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2018/09/10 Mon *生きているうちが / Steel Pulse

20180910tributetothemartyrs


死んでしまえば。
そこまで。
そこでおしまい。
そうだな。
そうなのだろうな。

だが。
ただ生きている。
それでいいのかと。
そいつも。
また思わないでもない。

別に。
生きることに。
特段の。
意味も意義も。
欲しいとも思わないが。

それにしても。
あまりにも。
表層的で。
欺瞞と偽善に満ちていて。
何よりも。そいつを許容してしまっている。

ならば。
あのあまりにも。
濃密だった時間に。
殉じてしまうのも。
ありなのではないかと。

そんな声に。
耳を傾けて。
その言葉のままに。
終わらせるのも悪くはないと。
思わないでもない。

『Tribute To The Martyrs』'79年リリース。
UKレゲエ・グループ、スティール・パルス。
その2枚目となるアルバム。当時の邦題は『殉教者に捧ぐ』だったかな。
ジャケットのデザインの関連性からしても。1stアルバムの成功、その勢い。
それに乗って制作、リリースされたアルバムかなとも思われます。
結成されたのは'75年だったかな。ロック・アゲインスト・レイシズムでの活動。
その姿勢を評価されて、バーニング・スピアの紹介でアイランドと契約したと。
その逸話からもわかる通りに。一貫して社会的なメッセージを発信していて。
そこらは、同じ時代のパンク・ムーブメントとの関連性も強いなと。
レゲエならではの明るさ、陽気さはそのままで。リズム、ビートに生硬さもあり。
そしてヴォーカルが時に息をつかせぬ様に迫る辺りはUKレゲエならでは。
その成立、その発展の過程においてパンクと同じ土壌、社会背景があったと言うことが。
この独自のスタイルを生んだのだろうなと。故に例によってロックに寄り過ぎと。
そんな批評もある様ですが。恐らくは生まれた時からレゲエもロックも等しく聴いていた。
その結果として生まれたものだとしたら。それは素晴らしい共感、共鳴だと思いますが。
「Jah Pickney - R. A. R.」では。白人主義のナショナリズムを激しく非難し。
「Tribute To The Martyrs」では黒人の先達、英雄や殉教者を称えて、意思を継ぐのだと。
その強い決意を表明しています。対象の中にはかのマーカス・ガーヴェィも含まれていて。
その影響の大きさを改めて知ることもできます。死者を必要以上に崇め、奉る。
そんなことには懐疑的なのですが。遺された意思を継いで、そして生きていくと言う。
その並大抵ではない行為への決意を表明し、実践したその姿勢には共感を覚えるかな。
また、それをあくまでも。レゲエならではの生命力に溢れたリズム、ビートに乗せていると。
そこがね、闘い続けると同時に。生きる事への強い肯定にも通じている気がして。
そんな闘いの日々と同時に、生を謳歌しようと言う強さを感じさせるスティール・パルス・・・焦がれてしまうかな。

死んでしまえば。
そこまで。
その先などありはしない。
そうかもしれない。
そうなのだろうな。

だが。
いま生きている。
この先に何があるのかと。
そいつも。
また思わないではいられない。

別に。
生きることに。
特別な。
価値も値打ちも。
必要とも思わないが。

それにしても。
相も変わらず。
画一的でで。
抑圧と諦念に満ちていて。
何よりも。そいつを受容してしまっている。

ならば。
あのあまりにも。
濃厚だった時間に。
殉じてしまうのも。
悪くはないのではないかと。

そんな囁きに。
耳を奪われて。
その言葉のままに。
終わらせてもいいのではないかと。
思わないでもない。

諦めたら。
そこで。
終わり。
笛が鳴らされて。
そこまでだと。

もういいと思ったら。
そこで。
終わり。
エンド・ロールが流れて。
そこまでだと。

そこまで。
そこでおしまい。
それは分かっている。
それは承知している。
それでも。

生きている。
ただ。
それだけのことに。
そこまで拘って。
何があると言うのかと。

それは。
表層的で。
欺瞞と偽善に満ちた。
この世界を。
許容してまでのものなのか。

それは。
画一的で。
抑圧と諦念に満ちた。
この世界を。
受容してまでのものなのか。

生きているうちが花なのよ。
死んだらそれまでよと。
逝ってしまった連中を。
美化する気も、特別視する気も無いけれど。
ふと揺らぎを感じたりもする。

生きているうちが、
花であるとは。知りつつも。
死んだら。
それまでとは。知りつつも。
それでも。

花の散り際。
それにふと誘われる。
それを思わずにはいられない。
己が弱さと。
向き合う、それさえも楽しめればな・・・



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