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2018/05/20 Sun *俺にもブルースが / Smokey Hogg

20180520smokeyhoggsingstheblues


そうだな。
こんな夜には。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。

グラスを。
傾け。
グラスを。
重ね。
呑んだくれ。

胸の内が。
心が。
必要以上に。
饒舌に。
語りだす。

求めるものが。
多すぎて。
そのままに。
迷い出て。
彷徨、溢れ出す。

溺れ。
愛して。
踊るつもりが。
千鳥足。
そのままに。

夜の底へと。
落ちていく。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。

『Sings The Blues』'61年リリース。
テキサス・ブルース・マン、スモーキー・ホグ。
一説ではライトニン・ホプキンスの従兄弟であるのだとか。
戦前から録音の機会に恵まれるなど人気が高かった様で。
戦後になるとテキサスと、ロスを往復しながら活動を続けて。
何でも十数度も行ったり来たりしながら。二十以上のレーベルに録音をしたとも。
その中でも相性が良かった、居心地が良かったのがモダンで。
「Good Morning Little School Girl」は大ヒット。残した曲数も一番多いとか。
このアルバムはそのモダンの廉価版レーベルからリリースされたもので。
この思わせぶりな美女のジャケットが名物なシングス・ザ・ブルース・シリーズの一枚です。
今のご時世だと。このジャケットにもクレームがつきそうですし。
本人とは一切関係ないのはどうかんと思いすが。まぁ、それもこれもブルースで。
ライトニンは、これらのジャケットには男特有の別の用途もあると嘯いていたとか。
さて。基本はギター弾き語りのホグですが。小編成のバックがついたものもあり。
ピアノを弾いているのは、才媛ハダ・ブルックスなのだとか。確かによく転がっていますが。
何しろホグと言う人は。我が道を行く人なので。バックがつこうがつくまいが。
野放図に、傍若無人に。弾きたい様に弾いて、歌いたい様に歌っていると。
何でも。相当な呑んだくれだった様で。酩酊状態で録音に及ぶことも日常茶飯事だった様で。
そのぶっきらぼうと言うか、吐き出す、吐き捨てるかの歌声、その殺伐とした感じ。
それこそがホグの魅力かなと。テキサスの荒野の荒涼とした風景が目に浮かぶ如し、かな。
「Good Morning Little School Girl」との出会いはジョニー・ウィンターだったので。
ホグのヴァージョンを聴いた時には、そのあまりの違い、砂埃舞う感じに愕然としましたが。
年月を重ねる毎に。そいつがね。刺さる様に、沁みる様になってくるのですよね・・・

たぶんな。
こんな夜には。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。

グラスを。
乾し。
グラスを。
重ね。
酔いしれて。

胸の奥が。
思いが。
必要以上に。
雄弁に。
語りだす。

欲するものが。
多すぎて。
そのままに。
迷い出て。
流離、流れゆく。

耽り
溺れて。
踊るつもりが。
千鳥足。
そのままに。

夜の闇へと。
堕ちていく。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。

どうにも。
こうにも。
思うままには。
なりゃしない。
そんな時間の積み重ね。

にっちも。
さっちも。
思いのままには。
なりゃしない。
そんな月日の積み重ね。

もがこうが。
足掻こうが。
脱け出せない。
そいつが。
染みついて。

焦れようが。
抗おうが。
変りもしない。
そいつが。
こびりついて。

後は、
ただ。
退屈しのぎ。
暇つぶし。
それだけのこと。

後は。
ただ。
緩慢で刹那な。
自傷行為。
それだけのこと。

溺れ。
愛して。
耽り
溺れて。
夜の底、夜の闇。

落ちて。
堕ちて。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。



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