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2018/05/28 Mon *その横顔 / Ann Peebles

20180528annpeeblesgreatesthits


その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
それを思い。
思いに囚われる。

近い様で。
遠い様で。
目を閉じれば。
瞼の裏に。
鮮明に。

その横顔に。
浮かぶ。
表情。
その思い。
そいつに触れたくて。

胸の内で。
その横顔に。
話しかけてみる。
振り向く。
その表情。

目が輝き。
口元が綻び。
なに?と動く。
その様も。
鮮明に。

その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
それを思っている。
いつも。いまも。

『Ann Peeble's Greatest Hits』'88年リリース。
メンフィス・ソウル・クイーン、ハイの歌姫。
そんな呼称を、望むままにしていたアン・ピーブルズ。
一時期、第一線から身を引いていたアンが約十年振りに復帰して。
新たなアルバムもリリース。それに合わせて編集、リリースされたベスト・アルバムで。
'69年~'77年にシングルとしてリリースされたナンバーから10曲が選ばれています。
カムバック前のアンのシングルは20曲以上あったので。聴けるのは半分以下なのですが。
そこは初めて聴く人、久し振りに聴く人。それぞれへ軽く自己紹介と言ったところかなと。
「I Can't Stand The Rain」「If This Is Heaven」「99 Pounds」と言ったヒット曲、代表曲。
押さえるべきところは、押さえられていて。手っ取り早くその魅力を知るにはいいかな。
尤も。復帰したのはハイでではないので。そう便乗商法の類ではありますが。
さて。アンです。ハイのアンです。その何と言うか抑制の効いたブルージィーな歌声。
そいつが。何とも魅力的です。男の袖を掴んで引く様な?歌い方が胸に迫ります。
引き算の美学とでも形容したらいいのか。何とも絶妙なフックも効いているのです。
アンもやはりそのルーツはゴスペルにあるので。その歌声の張りの強さは見事なのですが。
どうも。それを目一杯に張る、その寸前で抑えている、引いている様な感じがあって。
それがまた、ハイの独特の粘りのある重いリズムとの相性が何ともいいのですよね。
ハイのリズム、ハイ・サウンドをここまで上手く乗りこなせたのはアンが一番かなと。
「I'm Gonna Tear Your Playhouse Down」なんかはかなり張ってもいて。
それはそれで。その迫力に震えがくるのですが。それでも、どこか引きを感じさせる。
そうだな。熱くなっている男を相手に。掌で転がしてみせる、そんな姉御肌な感じかな。
このジャケットにも描かれている端正で美しい横顔が印象的だったアン。
その横顔を思い出し、魅せらずにはおられない。そんなアンの歌声なのです。

その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
それを思い。
思いに魅せられる。

傍らに。
いる様で、いない様で。
目を閉じれば。
瞼の裏に。
瞭然に。

その横顔を。
過る。
表情。
その思い。
そいつを知りたくて。

胸の内で。
その横顔に。
指先を伸ばしてみる。
振り向く。
その表情。

首を傾げて。
瞳が動き。
なに?と囁く。
その様も。
瞭然に。

その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
それに魅せられている。
いつも。いまも。

いつかも。
昨夜も。
ただ。
横にいて。
時折、見つめる。

いつも。
そう。
ただ。
それだけのこと。
それだけで。

胸が。
一杯で。
思いが。
溢れて。
それだけで。

言葉は。
出口を失い。
指先は。
動きを止めて。
立ち尽くす。

出口を。
行き先を。
失った。
思いは。
胸の内そのままで。

持ち帰り。
抱きしめて。
囚われたまま。
魅せられたまま。
いつも。いまも。

その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
囚われ、魅せられ。
いつも。いまも。いつまでも。



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