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2018/12/29 Sat *誰もが夫々の / Willie Dixson

20181229iamtheblues


俺には。
俺の。
あの娘には。
あの娘の。
そう言うことだ。

あなたには。
あなたの。
誰かには。
誰かの。
そう言うことだ。

何が。
何で。
そうなるのか。
そいつは。
わからないが。

いつ。
どこで。
憑りつかれるのか。
そいつも。
わかりはしないが。

どうしても。
逃れられないもの。
堕ちてしまう時。
そんなもの、そんな時。
そいつはあるのだ。

誰もが。
夫々の。
ブルースとある。
そいつばかりは間違いない。
そう言うことだ。

『I Am The Blues』'70年リリース。
シカゴ・ブルースの大番頭、裏番長、ウィリー・ディクソン。
そう、シカゴ・ブルースの影の立役者、ウィリーの初めてのアルバム。
元々はビッグ・スリー・トリオ等で活躍していたウィリー。
チェスに入社した経緯も諸説あってハッキリとはしないのですが。
ベーシストとして、そしてソングライターとして早くから重宝されていたのかな。
そして、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、リトル・ウォルター等が。
ウィリーのナンバーを、ブルースを次々とヒットさせて。その重みも増してと。
「Back Door Man」「I Can't Quit You Baby」「Spoonful」ときて。
「I Ain't Superstitious」「You Shook Me」「(I'm Your) Hoochie Coochie Man」に。
「Little Red Rooster」とか。このアルバムでセルフ・カヴァーしているだけでも。
どれだけのブルース・クラシック。そしてロック・クラシックになったナンバー。
ウィリーがいなかったら。シカゴ・ブルースどころか。ロックもどうなっていたかと。
尤も。チェスではその貢献に見合った待遇を与えられていなかったと言う話もあって。
コブラに走って、オーティス・ラッシュを世に出したりもしていて。
更には、'60年代に入ってからは欧州のブルース・フェスティヴァルを仕切っていたとか。
まぁ、その精力的な活動が。特にロック界でその名を馳せる結果を呼んだのでしょうし。
それだけの才覚がウィリーにはあったと。とどのつまりはそう言うことかなと。
そんな自らの存在を殊更に誇示するでもなく。自らのブルースが広まった御礼に。
さらりと、自ら歌って。その普遍性を改めて聴かせてみせた。そんなアルバムなのかな。
その歌声は明るく、大きく。マディ、ウルフ、ウォルター程の毒や色気は無いかなと。
でも。そんなウィリーだからこそ。これだけの、数多のナンバー、ブルースを書けたと。
誰にも。夫々に。皆にあるブルース。それを普遍的にわかりやすく示し、表現する。
毒や色気、強烈な個性を持たなかった故の、一歩引いた冷静な視点を持てたのかなと。
それが、そのことがウィリーの、ウィリーにとってのブルースだったかもですが・・・

俺には。
俺の。
あの娘には。
あの娘の。
そう言うことだ。

あなたには。
あなたの。
誰かには。
誰かの。
そう言うことだ。

何が。
何で。
そうなるのか。
そいつは。
わからないが。

いつ。
どこで。
憑りつかれるのか。
そいつも。
わかりはしないが。

どうしても。
逃れられないもの。
堕ちてしまう時。
そんなもの、そんな時。
そいつはあるのだ。

誰もが。
夫々の。
ブルースとある。
そいつばかりは間違いない。
そう言うことだ。

俺が。
俺だけが。
あの娘が。
あの娘だけが。
選ばれたわけじゃない。

あなたが。
あなただけが。
誰かが。
誰かだけが。
特別なわけじゃやない。

何がで、あろうと。
何でで、あろうと。
そんなことは。
別に。
大したことではない。

いつで、でも。
どこで、でも。
そんなことも。
別に。
大したことでもない。

どうしても。
囚われてしまう。
魅入られてしまう。
そんなもの、そんな時。
それがあるだけだ。

誰もが。
夫々の。
ブルースに襲われる。
そいつばかりは避けられない。
それだけのことだ。

誰もが。
夫々の。
ブルースに憑りつかれ。
ブルースを生きている。
そう言うことだ。それでいい。


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