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2018/05/14 Mon *好きなら、好きなだけ / Steve Marriott

20180514packetofthree


好きなら。
好きなだけ。
とことん。
どこまでも。
その日が来るまで。

いま。
何をすべきで。
何を堪えるべきで。
そんなことは。
言われるまでもなく。

分かってはいる。
少なくとも。
感じてはいる。
でも。
考えたくはない。

そうだな。
いつか。
もしかしたら。
近いうちに。
明日にでも。

痛い目を。
見るかもしれないが。
そうだとしても。
それはそれで。
構いはしない。

それよりも。
その日が。
確かに迫っている。
その予感の只中だから。
好きなら、好きなだけ。

『Packet Of Three』'84年リリース。
スモール・フェイセスの再結成も、ハンブル・パイの再結成も。
続けて商業的には失敗に終わった後のスティーヴ・マリオット。
メジャーから陥落。世間的には過去の人にされていて頃のマリオットですが。
ライヴへの、そして何よりも歌への、歌うことへの情熱と愛情だけは冷めることなく。
三人編成のバンド、パケット・オブ・スリーを結成してツアーを続けていたと。
確かなところは分からないのですが。どうやら小さなクラヴやパブが中心だったと思われ。
そう、言ってみればドサ回りの様な状況。そんな一夜の模様を収録したライヴ・アルバム。
インディーからのリリースで、ジャケットやデザインもやっつけ仕事な感は否めず。
音質も極上とは言い難く。そんな環境でマリオット程の人がリリースしていいのかと。
針を落とす前から、切なくなりもするのですが。ところが、どうして、これがいいのですよ。
何がって。マリオットが歌っている。それも昔と何ら変わらずに出力全開で歌っていると。
その歌声の熱さ、激しさ。その熱量のとてつもなく高いこと。それだけで震えがきます。
正直。サウンドは三人編成の限界か。厚みに欠けるし、グルーブも物足りないと。
選曲も。スモール・フェイセスやハンブル・パイの再演に。R&Bやブルースのカヴァーと。
新鮮味に欠ける上に、言ってしまえば昔の名前で出ていますみたいな感じなのですが。
ところが、にもかかわらず。マリオット自身に、その歌声には微塵もそんな卑屈さは無くて。
実に、何と言うか。もう歌うのが、歌えることが楽しくて、楽しくてと。溢れていて。
あぁ、そうかと。売上とか、会場の規模とか、契約とか。そんなことは二の次で。
兎に角、好きで、好きで、大好きな歌を歌えること。それが一番で、それが総てだったと。
この単純に過ぎるところ。セルフ・プロでユース力の無さ。それが惜しまれもするのですが。
好きなら、好きなだけ。それだけを、とことん、どこまでも、いつまでもと。
そんな愚直な純情一直線なマリオットがね、その実、とても愛しくてならないのです・・・

好きなら。
好きなだけ。
とことん。
いつまでも。
その時が来るまで。

いま。
すべきことは。
他にあるのだと。
そんなことは。
とうの昔から。

分かってはいる。
少なくとも。
意識の内にはある。
でも。
囚われたくはない。

おそららく。
いつか。
それなりの。
確率で。
次の夜明けには。

煮え湯を。
飲まされるかもしれないが。
そうだとしても。
それはそれで。
覚悟の上だ。

それよりも。
その時に。
確かに追い詰められている。
予感が確信に変わりそうだから。
好きなら、好きなだけ。

実は。
雑食で。
あれも。
これもと。
欲張りで。

そうさ。
多情で。
あれも。
これもと。
欲深くて。

でも。
さりとても。
本当に。
真剣に。
夢中になれる。

そう。
とは言っても。
心底。
突き動かされる。
好きになれる。

そんなものなど。
この世の中に。
たった一つだけ。
それだけ。
他にはありはしない。

だから。
愚直に。
一直線に。
その日まで、その時まで。
好きなら、好きなだけ。



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