない、語られていないことですが。
如何にファッツが、その人気が破格のものであったかがまざまざと感じられるのです。
さて。幼少の頃からピアノに親しみ。10代半ばでプロ・ミュージシャンになり。
やがてレコーディングの機会を得ると。R&Bチャートを席巻する様になったファッツ。
大きな転機となったのが「Ain't It A Shame」の爆発的な大ヒットで。
初めてポップ・チャートでもベスト10入りして。白人聴衆にもその名を知らしめたと。
ジョン・レノンや、チープ・トリックのカヴァーでも知られる「Ain't It A Shame」です。
失恋した男が、全部君が悪いのだと。泣き言を連ねる様を何とも軽妙に。
そして絶妙に、力の抜けた歌声と、飄々と転がるピアノで聴かせるファッツが堪りません。
福々しいとも言えそうな、その太っ腹で立派な体格とのギャップを狙った様な。
この軽妙な味わい。それこそがファッツのロックンロールの魔法だったのかなと。
豪快で温かみのあるサウンドをバックに、ファルセットを交えた歌声が聴こえてくると。
少しばかり切なく、そして。やはり、どうにも身も心も軽くなるのが感じられるのです。

いつでも。
どこでも。
思いのままに事が運ぶ。
そんなに。
世の中、甘くはない。

偶に。
否、たいがい。
思惑が外れる。
そんなことが。
そんな時がある。

その度に。
沈まない訳では。
無いけれど。
そのままに。
へこんでいても意味がない。

ぽんと。
一撃入れたら。
そこまで。
後は。
さっさと明日を見て。

まぁ。
そんな世の中を。
嘆いて。
恨み言。
愚痴、繰り言を。

言い募って。
喚いて。
留飲を下げるのも。
悪くは無いが。
そこは最後の・・・何とかで。

いつでも。
どこでも。
陽気に。
明るく。
そうありたいが。

いつでも。
どこでも。
豪気に。
磊落で。
そうありたいが。

そんな。
装いの。
裏側で。
窺って。
推し量って。

そんな。
芝居の。
裏側で。
狼狽えて。
泡食って。

落ちて。
凹んで。
それでも。
何とか。
持ちこたえて。

泣き言。
恨み、つらみ。
愚痴、繰り言。
言い募りたくもなるが。
そこは最後の・・・矜持を守って。

軽妙に。
軽快に。
飄々と。
転がる様に。
明日へと。



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2018/04/17 Tue *共にあるもの / Otis Spann

20180417walkingtheblues


そこにある。
そこにいる。
そう。
いつだって。いまだって。
共にあるもの。

特別でも。
何でもない。
ごく。
普通に。
自然に。

いつからか。
いつのまに。
そこにあって。
そこにいて。
それが当たり前で。

佇めば。
その背後に。
その傍らに。
影の様に。
寄り添って。

歩けば。
その背後を。
その傍らを。
適度な距離で。
ついてくる。

切ろうにも。
切り離せない。
そう。
そいつは。
いつも、いまも共にあるもの。

『Walking The Blues』'72年リリース。
シカゴ・ブルース・ピアニスト、オーティス・スパン。
'60年のキャンディドへの録音から編集された2枚目となるアルバム。
スパンは'70年に40歳と言う若さで夭折しているので。
その死を悼んで未発表となっていた音源を集めて世に出したのではと思われます。
さて。長らくマディ・ウォーターズと活動を共にして。そのバンドを支えていたスパン。
ジャズの名門として知られるキャディドがスパンを録音したのは。
かのアルバムにもなっているニュー・ポートでのマディのライヴでスパンを見初めたと。
どうもスパンと言う人は自らが表に出るのを積極的に好まなかった様で。
半ば説得に折れる形で録音に臨んだとも。そのスパンを支えているのが。
全編でギターを弾いているロバート・ロックウッド・ジュニアの存在で。
スパンとロックウッド。そのコンビネーションも最高で。実に何とも素晴らしいもので。
ピアノとギター。それだけで十二分以上にブルースを奏でているのです。
編成としてはとてもシンプルで。バンド編成が基本のシカゴ・ブルースとは異なる様で。
しかし奏でられるブルースは、どうにもシカゴ・ブルース。まぁ、それも当然。
スパンもロックウッドもシカゴ・ブルースの第一線で活躍していたのですからね。
リズム隊がいなくても。これくらいは朝飯前でお手の物と言ったところだったかなと。
スパンの時に軽快に転がり、時に芳醇に揺蕩ってみせる。その指さばきの見事さには。
聴き惚れるしかないのですが。華麗に舞ってみせながら、同時に正確にリズムも刻むスパン。
天使と悪魔が同居したかの様な。その鍵盤の上を自在に動き回る指先が見える様で。
特に「Walking The Blues」に代表されるインストでのスパンには思わずため息が出ます。
いつも、いつでもブルースと共にあったであろうスパン、そしてロックウッド。
その奏でるブルースは、いつでも胸の奥の柔らかいところに届き、そして掴まれるのです。

そこにある。
そこにいる。
そう。
いつだって。いまだって。
共にあるもの。

特別でも。
何でもない。
ごく。
普通に。
自然に。

いつからか。
いつのまに。
そこにあって。
そこにいて。
それが当たり前で。

佇めば。
その背後に。
その傍らに。
影の様に。
寄り添って。

歩けば。
その背後を。
その傍らを。
適度な距離で。
ついてくる。

切ろうにも。
切り離せない。
そう。
そいつは。
いつも、いまも共にあるもの。

そうなのだ。
それは。
もう。
当然の。
光景で。

そうなのだ。
それが。
もう。
当然の。
心象で。

もう。
そいつ無しでは。
どうにも。
こうにも。
堪らないのだ。

もう。
そいつがいないことには。
にっちも。
さっちも。
始まらないのだ。

いつからか。
いつのまにか。
そこにあって。
そこにいて。
共にあるもの。

いつも。
いまも。
そこにある。
そこにいる。
共にあるもの。

拭えない。
拭おうとも思わない。
逃れられない。
逃れようとも思わない。
ブルース、そいつは、いつでも、どこでも・・・共にあるもの。



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2018/04/16 Mon *止めたら / Little Walter

20180416thebestoflittlewalter


止めたら。
そこで。
終わりなのだ。
そう。
そんなものなのだ。

躓こうが。
転ぼうが。
そんなことは。
大した。
ことではない。

立て直して。
立ち上がって。
もう一度。
やってみれば。
それでいい。

だから。
一番。
怖いのは。
止めること。
捨てること。

そうしたら。
このゲームは。
そこまで。
そこで。
終わりなのだ。

なのに。
その宣言を。
自ら。
口にするのか。
態度に表わすのか。

『The Best Of Little Walter』'58年リリース。
泣く子も黙る、リトル・ウォルターの初めてとなるアルバム。
チェス全体でも4番目にリリースされたアルバムだとかで。
ウォルターの人気がどれ程高かったか。その存在が大きかったかが伺えるかと。
'52年~'55年に録音された音源から厳選された12曲が収められています。
アルバム・タイトルのベストと言うのは、今で言うベスト・アルバムの意とは異なるものの。
12曲中10曲までがR&Bチャートを賑わせたと言うのだから・・・ベストなのである。
その中でも大ヒットし、代名詞ともなった「My Babe」と「Juke」の2曲を。
それぞれA面とB面の頭に配している辺りは、流石はチェスと言ったところかなと。
さてと。リトル・ウォルターである。もう、今更何を語れと言うのだろうではあるけれど。
そのセンス、そのカッコ良さ。その伊達なこと、その刹那的なこと。これ程の人はいない。
アンプリファイド・ハープの創始者であるかどうかは異論もある様ではあるけれど。
少なくとも、その奏法を世に知らしめ、広めたのは間違いなくウォルターだろうなと。
何故か。それ程にウォルターのハープ、そしてブルースが頭抜けてカッコ良かったからだと。
身も蓋も無いが。数多あるブルースの中で、数多いるブルース・マンの中で。
ことカッコ良さにおいてはウォルターの右に出るものなど存在しないのだから仕方がない。
そうだな。ロックにおける、エレキギターにおけるジミヘンに匹敵する存在だと言えるかな。
そのブルースは実にホットでありながら、クールな空気を身に纏っているのがまた何とも。
ただ、それだけのものを身につけるにはやはり代償は必要とされるものらしく・・・
ウォルターの場合はそれが、そのあまりに刹那的で破滅的とさえ言える生き方だったかと。
酒に、女に、博打に、そして喧嘩に。それも止まることを知らなかったと思われて。
その額の傷からも察しがつく、その生き急ぐかの様な人生。結果として僅か37歳で夭折。
それも喧嘩で負った傷が原因だと言うのだから。何でもう少し自制が利かなかったのかと。
でも、その一方で。止まらなかったからこその凄味をそのブルースに感じて。その魅力に震えてしまうのです・・・

