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2018/07/17 Tue *ブルーにこんがらがって / Earl Hooker

20180717blueguitar


ブルーに。
こんがらがって。
時間も。
場所も。
なにもかも。

いつから。
始まって。
いつまで。
続くのか。
わかりもしない。

どこから。
来て。
どこへ。
行くのか。
わかりもしない。

そもそも。
何故。
いま。
ここに。
こうしているのか。

軸が曲がって。
空間が歪んで。
様々に。様々が。
交差して。
悩ませる。

一刀のもとに。
断ち切れる。
そんな刃を。
手に入れられたなら。
切り捨ててみせるのに。

『Blue Guitar』'80年リリース。
アール・フッカーの'59年~'63年頃までの音源を集めた日本編集アルバム。
全12曲中5曲が他人の録音に参加しバックを務めたもの。
残りの7曲がフッカー名義の録音です。この時代が最盛期かな。
あのジョン・リー・フッカーの従兄弟でもあるらしいアール・フッカー。
何とも凄腕のそして異能のギタリストとして知る人ぞ知る存在だったりします。
ジャケットでジミー・ペイジばりにダブル・ネック・ギターを誇らしげに抱えていますが。
オーティス・ラッシュによればフッカーの楽器に関する嗅覚は斬新で、鋭くて。
常に参考にし、影響を受けて、また真似しようともしていたとか。
そんな先進性を持ちながら。ロック界との直接の繋がりが薄かったせいもあり。
また'70年に肺炎で夭折してしまって。故にその知名度が高くはなかったりするのですが。
先のラッシュや、B.B.キングやバディ・ガイ。そんな錚々たる面々が。
こぞってその如何に天才であったかを語り、その素晴らしさを語る。それほどの傑物で。
特にそのスライドは。その余りの凄まじさにバディがスライドを諦めた程だとも。
兎に角。他人のバックでも。自分の録音でも。その煌めく刃の如き切れ味は抜群で。
蒼く光るその鮮やかな軌跡、その空気をも一刀両断するかの様には震えがきます。
何でもスライドはロバート・ナイトホークに直々に手ほどきを受けたらしいのですが。
それを時代に合わせて更に進化、そして深化させたかの趣もあります。
他人のバックではそれでいて主役をきちんと立てながら、自らも輝いてみせる。
それも事も無げにやってみせると。その粋な職人芸に、思わず拍手を贈りたくなります。
ジョン・リーと異なり歌うのは苦手だった様で。フッカー名義の録音はインストが殆どで。
中には、ジュニア・ウェルズのあの名曲のインスト・ヴァージョンもあって。
その「Rockin' With The Kid」とか「Rockin' Wild」の軽快さ、爽快さ、その切れ味。
フッカーのギターはこんがらがった心をもぶった切ってくれるのです。堪りません。


ブルーに。
こんがらがって。
いつなのか。
どこなのか。
なにもかも。

いつから。
続いているのか。
いつになったら。
終わるのか。
わかりもしない。

どこから。
現れて。
どこへ。
消えるのか。
わかりもしない。

そもそも。
何故。
いまが。
ここで。
こうであるのか。

軸が斜めに。
空間が逆さまに
様々に。様々が。
錯綜して。
悩ませる。

一刀のもとに。
叩き切る。
そんな刃を。
手に入れられたなら。
切り捨てて御免で終わるのに。

あれは。
何故。
ここに。
こうして。
あるのだろう。

これは。
何故。
あそこに。
ああして。
あるのだろう。

何故。
あそこが。
ここで。
ここが。
あそこなのだろう。

何故。
あの時と。
この時が。
ここで。
交わっているのだろう。

時間も。
場所も。
曲がって。
歪んで。
交差して。

いつなのかも。
どこなのかも。
斜めに。
逆さまに。
錯綜して。

およそ。
総てのものが。
ブルーに。
こんがらがって。
悩ませる。

蒼く。
醒めた。
刃を手に。
一刀でと。
立ち向かってみる。



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