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2018/05/31 Thu *街中の車窓から / The Hollies

20180531holliesgreatestukmonoorg


街中を。
走り抜ける。
その。
車窓から。
流れゆくものを眺めながら。

頭の中も。
様々な。
考え。
思惑が。
走り抜けてゆく。

いまから。
この先。
打とうとしている。
この手は。
どんなものだろうと。

前にも。
こんな日に。
こんな時に。
同じ様な手を打ったかな。
そして再びと。

坂道を。
上る。
エンジンの唸りに。
我に返って。
車窓の外へと。

追う視線。
それにつれて。
考えも。
思惑も。
街中へと流れてゆく。

『Hollies' Greatest』'68年リリース。
グラハム・ナッシュの脱退を契機に。英国で編集されたホリーズのベスト・アルバム。
ナッシュ在籍時代のシングルから14曲が選ばれて収録されていて。
その内、3曲を除いてはオリジナル・アルバムには収録されていなかったナンバーで。
その価値が訴求したのか、ホリーズにとっては初のそして唯一の全英一位を獲得して。
何でも都合七週間に渡って一位の座に居座ったとかで。最大のヒット・アルバムとなったと。
(競い合っていたのは『The Sound of Music』のオリジナル・サウンドトラックだとか)
ところで。ナッシュはボブ・ディランのナンバーを取り上げることに反対して脱退して。
そして。このアルバムに続くオリジナル・アルバムが『Hollies Sing Dylan』で。
そこから大きくホリーズと言うバンドのカラーが変化していくことになったので。
まさにブリティッシュ・ビート・バンドとしてのホリーズを総括したアルバムだと言えます。
さて。美しいハーモニーと、弾ける様に走り抜けてゆくビート。それこそがホリーズで。
「Here I Go Again」「Just One Look」そして「Bus Stop」珠玉のナンバーの数々。
美しいハーモニー、しかしただ美しいだけでなく。R&Bの影響を思わせる深さもあり。
そしてトニー・ヒックスの弾けるギターと、リズム隊が叩き出すビートの強靭さ。
特にエリック・ヘイドックとボビー・エリオットのリズム隊は知る人ぞ知る強者なのです。
美しいハーモニーのみで語られがちですが。それを支えたビートに耳を傾けて欲しいなと。
故郷であるマンチェスター、そしてロンドンの街中を走り抜けてゆく様が魅力的なのです。
このアルバム。何故か米国では’80年になってリリースされているのですが。
そちらは全10曲と収録曲も少なく。収録されているナンバーにも英米で違いがあって。
興味深いのは、米国盤には「If I Needed Someone」が収録されているのですが。
このアルバム、英国盤には収録されていないこと。まぁ、ビートルズのカヴァーですからね。
そこらには、ホリーズの意地と言うか。意外と硬骨漢な素顔が垣間見えたりもします。

街中を。
巡り回る。
その。
車窓から。
移りゆくものを眺めながら。

胸の内も。
様々な。
思い。
感傷が。
巡り回ってゆく。

いまにして。
あの時。
選んで打ってしまった。
あの手は。
どうしたものだったかと。

なのに。
こんな日に。
こんな時に。
同じ様な手を打とうと言うのか。
それは再びの。

バス停に。
止まる。
ブレーキの音に。
我に返って。
車窓の外へと。

走らせる視線。
それにつれて。
思いも。
感傷も。
街中へと巡り回ってゆく。

何処へ。
行きたかったのか。
何処まで。
行けたのか。
曖昧で。

何を。
したかったのか。
何は。
なしえたのか。
朧気で。

何が。
欲しかったのか。
何を。
手に出来たのか。
漠然と。

街中を。
走り抜けながら。
様々な。
考え。
思惑が。

街中を。
巡り回りながら。
様々な。
思い。
感傷が。

この時。
あの時。
この手は。
あの手は。
正しかったのだろうかと。

街中の。
車窓から。
流れゆくものを眺めながら。
移りゆくものを眺めながら。
定まらぬものに揺れ動いている。



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