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2018/08/02 Thu *彼女の瞳は恋してる / Cold Blood

20180802lydia


何も。
言わなくても。
何も。
語らなくても。
問題はない。

その。
素振り。
その。
仕草。
何よりも。

その目を。
その瞳を。
見れば。
それこそ。
一目瞭然。

彼女が。
その女が。
何を。
考えているか。
思っているか。

その目は。
その瞳は。
あまりにも。
雄弁で。
止まるところを知らない。

隠せない。
隠しておけない。
そもそも。
その気など。
無いのかもしれない。

『Lydia』'74年リリース。
タワー・オブ・パワーと並ぶベイ・エリア・ファンク・バンド、コールド・ブラッド。
その看板である紅一点、リディア・ペンスを大々的にフューチャーした5thアルバム。
その美しさ、特に強い意志、思いを感じさせるリディアの視線、瞳が印象的です・
ファンクに根差した根本は変わらないものの。結構、アルバム毎に試行錯誤していて。
遂に、ここへきて。リディアを一枚看板として売り出すことで腹を括ったのか。
プロデュースとアレンジにスティーヴ・クロッパーを迎えて勝負に出た感が強いです。
3rdアルバムをプロデュースしたダニー・ハサウェイとも好相性でしたが。
スティーヴさんとも、いい感じで。コールド・ブラッドの新生面が引き出されているかな。
ファンキーながらも。いい按配の落ち着きもあって。その引き算の仕方なんかは。
流石はスティーヴさんと言いたくなる様な、実に何とも言えない味わいを感じさせます。
録音はメンフィスとロス行われていて。スティーヴさんやメンフィス・ホーンズも参加と。
今までにないゲストの多さは。言ってみればリディアのソロとしての性格も感じさせて。
邦題も『燃えるファンキー・クイーン・リディア』と。他のメンバーは影が薄いと言うか。
記載されているクレジットだけを見ていると。誰が正式メンバーかも曖昧にも思えて。
その中でマイケル佐々木なる日系人のギタリストがなかなかのギターを聴かせてくれます。
そうは言っても。やはりその売りは、魅力はリディアの、その情熱的な歌声にあって。
ジャニス・ジョプリンにも比された、その熱く、迫力のある歌声に痺れてしまいます。
小柄な身体のどこから出ているのだと言う程の、その歌声が運んでくる熱風。
その色気と爽やかさ。その緩急の見事さ。そして真正面から歌に向かう姿勢がいいかな。
商業的には大きな成功を得られなかったリディアとコールド・ブラッド。不思議だなと。
もう10年も前かな。初来日したリディアのライヴに連日通いましたが。
その素晴らしさ、その歌声。今でもまざまざと思い出せるほどのものがありました。
その時にこのアルバムにサインを貰ったのですが。ジャケットを見るなり感慨深げに。
オー・スティーヴと囁かれたのが忘れられません。リディア自身も印象深かったのか。
今でも美しく、可愛らしいリディア。恋に落ちずにはいられませんでした・・・

何も。
言わせなくても。
何も。
語らせなくても。
問題はない。

その。
佇まい。
その。
表情。
何よりも。

その目を。
その瞳を。
覗けば。
それこそ。
明明自白。

彼女が。
その女が。
何に。
焦がれているか。
恋しているか。

その目は。
その瞳は。
あまりにも。
能弁で。
黙するところを知らない。

秘せない。
秘しておけない。
そもそも。
その気など。
無いに違いない。

何も。
言わずとも。
何も。
語らずとも。
それでいい。

何も。
聞かなくとも。
何も。
訊けなくとも。
構わない。

その。
素振りも。
その。
仕草も。
そのままに。

その。
佇まいも。
その。
表情も。
そのままに。

その目を。
その瞳を。
見れば。
雄弁で。
止まるところを知らない。

その目を。
その瞳を。
覗けば。
能弁で。
黙するところを知らない。

そう。
その目が。
その瞳が。
何よりも物語る。
彼女の瞳は恋してる・・・



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