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2018/12/18 Tue *陽の目を / The Rolling Stones

20181218goatsheadsoupukorg


どうも、旦那。
なんでぇ、お前か。
一年のご無沙汰でした。
おう、てことは、またあの日か。
お誕生日、おめでとうございますってことで。
おう、まぁ、あれだ。幾つになっても目出てぇわな。

ご自分のお歳なんかは?
おう、その七十と五になったかな。
おっ、未だ、惚けとは無縁でやすね。
あたぼうよ、惚けもよ、俺には寄りつかねぇよ。
流石は旦那だ。そうでなくちゃね。
おう、その、なんだよ。俺を誰だと思ってるんだってな。

いやぁ、でも、その、なにですよ。
なにって、なんなんだよ?
いや、欧州ツアーも終わって、お草臥れかと思ったんですが。
おう、あんなもんよ、朝飯前ってとこだな。
相変わらず、威勢がいいや。まぁ、年甲斐がないと言えば・・・
ん?なんだ?なんか言ったか?

いや。こっちの話で。ところで。あれですよ、旦那。
どれだよ?
今年は、あれ、ですかい。このまましまいですかねぇ。
おう、なんでぃ。なんか、物足りなそうじゃねぇか。
いやね、今年くらいはね。そろそろ、新しいアルバムとかね。
馬鹿野郎、あれだよ。色々と蔵から出してやったじゃねぇか。

でも、あれでしょ。あれは、その何と言うか社長の仕事で、旦那は・・・
わかってねぇなぁ、お前もよ。あれだよ。俺も色々と意見してんだよ。
へ?どの辺りに旦那のお考えが反映してるんですかい?
そりゃ、あれだよ。選曲とか、カット割りとかな、細かいところをな。
そうなんでやすか?でも、選曲も何も完全版じゃないですか。
馬鹿野郎、ミックのしぶちんが出し惜しみするのを、俺が全部出させたんだよ。
へぇ、そうでやすかい。でも、カット割りっても社長のシーンが多くねぇですか。
だからお前は駄目なんだよ。俺が気を遣って出番を増やしてやったんだよ・・・

『Goats Head Soup』'73年リリース。
『山羊の頭のスープ』の邦題でも知られるローリング・ストーンズのアルバム。
自らのレーベルを設立して3枚目、そして初のジャマイカ録音となったアルバム。
この時期にジャマイカを選んだのは。やはりレゲエに意識が向いていたのかな。
常に、時代の先端を行くリズムやビートには敏感だったストーンズですからね。
そうは言うものの。どちらかと言うとファンクであるとか、所謂ニュー・ソウルの影響。
そう。次作である『It's Only Rock'n Roll』と共通する匂い、色合いのが濃いかなと。
ジャマイカ録音らしいなと思うのは。全体に、やや緩い空気が流れているところかも。
およそ一ヶ月のジャマイカ滞在で、一説では20曲程の録音が行われたと言われていて。
陽気に誘われ、乗せられたのか。勢いよく弾けたところもあったと思われますが。
「Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)」とかスリリングでシリアスなナンバーにも。
どこか緩い感じがあると言うか、詰めの甘さみたいなものが感じられて。
まぁ、それがこのアルバムならではの味わいになっていて。魅力でもあるのですけどね。
『Exile On Main St.』が前作ですからね。ギターが後退している感もあるサウンドだと。
そんな印象が強くなって、その分で割を食っているアルバムなのかもしれません。
その実、『Exile On Main St.』も緩いのですが。緩さの種類が違う・・・温い、のかもです。
「Star Star」なんかはその温さが、良い方向に効いているかな。実に能天気そのものでね。
さてと。キースは、この頃からいよいよ薬物中毒の症状が酷くなって、まさに夢うつつで。
ミックは、ハッキリとその影響があったと公言しているらしいですし。キース自身もなぁ。
「Coming Down Again」は薬物無しでは書けなかったとか言っているらしいですが。
そもそも、弾いたこと、歌ったことを憶えているのかも怪しいのではないかと。
それ程に。耽溺感、酩酊感が強く、深く。故にキースでしかない傑作になったのですが。
知られる様に『Tattoo You』にはこのアルバム用に録音されたナンバーが流用されてもいて。
それ等を除いても。未だ眠っているナンバーが何曲もある筈で。陽の目を見せてもいいのではないかとね。