止めたら。
そこで。
お終いなのだ。
そう。
そう決められているのだ。

落とそうが。
零そうが。
そんなことは。
大した。
ことではない。

拾って。
掬って。
もう一度。
やってみれば。
それでいい。

だから。
一番。
危ないのは。
止めること。
下りること。

そうしたら。
このゲームは。
そこまで。
そこで。
お終いなのだ。

なのに。
その申告を。
自ら。
口にするのか。
手を挙げてしまうのか。

何を。
恐れているのか。
何を。
怖がっているのか。
そこじゃない。

本当に。
恐ろしいものが。
怖いものが。
見えていないのか。
見ない振りをしているのか。

躓くこと。
転ぶこと。
それは。
そいつは。
大したことじゃない。

落とすこと。
零すこと。
それも。
そいつも。
大したことじゃない。

失敗も。
挫折も。
取り戻せる。
挽回できる。
止まらなければ。

起死回生。
一発逆転。
突き抜ける。
飛びぬける。
そんな機会が訪れる。

怖いのは。
危ないのは。
捨てること。
下りること。
そう、止めること。

諦めるな。
粘れ。
足掻け。
しがみつけ。
止めるな。

止めたら。
そこで。
潰えるのだ。
這いつくばってでも。
貫くのだ。

チンピラ止まりじゃ駄目なのだ・・・



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2018/04/15 Sun *ダウン、ダウン、ダウン / Iggy And The Stooges

20180416metallicko


ダウン。
ダウン。
ダウン。
どうにも。
ダウン。

ダメージの。
蓄積。
そいつが。
存外に。
効いているのか。

全身に。
拭い去れない。
倦怠感。
立っているのも。
ままならない。

重く。
硬い。
一撃が。
腹に食い込み。
衝撃が拡がり。

じわじわと。
身の内に。
言い知れぬ。
何ものかが。
浸食を始める。

ダウン。
ダウン。
ダウン。
どうにも。
ダウン。

『Metallic K.O.』'76年リリース。
解散後にリリースされたイギー・アンド・ザ・ストゥジーズ初のライヴ・アルバム。
A面に'73年の『Raw Power』に伴うツアーから。B面に'74年のラスト・ステージから。
それぞれに3曲が収録された全6曲の凄絶なるその記録(今は拡張版のCDが存在します)。
何でもロン・アシュトンの友人が身内で楽しむ為に4トラックで録音したとかで。
当然ながらオフィシャルでのリリースなど念頭には無かった音源なので。
その音質は海賊盤、しかもそうだなぁ・・・かなり音質としてはレベルが低いかと。
まぁ、それを言い出すと。このアルバムの存在自体が海賊盤に限りなく近いものなのかな。
イギーのヴォーカルと、ドラムスは比較的聴こえるのですが。
ギターとベースがあまりにも奥に引っ込み過ぎていて。そこは覚悟が必要かなと。
サポートで参加していたスコット・サーストンのピアノは比較的聴こえますが。
しかし。そんな音質面での問題など。ほんの些細なことだと感じさせるイギーのパワー。
『Raw Power』のツアー中には散乱したガラス片の上を転げまわり血まみれになって。
病院に担ぎ込まれるなどの騒ぎをおこしていたイギー。その不安定な精神状態そのままの。
破滅へと一直線に突っ走るイギーの鬼気迫る姿、意味不明のパワーが捉えられていて。
その凄絶な様からは耳が離せないと言うか、魅せられてしまって身動きが取れなくなって。
それこそ。そのまま一緒に破滅してしまいたい。そんな誘惑に駆られもするのです。
このアルバムで聴けるイギー、そしてストゥジーズは単にそのサウンドの表現でなく。
本当にヘヴィで、そして本当にメタリックで。その衝撃、その破壊力は半端が無くて。
針を落とす度に。とてつもなく昂揚するものの。その反動も凄まじいものがあるのです。
その衝撃、その破壊力、その反動は。イギー自身にも向かったものと思われて。
イギーはダウン。数年間に渡って公の場から姿を消すことになるのですが・・・
それも納得させられる程。それ程にイギーが全身全霊で突っ走り、のたうち回っていた証がここにはあるのです。

ダウン。
ダウン。
ダウン。
こうにも。
ダウン。

ダメージの。
浸潤。
そいつが。
存外に。
効いてきたのか。

全身に。
消し去れない。
疲労感。
立っているのも。
ままならない。

重く。
硬い。
一撃が。
腑に食い込み。
衝撃が巡り。

じわじわと。
心の内にも。
言い知れぬ。
何ものかが。
浸食を始める。

ダウン。
ダウン。
ダウン。
こうにも。
ダウン。

一瞬でも。
立ち止まったら。
そこで。
そこまでで。
総てが終わる。

そんな。
焦燥に。
恐怖に。
追われて。
急き立てられて。

兎にも角にも。
走る。
走り続ける。
止まることなど。
思いもよらない。

どうにも。
こうにも。
駆られるままに。
昂揚させられるままに。
全身全霊で。

そいつが。
ふとした。
はずみで。
止まってしまった。
その瞬間。

重く。
硬い。
反動の。
その一撃が。
何かを目覚めさせ。

蓄積。
浸潤。
存外に。
効いていた。
そのことに気づかされ。

ダウン。
ダウン。
ダウン。
どうにも。こうにも。
ダウン。



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2018/04/14 Sat *仮面を / Lou Reed

20180414thebluemask


仮面を。
脱いだのか。
被ったのか。
一体。
どちらなのか。

今日。
ただいま。
ここで。
こうしている。
この顔は。

己が。
素顔なのか。
それとも。
仮面なのか。
どちらなのか。

どちらにしろ。
今日。
ただいま。
見せている。
その表情は。

恐らくは。
普段の。
日常の。
それとは。
異なるようで。

そいつが。
居心地。
悪くもあり。
妙に。
馴染むようでもあり。

『The Blue Mask』'82年リリース。
ルー・リードの(恐らく)14枚目となるソロ・アルバム。
そしてアリスタを離れて古巣であるRCAに復帰しての初めてのアルバム。
それを象徴するのがこのジャケットで。明らかに『Transformer』と同一の写真。
それにブルー、青で着色しただけのもの。ここにルーの意思を感じ取れるかなと。
様々な評価はあるし。総じてその平均値は高いとは思うものの。
一般的には'70年代後半のルーは、停滞期もしくは混迷期との認識が強くて。
まぁ、多分にあの『Metal Machine Music』の残像に世間もルー自身も囚われてしまったと。
一方、私生活では'80年だったかに結婚して。平穏な生活を送る様にもなっていたらしく。
そこで。心機一転、従来のイメージに囚われない作品の制作に挑む気になったかと。
そしてサウンド的には原点回帰。余計なものを削ぎ落としてシンプルにと。
そんな、再出発の意思が古巣への復帰、その代表作を思わせるジャケットに見られると。
このアルバム。参加しているのはルーを含めて4人だけ。ギター2本とリズム対のみ。
その必要最小限の編成が生み出すシンプルで、ソリッドなサウンドの質感が素晴らしく。
特にギターのロバート・クワイン。そうリチャード・ヘル&ヴォイドイズのギタリストで。
そのメタリックで痙攣するかの如くのギターは、ルーの大ファンだった故のスタイル。
何でもルーに昔の様にもっとギターを弾く様に進言したのがロバートだったとかで。
左チャンネルからロバート、右チャンネルからルー。2本のギターがぶつかり合うと。
その鬩ぎ合う様、殆ど一発録音だったと言う緊張感にも溢れていて。堪らないのです。
こうして原点回帰に成功したサウンドに乗って歌われる、紡がれるルーの言葉。
そこには従来のイメージ、仮面を脱ぎ捨て。言わば、普通の男宣言とも取れるもので。
やれ、バイセクシャルだ、何だと。騒ぎ立てられてきた自身の歴史に決着をつけたと。
しかし。そこには葛藤や、闘争も生まれて。「The Blue Mask」ではその激しいサウンドと。
生みの苦しみ以上の過激な暴力衝動とも言うべき物語が語られていて。新たな仮面を被ったのか。
それとも。古い仮面を脱ぎ捨てたのか。いずれにせよ並々ならぬルーの覚悟の凄絶な美しさがあります・・・

