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2018/11/03 Sat *内に向かうもの / Junior Wells' Chicago Blues Band

20181103hoodoomanblues


内に。
向かうもの。
内に。
向かって。
弾むもの。

そいつが。
揺り動かす。
突き動かす。
そんなものが。
ある限り。

そこへ。
その場所へ。
呼ばれるがまま。
そのまま。
臨むだけ。

何かを。
何ものかを。
動かす力。
それは。
外に向かうもの。

それだけとは。
限らない。
内に向かうもの。
その力こそが。
より大きく作用する。

それが。
泥臭く。
内省的な。
そんなものだとしても。
その力は侮れない。

『Hoodoo Man Blues』'66年リリース。
マディ・ウォーターズのバンドの二代目ハーピストとして。
そのキャリアをスタートさせ、様々なレーベルを渡り歩いたジュニア・ウェルズ。
その間に代名詞ともなるナンバー、「Messin' With The Kid」等のヒットを放って。
遂に初のアルバムを想定した録音が行われ、リリースされるに至ったアルバムです。
それまでカントリー・ブルースを中心としていたデルマークにとっても。
初のエレクトリック・ブルースのアルバムとなって。その分、力も入っていた様で。
ジュニア・ウェルズ・シカゴ・ブルース・バンド名義のアルバムとして。
世の中に堂々とシカゴ・ブルースを問いかけ、そのスタイルを代表させようと標榜したと。
ジュニアの下に集められたのは、ジャック・マイヤーズ、バディ・ウォレンのリズム隊。
そして、勿論ジュニアの盟友であるバディ・ガイ。バディはチェスとの契約の関連で。
当初は変名でクレジットされていたものの。アルバムの成功を受けて正式にクレジットと。
そんな四人が奏でる、ダーティでロウダウン。泥臭く、そして陰鬱とも言える程にクール。
そんな緊張感が漂うスタジオの空気までも感じさせるブルースが堪りません。
尖がって突き進むスタイルを封印して、内へ内へと向かうバディのぶっきらぼうなギター。
不気味に蠢くマイヤーズのベース、シンプルなウォレンのドラム。その空間の間を。
不機嫌なのかと思わせるほどに不遜なジュニアの歌声とハープが響き渡ると。
ジュニアと言う人は、例えばアンプ・リファイド・ハープをそれほど重要視していない。
そんな節があるなど、リトル・ウォルターとはまた異なる異端児なところがあって。
何とも、そのチンピラ風情が。歌声にもハープにも漂っていて。その尖った刃が。
己の内側に向かっている様な不気味さも個性になっていて。その追い込まれたが故の反発。
それがブルース界のJBとも称されるファンキーさを生んだのかなと。
どうにもクールな空気を、ファンキーに切り裂くジュニアのブルースの蒼白い炎が揺らめく至極のブルースです。

内に。
向かうもの。
内に。
向かって。
刺さるもの。

そいつが。
呼び覚ます。
呼び起こす。
そんなものが。
ある限り。

そこへ。
その空間へ。
動かされるがまま。
そのまま。
挑むだけ。

何かを。
何ものかを。
転がす力。
それは。
外に向かうもの。

それだけとは。
限らない。
内に向かうもの。
その力こそが。
より激しく作用する。

それが。
陰鬱で。
鎮静的な。
そんなものだとしても。
その力は測りしれない。

内に。
向かって。
弾むものが。
その力が。
ある限り。

内に。
向かって。
刺さるものが。
その力が。
ある限り。

そいつに。
揺り動かされる。
突き動かされる。
そんなものが。
ある限り。

そいつに。
呼び覚まされる。
呼び起こされる。
そんなものが。
ある限り。

その。
泥臭く。
内省的な。
力のままに。
臨むだけ。

その。
陰鬱で。
鎮静的な。
力のままに。
挑むだけ。

内に。
向かうもの。
そいつからは。
逃れられない。
ならば、そのままに・・・



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