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2018/06/13 Wed *鎮魂歌 / Bunny Wailer

20180613tribute


失われた。
もの。
時間。
そいつは。
取り戻せない。

そいつに。
囚われ。
そのまま。
悲嘆の内に。
澱んだまま。

それが。
どれ程。
無為であるか。
それは。
重々承知で。

それが。
誰の為でなく。
他ならぬ。
己が為。
平静を保つ為。

その。
偽善に。
自己憐憫に。
気づかぬわけでも。
嫌気がささぬでも。

無いけれど。
囚われた。
その心が。
鎮魂歌を口ずさむ。
それは止められない。

『Tribute』'81年リリース。
バーニー・ウェイラーによるボブ・マーリーに捧げられたアルバム。
ボブが亡くなった直後に録音され、同種のアルバムとしては最も早く世に出た一枚。
ボブ、ピーター・トッシュと共にウェイラーズのオリジナル・メンバーであったバーニー。
ウェイラーズがその活躍の場を世界へと移してく段階でピーターと共に離脱。
バーニーは、より強く、より深いジャマイカ、ラスタファリズムへの拘りがあったとも。
尤も。険悪になる様な離脱劇では無く、ボブとの関係はその後も友好的なものだったと。
それ故に。ボブの早すぎる死はバーニーにとっては大きな衝撃であったと思われて。
間を置くことなく、ボブに対する鎮魂歌としてこのアルバムに取り組んだのかと。
録音にはスライ&ロビー、そしてアイ・スリーからマーシャ・グリフィスも参加していて。
それ以外にも多くのメンバーが参加していて。恐らくは録音ごとにメンバーが異なった。
兎に角、急いで録音、リリースする為に空いているメンバーに声を掛けて進めたのかと。
選曲的にはウェイラーズが世界進出する前、メジャー・デビュー前のナンバーから。
ボブ・マーリー&ウェイラーズとなってからのナンバーまで。幅広くて。
恐らくはバーニーが、歌い継いでいきたいボブのナンバーを思いつくままに選んだかなと。
その独特なヴァリトンで、時に熱く、時に穏やかに。語りかける様に歌うバーニー。
そう、まるで。ボブに、そして自分自身に向けて語りかけているかの様なのです。
恐らくは。このアルバムを制作し、歌うことで。何とか心の平静を保っていたのかなとも。
「I Shot The Sherriff」「No Woman No Cry」「War」「Time Will Tell」そして・・・
「Redemption Song」における情緒的なピアノをバックにした優しい歌声は素晴らしいと。
後にピーターも亡くなり、唯一のオリジナル・ウェイラーとなってしまったバーニー。
それ故か、この後もたびたびボブやウェイラーズのナンバーをカヴァーしていて。
揶揄されることも多い様ですが。それだけボブ、そしてピーターの存在が大きかったのだと思いたいかな・・・

失われた。
人。
場所。
そいつは。
取り戻せない。

そいつに。
囚われ。
そのまま。
沈鬱の内に。
沈んだまま。

そこに。
最早。
意味は無いと。
それは。
重々承知で。

それは。
誰の為でなく。
他ならぬ。
己が為。
平安を保つ為。

その。
虚飾に。
エゴイズムに。
気づいていても。
嫌気がさしていても。

それでも尚。
囚われた。
その心が。
鎮魂歌を口ずさむ。
それを止める術もない。

とうに。
失われ。
二度と。
戻ることなど。
あり得ない。

とうに。
消え去り。
二度と。
戻るところなど。
ありはしない。

とうに。
崩れ去り。
二度と。
帰ることなど。
ある筈もない。

どれ程の。
時間。
月日。
歳月。
それさえも無力。

どれ程の。
喜び。
楽しみ。
愛情。
それさえも敵わず。

どれ程の。
望み。
繋がり。
希求。
それさえも届かず。

自己憐憫に。
エゴイズムに。
過ぎなくとも。
鎮魂歌。
そいつが止まぬ夜がある・・・



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