仮面を。
脱いだにせよ。
被ったにせよ。
その。
どちらだとしても。

今夜。
ただいま。
ここに。
晒している。
この顔が。

己が。
素顔にせよ。
それとも。
仮面にせよ。
どちらだとしても。

いずれにせよ。
今夜。
ただいま。
曝け出している。
その表情は。

恐らくは。
平時の。
現の。
それとは。
異なるようで。

そいつが。
胸に。
わだかまりもし。
妙に。
昂揚するようでもあり。

時と。
場所。
そして。
相手を。
選んでは。

その度に。
相応しい。
異なる。
仮面を。
被っては。

演じ。
装い。
欺き。
誑かす。
その表情。

いつの間にか。
その対象は。
その相手は。
己、自身にも。
なっている。

その表情。
その仮面。
そいつが。
張り付いて。
剥がれずに。

仮面を。
脱いでいるのか。
被っているのか。
その境界が。
崩れ去る。

居心地。
悪くもあり。
妙に。
馴染むようでもある。
この表情が。

胸に。
わだかまりもし。
妙に。
昂揚するようでもある。
この表情が。

仮面を。
脱いだものであれ。
被ったものであれ。
己、自身のものと。
感じたいのなら、したいのなら。

未だ、物語が足りないのだ・・・



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2018/04/13 Fri *リアルなのだ / Southside Johnny And The Asbury Jukes

20180413thistimeitsforreal


生きている。
その実感。
そんなものを。
抱ける。
そんな時間など。

実のところ。
それほど。
ありはしない。
否。
殆ど無い。

流され。
漂い。
そのままに。
無為な時間だけが。
過ぎていく。

だから。
せめて。
今だけは。
この時だけは。
抱きたいのだと。

選んで。
刻んで。
合わせて。
漬け込んで。
下拵え。

そう。
晩御飯の。
支度に勤しむ。
この時間だけは。
リアルなのだ。

『This Time It's For Real』'77年リリース。
サウスサイド・ジョニーとアズベリー・ジュークスの2枚目のアルバム。
プロデュースは盟友であるスティーヴ・ヴァン・ザントが手掛けて。
同じく盟友であるブルース・スプリングシティーンもソングライティングで協力。
あのジョン・ボン・ジョヴィも憧れていたとかで。そうサウスサイド・ジョニーは。
ニュージャージーのシーンでは皆に敬愛されるヒーローだったのですよね。
商業的成功の面では、ブルースの足元にも及ばず。今では世間から忘れ去られて。
それでも世界中でツアー(ドサ回り)を続けているサウスサイド・ジョニーなのです。
ワイルドで、タフで。軽快に、爽快に突っ走るアズベリー・ジュークス。
そのタイトなサウンドを従えて、実にソウルフル、そして実にリアルな歌声を聴かせる。
そうサウスサイド・ジョニーは、その歌声はいつでも、リアルなのですよね。
街角で、路上で。そこで奏でられる、歌われる。その街角の、路上の物語。
拙い英語力でも。その物語の情景がまざまざと浮かんでくる様なリアルな、生の実感。
その表現力こそがサウスサイド・ジョニーの個性であり、魅力なのだと思うのです。
そこがねぇ、ブルースなんかとは違うのですよね。どうにもブルースは過剰なのですよね。
伝えようと言う思いはわかるけど、あまりにも力み過ぎ、語り過ぎ、やり過ぎ。
その点、シンプルでストレートなサウスサイド・ジョニーは身近に感じられるかなと。
単に演出ができない、ハッタリが効かない、ロック・スターとしては華が無いのかもですが。
でも、その華の無さもリアルかなと。まぁ、この稼業としてはどうなのかではありますが。
それにしても。このアルバムには、あのドリフターズが参加しているナンバーもありますが。
一歩も引けを取らずに歌っているサウスサイド・ジョニー、何ともカッコイイのです。
その歌声は、やはり街顔、路上を忘れない魂、生の実感が宿っているからこそだと思わされるのです。

生きている。
その実感。
そんなものを。
掴める。
そんな時間など。

実のところ。
それほど。
訪れはしない。
否。
殆ど無い。

流され。
移ろい。
そのままに。
怠惰な時間だけを。
過ごしている。

だから。
せめて。
今だけは。
この時だけは。
掴みたいのだと。

炒めて。
煮込んで。
和えて。
整えて。
仕上げる。

そう。
晩御飯の。
支度を楽しむ。
この時間だけは。
リアルなのだ。

献立を。
考えながら。
買い物籠に。
あれや。これやと。
突っ込んで。

目についた。
あれや。これやも。
大きな袋を。
抱えながら。
献立にアレンジを。

一息。
つきながら。
手立ての。
手際の。
算段を終えたら。

選んで。
刻んで。
合わせて。
漬け込んで。
下拵えを進めて。

炒めて。
煮込んで。
和えて。
整えて。
仕上げを終えたら。

盛り付けて。
運んで。
並べて。
眺めて。
一人、微笑んで。

そう。
晩御飯を目の前に。
グラスを傾ける。
この時間だけが。
リアルなのだ(笑)。



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2018/04/12 Thu *それぞれに、それぞれの、それぞれが、それぞれを / Paul Butterfield

20180412northsouth


東には。
東で。
西には。
西で。
それぞれに。

南には。
南で。
北には。
北で。
それぞれに。

良さがあり。
魅力があり。
それぞれに。
独特で。
その土地なりで。

それを。
それぞれに。
自明のことと。
思うのは。
悪くはない。

それを。
それぞれが。
誇りだと。
思うのも。
悪くはない。

そして。
それぞれが。
互いに。
それぞれに。
興味を抱ければ、それは素敵だと。

『North South』'80年リリース。
ポール・バターフィールドのソロとしては2枚目のアルバム。
シカゴ生まれのポール。言うまでもなく白人きってのブルース・ハープ奏者で。
ポール・バターフィールド・ブルース・バンド、そしてベターデイズを率いて大活躍。
間違いなく、ホワイト・ブルースを牽引した第一人者の一人だったと。
そんなポールも。'70年代半ばには自らのバンドを失い、また体調不良もあって。
その活動は段々と限定的で、しかも途切れがちになっていったと。
このアルバムも前作からは4年程のブランクを置いてリリースされたものでした。
さて。ポールと言えば生粋のブルース好き、ブルース・マンとのイメージが強いのですが。
まぁ、実際に出自としてはそれで間違いないのですが。ソウルにも憧憬があった様で。
それはベターデイズ時代から徐々に表にも出始めていたのですが。このアルバムでは。
遂にそのソウルへの思いが全開となって。メンフィスへと単身乗り込んで。
あのハイの、メンフィス・ソウルの重鎮であったウィリー・ミッチェルにその身を委ねたと。
あのロイヤル・スタジオで、メンフィス・ホーンズをも迎えて、ウィリーのプロデュース。
そう、言わばシカゴ・ミーツ・メンフィスなアルバムがここに誕生したのです。
そのサウンドはソウル、そしてファンク。その上でポールのブルース・ハープとヴォーカル。
それが要所、要所でキラリと光る。特にそのソウルフルなヴォーカルは想像以上かなと。
あまりにも音楽としてのブルースからは離れている為に、評価は芳しく無かった様ですが。
シカゴを振り出しに、ウッドストック、そしてメンフィスへと。そんなポールの旅路。
その心情、それが辿り着き、生み出したこのアルバムも。またブルースなのではないかと。
白人としてシカゴに生まれ、ブルースに出会い、虜になって、ブルースを奏でて。
やがて、シカゴを離れ、南部への思いを強くし、ソウルに惹かれ、ソウルをも奏でたと。
白人と黒人、北部と南部、ブルースとソウル。常に境界を越え続けたポールの生き様に共感してしまうのです。

