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2018/10/20 Sat *仄かな灯だとしても / Roberta Flack

20181020bluelightsinthebasement


仄かな。
灯だとしても。
その煌めき。
その揺らめき。
それを感じられれば。

薄暗い。
地下室の様な。
そんな閉ざされた。
空間の。
片隅で膝を抱えている。

そんな。
気分で。
時を過ごして。
そのまま。
沈み込みそうな時。

ふと。
その気配を感じて。
顔を上げてみる。
姿は見えない。
見えないけれど。

囁きかける。
その声に。
確信をして。
手を差し伸べて。
抱き合う。

それだけで。
微かに。
安らぎの輪郭が姿を現す。
仄かな。
灯だとしても。

『Blue Lights In The Basement』'77年リリース。
才媛、ロバータ・フラックの通算で7枚目となるアルバム。
その7枚の中にはダニー・ハサウェイとの連名アルバムもあったのですが。
その後、ダニーは病を得て第一線から退いて療養生活に。数年を経て。
快方に向かいつつあったダニーに声を掛け、再び呼び戻したのがロバータで。
それが、このアルバムに収められている「The Closer I Get To You」となります。
データを見る限り。この一曲を録音する為だけに。ロバータはダニーが療養していた。
その先であるシカゴに出向いています。他は総てニューヨーク録音で。
如何にロバータが、ダニーに深い愛情と強い友情を感じていたかが窺い知れます。
そして、その「The Closer I Get To You」は見事にR&Bチャート1位のヒットとなって。
ダニーの復帰のきっかけとなったのです。残念ながらそれは僅かな期間ではありましたが。
それにしても。ダニーの歌声が聴こえてくるその瞬間はゾクゾクとします・・・
さて。元々がソウルと言う枠の中には収まり切れない、そんな志向と才能の持ち主。
そんな立ち位置と活動がロバータの魅力であって。その止まるところを知らずで。
決して声高にシャウト等はしないので、何とも落ち着いた抑制された雰囲気を保ちつつ。
その世界はどんどん境界を越えて、広がり続けていることが感じられます。
レゲエのリズムを取り入れた様なナンバーもあり。実にバラエティなナンバーを。
見事に歌ってみせるロバータです。その余りの破綻の無さは好き嫌いが別れるかもですが。
後は、そうだな。ちょっと全体にアレンジが華やかに過ぎる感はあって。それが故に。
必要以上にポップスに聴こえてしまう面もあるかなとは思いますけどね。
それでも。そう、仄かでもしっかりとした明るさ、そして温かさを感じさせる。
そんなロバータの歌声の魅力は十分に感じられる、伝わってくるアルバムです。そして・・・
ダニーとの二枚目の連名アルバムが、あの悲劇がなく完成されていたならば、と思ってはしまうかな・・・

仄かな。
灯だとしても。
その明るさ。
その温かさ。
それを感じれれれば。

薄暗い。
地下室の様な。
そんな行き場のない。
空間の。
片隅で頭を垂れている。

そんな。
気分で。
時を過ごして。
そのまま。
消えてしまいそうな時。

ふと。
その気配を感じて。
一点を見つめてみる。
姿は見えない。
見えないけれど。

笑いかける。
その声に。
確信をして。
手を取り合って。
抱きしめ合う。

それだけで。
確かな。
安らぎの輪郭に包み込まれる。
仄かな。
灯だとしても。

何処かで。
ふと。
その手を放して。
そのまま。
はぐれて。

いつの間にか。
その。
後ろ姿を見失って。
そのまま。
離れて。

それでも。
いつでも。
何時かは、何処かで。
再びと。
思っていても。

それは。
もはや。
二度と叶いはしないと。
感じている。
だから。

恐らくは。
何があったとしても。
それは。
幻に過ぎない。
そう思っている。

でも。
それでも。
仄かな。
灯だとしても。
それを感じられれば・・・救われる・・・



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