ところで、旦那。
おう、なんでぃ。
来年はまたぞろ米国でツアーだとか、何だとか。
おう、まだまだ、やれるってところをだな、見せておかねぇとな。
そうでやすか、となると、あれですよ、当然、俺らのとこも。
おう、そうだな、お前のところは、俺が歌ってもトイレ休憩にならねぇしな。

でやしょう、世界中探したってね、そんな奇特な国はなかなかねぇ。
おい、お前、いまさり気なく、ディスらなかったか?
いやですよぉ、そんなねぇ、で、日本にはいつ頃お帰りに・・・
おい、お前、なんか話を逸らそうとしちゃいねぇかい?
ですから、いつ頃お帰りになられるんでやすかねぇ、待つ身もねぇ。
おう、その、なんだよ。そこのところはな、まぁ、色々とな。

まさか、その、なにですよ。
なにって、なんなんだよ?
いや、例の展覧会だかなんだかだけで、お茶を濁そうってんじゃ・・・
ば、馬鹿野郎、そんなこたぁなぁ、これっぽちもだよ。
なんで、急にどもってんですかい。なにか隠してんじゃねぇでしょうねぇ。
な?なんだよ?そ、そんなわきゃ、ねぇじゃねぇか。

そうですかねぇ、で、その展覧会とやらには旦那も・・・。
いや、あれはだなぁ、ミ、ミックだな。
へ?そうなんですかい、旦那は一切からんでないんでやすかい?
お、おう、そうだよ。あれはなぁ、一から十までミックだな。
てぇと、いつどこでやるとか、合わせてライヴをやる、やらねぇってのも・・・
そ、そうよ。ミックだよ。いや、なにね。俺は合わせて日本にもってなぁ、馬鹿野郎。

でも、あれですよ。あれ。俺らが一番待ってるのは、あれなんですけどねぇ。
わかってるよ、俺もよぉ、そろそろってぇか、いい加減にとはよ、思ってんだよ。
で、どうなんですかい。いやね、こんだけ待たされると。正直ネタ切れかなとね。
そりゃ、あれだよ。逆だよ、逆。ネタが浮かび過ぎてよ、選ぶのがてぇへんなんだよ。
そうなんでやすか?でも、前もそう言ってて、煮詰まって。で、あの青くて寂しいのが・・・
馬鹿野郎、あれはよぉ、ミックがな、どうしてもブルースをやりたいってな。
へぇ、そうでやすかい。でも、旦那も随分とご機嫌に弾いてやしたが。
だからお前は駄目なんだよ。俺はミックを立ててだなぁ、ご機嫌をとってだよ・・・

ねぇ、旦那。あの手があるじゃねぇですかい。
な、なんだよ、急に真面目な顔をして。どの手だよ?
おせぇてやろうか?
馬鹿野郎、死神じゃねぇんだから、勿体つけてんじゃねぇよ。
刺青の時に、使った手ですよ、刺青の。
お、おう、そうだなぁ、その手は悪くはねぇ、いや、いけるんじゃねぇかい。

あれでやしょ。実はまだまだ色々と隠してんじゃねぇですか?
そうだなぁ、実はよぉ、女たちのもあれで全部じゃねぇしな。
へ、そうなんですかい。じゃぁ、黒と青の頃のも色々と。
そうだな、あん時ゃ、色んな野郎に弾かせたからな、ロニーにやり直しさせるか。
そりゃ、いいでやすねぇ。こうなりゃ、あれですよ。
なんだよ、どれだよ?汚い仕事の時のはあれでいっぱいいっぱいだからな。

いやだなぁ、忘れちゃいませんかってんだ。山羊ですよ、山羊頭に陽の目をですよ。
や、山羊かよ、山羊頭なぁ、あ、あれはなんだよ。
なんです?まさか、本当になにも覚えていねぇとかはなしですぜ。
馬鹿野郎、覚えてるよ、まぁ、多少、ぼんやりと言うか、なんだけどよ。
じゃぁ、いいじゃないですか。なんです、なにを苦虫潰した様な顔していなさるんで?
あれはよ、手を出すとよ。もう一人のミックがうるさいんだよ、権利がどうとかよ、まったくミックてぇのには・・・

旦那、お誕生日おめでとうございます。



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