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2018/06/05 Tue *万年の孤独 / Roy Buchanan

20180605liveinjapan


どこまでも。
いつまでも。
消えることの無い。
深く、暗い。
淵を覗き込んでいる。

もう。
いつから。
もう。
どのくらい。
感覚もなく。

漂い。
沈み込み。
そのままに。
果てしなく。
潰えることもなく。

どこなのか。
いつなのか。
分からぬままに。
ただ。
その只中で。

右も。
左もなく。
上も。
下もなく。
引き込まれたままに。

百年の。
否、千年の。
否、万年の。
孤独に。
囚われている。

『Live In Japan』'78年リリース。
ロイ・ブキャナンの初来日公演で収録されたライヴ・アルバム。
芝にあった郵便貯金ホールでの二回の公演からベスト・テイクを厳選して。
当時は日本限定でのリリースだった記憶があるのですが。後に海外でもリリースされたと。
世界で最も無名な最高のギタリストとも称されたロイ。その実力の程を思い知らされる。
そんな素晴らしいプレイが思う存分に堪能できるアルバムで。
また全8曲中5曲が、このアルバムで初出だったと言う。そんな魅力もあったアルバムです。
ロイと言えばテレキャスター。アンプにダイレクトに繋いで。只管、弾き捲ると。
そのステージは、何の演出もなく。実に地味なものだった様ですが。
テレキャスならではの尖がったサウンドから、幽玄と言える様なピッキング・ハーモニクス。
そしてボリュームを駆使していると思われるワウを効かせたサウンドまで実に多彩で。
そのギター、そのテレキャスは実に雄弁で。それが何よりの演出であったと思わされます。
基本的にはブルースをベースにした渋いプレイで聴かせるのですが。
時に、突如として何かに憑依されたかの様に弾き捲り、蒼白い炎を舞い上げる様が凄まじく。
その振幅の大きさ、静と動の落差の激しさに。また何とも惹きつけられたりもします。
特にジミヘンのヴァージョンを基にしているであろうと思われる「Hey Joe」における。
最後には「Foxy Lady」のフレーズも飛びだしてくる鬼神の如く弾き捲る様と。
ライヴならではの「Slow Down」のカヴァーにおける弾けまくる様は圧巻の一言です。
どうしても。そのルックスと相俟って。燻し銀的なイメージが強いロイの。
もう一つの側面をハッキリと見る事が出来るかなと。そしてその激しさが実のところは。
スローなナンバーにも秘められているところ。そこにロイの凄味と・・・悲劇があったかと。
どうにもならない思い、それをギターに、テレキャスに託して吐き出そうとして。
足掻いて、もがいて。どうしても辿り着けなくて。そんな深い孤独を感じもするのです。
まぁ、多分に約十年後の悲劇的な最後からそういった印象を抱かせるのかも知れませんが・・・

どこまでも。
いつまでも。
解けることの無い。
深く、暗い。
問を抱え込んでいる。

もう。
いつから。
もう。
どのくらい。
記憶もなく。

流離い。
澱みに溜まり。
そのままに。
果てしなく。
流れ去ることもなく。

どこなのか。
いつなのか。
失ったままに。
ただ。
その渦中で。

前も。
後ろもなく。
先も。
後もなく。
縛られたままに。

百年の。
否、千年の。
否、万年の。
孤独を。
抱きしめている。

届かない。
手に入らない。
その。
焦りのみが。
募っていく。

描かない。
辿り着けない。
その。
苛立ちのみが。
募っていく。

もう。
いつから。
もう。
どのくらい。
永遠の歳月。

どこなのか。
いつなのか。
その只中で。
その渦中で。
永遠の年月。

深く、暗い。
淵を覗き込んでいる。
問を抱え込んでいる。
漂い。流離い。
沈み込み。澱みに溜まり。

そのままに。
果てしなく。
潰えることもなく。
流れ去ることもなく。
引き込まれたままに。縛られたままに。

百年の。
否、千年の。
否、万年の。
孤独を。
生きている、生きていく・・・



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