« 2018/08/07 Tue *強襲 / Blue Öyster Cult | トップページ | 2018/08/09 Thu *無条件降伏 / Cheap Trick »

2018/08/08 Wed *奇想天外 / Sparks

20180808kimonomyhouse


奇想。
天外より。
落ちてくる。
そいつを。
歓迎しよう。

変わっていても。
おかしくても。
いいではないか。
誰も思いつきもしない。
そんなものが。

ふと。
ある日。
ある時。
思い浮かんだのだ。
落ちてきたのだ。

そいつを。
生かさない。
そんな手など。
ありはしない。
勿体ない。

あんたが。
そいつを。
面倒だと。
疎ましいと。
放棄するのなら。

喜んで。
そいつを。
頂きましょう。
奇想天外。
いと、面白いかな。

『Kimono My House』'74年リリース。
スパークスの通算3枚目のアルバムにして、実質的には1stアルバム。
米国はロサンゼルス出身のスパークス。かのトッド・ラングレンの目に留まり。
ハーフ・ネルソンとしてデビューして。アルバムを1枚制作(後にスパークス名義に)。
その後、レコード会社を移籍して。スパークスと改名して更にアルバムを1枚制作。
しかしながら商業的には惨敗に終わり。比較的に反応の良かった英国へと拠点を移して。
新たにアイランドと契約。マフ・ウィンウッドをプロデューサに迎えて再出発。
それが、このアルバム・タイトルもジャケットも奇想天外なこのアルバムでした。
このセンス。これはあれですね。モンティ・パイソンとかにも近いものがあって。
どう考えても英国的だよなと。それだけでも英国に拠点を移すのは自然の成り行きかなと。
内容も。これまた。何ともキッチュで、キャッチーで、グリッターで。
明らかに英国のグラム・ロックと、それこそクイーンを繋ぐミッシングリンクみたいな。
一聴すると女性ヴォーカルと思えてならない、ラッセル・メイルのハイ・トーンな歌声。
ファルセットを駆使して。まるで無駄に豪華に仕立てたオペラみたいで。
それを支えるバンドのサウンドは。こちらも無駄に豪華で、無駄にハードみたいな。
その間を何だか、無機質と言うか無気力でチープなキーボードが塗っていくと。
これだけでも。十分に、ひねくれていて。ある意味、珍妙で。故に魅力的なのですが。
美形のラッセルと、チョビ髭で無表情なロン・メイル。そのビジュアルの対比も絶妙で。
だけど。その奏でるサウンドは基本的には煌めくほどにポップなのですからねぇ。
この奇想天外さ。ひねくれ者好きな英国人が放っておくわけがないだろうと。そう言うこと。
自分達の嗜好とセンス、英国ならではの嗜好とセンス。それを奇抜なスタイルで結びつける。
この着想が浮かんだ時。落ちて、訪ねて来た時。流石のロンも少しは微笑んだかなと想像するのも楽しいかと。

奇想。
天外より。
訊ね来る。
そいつを。
受容しよう。

捻じ曲がっていても。
妙だとしても。
いいではないか。
誰も考えが及ばない。
そんなものが。

ふと。
ある夜。
ある時。
考えついたのだ。
やって来たのだ。

そいつを。
活かさない。
そんな愚など。
犯しはしない。
勿体ない。

誰もがが。
そいつを。
奇妙だと。
煩わしいと。
放棄するのなら。

喜んで。
そいつを。
引き受けましょう。
奇想天外。
いと、楽しいかな。

同じであること。
はみ出さないこと。
そいつを。
生まれた時から。
刷り込まれ。

並ぶこと。
逸れないこと。
そいつを。
ガキの頃から。
押し付けられ。

従順な羊の群れに。
烏合の衆に。
そんなものに。
いつのまに。
品種改良され。

盲信、盲従。
統一規格の廉価品。
そんなものに。
自ら。
堕ちていき。

でも。
ちょっと。
待てよと。
そいつは。
違うだろうよと。

変わっていても。
おかしくても。
捻じ曲がっていても。
妙だとしても。
それもいいのだと。

だから。
奇想。
天外より。
こんな美味しいものを。
逃すなんて愚かしい。

奇想天外。いと、幸せかな。



web拍手 by FC2

|

« 2018/08/07 Tue *強襲 / Blue Öyster Cult | トップページ | 2018/08/09 Thu *無条件降伏 / Cheap Trick »

002 American Rock」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/67041301

この記事へのトラックバック一覧です: 2018/08/08 Wed *奇想天外 / Sparks:

« 2018/08/07 Tue *強襲 / Blue Öyster Cult | トップページ | 2018/08/09 Thu *無条件降伏 / Cheap Trick »