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2018/12/28 Fri *異端審問 / Muddy Waters

20181228electricmud


異端審問。
そんなものが。
普通に。
罷り通っている。
そんな世の中だ。

そんな馬鹿なと。
思うかもしれないが。
いまも。いつでも。
鵜の目鷹の目。
異なる者を炙り出し。

摘まみ上げ。
吊し上げ。
弾き出し。
石をもって。
追い立てる。

そんなことが。
あちらでも。
こちらでも。
巧妙に。
姿を変えて行われている。

だからこそ。
恐れずに。
望むものがあるのなら。
境界を越えて。
挑んでしまおう。

異端審問。
上等じゃないかと。
裁けるものなら裁いてみろと。
異端児であれと。
胸を張る。

『Electric Mud』'68年リリース。
マディ・ウォーターズの最大の問題作とされるアルバム。
頑固なブルース・ファンからは無視され続けているアルバムでもあります。
まぁ、完全にチェス主導のサイケデリック・ロック・ブームへの便乗企画ではあって。
バックも当時のマディ・バンドのメンバーではなくて。チェスが用意したメンバー。
何故かジャズとかフュージョン系の白人を中心とした顔触れが揃っていたりします。
そんなメンバーが奏で、弾き出す歪んだサイケデリック・サウンドをバックに。
マディはギターを弾かずに。歌に徹して。ドスの効いた歌声で押しまくっていると。
尤も。同様の企画で。不承不承の凄味を漂わせたハウリン・ウルフとは違っていて。
マディは、最初は兎も角。途中からかなり乗り気になっていたのではないかと。
そう思わせるのは。その歌声の所々に、隠し切れない楽しい感じ。それが滲んでいて。
そうか。若い衆、白人の間ではこう言うのが流行っているのかと。だったら乗っかって。
俺の歌声で、飛びっきりに飛ばせて、酔わせてやろうじゃやないかと思った・・・
それは分かりませんが。手応えを感じてはいたかなと。そして越えていってやろうと。
どんなもんだいと。これくらいどうってことはないと。軽いものだぜと。
その心意気が、サイケデリック・ブルースを産み落としたとも言えるのではないかなと。
この強引に、そして柔軟に越境してしまう感覚。それを実践してしまったマディ。
既に大御所の地位にあったマディが何もこんな言わば無謀な挑戦をしなくてもですが。
その勇気が、その実は。例えばスライ・ストーンとかファンカデリックとか。
そんな越境者達の心に火を点け、背中を押したのではないかとも思わされるのです。
まぁ、ブルースとしては異端である。それは確かですけどね。ファンクなら、ロックなら。
そう。異端なんて。所詮、その程度のものなのです。壁は、境界は越える為に存在するのですよね。

異端審問。
そんなものが。
平然と。
執り行われている。
そんな世の中だ。

そんなまさかと。
思うかもしれないが。
いまも。いつでも。
矯めつ眇めつ。
馴染まぬ者を燻り出し。

爪弾き。
寄って集って。
糾弾し。
鬼の首を取ったかに。
騒ぎ立てる。

そんなことが。
あそこでも。
ほら、ここでも。
陰湿に。
姿を隠して行われている。

だからこそ。
恐れずに。
求めるものがあるのなら。
境界を越えて。
やってしまおう。

異端審問。
なにするものと。
裁かれる故など何もないと。
異端児であると。
胸を張る。

こうでなきゃと。
そんなことは。
一体。
誰が決めたのだ。
誰に決められるのだ。

こうあるべきだと。
そんなものは。
一体。
誰が決めるのだ。
誰に許されるのだ。

前例。
通例。
そんなものが。
総てだと。
本当にそう思うのか。

常識。
規範。
そんなものが。
間違いないと。
本当にそう言えるのか。

壁も。
境界も。
誰かが、自分が。
勝手に決めたこと。
それだけのこと。

壁も。
境界も。
疑問を感じたのなら。
自分で。
越えていくだけのもの。

異端審問。
恐れずに。挑んで。
越えていくのだと。
異端児こそがと。
胸を張る。



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