東には。
東の。
西には。
西の。
それぞれの。

南には。
南の。
北には。
北の。
それぞれの。

豊さがあり。
磁力があり。
それぞれに。
個性的で。
その風土なりで。

それを。
それぞれに。
灼然のことと。
感じるのは。
悪くはない。

それを。
それぞれが。
尊いと。
感じるのも。
悪くはない。

そして。
それぞれが。
互いを。
それぞれを。
尊重できれば、それは素晴らしいと。

東は。
東で。
西は。
西で。
いいのだと。

南は。
南で。
北は。
北で。
いいのだと。

その上で。
それぞれが。
それぞれの。
良さを。
魅力を。
分かち合えれば。

その上に。
それぞれに。
それぞれの。
豊さを。
磁力を。
共にできれば。

それぞれが。
それぞれの。
誇りは。
胸に。
そのままに。

それぞれに。
それぞれの。
尊さも。
胸に。
そのままで。

それぞれが。
互いに。
それぞれに。
興味を抱いて触れ合えば。
それは素敵だと。

それぞれが。
互いを。
それぞれを。
尊重できて振れ合えば。
それは素晴らしいと。

それそれ。
それぞれに。
それぞれの。
それぞれが。
それぞれを。



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2018/04/11 Wed *船頭はどこにいる? / The Steve Miller Band

20180411sailor


この社会。
この世界。
この時代。
そいつに。
立ち向かう。

その者達の。
行く先を。
指し示しているのは。
誰なのか。
何なのか。

激しく。
揺れ動き。
急激に。
変わりゆく。
そんな何かを。

見つめ。
捉え。
挑み。
乗り越えて。
生き残る。

寄り添い。
集い。
帆を張り。
櫓を漕ぐ。
そんな者達を。

誰が。
何が。
何をもってして。
率いて。
切り拓いていくのか。

『Sailor』'68年リリース。
スティーヴ・ミラー・バンドの2ndアルバム。
米国西海岸を代表するブルース・ロック・バンドでありながら。
時代の流れにも敏感だったスティーヴ・ミラー・バンド。
このアルバムも。当時の激動の世相を表すかの様に。
サイケデリックな匂いが濃厚であり、そしてコンセプチュアルでもあると。
そして。後に顕著となる独特の浮遊感を伴うスティーヴならではのキャッチーなメロディ。
そいつが、アルバムの端々で顔を覗かせる様にもなってきています。
その一方で、特にそのギターにはブルース・ロックならではの香りが十二分にあると。
この何とも。微妙なバランスの上に成り立っているところ。
それこそが今に続くスティーヴ・ミラー・バンドの独特な立ち位置の源なのかなと。
そして、それこそが魅力であり。そして、一方でその魅力が伝わり辛い一因かもとも。
後年、特にMTVの時代にあまりにもポップなナンバーがバカ売れしてしまったが為に。
まぁ、それでもよく聴くとひねくれてはいるのですが。見落とされがちなのですが。
その実、スティーヴと言うのはかなり硬派な人なのかもと思われて。その骨太な感覚が。
そのサウンドの根底にあるブルージィーなセンス。そしてただ時代に呼応するだけでなく。
「Living in the U.S.A.」における当時の米国の状況への危機感の提起にも表れているかな。
それこそ現代にも通じるメッセージ。そこにこそスティーヴの本質があると思われます。
そしてもう一人。あのボズ・スキャッグスの存在も見逃せなくて。ボズと言う人も。
AORに身売りして?商業的な成功は手に入れたものの。その評価は微妙になったかと。
元々は、米国西海岸屈指のホワイト・ブルース・シンガーであって。
このアルバムでも、ラスト2曲をボズが歌うことで全体を引き締めていたりするのです。
残念ながら、スティーヴとボズは呉越同舟だったらしく。このアルバムを以てボズは脱退。
船頭数多くだったのか。ここで一旦その航海は終わり。それぞれの航路へと漕ぎ出したと。
それでも。このアルバムの描いた航跡。それは今も意味のあるものだったと思うのです。

この社会。
この世界。
この時代。
そこへと。
漕ぎ出した。

その者達の。
行く先を。
導き誘っていくものは。
誰なのか。
何なのか。

荒波に。
揺すぶられ。
激流に。
流されていく。
そんな何かを。

見つめ。
逃さず。
抗い。
乗り切って。
生き続ける。

寄り集まり。
合わせ。
旗を上げ。
舵を切る。
そんな者達を。

誰が。
何が。
何を高く掲げて。
謳って。
突き動かしていくのか。

いま。
この時。
この社会。
この世界。
この時代。

否が応でも。
そこに。
あるからには。
生き残るには。
生き続けるには。

荒波も。
激流も。
どうしても。
なんとしても。
乗り越えて。

どんなに。
揺れ動いても。
どんなに。
変わっても。
乗り切って。

見つめ。
捉え。逃さず。
挑み。抗い。
その先へと。
その更なる先へと。

寄り添い。集い。
帆を張り。櫓を漕ぐ。
寄り集まり。合わせ。
旗を上げ。舵を切る。
そんな者達を。

率いて。
切り拓いていく。
謳って。
突き動かしていく。
何かが、誰かが必要なのだ。

船員は。
漕ぎ手は。
操舵手は。
揃っている。
船頭は何処にいる?



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2018/04/10 Tue *描き直して / Joe Jackson

20180410looksharp


曖昧に。
境界が。
滲んで。
ぼやけて。
流れ出しそう。

このままじゃ。
そのままじゃ。
いつか。
いまにも。
見失いそうで。

その前に。
くい止めて。
見つめ直して。
芯にあるもの。
そいつを。

もう一度。
思い出して。
取り戻して。
歩き始める。
その為に。

そう。
鋭く。
色濃く。
ハッキリと。
クッキリと。

心の筆を執り。
描き直して。
真っ直ぐに。
ラインを引いて。
その上に立ってみる。

『Look Sharp』'79年リリース。
ジョー・ジャクソンの1stアルバム。
先ずは。このジャケット。そのセンス、そのカッコ良さ。
それだけで。ただ者では無いとの確証を抱かせるのに十二分で。
思わずジャケ買いをして。その内容の素晴らしさに破顔一笑したと。
あまりの嬉しさに、ジャケットに写るシューズと似たのを探したりもしました。
さて。その内容ですが。そのセンス、そのカッコ良さ。ジャケットそのままの魅力。
まさにモノトーンで、シャープな。その切れ味の良さに、何とも惚れ惚れしてしまうと。
弾けるビートが何とも魅力的で痺れるのですが。それが只管に熱いだけでもなく。
そのサウンドの佇まいにはクールさを感じさせるものあって。それがまた何ともと。
そう。鋭く空気を切り裂きながら駆け抜けていきながらも。息は乱れていないぞと。
いや、その実。胸はバクバクしていても、意地でもそれは表に出さないみたいな。
そんな蒼臭さも感じさせる、意地っ張りのエエカッコしい。そんなところも魅力かと。
1stアルバムにして。自分のやりたいことはハッキリしていて。
意地でも、それは崩さない、見失いはしない。そんな確固たる強さを感じるのですよね。
そんな芯にあるものがしっかりしているので。多彩なリズムを乗りこなしていても。
その姿、その輪郭が曖昧になることがないと。そこが堪らないのです。
パンク・シーンから出てきた印象があって。怒れる若者みたいな売り出しをされましたが。
実はジョー、王立アカデミーでクラシックを学んでいた経歴の持ち主だったりもして。
何でもクラシックの世界へ進む筈が挫折して。それでロックをやり始めたのだとか。
そう考えると。後の転向とも言える程の大胆な音楽性の変化も納得がいくと言うか。
元々、ロックだけに収まる、収まりきれる人では無かったと。そう言うことになるのかな。それでも。
このアルバムの。モノトーンで、シャープな。切れ味の良いロックンロール。その魅力は色褪せないのです・・・

