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2018/06/15 Fri *あの灯 / The Wailers

20180615cathafire


あの日。
灯された。
あの灯は。
いまも。
胸の中。

時に。
揺らぎ。
時に。
細く。
それでも。

消えることの。
無いままに。
微かに。
確かに。
灯り続けている。

そう。
あの日。
感じた。
その思いは。
変わることなく。

いまも。
己を。
支え。
そして。
歩ませている。

そう。
あの灯。
その照らす。
その指し示す。
処へ向かって。

『Catch A Fire』'73年リリース。
ウェイラーズの世界デビューとなったアイランドからの1stアルバム。
既にジャマイカでは長い活動を続け、人気も博していたウェイラーズ。
しかしながら、なかなか世界へと打って出る機会を得られずにいたのですが。
「Stir It Up」をカヴァーした米国のジョニー・ナッシュなる歌手に誘われて。
初の英国ツアーへと。そしてアイランドのクリス・ブラックウェルの知己を得て。
契約を獲得。ジャマイカへ帰国してこのアルバムを制作、いよいよ世界へと。
今ではよく知られた話ですが。ボブ・マーリーから送られたテープを聴いたクリス。
そのままでは成功は難しいと判断。ギターやキーボードを加えたり、テンポを弄ったりと。
オリジナルの録音にかなり手を加えていて。その辺りには賛否両論ある様ですが。
ボブ自身は聴きやすくなったと評価していたとも。また当時の状況を考えれば。
それでも、十分に刺激的と言うか。未だ世界的には、レゲエなど未知の音楽だったわけで。
そんな世界に刺激、衝撃を与えつつも、浸透させていくには実に効果的だったのかなと。
ボブ、ピーター・トッシュ、バーニー・ウェイラー、バレット兄弟からなるウェイラーズ。
そのゆったりと揺れながらも、鋼の様に引き締まったリズムは聴く者を驚かせ、躍らせ。
ボブ、ピーター、バーニーに。リタ・マーリーとマーシャ・グリフィスがサポートする。
その繊細で豊潤な歌声とハーモニーも聴く者を驚かせ、そして口ずさませたと。
そう。間違いなく。このアルバムは世界の多くの人々の胸の内にレゲエの火を灯したのです。
メッセージの強い戦闘的なナンバーと、男女の性愛を描いた大らかなナンバーの同居。
それもこのアルバムをより豊かにしている要素で。前者が主にピーター、後者が主にボブと。
その作風の違いには。後のピーター(とバーニー)とボブの歩みが予見されたりもします。
目を逸らすことなく真摯に世界と対峙しながら、同時に陽気に愛を求めて生きる事を望む。
それは相反するものでなく。誰もが志向すべき、そして誰もが胸の奥に持っているものだと。
そんな自然な理をも、世界の多くの人々に感じさせたと。些か大袈裟に過ぎますが、そんなアルバムです。

あの日。
灯った。
あの灯は。
いまも。
胸の奥。

時に。
揺らめき。
時に。
暗く。
それでも。

消すことなど。
出来ないままに。
微かに。
確かに。
灯り続けている。

そう。
あの日。
誓った。
その願いは。
変わることなく。

いまも。
己を。
照らし。
そして。
向かわせている。

そう。
あの灯。
その燃える。
その光り輝く。
その場所へと。

あの日。
あの時。
出会わなければ。
易しかった。
そうかもしれない。

あの日。
あの時。
感じなければ。
楽だった。
そうかもしれない。

あの日。
あの時。
灯されなければ。
選ばなかった。
そうかもしれない。

でも。
出会ったのだ。
そして。
信じて。
しまったのだ。

でも。
感じたのだ。
そして。
願って。
しまったのだ。

でも。
灯されて。
そして。
選んだのだ。
決めたのだ。

歩もうと。
向かおうと。
そう。
闘おうと。
愛そうと。

いまも。
いつも。
これからも。
あの灯。
胸に秘めたままに。



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