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2018/11/05 Mon *根源を / Ike & Tina Turner

20181105inperson


安っぽい。
励まし。
応援歌。
そんなもの。
聴きたくもない。

あっちも。
こっちも。
感動とやらの。
大安売り。
辟易とさせられる。

そんなに。
簡単に。
励まされる。
その程度の。
苦悩など苦悩じゃない。

そんなに。
安易に。
震わされる。
その程度の。
魂など持ち合せていない。

どうせなら。
思いっ切り。
激しく。
厳しい。
一撃をぶち込んでくれ。

どうせなら。
重く。
深く。
根源を揺さぶるやつ。
そいつをぶち込んでくれ。

『In Person』'69年リリース。
アイク&ティナ・ターナーのミニット移籍第一弾となるライヴ・アルバム。
ライヴでこそ本領を発揮していたアイク&ティナ・ターナーです。
このアルバムが、通算では5枚目のライヴ・アルバムで。その後も何枚もと。
実際、それほどスタジオ・アルバムやシングルのヒットは多くないのですが。
それでもライヴ・アルバムを含め、切れ目なく数多くのアルバムをリリースして。
そいつを挨拶代わりにして。ツアーに明け暮れて。稀代のソウル・レビューにと。
このアルバムのリリース直後にはストーンズのツアーに参加して。
いよいよ、ロック・フィールドにもその名を響かせようとしていたその上り調子の。
熱く、激しいライヴの様が見事に捉えられ、凝縮されたなかかかのアルバムなのです。
録音されたのはサンフランシスコのジャズ・クラブとのことで。
恐らくは数百人程の観客を前にした臨場感に溢れたライヴ。アルバム・タイトル通りに。
まさにその聴衆の中へと分け入っていく様な、その生々しい迫力が堪りません。
MCが煽って、アイケッツが空気を温めて。クールなインストに乗ってティナが登場して。
一気に、その歌声(とアクション)で昂揚させ、興奮の坩堝に叩き込むと言う。
JB等もそうですが。お約束と言えばお約束。ワン・パターンと言えばワン・パターン。
しかし。有無をも言わさぬ破壊力で。その場にいる者総てを虜にして、持っていく。
その力業、それこそが芸能の力で。アイク&ティナ・ターナーはそこが半端ないのだと。
ライヴで、ロードで鍛え抜かれ、そしてアイクに統率されたバンドの演奏も強力で。
そこにティナのあの歌声ですからね。これで興奮するなと言うのは、無理と言うものです。
このアルバムにはティナの語りも収められていますが。その激しさは。
ゴスペルと言うティナの出自を思わせるものがあり、そのそれこそ胸倉を掴まれそうな。
激しさ、重さ、深さ。厳しい世界を真剣に生きているからこそ。根源を揺さぶる様な思いを感じられるのだと。

安っぽい。
慰め。
応援歌。
そんなもの。
聴かされたくもない。

あいつも。
こいつも。
感動とやらが。
大好きで。
鬱陶しくてどうにもならない。

そんなに。
簡単に。
慰められる。
その程度の。
苦痛など苦痛じゃない。

そんなに。
安易に。
奮えてしまう。
その程度の。
心など持ち合せていない。

どうせなら。
とことん。
激しく。
厳しい。
一撃をぶちかましてくれ。

どうせなら。
重く。
深く。
根源を抉るやつ。
そいつをぶちかましてくれ。

人の中。
そこに。
落とされて。
生きていくのは。
大変なのだ。

人の間。
そこに。
入れられて。
生き延びるのは。
半端じゃないのだ。

だから。
安っぽい。
励まし。
慰め。
そんなものなど欲しくない。

そうさ。
感動とやらを。
押し付けられるのも。
売りつけられるのも、
迷惑千万極まりない。

この苦悩を。
この苦痛を。
根こそぎ。
取り払う。
そんな一撃が欲しいのだ。

この魂を震わせる。
この心を奮わせる。
根っ子から。
沸き立たせる。
そんな一撃を待っているのだ。

根源を揺さぶるやつ。
そいつをぶち込んでくれ。
そいつをぶちかましてくれ。
そいつが、そいつだけが。
必要なのだ・・・



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