曖昧に。
輪郭が。
滲んで。
薄れて。
消えてしまいそう。

このままじゃ。
そのままじゃ。
いまに。
いつのまにか。
崩れ去りそうで。

その前に。
防ぎ支えて。
見つめ直して。
芯であるもの。
そいつを。

最初から。
締め直して。
ゆり戻して。
歩き始める。
その為に。

そう。
鋭く。
色濃く。
シンプルに。
ストレートに。

心の筆を走らせ。
描き直して。
真っ直ぐに。
ラインを引いて。
その上に佇んでみる。

境界が。
曖昧に。
なるのは。
なっているのは。
忘れかけているから。

輪郭が。
曖昧に。
なるのは。
なっているのは。
澱んでしまっているから。

滲んで。
ぼやけて。
流れ出す。
見失う。
その前に。

滲んで。
薄れて。
消えてしまう。
崩れ去る。
その前に。

芯にあるもの。
そいつを。
もう一度。
思い出して。
取り戻して。

芯であるもの。
そいつを。
最初から。
締め直して。
ゆり戻して。

鋭く。
色濃く。
ハッキリと。クッキリと。
シンプルに。ストレートに。

心の筆で。
真っ直ぐな。
ラインを。
描き直して。
その上を歩んでみよう。



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2018/04/09 Mon *不埒、不遜、大胆不敵 / Lew Lewis

20180409lewlewisandhisband


不遜で。
不埒で。
大胆不敵。
およそ。
そんなもの。

いや。
その実は。
臆病で。
気弱で。
優柔不断。

だとしても。
だからこそ。
生きるには。
生き残るには。
なりふり構っていられない。

己が。
何者か。
どの程度か。
そんなことは。
百も承知。

それでも。
己が。
望むものも。
求めるものも。
千も承知。

ならば。
腹を括って。
大見得切って。
ハッタリかまして。
本気で遊んでみるしかない。

『Lew Lwis And His Band』'83年リリース。
パブ・ロック界きっての不良、チンピラ、ルー・ルイス。
そのシングル盤でリリースされた音源などを収録した編集アルバムなのですが・・・
かなり怪しくて。恐らくはオフィシャル音源を勝手に掻き集めた海賊盤であると思われて。
何と言っても。レーベルにすら何の表記も無いので。A面とB面の判別も難しく。
まぁ、裏ジャケにはA面6曲、B面7曲のクレジットがあるので溝を数えると分かると。
従って、リリース年度も裏ジャケの表記を信じて記述しましたが確かではありません。
しかし。まぁ、それがどうしたと。その胡散臭さが、かえってルーには相応しいと。
それに今ではなかなかに入手が難しい、そのシングル盤の音源が聴けるのだから。
文句を言ったら脅される・・・いや、罰が当たるかなと。ホープ&アンカーでのライヴはね。
あのオムニバス・アルバムからのもので。そいつは比較的に手に入りやすいけれど。
これが抜群のカッコ良さなので。それもまぁ、許してしまうしかないかなと。
さて。ルーのカッコ良さ、そのブルース・ハープの切れ味の鋭さ。そいつはもう今更で。
これに痺れなきゃ、切られて快哉を叫ばなかったら嘘だろうとまで思うのですが。
その音楽だけでなく、生き様までリトル・ウォルターの影響を受けたのかあまりにも破滅的。
何と言っても。バンドの活動資金を得る為に強盗をやらかして塀の中に入っていたと言う。
そう、ルーは本物の不良で、悪で。その実はチンピラ止まりなんかでは無かったのですよね。
聴いていると熱くなると言うよりは、背筋が寒くなる程の殺気を感じる辺りは貫禄かなと。
その一方で。メロディやリフには。意外とキャッチーなセンスも感じられて。
何とも、魅力的な他に無い存在なのですよね。リー・ブリローやウィルコ・ジョンソン達が。
何かと手を差し伸べているのも。ただ同郷であると言うだけの理由とは思えないのです。
その、不埒で、不遜で、大胆不敵で。大向こうで大見得を切れる、その外連味。
本物のロックンローラー、看板役者なのですよね。あまりにも素行が悪すぎて。それ故に。
定期的な活動がままならず、音源も少ないのが惜しまれもしますが。それもあり、それでこそのルーなのかな。

不遜で。
不埒で。
大胆不敵。
およそ。
そんなところ。

いや。
その実は。
人見知りで。
怖がりで。
神経過敏で。

だとしても。
だからこそ。
生きるには。
生きさらばえるには。
他の選択肢などありはしない。

己が。
何者か。
どれほどか。
そんなものかは。
百も承知。

それでも。
己が。
欲するものは。
手にしたいものは。
万も承知。

ならば。
覚悟を決めて。
胡散臭く。
外連味たっぷりに。
真剣に遊んでみるしかない。

何が。
出来るか。
何を。
やれるか。
そいつは見えている。

何処まで。
行けるか。
何処までなら。
辿り着けるか。
そいつも見えてきた。

だからこそ。
唯々諾々と。
そいつを。
ただ。
受け容れるのではなく。

だからこそ。
見えている。
見えてきた。
そいつを。
そのままで済ませずに。

出来るのなら。
やれるのなら。
行けるまで。
辿り着けるまで。
どこまでも楽しく。

望むのなら。
求めるのなら。
欲するのなら。
手にしたいのなら。
とことん楽しく。

不遜で。
不埒で。
大胆不敵。
そいつを。
演じ切ればいい。

腹を括って。
大見得切って。
ハッタリかまして。
本気で。
真剣に。

覚悟を決めて。
胡散臭く。
外連味たっぷりに。
楽しく。
面白く。

不遜で。
不埒で。
大胆不敵。
そいつを。
遊び切ればいい。



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2018/04/06 Fri *当てずっぽうも / The Inmates

20180406shotinthedark


うん。
どうした。
おい。
あれ。
まさかのまさか。

当たっちゃった。
撃ち抜いちまった。
当てずっぽうが。
そうか。
的を射抜いてしまったと。

まぁ。
あれだ。
何となく。
それとなく。
気にかけてはいて。

たぶん。
恐らく。
そんなところかと。
感じないでも。
無かったけれど。

そうか。
そうだよな。
そこで。
頑張って。
闘っているのだな。

ならば。
当てずっぽう。
当たったならば。
撃ち抜いたなら。
そのままに。

『Shot In The Dark』'80年リリース。
男気パブ・ロック、インメイツの2ndアルバム。
プロデュースはかのヴィック・メイルが手掛けています。
もう。この人達は何と言うか。渋いと言うか。男臭いと言うか。
問答無用で。ロックンロールを、R&Bをただやっていると言う。
その空気と言うか、その佇まい。それだけでやられてしまうバンドなのです。
ドクター・フィールグッドよりも渋いと言うか、地味と言うかね。
艶消しの色気にも程があると言うか。まぁ、華に欠けるとも言いますが。
その辺りは、デビューした頃のローリング・ストーンズにも通じるかもです。
尤も。時代が時代なので。そこには戦略もあったとは思いますが。
大好きなロックンロールやR&Bをやれるのなら、それだけで構わないみたいな。
売れる、売れないは二の次。当たるも八卦、当たらぬも八卦。
当てずっぽうが、的を撃ち抜いたのなら。それはそれで構わないけどみたいな。
たぶんに、やせ我慢も含んだ伊達な姿、その姿勢が、何とも愛しくなるのですよね。
ヴォーカルのビル・ハーレーには、ミック・ジャガーやヴァン・モリソンの影響大で。
いや、と言うよりもミックやヴァンが好きで好きでしょうがなくて、隠せなくてみたいな。
そこらが濁声なのに可愛いなと。それでいてストレートなカヴァーじゃなくて。
「So Much In Love」なんてジャガー=リチャードが他のバンドに書いたナンバー。
そいつを如何にもストーンズ風にやると言う。そのひねくれ方がまた、堪らないのです。
その強面のルックスも込で。何とも如何わしく、胡散臭く、太々しくもあるのですが。
アルバムの全編、各ナンバーの端々から立ち上るロックンロール、R&Bへの愛情の深さ。
アルバム・タイトル通りに。当てずっぽうで世に放ったそいつは間違いなく、ほんの一部にだけど刺さったかなと。

