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2018/07/10 Tue *ギザギザの心 / The Street Sliders

20180710jagout


心の欠片。
そいつが。
一枚。
また一枚。
剥がれ落ちて。

その破片が。
あそこに。
ここに。
突き刺さり。
血を流す。

その様を。
眺めながら。
抗うことも。
出来ぬままに。
そのままに。

剥がれ落ち。
ひび割れて。
形を失い。
流れ出し。
崩れてしまう。

破片を。
抜いて。
眺めて。
滴る血を。
指で拭って。

ギザギザの。
心に。
塗りたくって。
血の匂いに。
浸ってみる。

『Jag Out』'84年リリース。
ストリート・スライダーズの3rdアルバム。
スライダーズのアルバムの中で針を落とした回数は一番多いかな。
リリースと同時に手に入れて。毎日聴いていた記憶が。
初めて聴いたのは『がんじがらめ』で。それからライヴに足を運んでと。
そんな時期にリリースされたこのアルバムには止めを刺されたかな。
シンプルで。ラフで。尖がって。ギザギザで。触れたら切り裂かれそうで。
それも。骨までも断たれそうな。そんな凄味に震えがくるサウンド。
1stや『がんじがらめ』にあった曇りの様なものが取り払われた故か。
その切れ味の鋭さ、刃の煌めきがよりクリアに感じられるかなと。
ハリーと蘭丸のギター、ジェームズとズズのリズム隊。そこから生み出されるグルーヴ。
それこそがスライダーズの最大の魅力なのだと。そう感じさせてくれます。
グッと。いい塩梅に腰が落ちた。そんなリズム、ビートがあって。
その上で刻まれるギター。吐かれる言葉。隙間だらけのロックンロールの魅力。
「Tokyo Junk」「カメレオン」「Pace Maker」「One Day」「チャンドラー」と。
これだけのナンバーが並んでいるのも。その充実ぶりの表れかなと。
いま、聴くと。当時ならではの。エコーを利かせ過ぎたドラムスがちょっとなとか。
これで。録音にもう少し気を遣っていたらなとは思うけれど。まぁ、あの時代だからな。
クリアになって、メロディもキャッチーになって。しかし骨となるものは変わらずに。
ギザギザと刻みながら迫ってくる感じ。その迫力、凄味が堪らないのですが。
そいつがハッキリと伝わってきた最後のアルバムでもあるかなと。この後のスライダーズ。
そいつも悪くはないのですが。ギザギザとした引っ掛かりの迫力や凄味は後退してしまったかなと。

心の欠片。
そいつが。
一枚。
また一枚。
零れ落ちて。

その破片が。
あちらに。
こちらに。
突き刺さり。
血を流す。

その様を。
眺めながら。
闘うことも。
出来ぬままに。
そのままに。

零れ落ち。
ひび割れて。
形を失い。
溶け出し。
消え去ってしまう。

破片を。
抜いて。
眺めて。
流れる血を。
舌で拭って。

ギザギザの。
心に。
沁み渡らせて。
血の匂いに。
酔いしれてみる。

心の。
欠片。
その。
一片、一片。
そいつが。

歪み。
ひび割れ。
その。
一片、一片。
そいつが。

剥がれ落ち。
崩れ落ち。
その。
一片、一片。
そいつが。

あそこに。ここに。
あちらに。こちらに。
その。
一片、一片。
そいつが。

突き刺さり。
血を流す。
その。
一滴、一滴。
そいつが、

匂いたち。
胸を震わせる。
その。
振動、蠢動。
そいつが。

ギザギザの。
心を。
揺り動かす。
奮い立たせる。
眠りから呼び起こす。



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