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2018/07/14 Sat *その後の / Elmore James

20180714bluesafterhours


その後の。
終わった後の。
その顔が。
見たいのさ。
そういうことさ。

よそ行きの。
営業用の。
仮面を外した。
その顔に。
会いたいのさ。

もう。
本音を隠して。
外面で。
話なんか。
したくないのさ。

あの手。
この手。
尽くして。
探って。
そいつはもう十分。

化粧を。
施した。
言葉でなくて。
素直な。
本音を聞いてみたい。

余計なものは。
総て。
脱ぎ捨てた。
剥き出しの。
言葉を耳にしたいのさ。

『Blues After Hours』'60年リリース。
スライド・マスター、エルモア・ジェイムス。
一説ではその初めてのアルバムとも言われるモダンへの録音を集めたアルバム。
年代的には’52年~’56年までの音源から14曲が収録されています。
所謂ブルーム調の元祖とも言える「Dust My Blues」のヒットによって大スターに。
ところが。あまりにも受けすぎて。ブルーム調のナンバーを連発したところ。
人気は急落して。契約を切られることに。恐らくはそれを契機に組まれたアルバムで。
まぁ、言ってしまえば。最後に纏めて売ってしまえと言うところだったのかなと。
さて。何はともあれエルモアです。ブルーム調です。オープン・チューニングで、三連で。
ジャララジャララジャララジャララジャラ~♪と。豪快にスライドを決め捲ります。
その実、それ以外のパターンのナンバーもあって。嘘か真かはわかりませんが。
エルモアの生涯の録音の中では、ブルーム調は全体の三分の一程度とのことですが。
それを多いととるのか、少ないととるのかも。微妙なところではあるのですが。
ことモダン時代に限っては前述の様にブルーム調のナンバーが圧倒的に多くて。
またその豪放磊落な迫力も、このモダン時代が一番かなと。兎に角、癖になるのです。
数多のフォロワーを生んだそのスタイルですが。やはり本家本元はモノが違います。
単純と言えば単純なのですが。鬼の一念、岩をも通すではありませんが。
その畳みかける様には、まさに狂気をも感じさせるものがあり。憑依されてしまうかな。
狂気と言えば。そのギターに比してあまり語られることは無いのですが。その歌声。
その唸りを上げる様も。また実に何とも尋常でないと言うか。制御不能と言うか。
もはや感情の赴くまま、激情のままに思いの丈を叫んでいる様で。
このギターにして、この歌ありと言うか。その相乗効果が唯一無比のブルースを生んでいる。
そして。このアルバム・タイトルに。このジャケットです。カウンターの見返り美人。
酒場の営業も終わり、その視線の先には誰がいるのか、何が待っているのか。気になります。実にブルースです。

その後の。
終わった後の。
その顔に。
会いたいのさ。
そういうことさ。

よそ向きの。
商売用の。
仮面を脱いだ。
その顔を。
見たいのさ。

もう。
本音を秘して。
建前の。
話なんか。
聞きたくないのさ。

あの策。
この策。
仕掛けて。
弄して。
そいつはもう十分。

化粧で。
塗り固めた。
言葉でなくて。
素直な。
本音で語り合いたい。

余計なものは。
総て。
削ぎ落した。
素のままの。
言葉と向き合いたいのさ。

素のまま。
そのまま。
その顔に。
会いたい。
会いたくて堪らない。

素のまま。
そのまま。
その言葉を。
聞きたい。
聞きたくて堪らない。

素のまま。
そのまま。
その姿で。
会いたい。
会いたくて堪らない。

よそ行きの。
仮面は脱いで。
化粧も落として。
もう。
そろそろ、そんな時間。

よそ行きの。
畏まった。
建前は抜きにして。
もう。
そろそそ、そんな時期。

よそ行きの。
鎧は脱いで。
総てを曝け出して。
もう。
そろそろ、そんな頃合い。

その後の。
終わった後の。
その顔に。
触れたいのさ。
そういうことさ。



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