あれ。
どうした。
おい。
あらあら。
まさかのまさか。

当たっちゃった。
撃ち抜かれちまった。
当てずっぽうが。
そうさ。
的を射抜かれてしまったと。

まぁ。
あれだ。
何となく。
それとなく。
気になってはいて。

もしかして。
ひょっとして。
そんなところかと。
思わないでも。
無かったけれど。

そうか。
そうだよな。
この。
頑張りが。
闘っている様が・・・なと。

ならば。
当てずっぽう。
当たったならば。
撃ち抜かれたなら。
そのままに。

不意に。
話を。
変えても。
いいですかと。
その言葉に。

暗中で。
光を。
求めて。
縋るかの。
その瞳に。

少し。
驚きつつ。
揺れつつも。
逸らさずに。
応えてみたら。

言葉が。
落ち着きを。
取り戻し。
その先を。
語り始めて。

瞳が。
輝きを。
取り戻し。
その先を。
見据え始めて。

その。
言葉に。
その。
瞳に。
溢れる生気に。

当てずっぽう。
撃ち抜いて。
撃ち抜かれて。
射抜いて。
射抜かれて。

ならば。
当てずっぽうも。
悪くはない。
儲けもので。
そのままに。



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2018/04/05 Thu *拘ろう、執着しよう / Graham Parker & The Rumour

20180405stcktome


他の。
何でもない。
誰でもない。
何よりも。
誰よりも。

拘ろう。
執着しよう。
そう。
己に。
自分自身に。

何かが。
あったから。
起きたから。
そんなことではない。
そんなものではない。

誰かが。
いたから。
言ったから。
そんなことではない。
そんなものではない。

好きなもの。
嫌いなもの。
進んだ道。
進まなかった道。
選んだのは誰なのか。

だから。
とことん。
どこまでも。
拘ろう。
執着しよう。


『Stick To Me』'77年リリース。
グラハム・パーカー&ザ・ルーモアの3rdアルバム。
1stアルバムをプロデュースしたニック・ロウが再び起用されていて。
そのポップ・センスを取り入れながら。本格的に米国市場も視野に入れ出したのか。
確かにその功があってか。以前にもまして元気溌剌な感じが漂ってきます。
まぁ、それが。ややストレートに響き過ぎている嫌いもあるかな。
グラハムと言う人は。パブ・ロック・シーンから出てきて。パンクへの橋渡し役でもあり。
しかしながら。その本質は、その本格的な歌声にあって。言わばソウル・シンガーかなと。
故に、アン・ピーブルズのカヴァー、「I'm Gonna Tear Your Playhouse Down」なんて。
そんな沈み込む感覚も持ち合せたソウルフルな歌唱にその本領を聴くことができて。
それを引き立てるのが。腕達者揃いのルーモアの奏でる絶妙なサウンドだったりするので。
あまりストレートに、シンプルにとなると。その持ち味がやや薄味になってしまうかなと。
しかし。一方で。グラハムの歌声には。聴く者を鼓舞する、昂揚する熱さ、力もあるので。
そのストレートさに煽られて、その歌声が胸に激しく突き刺さりもして。それもいいかなと。
要は。それだけグラハムの歌声と言うのは魅力的だと。決して器用なタイプではないものの。
歌うと言うこと、歌そのものに対する拘りの強さ、その真摯な姿勢が生み出すものかなと。
社会や、世界の。その欺瞞等に向けて激しく牙を剥きもするグラハムですが。
決してただ声高にシャウトするだけでなく、引きの感覚もある重心の低いビートに乗って。
静かに、そして力強く。呼びかけるかの様なバラードにおける表現も実に見事なのです。
なんでもデビューする前は。ギター一本を抱えてヨーロッパを放浪していたことも。
恐らくは。そんな旅、そんな生活の中で。自らを、自らの歌を見つめなおしもしたのかなと。
後に、弾き語りでツアーに出たりもして。今尚、歌い続けているグラハムです。
その揺るぎない姿勢、揺らぐことのない矜持。自らの信念とでも言うべきものへの拘り、愛着を感じるのです。

他の。
何にも代えられない。
誰にも代えられない。
何にも。
誰にも。

拘るのだ。
執着するのだ。
そう。
己に。
自分自身に。

何かが。
あったら。
起きたら。
そんなことでもない。
そんなものでもない。

誰かが。
いたら。
言ったら。
そんなことでもない。
そんなものでもない。

好きなこと。
嫌いなこと。
歩んでいる道。
歩まなかった道。
選んだのは誰なのか。

だから。
とことん。
どこまでも。
拘るのだ。
執着するのだ。

好きになったのは。
他の。
何かの。誰かの。
せいではない。
為でもない。

進んだのも。
他の。
何かの。誰かの。
せいではない。
為でもない。

歩んだのも。
他の。
何かの。誰かの。
せいではない。
為でもない。

選んだのは。
選んできたのは。
誰かではない。
誰でもない。
己、自分自身。

何かが。
あったから。
起きたから。
そんなものではない。
そんなものでもない。

何かが。
あったら。
起きたら。
そんなことではない。
そんなことでもない。

己の。
姿勢。
矜持。
信念。
そんなもの、そんなこと。

己に。
自分自身に。
とことん。
どこまでも。
拘ろう、執着しよう。



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2018/04/04 Wed *稼ぎ方 / Dire Straits

20180404alchemy


そりゃ。
無いよりは。
あるのがいい。
そんなもの。
そんなところ。

まぁ。
あまりにも。
執着するのも。
どうかとは。
思いもするが。

何を。
するにも。
やらかすにも。
先立つものが。
無いことにはと。

天下の。
回りもの。
なのに。
あまり。
お目にかかれないし。

ここは。
ひとつ。
己ならではの。
売りもの。
稼ぎ方。

そいつに。
磨きをかけて。
引っ提げて。
一稼ぎ。
狙いに行ってみるかなど。

『Alchemy』'84年リリース。
ダイアー・ストレイツの初のライヴ・アルバム。
前年7月のロンドン公演から10曲を収録した2枚組となっています。
その時点で。ダイアー・ストレイツとしては3枚のアルバムをリリースしていたのかな。
更に、マーク・ノップラーが映画のサウンド・トラックを手掛けていて。
このライヴは、そのサウンド・トラック・アルバムのリリースに合わせたツアーだったと。
そう。どうにも。地味な印象もあるのですが。かなりの人気者でもあったのですよね。
あの時代に、これだけギターのサウンドに拘り続けたバンドも少なかったと思われて。
それもあって。熱狂的なファンもついていたのだろうなと。確かに、それはそうかと。
このアルバムに針を落とすと。先ずライヴにも関わらずそのギターのサウンド。
あの独特な乾いた艶めきを感じさせる、そのサウンドがスタジオ・アルバム同様に響いて。
しかも、ライヴならではの長尺な演奏になっているのに、些かもだれることがない。
そこに。マークを始めとするメンバーの確かな技量と、真摯な姿勢を感じるのです。
更に言えば。スタジオ・アルバムではやや生硬い手触りを感じる時もあるのですが。
ライヴだと、その手触りが。何とも心地のよい木綿の様でもあり。いいのですよねぇ。
哀感を漂わせながらも。ちゃんと大地に、荒野に日本の足で立っている屹立した存在感。
錬金術を意味するアルバム・タイトルには、マークらしい皮肉とユーモアを感じますが。
そう謳いたくなるだけの手応えあり、自信が芽生えたのだろうなと思わされます。
選曲的にも、この時点でのベストとも言えるもので。ベスト・アルバムの役割も果たしたか。
やっぱり、改めて「Sultans Of Swing」には痺れます。畢生の名曲なのですよねぇ。
そして。件のサントラからの「Going Home-Theme Frim Local Hero」を最後に配置して。
さぁ、ライヴも終わりだから。地元へ、家へ帰ろうと言う・・・このセンスが堪らなくて。
この後に、MTVの波にも乗って。世界的に大ブレイクするのですが。その前夜の姿こそが一番愛しいかな。

