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2018/07/16 Mon *路傍の / Blind Lemon Jefferson

20180716thebestofblindlemonjefferso


どうせ。
いつかは。
そして。
いつのまにか。
だからこそ。

路傍の。
石であれ。
草であれ。
そう。
花であれ。

己の。
思うところ。
その為に。
生きずして。
転がらずして。

なんとする。
どうするのだと。
そんな。
何ものかの。
声が。

腹の底から。
地を這う様に。
湧き上がり。
突き動かそうと。
迫ってくる。

所詮。
誰もが。
最後は。
だからこそ。
路傍の者だとしても。

『The Best Of Blind Lemon Jefferson』'71年リリース。
テキサス・ブルースの始祖、巨人、ブラインド・レモン・ジェファスン。
その'20年代パラマウントへの録音から編集された日本独自のアルバム。
米国では'67年~'70年にかけて3枚のアルバムが編集されリリースされていて。
そこから代表作とも言えるナンバー、16曲を厳選して収録しています。
デルタ・ブルースの始祖、巨人、チャーリー・パットンとほぼ同時期に活躍しながら。
その生年やら、キャリアのスターとやら未だに多くの謎が残るジェファスン。
その巨体から絞り出す、咽び泣く様な歌と、ユニークなギターで人気を博して。
僅か三年程の活動期間に遺された録音は80曲以上に上り。かなりのスターだったとか。
甲高いとも言える歌声と、メロディアスとも言えそうなギター。
そして「The Black Snake Moan」に代表される人間の営みの根源に触れるかの歌詞と。
多くの同胞に受け入れられる要素はほぼ備えていると言えるのかな。
親しみやすい様でいて。その実、己が根源を揺さぶられる様な業を感じさせられるかな。
路上で演奏している頃は。空き缶に投げ入れられるコインの音や渡される紙幣の手触り。
それでギャラの額を瞬時に判断し。時にはそんな安値で歌えるかと怒ったとも言われ。
ジェファスンが歩んできた道程の厳しさが伺えたりもします。
後進からは尊敬されていて。ライトニン・ホプキンスやTボーン・ウォーカーなどが。
盲目のジェファスンの付き人として、その手を引いていたとのことです。
尤も。このジャケットでもわかる様に。サングラスではない眼鏡を掛けていたらしく。
本当に盲目であったかも。その実、真偽はハッキリしないとの説もあったりします。
その最後はシカゴで凍死した状態で発見されるも。病死なのか事故死なのか死因は不明で。
その亡骸は故郷に運ばれ。碑銘も無い墓碑の下に眠っているのだとか。
酒と女が大好きで。録音のギャラは格安で。安酒と女性をあてがわれて満足していたとも。
路傍から始まり、ブルースと酒と女に生きて。路傍へと帰って行ったジェファスンなのです。

どうせ。
いずれは。
そして。
いつとも知れず。
だからこそ。

路傍の。
石だろうが。
草だろうが。
例え。
花だろうが。

己の。
志すところ。
そこに向かって。
生きなくて。
転がらなくて。

なんになる。
どうなるのだと。
そんな。
何ものかの。
呻きが。

臓の腑から。
地を鳴らず様に。
鳴り響き。
揺り動かそうと。
迫ってくる。

所詮。
誰もが。
最期は。
だからこそ。
路傍の者だからこそ。

心と。
体と。
そいつは。
別物で。
一体で。

思いと。
行いと。
そいつも。
別物で。
一体で。

志しと。
生業と。
そいつは。
相反で。
一体で。

理想と。
現実と。
そいつも。
相反で。
一体で。

されど。
この心。
この体。
失うものなど。
何もなし。

されど。
この思い。
この志し。
他の何者の。
ものでなし。

路傍の石。
路傍の草。
路傍の花。
そう。
路傍の者であればこそ。



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