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2018/07/12 Thu *魂、照らされて / Pearl

20180712pearlsecond


魂、照らされて。
ふと。届けられた。
その言葉が。
沈もうとする魂の。
その背中を叩く。

不意を突かれて。
胸の。
柔らかいところに。
触れられて。
何かが目覚めようとする。

あれ。
どうしたのだろうと。
背を向けて。
離れて。
沈み込んでしまうと。

その。
寸前。
その言葉が。
引き留めて。
引き上げてくれる。

どうしたと。
大丈夫と。
未だなんじゃないと。
ほら。
ここにいるよと。

その。
声に。
導かれて。
底を打って。
あぁ、そうだったのだと。

『Second』'87年リリース。
田村直美、SHO‐TA率いるパールの2枚目のアルバム。
初めてその歌声を耳にしたのはBSの音楽番組で。
サンプラかどこかでのフェスの録画でレッド・ウォリアーズとかも出ていて。
目当てはそのレッヅだったのだけれど。パールに、SHO‐TAに殺られたのだな。
確か放送されたのは「Feelin' Alright」と「Rock And Blues Woman」だったかな。
うわぁと、日本にもこんなにエモーショナルでソウルフルな女性ヴォーカルが出てきたと。
当時は、カルメン・マキとか金子マリはちょっと手の届かない存在って感じもあって。
それで。同世代のSHO‐TAに一気に惹き込まれたのだったなぁ。
その出し惜しみの無い、戦力疾走で駆け抜ける歌声と姿勢。それに痺れてしまって。
また、ロックンロールからブルース、そしてバラードまで。その真摯な歌声がね。
当時(も)色々と軋轢と衝突ばかりでささくれ立っていた胸に沁みて、鷲掴みにされて。
このアルバムの副題にある様に。その魂の尽きるまで輝き続けようと言う意思に惚れた。
あまりに性急と言えば性急に過ぎる。でもその蒼いまでの駆け抜ける感じが好きだった。
この後のミニ・アルバム『E=MC2』のリリース後からメンバーの脱退が相次いで失速。
後から聞いた話ではSHO‐TA以外のメンバーはメジャー・デビュー時の寄せ集めで。
その実、様々な思惑があったのかも知れないのですが。勿体なかったなと。
少なくとも。このアルバムの輝き、聴く者を奮い立たせる力は本物だと思うから。
ご存知の様に。その後、田村直美としてアニソンで大ブレイク、紅白にも出ていましたが。
その後、新メンバー(カーマイン・アピスがいたんだよなぁ)でパールを再編したりして。
SHO‐TAにとって。パールと言うのは特別なバンドなのだと思うのですよね。
自分にとっても。あの時一筋の光を与えてくれたこのアルバムは忘れ難いのです。

魂、照らされて。
ふと。射し込んだ。
その明りが。
沈もうとする魂の。
その背中を貫く。

不意を突かれて。
胸の。
柔らかいところを。
照らされて。
何かが蘇ろうとする。

あれ。
どうしたのだろうと。
膝を抱えて。
俯いて。
深海の底へと。

その。
寸前。
その明りが。
繋ぎ留めて。
引き戻してくれる。

どうしたと。
心配ないよと。
未だ早くないと。
ほら。
ここにあるよと。

その。
明りに。
導かれて。
顔を上げて。
あぁ、そうだったのだと。

そう。
そうだった。
あの日。
あの時。
出会って。

その。
声に。
その。
姿に。
魅せられて。

そうだ。
この出会いを。
待っていたのだと。
胸の柔らかいところが。
震えて。

それから。
その声に。
その姿に。
その明りに。
引き留められて。繋ぎ留められて。

背を向けて。
離れて。
沈み込んでしまうと。
そんな時も。
どんな時も。

膝を抱えて。
俯いて。
深海の底へと。
そんな時も。
どんな時も。

その声が。
その姿が。
その明りが。
一筋の光が。
この魂には結びついている。

魂、照らされて。



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