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2018/12/11 Tue *疑似 / サディスティック・ミカ・バンド

20181211sadisticmikaband


例えば。
いま。
どうしたって。
どう転んでも。
叶わないこと。

でも。
どうしても。
何とか。
そいつが。
手に入れられればと。

そう。
どうしても。
そいつが。
必要なのだと。
そうなってしまったら。

そうだな。
目を閉じて。
思い浮かべて。
飛べるものだけ。
それだけでも。

確かに。
そいつは。
本物とは。
言えないし。
異なるし。

でも。
その思いだけが。
飛んだものだけが。
生み出せる。
そんなものもあるかなと。

『サディスティック・ミカ・バンド』'73年リリース。
記念すべきサディスティック・ミカ・バンドの1stアルバム。
先ずはこのジャケット。この安っぽいアロハの柄が醸し出すチープなリゾート感。
完全に人を喰っていると言うか、ある意味では小馬鹿にすらしているかなと。
それでいて。針を落とすと。何ともセンスのいい、キャッチーなロックであると。
ここら辺の、いい意味での遊民的な軽やかさは加藤和彦ならではないかと。
意匠としても、サウンドとしても。意識していたのはグラム・ロックだったと思われ。
その時代の徒花的な匂いも、そしてそれを支える本格的なサウンドも。
英国発で世界を席巻していたそれを、実によく理解して巧みに取り入れているなと。
徒花の匂いを振りまくのがミカの存在。それを支える骨太なサウンドを奏でるのが。
加藤さんと、高中正義、小原礼、高橋幸宏で。その技量の高さには驚かされますし。
その人選の妙に。ディレクター、プロデューサーとしての加藤さんの才能を感じるかな。
それにしても。おそらく当時。日本のロックと言うのは欧米のそれにコンプレックスがあり。
故に、必要以上に求道的になったり、あるいは卑屈になったり。結果、スタイルも模倣して。
そんな状況だったと思われるのですが。そこへ、このスタイルで現れて。
どのバンドよりも本格的なブリティッシュ・ロックをやってしまったのが凄いなと。
商業的には成功しなかったのは。その凄さが理解される土壌が無かったと言うことかなと。
故に。やがて英国へと渡り。クリス・トーマスの力も借りてあの『黒船』へとなるのですが。
その実。そこは、加藤さんとしては微妙だったのではないかと思ったりもするのです。
だって。それをやったら本物になってしまう、本物になれてしまうのは分かっていて。
そこを敢えて。ギリギリの線で、疑似に止まること。それを狙って楽しんでいたのではと。
まぁ、今となっては確かめようもないのですが。疑似ゆえの面白さ、楽しさ。
加藤さんなら、そこで誰よりも遊べることが出来たのではないかと。だから。
『黒船』は間違いなく傑作なのですが。より個性的で、他の追従を許さないのはこのアルバムかなと思うのです。

例えば。
いま。
どうやっても。
どう考えても。
叶わないこと。

でも。
どうにかしてでも。
何とか。
そいつを。
我がものに出来ればと。

そう。
どうにかしてでも。
そいつが。
必須なのだと。
そうなってしまったら。

そうだな。
耳を澄ませて。
思い浮かべて。
翔べるものだけ。
それだけでも。

確かに。
そいつは。
現実とは。
言えないし。
異なるし。

でも。
その思いだけが。
翔んだものだけが。
辿り着ける。
そんなものもあるかなと。

そうなのだ。
どうしたって。
いま。
叶わないこと。
それはあるから。

そうなのだ。
どうやっても。
いま。
叶わないもの。
それもあるから。

どう転んでも。
どう考えても。
叶わないのなら。
そこは。
ひとつ、切り替えて。

目を閉じて。
思い浮かべて。
飛べるものだけ。
その思いだけでも。
飛ばしてみる。

耳を澄ませて。
思い浮かべて。
翔べるものだけ。
その思いだけでも。
翔ばしてみる。

どうしても。
どうにかしてでも。
必要なのだと。
必須なのだと。
そうなってしまったのだから。

空想して。
妄想して。
本物でなくても、現実でなくても。
疑似。
その空間に、その体験に遊んでみる。



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