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2018/12/13 Thu *肖像など / 沢田研二

20181213portraitofcharcoalgray


肖像など。
描く側。
描く者。
それによって。
異なるものだと。

対象の。
その人の。
どこを見て。
描くのか。
それにもよるし。

対象に。
その人に。
何を見て。
描くのか。
それにもよるだろうし。

それこそ。
十人十色。
見方も。
見えるものも。
人、それぞれ。

あの人は。
どこを見ているのか。
この人は。
何を見ているのか。
そんなものが、それこそ見えてくる。

肖像など。
描かれる側でなく。
描く側の。
姿が表れる。
そんなものかもしれないと。

『チャコール・グレイの肖像』'76年リリース。
沢田研二、ジュリーの(おそらく)9枚目のオリジナル・アルバム。
これ以前に『JULIE IV 今僕は倖せです』と言う全曲がジュリーの作詞作曲による。
そんなアルバムがありましたが。このアルバムも作曲は全曲ジュリーによるもので。
作詞は、小谷夏(久世光彦)、阿木燿子、桃井かおり、松本隆、岸部修三らが手掛けていて。
ジュリー自身の作詞による2曲と合わせて全10曲から構成されています。
このアルバムが録音、制作された時期。ジュリーは暴力沙汰で活動を自粛していたのかな。
それもあってか。作詞を手掛けた面々にどんなオーダーがあったかは分かりませんが。
決して暗いトーンではないものの。どこか内省的な空気が全体を支配しているかな。
内省的、そう素顔のジュリー、沢田研二が描き出されていて。それを歌っていると。
メロディが総て自らによるものからかもしれませんが。その歌声はいつも以上に。
楽曲の世界を明確に捉えていて、その透明感に溢れた歌声が。そう、秋から冬にかけての。
陽光に輝くが如くに、一編、一編の物語を。そして紡ぎ合わせた長編となる物語を。
実に鮮やかに、聴く者の脳裏に描いてみせている。歌手、ジュリーの凄さがここにあると。
勿論、そこには信頼している井上堯之バンドの存在、中心となった録音と言うこと。
それが、特にこの時期のジュリーにとっては大きな力となっていたことも確かだと。
ここらは常にバンドの一員であることを意識し、大切にしていたジュリーらしいかな。
それにしても。それぞれの詞、当然ジュリーが歌うことを前提として書かれた詞に。
それぞれの、それぞれが見ていたジュリーの姿、肖像が窺える様で興味深いものがあって。
それは翻って。作詞したそれぞれの面々の、その姿、肖像の移し鏡にもなっているのかな。
久世さんの「コバルトの季節の中で」、修三、一徳さんの「あのままだよ」とかね。
そんな描かれた肖像、それを歌って、並べてみて。ジュリーの脳裏に浮かんできた色、風景。
それがチャコール・グレイだったのかな。おそらくは自らを省みるいい機会にもなったのではと思われます。

肖像など。
描かれる側。
描かれる者。
それによって。
異なるものだと。

対象の。
その者が。
どこを見せて。
描かれるか。
それにもよるし。

対象が。
その者が。
何を見せて。
描かせるのか。
それにもよるだろうし。

それこそ。
思惑次第。
見せ方も。
見せるものも。
人に応じて、それぞれ。

あの人には。
どこを見せるのか。
この人には。
何を見させているのか。
そんなものが、それこそ見えてくる。

肖像など。
描く側でなく。
描かれる側の。
思いが表れる。
そんなものかもしれないと。

そう。
肖像など。
描く側。
描かれる側。
それによって。

それこそ。
千差万別。
一つとして。
同じものなど。
ありはしないと。

それこそ。
一瞬、一瞬で。
移ろいゆく。
その光の加減で。
変化する。

現れる。
色の様に。
時や、場所や。
その時々の。
空気の様なもので。

そこには。
正解も。
誤りも。
ありはしない。
そんなものだと。

だから。
どこを見るか。
どこを見せるか。
何を見るか。
何を見せるか。

如何にでも。
変わる。
取れる。
肖像など。
たかが、だとも思うのだ。

されど、でもあるけれどね・・・



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