そりゃ。
あればあるに。
こしたことはない。
そんなもの。
そんなところ。

まぁ。
それだけに。
固執するのは。
如何なものかと。
思いもするが。

何を。
するにも。
しでかすにも。
沙汰次第なんて。
ものでもあるし。

天下の。
回りもの。
なのに。
殆ど。
回っても来ないし。

ならば。
ひとつ。
己ならではの。
売りどころ。
稼ぎ方。

そいつを。
打ち出して。
高く掲げて。
一稼ぎ。
狙いに行ってみるかなど。

無から。
有を。
卑から。
貴を。
何を馬鹿なと。

無は。
どこまでも無で。
卑は。
どうしても卑でと。
思い込んで。

ところが。
そいつは。
そこは。
考え様。
それひとつ。

無だからこそ。
生まれる。
生み出せる。
そんなものも。
あったりする。

卑だからこそ。
変われる。
変えられる。
そんなものも。
あったりする。

そう。
そいつは。
研き様。
見せ様。
それひとつ。

己だけの。
稼ぎ方、錬金術。
それだけを。
武器にして。
渡り合えるところまで・・・



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2018/04/03 Tue *遺伝子 / Arthur Conley

20180403thebestofarthurconley


遺伝子。
そいつが。
どう作用するのか、
どう影響するのか。
定かでは無いけれど。

どうにも。
どうやら。
代々、引き継いできた。
そいつだけでは。
説明がつかない。

そんな。
嗜好も。
ある様で。
何故これが。
何故ここに。

恐らくは。
生物学的な。
遺伝とか。
そんなものとは。
別なところで。

生まれるもの。
育つもの。
そんなものもあって。
そいつが。
結構、大きいのかなと。

だって。
感じるのだから。
揺れるのだから。
そうだな。
出会いと言うのも、大切なのだと。
                                                           
『The Best Of Arthur Conley』'68年リリース。
『ソウルの新星』なる邦題が冠されたアーサー・コンレーの日本編集アルバム。
アトコ移籍後の5枚のシングル盤のA面ナンバーに。3枚のアルバムからのナンバー。
それに、アーサーのキャリアのスタートとなったジョディス時代のナンバーも2曲。
全部で14曲。この新星に対する期待が表れた熱の入った選曲となっています。
ジョージアはアトランタ出身のアーサー。そのスタイルはサム・クックの影響が大きく。
特に小回りを利かせた様なジャンプ・ナンバーではそれが顕著です。
そしてもう一人。アーサーを語るのに欠かせないのがオーティス・レディングで。
何でも、アーサーから送られてきたデモ・テープをオーティスがいたく気に入ったとかで。
フェイムへ移籍させ、更にはアトコへの移籍も後押しし。制作や曲作りにも協力して。
アーサーの売り出しの大きな後ろ盾となったと。その成果の最たるものが。あの名曲。
そう「Sweet Soul Music」で。このアルバムでもA面の頭を堂々と飾っています。
「レッツ・ゴー・ソウル」なる邦題は時代を感じますが。小気味よさを表現してはいるかな。
その「Sweet Soul Music」に代表されるジャンプ・ナンバーでのキレの良さ、乗りの良さ。
そこにサムとオーティス。二人の遺伝子。二人から受けた影響の大きさを感じます。
特にオーティスと出会ったことで。グイ乗りのスケール感も生まれたのだろうなと。
些か奇妙で、大袈裟な表現かもしれませんが。サムとオーティスが共に生んだシンガー。
それがアーサーだったのだと。故にその期待も一際大きなものだったのだと思わされます。
惜しむらくは。ジャンプ・ナンバーと比較するとスロー・バラードでは個性が発揮できず。
サムや、オーティスと比較すると。どうしても軽く感じられてしまうのが、残念なところで。
「Otis Sleep On」なるオーティスに捧げたナンバーなんかは沁みるものがあるのですが。
結局は「Sweet Soul Music」を超える成功を得るには至らなかったと。それでもね。
サム、そして何よりオーティスとの出会いでその才能を開花させたアーサー。それだけで幸せだったかなと。

遺伝子。
そいつが。
どこまで作用するのか、
どこまで影響するのか。
定かでは無いけれど。

どうにも。
どうやら。
延々、受け継いできた。
そいつだけでは。
腑に落ちない。

そんな。
志向も。
ある様で。
何故これが。
何故ここに。

間違いなく。
生物学的な。
遺伝とか。
そんなものとは。
異なるところで。

生まれたもの。
育ったもの。
そんなものもあって。
そいつが。
存外、大きいのかなと。

だって。
騒ぐのだから。
震えるのだから。
そうだな。
出会いと言うのは、掛け替えないのだと。

あの日。
あの時。
あの場所で。
出会った。
そのことが。

かの日。
かの時。
かの場所で。
出会った。
そのものが。

この日。
この時。
この場所で。
出会った。
この人が。

感じさせてくれた。
揺らしてくれた。
そんなものが。
何かを生んで。
何かを育てて。

騒がせてくれた。
震わせてくれた。
そんなものが。
何かを生んで。
何かを育てて。

そして。
嗜好となり。
志向となり。
選んで。
ここにいる、ここにある。

引き継いでいく。
受け継いでいく。
遺伝子。
そいつは。
生物学的なものだけとは限らないのだろう・・・



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2018/04/02 Mon *そのままに、このままで / Solomon Burke

20180402takeme


別に。
何も。
多くは。
望みはしない。
どうでもいい。

ただ。
そのままに。
このままで。
その思いのままに。
それだけは。

変えずに。
変わらずに。
手に手を取って。
二人で。
何処かへと。

貴女の。
その瞳に。
映るそのままに。
それだけを。
信じて。

貴女が思う。
貴女に映る。
そのままに。
いるから。
あり続けるから。

この手をとって。
誘って。
駆け出してくれないか。
そのままに。
ついていくから。

『Take Me』'81年リリース。
ソロモン・バークの日本独自編集アルバム。
長いキャリアを誇ったソロモンですが。その全盛期はと問われたら。
そこはやっぱり、アトランティック在籍時代であっただろうと。
アトランティックには'60年~'68年まで在籍していたのかな。
その中から'63年~'67年に録音、リリースされたナンバーから12曲が選ばれています。
何故、この時期に。この手の編集アルバムがと言う点なのですが。
当時日本でアトランティックの権利を持っていたのがワーナ・パイオニアで。
ソウル・マスターピース・コレクションとして大々的にソウルの再発を進めていて。
ソロモンのアルバムも何枚かリリースされているのですが。そこには収まりきらなかった。
米国ではアルバムには未収録だったナンバーを紹介する為に企画されたのではと。
そして。その中でも最もヒットした「Take Me (Just As I Am)」をアルバム・タイトルに。
そんなところかな。さて年代的にも幅があり。録音スタジオやバンドも異なるので。
アルバムとしての統一感には欠けるものの。ソロモンの歌声の素晴らしさは変わらずで。
弱冠9歳にして教会で説教師としての活動を始め、12歳で自らの教会を持っていた。
そこから、変わることなく、休むことなく歌い続けてきた。その実力の程。
熱く、温かく、優しく、そして何よりも深いその歌声は何ものにも代え難いものなのです。
特に。語りのパートに、ウィルソン・ピケットやオーティス・レディングの名を織り込み。
変わらぬ愛を、そのパートナーの必要性を歌い上げる「Take Me (Just As I Am)」の説得力。
それがソロモンの最大の魅力で。その歌声の力はオーティスにも引けを取らないと。
ニューヨークのバート・バーンズの指揮下で、ニューヨークでの録音が多かったのですが。
「Take Me (Just As I Am)」は初めてのメンフィス録音で。その機会が。
そうアトランティックでの南部録音がもっと数多くあっても良かったなとは思います・・・

別に。
何も。
総てを。
求めはしない。
どうでもいい。

ただ。
このままで。
そのままに。
この思いのままに。
それだけは。

忘れずに。
忘れられずに。
手に手を取って。
二人で。
彼方へと。

貴女の。
その心が。
感じるそのままに。
それだけを。
信じて。

貴女が思う。
貴女に映る。
そのままに。
あるから。
い続けるから。

この手をとって。
導いて。
飛び立ってくれないか。
そのままに。
ついていくから。

貴女を。
思う。
ただ。
そのままに。
このままで。

多くは。
望みはしない。
総てを。
求めもしない。
どうでもいい。

俺の。
この瞳に。
映るそのままに。
それだけを。
信じて。

俺の。
この心が。
感じるそのままに。
それだけを。
信じて。

誘われた。
その手を放さず。
駆け出したのなら。
そのままに。
ついていく。

導かれた。
その手を放さず。
飛び立ったのなら。
そのままに。
ついていく。

貴女を。
思う。
ただ。
このままで。
そのままに。



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2018/04/01 Sun *その鼓動は / Sam Cooke

