« 2018/12/14 Fri *おせっかいだと / Henry McCullough | トップページ | 2018/12/16 Sun *つづく / Back Street Crawler »

2018/12/15 Sat *一撃、一音 / Jeff Beck

20181215blowbyblowukorg_2


その。
一撃、一撃。
そいつが。
鳩尾に。
響いてくる。

そいつは。
痛みを。
そして。
重さを。
感じさせながら。

でも。
どこか。
優しくて。
そして。
温かくて。

その。
一撃、一撃。
その繰り出される。
そいつを。
受け止めながら。

その。
優しくて温かい。
痛みと重さ。
その意味を。
考えてみる。

じっくりと。
ゆっくりと。
その。
一撃、一撃に。
酔いしれながら。

『Blow By Blow』'75年リリース。
ジェフ・ベックの所謂、インスト三部作の一枚となったアルバム。
尤も。最初から三部作の構想があったとは思われず。例によって気紛れなベックですから。
ベック、ボガート&アピスが空中分解して。さてとと。何をやろうかと。
マハヴィシュヌ・オーケストラとか、ビリー・コブハムが面白そうなことやっていたなと。
ビリーのアルバムに参加していた、トミー・ボーリンなんてなかなかやるじゃないかと。
でも、自分ならもっと面白く、もっと凄いものができるぜと。そう思ってかはさておき。
興味を抱き、刺激を受けたのは確かで。マハヴィシュヌ・オーケストラを手掛けた。
あのジョージ・マーティンに声を掛けて、プロデューサーに迎えて。そして。
何と自らのギターと渡り合うキーボードを委ねる相手にマックス・ミドルトンを指名して。
そう。自らの我儘で解散させた第二期ジェフ・ベック・グループにいたあのマックスです。
そして。何とマックスも快諾したと。元々、嗜好も志向も似通っていたのですね。
だったら何で第二期を・・・と思いもしますが。まぁ、それは言っても仕方がないかな。
そして。このマックスの参加こそが、このアルバムを傑作とした一大要因だなと。
ベックと言うのは、気紛れで、我儘で、孤高な人なのは、まぁ、間違いないとは思いますが。
その実、その本領を発揮する時には。常に対等に張り合う人がいないと駄目なのですよね。
兎に角、ギターは超絶的に上手いし、その発想も常人の及ぶところではないし。
なので、傍で、そんなベックに誰かが対抗、もしくはフォローしないと。唯の独り相撲に。
実際に、そんなアルバムも結構あって。そこへいくと。このアルバムではミドルトンが。
そしてフィル・チェンなんかも。実に的確にフォローし、ベックの良さを引き出していると。
だからこそ。アルバム全編を通しての統一感もあるし、それが凄く高いレベルで保たれて。
また、その一撃、一撃。一音、一音が。凄く丁寧に織り込まれていて心地良いのです。
当時の邦題が『ギター殺人者の凱旋』で。何でも欧米の広告のコピーからの発送だったとか。
確かに。それ程に。強い衝撃を受けもするのですが。同時に優しく、温かくもあって。
それ故に。未だに針を落とす度に、素直に受け止め、安心して酔いしれることができる、許されるのかな。

その。
一音、一音。
そいつが。
臓腑を。
抉っていく。

そいつは。
激しさを。
そして。
熱さを。
感じさせながらも。

でも。
どこか。
爽快で。
そして。
痛快で。

その。
一音、一音。
その奏で、紡がれる。
そいつを。
受け入れながら。

その。
爽快で、痛快な。
激しさと熱さ。
その意味を。
考えてみる。

じっくりと。
ゆっくりと。
その。
一音、一音に。
酔いしれながら。

その一撃。
その一音。
そいつは。
吹き抜ける。
風の様でもあり。

その一撃。
その一音。
そいつは。
吹き続ける。
嵐の様でもあり。

でも。
目を凝らして。
耳を澄まして。
正面から。
受け止めると。
受け容れると。

その一撃。
その一音。
その繋がりは。
実に丁寧に。
織り込まれてもいて。

そう。
痛みと重さの。
裏側にある。
優しさと温かさ。
それに触れられて。

そう。
激しさと熱さを。
伴っていく。
爽快さと痛快さ。
それに抱き留められれば。

素直に。
安心して。
酔いしれていられる。
そんな一撃、そんな一音。
それを俺は知っているのだな・・・



web拍手 by FC2

|

« 2018/12/14 Fri *おせっかいだと / Henry McCullough | トップページ | 2018/12/16 Sun *つづく / Back Street Crawler »

001 British Rock」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2018/12/15 Sat *一撃、一音 / Jeff Beck:

« 2018/12/14 Fri *おせっかいだと / Henry McCullough | トップページ | 2018/12/16 Sun *つづく / Back Street Crawler »