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2018/11/28 Wed *花も実も / Black Uhuru

20181128sinsemilla


花は咲かず。
実もつけず。
何も残りはしない。
そうだとしても。
何も変わりはしない。

その為に。
何かを躊躇うとか。
何かを止めるとか。
それこそ。
本末転倒になってしまう。

いま、この瞬間。
それだけが総てだと。
その刺激を求めて。
それだけに生きている。
そんなところ。

それ以外に。
何もない。
瞬間を、熱く、激しく。
燃え立たせられれば。
それでいい。

そこに。
生の実感が有れば。
それを感じられれば。
そこにこそ。
求めた意味がある。

結果。
燃え尽きて。
花も実も。何もかも。
無くなったとしても。
望むところ。そんなところ。

『Sinsemilla』'80年リリース。
ブラック・ウフルーのワールドワイドでの1stアルバム。
その活動歴は長いブラック・ウフルー。メンバー・チェンジを重ねて。
オリジナル・メンバーのガース・デニスに、マイケル・ローズ、ピューマ・ジョーンズと。
黄金期のメンバー三人が揃って。あのスライ&ロビーとがっぷり組んでと。
そして。ボブ・マーリーに続くスターを探していたアイランドとの契約を獲得して。
このアルバムからブラック・ウフルーの快進撃が幕を開けたのでした。
おそらく、スライ&ロビーの存在を意識したのはこのアルバムだったかも知れなくて。
その強靭にうねるリズムのグルーヴが何とも言えなくて。シンセドラムなどと言うのも。
こいつで初めて耳にしたのかな。そんな強力なリズム・セクションにも支えられて。
マイケルのヴォーカル、ガースとピューマのコーラスが自在に歌い、跳ねる様。
その時に剃刀の様に鋭く、時に鉈の様に厚く。迫ってくる様が何とも心地良いのですよね。
シンプルでストレート。逞しい生命力が剥き出しになった。その自然で激しい刺激。
アルバム・タイトルの様に、即効性のある種の無い強力なガンジャの如しなのです。
存外に素朴なのですけどね。それが故に、その拘りの強さも生々しく感じられて。
レベル・ミュージックに、ルーツ・レゲエに殉じるのだとの覚悟の様なものまでもあるかと。
やがてボブが亡くなって。その後継者として欧米でも人気を博していくブラック・ウフルー。
ローリング・ストーンズのオープニング・アクトも務めるなど。八面六臂の大活躍。
しかし、ジャマイカを離れている間に。ジャマイカではダンスホール・レゲエが主流となり。
皮肉にも。その躍進故に、レゲエ・シーンの潮流の中では傍系へと追いやられ。
特に、ジャマイカでは花も実も咲かせたとは言い難くなっていってしまうのですが。
その、レベル・ミュージックとしてのルーツ・レゲエの拘りと愛情は潔かったなと。
その最初の宣言であったとも言える。このアルバムには今でも、震える思いがするのです。

花は咲かなくても
実もつけなくても。
何も残りはしなくても。
そうだとしても。
何の悔いもありはしない。

その為に。
何かに日よるとか。
何かを諦めるとか。
それこそ。
冠履転倒になってしまう。

いま、この瞬間。
それだけが真実だと。
その刺衝を求めて。
それだけで生きている。
そんなところ。

それ以外に。
何もない。
瞬間を、昂り、沸かし。
踊り狂えれば。
それでいい。

そこに。
生の体感が有れば。
それを抱き締められれば。
そこにこそ。
求めた価値がある。

結果。
枯れ果てて。
花も実も。何もかも。
消え去ったとしても。
望んだところ。そんなところ。

何かを咲かせたくて。
何かを実らせたくて。
それだけに。
いまを、過ごしている。
そんな筈もない。

何かを誇りたくて。
何かを残したくて。
それだけで。
いまを、送っている。
そんな筈もない。

先のことなど。
それこそ。
明日のことさえも。
わかりはしない。
だから、いまを。
その瞬間を、それだけを。

思い、感じ。
抱き締めて。
熱く、激しく。
昂り、沸かして。
生きている。

燃え立たせられれば。
躍り狂えれば。
そこにこそ。
求めるものが。
あるだけのこと。

生の実感が。
生の体感が。
いま、この瞬間に。
この手に、この身に。
この心にあればそれでいい。

刺激。
刺衝。
それだけが総てだと。
それだけが真実だと。
そのままに弾んでいる。
花も実もなく。しかし。それが明日を呼び寄せる。



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