20180401nightbeat


夜の。
真夜中の。
闇の。
その只中で。
息をする。

上手く。
吸えているのか。
上手く。
吐き出せているのか。
その呼吸。

微かに。
震えて。
乱れて。
何かを。
感じているのか。

夜は。
真夜中は。
闇は。
己が時間だと。
わかっていても。

ふとした。
ことで。
胸の内側の。
何かが。
揺さぶられて。

震えて。
乱れて。
今夜の呼吸は。
その鼓動は。
何を物語るのか。

『Night Beat』'63年リリース。
サム・クックのRCAでの(おそらく)7枚目となるアルバム。
数多あるサムのアルバムの中でも地味で、あまり語られることのないアルバム。
稀有で天才的な、素晴らしソウル・シンガーであると同時に。
優れたプロデューサーであり、プロモーターでもあり、戦略家でもあったサム。
そして公民権運動にも深く心を寄せていたサム、ただ歌うのみならず。
その歌を如何にして世に伝えるか、広めるかを常に考えていたのだと思われて。
故に、時には過剰とも思われるストリングスまでも起用して、大いに甘口に。
それが批判の対象となることも多かったのですが。白人聴衆をも獲得することで。
成功を手にして、更にはその成果をきちんと自分達のものとしていこうと言う。
そう、サムの一連の行動にはやはり公民権運動の影響、黒人の地位向上が根底にあったと。
そのことを強く感じずにはいられないのですが。その一方で甘口のサムなんてと言うのも。
そんな聴く者の声に応えてみせたのが、このシンプルなバンド編成で挑んだアルバムかと。
尤も。そこにはサム自信の。シンプルにストレートに歌いたいと言う欲求もあったかな。
この時、未だ16歳だったらしいビリー・プレストンの奏でるオルガンを始めとして。
バンドのサウンドも。シンプルでストレート。それを従えていつも以上に丹念に歌うサム。
いたずらにシャウトすることも無く、変に力むことも無く。ただ正面から歌うサム。
それ故に、まさにサムの呼吸、鼓動までも感じられそうで。その生々しさが堪らなくて。
そう、やはり。サムはソウル・シンガーなのだと。そんなことを思い知らされます。
そうだな。時代の動きに呼応して。サムも新たな段階へと進もうとしていたのかも。
ご存知の通り。その歩みは完全には達せられる前に無残にも断ち切られてしまうのですが。
それ故に。このアルバムで聴ける、純粋なソウル・シンガーとしてのサムの歌声、鼓動。
そんなものが、あまりにも切なくもあって。愛しさを禁じ得ないのですよね。
あぁ、それにしても。サムの歌声には夜が、真夜中が、その闇が似合い、そして照らしてみせるのです・・・

夜の。
真夜中の。
闇の。
その片隅で。
息をする。

上手く。
吐き出せているか。
上手く。
吸えているのか。
その呼吸。

微かに。
響いて。
鳴いて。
何かを。
捉えているのか。

夜は。
真夜中は。
闇は。
己が縄張だと。
わかっていても。

ふとした。
ことで。
胸の奥底の。
何かが。
呼び覚まされて。

響いて。
鳴いて。
今夜の呼吸は。
その鼓動は。
何を物語るのか。

夜の。
真夜中の。
闇の。
その途中で。
振り返り、息をする。

自分らしく。
吸えているのか。
自分のものとして。
吐き出せているのか。
己が呼吸。

確かに。
震えて。
乱れて。
何かを。
感じ、捉えようとしているのか。

夜は。
真夜中は。
闇は。
己が領分だと。
わかっていても。

ふとした。
ことで。
胸の柔らかい処の。
何かが。
蠢きだして。

震えて。
乱れて。
今夜の呼吸は。
その鼓動は。
何を描き始めるのか。

響いて。
鳴いて。
今夜の呼吸は。
その鼓動は。
何を紡ぎ始めるのか。



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2018/03/31 Sat *昂揚 / Wilson Pickett

20180331theexcitingwilsonpickett


燃えないと。
上がらないと。
楽しまないと。
そう。
昂揚しないと。

何が。
面白くて。
この。
退屈な世界で。
生きていけるのだと。

面倒くさいと。
どうでもいいと。
関係ないと。
言い訳している内に。
その機を逃すぞと。

勿体ない。
とんでもない。
どうせ。
もう。
それ程には長くない。

ならば。
今を。
この空気を。
そう。
この夜を。

燃えるが、ままに。
上がるが、ままに。
楽しまないと。
そう。
昂揚する、そのままに。

『The Exciting Wilson Pickett』'66年リリース。
ソウル界の燃える男、燃える闘魂?ウィルソン・ピケット。
そのピケットの、通算3枚目、アトランティックでの2枚目となるアルバム。
鋼鉄の喉を持つと言われたピケット、その激情のシャウター振りが堪能できるアルバム。
録音されたのは'65年~'66年で。場所はメンフィスと、そしてアラバマ。
そうスタックスのMGズと、マッスルショールズのフェイム・ギャングが参加していると。
何とも豪華な話ですが。アトランティックの社長、ジェリーウェクスラーが欲をかいたと。
それ程にピケットに惚れ込み。その歌声の魅力を最大限に発揮される環境を模索したと。
このサザン・ソウルを代表する二つのスタジオ、二つのバンドに支えられて。
思う存分に、その熱く、聴く者を昂揚させる破壊力抜群のシャウトを聴かせるピケットです。
何でもピケットはスタックスを気に入っていたものの。契約関係でトラブルが起きて。
やむを得ずマッスルショールズに向かったとも。なので、当初は不満たらたらだったとか。
ところが一旦、一緒に音を出して、歌ってみたらすっかり気に入ってしまったと。
まぁ、弘法筆を選ばずと言うか。要はピケットが気持ちよく歌えるサウンドがあればいいと。
尤も。そのサウンドを出す、創り上げるのは簡単ではなく。MGズとフェイム・ギャング。
特にそれぞれのドラマー、アル・ジャクソンとロジャー・ホーキンスの貢献は大きいかなと。
「In The Midnight Hour」「Ninety-Nine And A half (Won't Do)」「634-5789」とか。
「Land Of 1000 Dances」「Something You Got」「Barefootin'」「Mercy, Mercy」とか。
全12曲の内、1曲を除いてはアップ、もしくはミディアムなナンバーで。そのグイ乗り。
そのグッと重心の落ちた問答無用の迫力に、否が応でも熱くなり、昂揚させられます。
実は、スロー・バラッドでもその魅力を発揮するピケットではありますが。このアルバムに関しては。
このグイグイと迫り、上げていくピケットの歌声に燃えて、楽しみ、昂揚するに限るのです。

燃えなくて。
上がらなくて。
楽しまなくて。
そう。
昂揚しなくて。

何を。
好き好んで。
この。
無為な世界で。
生きているのだと。

億劫だと。
どうにもならないと。
由縁ないと。
屁理屈を捏ねている内に。
その運も尽きるぞと。

見過ごすなんて。
あり得ない。
そうさ。
もう。
それ程に長くないから。

だから。
今を。
その時を。
そう。
この夜を。

燃えるに、まかせて。
上がるに、まかせて。
楽しまないと。
そう。
昂揚する、そのままに。

うだうだと。
ぐだぐだと。
退屈に呑まれて。
退屈に甘えて。
過ごす暇はない。

ぶつぶつと。
ぐちぐちと。
退屈を嘆いて。
退屈を利用して。
馴らされる暇もない。

そこに。
ここに。
燃え上がる。
楽しめる。
何かがあるなら。

その時に。
この時に。
燃え上がる。
楽しめる。
何かを感じるなら。

面倒くさいと。
関係ないと。
言い訳して。
時を過ごすなど。
勿体ない。

億劫だと。
由縁ないと。
屁理屈を捏ねて。
見過ごすなんて。
あり得ない。

時は。
有限。
されど。
無限。
そう。そいつは昂揚、それ次第!



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