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2018/05/11 Fri *今宵、この街の、片隅で / Rod Stewart

20180511anightonthetwon


今宵。
この街の。
片隅で。
独りで。
思いと向き合い。

そうさ。
今宵も。
多くの。
会話が。
飛び交い。

そうさ。
今宵も。
多くの。
無意味な。
単語の羅列。

そんな。
もので。
ものでのみ。
世界と。
繋がっている。

そうだね。
皆。
優しくしてくれる。
気遣ってくれる。
でも、それだけ。

響いてこない。
届いてこない。
今宵。
この街の。
片隅で。

『A Night On The Town』'76年リリース。
ロッド・スチュワートの通算7枚目のソロ・アルバム。
大西洋を渡って、アトランティック移籍後は2枚目となるアルバム。
ルノワールの絵画の中に違和感なく紛れ込んでいるロッドの姿が微笑を誘います。
フェイセス時代からジャケに遊びや仕掛けが多いロッドですが。その中でも白眉かなと。
A面がSlow Side、そしてB面がFast Sideと冠されていて。
それぞれにバラード、そしてロックンロールにおけるロッドの魅力が発揮されています。
英国時代の哀感、滲み出るものは後退してはいるものの。新たな環境に身を置いて。
新たな挑戦を始めたロッドの、その真摯な思いは歌声の中に感じとることが出来るかなと。
華やかなロック・シーンへと漕ぎ出すと共に。米国南部へも接近を強めていた時期で。
スティーヴ・クロッパーやドナルド・ダック・ダン、そしてマッスル・ショールズの手練達。
最強の面子を得て。新たな世界へと挑んでいこうとう意思が感じ取れるのです。
ロッドと言えば、そのカヴァーにおけるセンスが特筆されるのですが。
このアルバムに於いてはロッドの手によるオリジナルのレベルも高くて。
その決意のほどが並々ならぬものであったこととの証かとも。力、入っているのですよね。
特にB面、Fast Side、その頭3曲の連発は実に爽快で。ロックンローラーだなと。
その一方でバラードも素晴らしいのですが。哀感、情緒とはまた異なるものも感じられて。
そう、ふと淋しさと言うか。孤独の影が過りもするのですね。何と言うのかな。
ジャケと同様に新しい環境に馴染んでいる様で。その実、胸の内には複雑なものもあったか。
その影。取り巻く環境からの好意や、愛情。それは十二分に感じながら、信じながらも。
どうしても拭えない孤独感に戸惑っていないでもないのかなと思われもして。
ふと。夜の中。その実馴染めない街の片隅で。巡り、渦巻く思いに対峙している姿が見える気もするのです。

今宵。
この街の。
片隅で。
いつもの様に。
思いと向き合い。

そうさ。
今宵も。
多くの。
駆け引きが。
行き交い。

そうさ。
今宵も。
多くの。
薄っぺらな。
約束の安売り。

そんな。
もので。
ものでだけ。
世界と。
交われない。

そうだね。
皆。
非難はしない。
否定すらしない。
でも、それだけ。

振れられもしない。
震わされもしない。
今宵。
この街の。
片隅で。

そうさ。
別に。
今宵に。
始まった。
ことじゃない。

そうさ。
別に。
この街に。
限ったことじゃない。

いつでも。
いまでも。
多くの。
無意味な。
単語の羅列。

いつでも。
何処でも。
多くの。
薄っぺらな。
約束の安売り。

優しくしてくれる。
気遣ってくれる。
でも、それだけ。
共鳴できない。
受容できない。

非難はされない。
否定すらされない。
でも、それだけ。
共振できない。
胎動もしない。

今宵。
この街の。
片隅で。
いつもの様に。
独りで、思いと向き合っている。



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